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はじめまして異世界!
魔法の使い方だって
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ロックタートルの甲羅の隙間から朝日差し込み、ユヅルを照らす。
重い瞼を開くものの、程よく暖かい日差しにすぐにまた瞼を閉じてしまう。
《おはようございます、ユヅル様。 どうか起きて下さいませ。 》
(ふぁあ、どうしたんだナビィ? まだ眠いんだが)
大きな欠伸をしながら、ナビィに質問と文句を口にする。
《ユヅル様、魔法の練習を行いましょう。 今でしたら周囲半径500メートル圏内に魔物おりませんので、今のうちに。》
昨日のオークとの鬼ごっこをしていた時、スキルの使い方は手探りの状態だったの思い出し、あれは辛かったと一人懐かしんでいた。なので、ナビィが今のうちに魔法の練習をしておこうという意見には賛成だ。
(仕方ないか、自分の命を守る為でもあるしやりますか。 ナビィ悪いんだけどアドバイスよろしく。 )、
《勿論でございます。 ユヅル様。》
そう言ってユヅルは体を起こし、ナビィによる魔法講座を受けるため、ロックタートルの甲羅から出るのであった。
・・・・・・
《では、僭越ながら魔法についてご説明いたします。 魔法とは魔力を消費して行う物になります。 また、魔力とはステータス上のMPことです。以前アルフィ様からスキルについて聞かれたかと思いますが、その時説明にあった『MPを消費して使うスキル』というのが魔法関連のスキルのことです。
進化前の時に使われるていた身体強化に関して、そのスキルを念じるだけで使えますが、ユヅル様のスキルの風魔法のように◯◯魔法と表記される魔法は、消費MPは多少多いですが、その分明確なイメージさえ出来ればその系統の魔法を様々な現象として行使する事ができます。また、行使できるものはレベルによって制限されますが、例えば火魔法であればファイアボールなフレイムランス、と言ったものが存在します。
また、魔法には属性というものがあり、火→風→土→水→火となり、互いに打ち消し合う光と闇、そしてなににも属さない無という属性が存在しております。中にはすでに使い手がいなくなった重力や時間、空間に作用する魔法も存在いたしますが、これらは習得がかなり難しいので、今は気にしなくていいと思われます。なので、まずは走り込みを行い体力作りと魔力を感じる事から始めましょう。》
現在、ロックタートル甲羅を出て10分程歩いた拓けた場所へと来ると早速ナビィの魔法講座を始めた。
(質問なんだが、魔力を感じる所から始めるのはわかるが、それと何故に走り込み? )
《魔力の流れ感じる例えば全力で走った後や100メートルをクロールで泳いだ後など、疲れた際に血を全身に流すため、心臓が脈打つの感じた事はございませんか? 魔力もそれと似たような現象が発生致します。なので、今のお身体に慣れて頂く為、そして持久力をつけて頂くことを鑑みて一石二鳥となるのが走り込みなのでございます。》
とナビィに質問しつつ、ナビィの魔法講座が本格的に始動する。
平原の広さはざっと半径200メートルほど広さがある中、はじめに行ったのは、はじめにあった通り、ではなく身体なれることであった。
ファストバードの時は尾羽であった上、転生前は人間だった。そのため、ソニックイーグル亜種なったことで生えた身体より長い尾のある身体に慣れていないのだ、その為、魔法の練習の前に身体の動かし方に慣れる必要があったのだが、その訓練法というのがかなりのスパルタである。
まず軽く尾を動かす練習だったのだが、これは意識を尾に向け集中する事ですぐに出来るようになった、その後からが地獄だった。
軽く動かす事が出来るようになってからすぐナビィはこんな事を言い出した。
《ユヅル様、ここからはわたくし心を鬼にして指導したいと思います。 お覚悟を!》
・・・これを聞いた時、質問する前にナビィは行動に出たのだ。
《この蛆虫が、いつまで尻尾垂らして休んでんだ! さっさと次の訓練を始めるぞ! 返事はどうした!》
(イ、イエス マム‼︎ )
とっさに敬礼しちゃったよ。
でも仕様がないじゃん。
頭の中にリアル鬼軍曹が住んでいて逃げる事叶わないんだもん。
これを逃げれるやつを俺は勇者だと思う。
そんなこんなで、尾で丸太を叩き割ったり、尾だけで大木を持ち上げたりと大変だった。時々、聞こえてくる
《ユヅルさん、諦めたらそこで試合終了ですよ!》や《ファイトー! いっぱーつ! 》など、つっこみ待ちをしているのかと言いたい。というよりツッコンでいた。
そのせいで精神的にも肉体的にも疲れ果て、その度に《何を休んでいるのだ、そんな事ではこの世界では生きていけんぞ! 》と叩き起こされる、これを繰り返す事10日が過ぎ去った。
その頃には、いくつか新しいスキルが増え、風魔法のレベルも二つほどあがり、魔力操作も一人前と呼べるレベルにまで上達したのであった。
《褒めてやる、よくぞこの特訓についてきた。これでお前がこの世界で生きることが多少は楽になるだろう。これにて訓練は終了とする!》
(ありがとうございました! 教官殿!)
訓練終了後、しばらくの間ユヅルのナビィに対する態度がおかしかったのは仕方がないことだろう。
重い瞼を開くものの、程よく暖かい日差しにすぐにまた瞼を閉じてしまう。
《おはようございます、ユヅル様。 どうか起きて下さいませ。 》
(ふぁあ、どうしたんだナビィ? まだ眠いんだが)
大きな欠伸をしながら、ナビィに質問と文句を口にする。
《ユヅル様、魔法の練習を行いましょう。 今でしたら周囲半径500メートル圏内に魔物おりませんので、今のうちに。》
昨日のオークとの鬼ごっこをしていた時、スキルの使い方は手探りの状態だったの思い出し、あれは辛かったと一人懐かしんでいた。なので、ナビィが今のうちに魔法の練習をしておこうという意見には賛成だ。
(仕方ないか、自分の命を守る為でもあるしやりますか。 ナビィ悪いんだけどアドバイスよろしく。 )、
《勿論でございます。 ユヅル様。》
そう言ってユヅルは体を起こし、ナビィによる魔法講座を受けるため、ロックタートルの甲羅から出るのであった。
・・・・・・
《では、僭越ながら魔法についてご説明いたします。 魔法とは魔力を消費して行う物になります。 また、魔力とはステータス上のMPことです。以前アルフィ様からスキルについて聞かれたかと思いますが、その時説明にあった『MPを消費して使うスキル』というのが魔法関連のスキルのことです。
進化前の時に使われるていた身体強化に関して、そのスキルを念じるだけで使えますが、ユヅル様のスキルの風魔法のように◯◯魔法と表記される魔法は、消費MPは多少多いですが、その分明確なイメージさえ出来ればその系統の魔法を様々な現象として行使する事ができます。また、行使できるものはレベルによって制限されますが、例えば火魔法であればファイアボールなフレイムランス、と言ったものが存在します。
また、魔法には属性というものがあり、火→風→土→水→火となり、互いに打ち消し合う光と闇、そしてなににも属さない無という属性が存在しております。中にはすでに使い手がいなくなった重力や時間、空間に作用する魔法も存在いたしますが、これらは習得がかなり難しいので、今は気にしなくていいと思われます。なので、まずは走り込みを行い体力作りと魔力を感じる事から始めましょう。》
現在、ロックタートル甲羅を出て10分程歩いた拓けた場所へと来ると早速ナビィの魔法講座を始めた。
(質問なんだが、魔力を感じる所から始めるのはわかるが、それと何故に走り込み? )
《魔力の流れ感じる例えば全力で走った後や100メートルをクロールで泳いだ後など、疲れた際に血を全身に流すため、心臓が脈打つの感じた事はございませんか? 魔力もそれと似たような現象が発生致します。なので、今のお身体に慣れて頂く為、そして持久力をつけて頂くことを鑑みて一石二鳥となるのが走り込みなのでございます。》
とナビィに質問しつつ、ナビィの魔法講座が本格的に始動する。
平原の広さはざっと半径200メートルほど広さがある中、はじめに行ったのは、はじめにあった通り、ではなく身体なれることであった。
ファストバードの時は尾羽であった上、転生前は人間だった。そのため、ソニックイーグル亜種なったことで生えた身体より長い尾のある身体に慣れていないのだ、その為、魔法の練習の前に身体の動かし方に慣れる必要があったのだが、その訓練法というのがかなりのスパルタである。
まず軽く尾を動かす練習だったのだが、これは意識を尾に向け集中する事ですぐに出来るようになった、その後からが地獄だった。
軽く動かす事が出来るようになってからすぐナビィはこんな事を言い出した。
《ユヅル様、ここからはわたくし心を鬼にして指導したいと思います。 お覚悟を!》
・・・これを聞いた時、質問する前にナビィは行動に出たのだ。
《この蛆虫が、いつまで尻尾垂らして休んでんだ! さっさと次の訓練を始めるぞ! 返事はどうした!》
(イ、イエス マム‼︎ )
とっさに敬礼しちゃったよ。
でも仕様がないじゃん。
頭の中にリアル鬼軍曹が住んでいて逃げる事叶わないんだもん。
これを逃げれるやつを俺は勇者だと思う。
そんなこんなで、尾で丸太を叩き割ったり、尾だけで大木を持ち上げたりと大変だった。時々、聞こえてくる
《ユヅルさん、諦めたらそこで試合終了ですよ!》や《ファイトー! いっぱーつ! 》など、つっこみ待ちをしているのかと言いたい。というよりツッコンでいた。
そのせいで精神的にも肉体的にも疲れ果て、その度に《何を休んでいるのだ、そんな事ではこの世界では生きていけんぞ! 》と叩き起こされる、これを繰り返す事10日が過ぎ去った。
その頃には、いくつか新しいスキルが増え、風魔法のレベルも二つほどあがり、魔力操作も一人前と呼べるレベルにまで上達したのであった。
《褒めてやる、よくぞこの特訓についてきた。これでお前がこの世界で生きることが多少は楽になるだろう。これにて訓練は終了とする!》
(ありがとうございました! 教官殿!)
訓練終了後、しばらくの間ユヅルのナビィに対する態度がおかしかったのは仕方がないことだろう。
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