69 / 80
恵美と河童
68 河童の襲撃3
しおりを挟む
治太夫は、自分の周囲を警戒していた。
どうやら瞬間移動できる奴が居るらしい。先ほどのヒトのオスも消えている…。
多分、今そこでのた打ち回っているヒトのメスを見殺しにはしないだろう。必ず助けに来るはずだ。
月明かりしか無い、暗い中…。どこから現れるか分からないので、周り中に気を配らなければならない。
しかし、それ以上に・・・。
治太夫は、猛烈に、猛烈に、腹を空かせていた。
…祥子の矢で、胸と首を貫かれた。
恵美にも腹を刺され、心臓まで抉られた。危ういところで脳を貫かれそうにもなっている。
傷はすぐに治ってしまうが、体を修復させるには莫大なエネルギーが必要で、急激に腹が空くのだ。
今すぐそこに、美味そうな獲物が血塗れで、のたうち回っている・・・。
若くて、引き締まった体をしたヒトのメス。脂の乗りは多過ぎず、少な過ぎず、ハラワタを喰うには最高級の超特上品だ。
手の先が無くなり、足も損傷して藻掻いているから、逃げてゆくことも反撃してくることも無い。他からの襲撃に気を配らなくて良いのなら、直ぐにでも尻の穴に手を突っ込んでハラワタを引きずり出し、啜り喰いたい。
生きたままの、若いヒトのメスのハラワタ…。死ぬと急速に味は低下してしまう。
既にかなりの出血をしているから、間もなく死んでしまうだろう。勿体無いこと、この上ない。
折角の超特級品だ。是非とも、美味いうちに味わいたい・・・。
治太夫はキョロキョロ周りを見渡しながら、横歩きで恵美に近寄った。
仰向け血みどろで藻掻いている恵美の袴紐を右手で掴み、自身の体を正対させず、片手だけで俯せにひっくり返した。
恵美はもう、抵抗する力が無い。着けている鎖帷子が重くて思う様に動けない。尻を突き上げさせるような格好にされ、袴紐が解かれ、ずり下ろされる。
肛門も陰部も丸見えの卑猥な恰好をさせられた。
治太夫は、相変わらず、周りへの注意は怠らない。恵美に体を正対させず、腰を落とし、敵が現れれば対処できるように左手を構えキョロキョロ周りを見る。
そして、右手の五本の指を揃え、ベロベロ舐めて唾液をつけた。
横目で見る、月明かりに照らされた恵美の菊の花のような綺麗で可愛らしい尻の穴…。
あの中には軟らかで温かな、特上物のハラワタが詰まっている。
後は、この右手をズブッと突っ込めば・・・。
腹の中の軟らかな腸をビリッと破いて掴み、一気にブリッと引きずり出せば・・・。
さすれば、血の滴る最高に美味い臓物が喰える・・・。
喰いたい!
今すぐ喰いたい!!
治太夫は、気が触れそうな程の激烈な空腹に耐えかね、右横の恵美に顔を向けた。
卑猥な格好をさせられたまま、逃げようにも、すでに力が入らなくなっている恵美の肛門に狙いを定め、右手を鋭く突き出した!
ズブッ!
「ぐふううう!」
恥ずかしい排泄穴を侵されて、恵美が弱々しい苦痛の声を上げた。
その瞬間だった!
舞衣が突然、治太夫の前方間近に出現したのは。
まさか、そんな所に現れるとは…。
それに、ちょうど、顔を横に向けて、恵美の腹の中に手を挿し入れたところ……。
慌てて治太夫は手を抜き出し、正面に向き直った。
が、一旦、狭い肛門に突っ込んでしまった手を抜くのだ。僅かな事とはいえ手間取り、鎌鼬を出すのが遅れた。
当然、準備万端で転送されて来た舞衣の方が、速い。舞衣は両手に握り締めていたモノを、治太夫の顔面に力一杯、投げつけた。
それは武器でも何でもない。単なる砂・・・。
しかし、至近距離で、いきなり投げつけられた。しかも、治太夫が鎌鼬を出そうとして目を見開いて正面に向き直った瞬間のことだった!
「ウギャー! 目が! 目が~!」
治太夫は目をギュッと瞑って、両手で瞼の上を押さえた。
眼球と瞼の間に入った砂がゴロゴロして、目が開けられない。
いくら治癒能力があっても、中に入ってしまった砂が涙で洗い流されないことには、これは無理だ。
さらに、目の痛みで激しく頭を振った為に、被っていた兜がゴロッと転げ落ちた。恵美の攻撃で、兜を止めていた顎紐が切れてしまっているのだ。自身の傷は治っても、切れた紐は当然そのまま……。
舞衣はすぐさま、足元に転がっている恵美の刀を拾った。
そして振りかぶり、バッティングするかのように、力いっぱい、横へ振るう。
「え~いっ!!」
ザク!!
治太夫の、両手首と首が飛んだ。
頭を失った首の断面から、ビュッビュッと血が噴き出す。舞衣には見覚えのある光景…。仙界で、祝部候補が龍に喰われた時だ。
あの時は呆然とそれを眺めるだけで、体が硬直して身動きも取れなかった。
が、今は違う。
「慎也さん!来て! 恵美さんが死んじゃう!」
舞衣は、大声で叫んだ。
来てと言われても、慎也は脚の骨が完全に繋がっていなく、動けない。
「タケさん!お願い」
声を掛けられたタケは頷いて、慎也を恵美の脇へ転送した。
恵美は河童に強制された卑猥な恰好をしたまま、ぐったりしている。
さっき腕を突っ込まれた肛門の方は、大きな損傷は無いようだ。しかし、手首の断面からの出血が酷い。もう猶予が無い状態だ。
ではあるが・・・。
慎也も、もう、殆ど力が残っていないのだ。
(このままでは…。恵美が死んでしまう……)
慎也は、最後の力を振り絞った。
恵美を仰向けに寝かせ、転がっている手首を拾って繋ぐ。
骨が飛び出ている足首も…。
……慎也の力は、とうに限界を超えていた。
限界を超えた治癒能力の行使は、自らの命を削る行為。自分の生命維持に必要な生気を消費してしまう……
そのまま慎也は、ドサッと恵美に覆いかぶさるように倒れ込んだ。
「慎也さん!?」
舞衣は倒れた慎也に目を剥いて、すぐさま駆け寄ろうとする。
だが、それは許されなかった。
許さなかったのは、遠く正面の方からの、沙織の叫ぶような声だ。
「舞衣さん! 河童が!河童が、生き返っちゃう!」
舞衣はハッとして、首を無くして倒れ込んでいた治太夫の体を見た。
白い靄がかかり、手首は既に繋がっている。
切れた生首が転がってゆき、胴体と繋がってゆく。
「この~、バ・ケ・モ・ノ~!!」
舞衣は、持っていた刀を上段に大きく振りかぶった。
そして、思いっきり、まっすぐ治太夫の顔面に叩き込んだ!
正に、スイカ割り状態・・・。
首と繋がりかけていた治太夫の頭は、縦真っ二つに、かち割られた。
勢いあまって刀は地面にめり込み、土中の石に当たってポッキリと折れてしまった。
舞衣は折れた刀を投げ捨て、割れた治太夫の頭をゴリッとこじ開いて、中に手を突っ込んだ。
「これで~、どうだ~!!」
両手で、脳をグチャグチャに握りつぶし、つかみ出してベチャッと投げ捨てる。
白い靄は・・・。
出てこない!
ついに、不死身の治太夫を討ち取った!
どうやら瞬間移動できる奴が居るらしい。先ほどのヒトのオスも消えている…。
多分、今そこでのた打ち回っているヒトのメスを見殺しにはしないだろう。必ず助けに来るはずだ。
月明かりしか無い、暗い中…。どこから現れるか分からないので、周り中に気を配らなければならない。
しかし、それ以上に・・・。
治太夫は、猛烈に、猛烈に、腹を空かせていた。
…祥子の矢で、胸と首を貫かれた。
恵美にも腹を刺され、心臓まで抉られた。危ういところで脳を貫かれそうにもなっている。
傷はすぐに治ってしまうが、体を修復させるには莫大なエネルギーが必要で、急激に腹が空くのだ。
今すぐそこに、美味そうな獲物が血塗れで、のたうち回っている・・・。
若くて、引き締まった体をしたヒトのメス。脂の乗りは多過ぎず、少な過ぎず、ハラワタを喰うには最高級の超特上品だ。
手の先が無くなり、足も損傷して藻掻いているから、逃げてゆくことも反撃してくることも無い。他からの襲撃に気を配らなくて良いのなら、直ぐにでも尻の穴に手を突っ込んでハラワタを引きずり出し、啜り喰いたい。
生きたままの、若いヒトのメスのハラワタ…。死ぬと急速に味は低下してしまう。
既にかなりの出血をしているから、間もなく死んでしまうだろう。勿体無いこと、この上ない。
折角の超特級品だ。是非とも、美味いうちに味わいたい・・・。
治太夫はキョロキョロ周りを見渡しながら、横歩きで恵美に近寄った。
仰向け血みどろで藻掻いている恵美の袴紐を右手で掴み、自身の体を正対させず、片手だけで俯せにひっくり返した。
恵美はもう、抵抗する力が無い。着けている鎖帷子が重くて思う様に動けない。尻を突き上げさせるような格好にされ、袴紐が解かれ、ずり下ろされる。
肛門も陰部も丸見えの卑猥な恰好をさせられた。
治太夫は、相変わらず、周りへの注意は怠らない。恵美に体を正対させず、腰を落とし、敵が現れれば対処できるように左手を構えキョロキョロ周りを見る。
そして、右手の五本の指を揃え、ベロベロ舐めて唾液をつけた。
横目で見る、月明かりに照らされた恵美の菊の花のような綺麗で可愛らしい尻の穴…。
あの中には軟らかで温かな、特上物のハラワタが詰まっている。
後は、この右手をズブッと突っ込めば・・・。
腹の中の軟らかな腸をビリッと破いて掴み、一気にブリッと引きずり出せば・・・。
さすれば、血の滴る最高に美味い臓物が喰える・・・。
喰いたい!
今すぐ喰いたい!!
治太夫は、気が触れそうな程の激烈な空腹に耐えかね、右横の恵美に顔を向けた。
卑猥な格好をさせられたまま、逃げようにも、すでに力が入らなくなっている恵美の肛門に狙いを定め、右手を鋭く突き出した!
ズブッ!
「ぐふううう!」
恥ずかしい排泄穴を侵されて、恵美が弱々しい苦痛の声を上げた。
その瞬間だった!
舞衣が突然、治太夫の前方間近に出現したのは。
まさか、そんな所に現れるとは…。
それに、ちょうど、顔を横に向けて、恵美の腹の中に手を挿し入れたところ……。
慌てて治太夫は手を抜き出し、正面に向き直った。
が、一旦、狭い肛門に突っ込んでしまった手を抜くのだ。僅かな事とはいえ手間取り、鎌鼬を出すのが遅れた。
当然、準備万端で転送されて来た舞衣の方が、速い。舞衣は両手に握り締めていたモノを、治太夫の顔面に力一杯、投げつけた。
それは武器でも何でもない。単なる砂・・・。
しかし、至近距離で、いきなり投げつけられた。しかも、治太夫が鎌鼬を出そうとして目を見開いて正面に向き直った瞬間のことだった!
「ウギャー! 目が! 目が~!」
治太夫は目をギュッと瞑って、両手で瞼の上を押さえた。
眼球と瞼の間に入った砂がゴロゴロして、目が開けられない。
いくら治癒能力があっても、中に入ってしまった砂が涙で洗い流されないことには、これは無理だ。
さらに、目の痛みで激しく頭を振った為に、被っていた兜がゴロッと転げ落ちた。恵美の攻撃で、兜を止めていた顎紐が切れてしまっているのだ。自身の傷は治っても、切れた紐は当然そのまま……。
舞衣はすぐさま、足元に転がっている恵美の刀を拾った。
そして振りかぶり、バッティングするかのように、力いっぱい、横へ振るう。
「え~いっ!!」
ザク!!
治太夫の、両手首と首が飛んだ。
頭を失った首の断面から、ビュッビュッと血が噴き出す。舞衣には見覚えのある光景…。仙界で、祝部候補が龍に喰われた時だ。
あの時は呆然とそれを眺めるだけで、体が硬直して身動きも取れなかった。
が、今は違う。
「慎也さん!来て! 恵美さんが死んじゃう!」
舞衣は、大声で叫んだ。
来てと言われても、慎也は脚の骨が完全に繋がっていなく、動けない。
「タケさん!お願い」
声を掛けられたタケは頷いて、慎也を恵美の脇へ転送した。
恵美は河童に強制された卑猥な恰好をしたまま、ぐったりしている。
さっき腕を突っ込まれた肛門の方は、大きな損傷は無いようだ。しかし、手首の断面からの出血が酷い。もう猶予が無い状態だ。
ではあるが・・・。
慎也も、もう、殆ど力が残っていないのだ。
(このままでは…。恵美が死んでしまう……)
慎也は、最後の力を振り絞った。
恵美を仰向けに寝かせ、転がっている手首を拾って繋ぐ。
骨が飛び出ている足首も…。
……慎也の力は、とうに限界を超えていた。
限界を超えた治癒能力の行使は、自らの命を削る行為。自分の生命維持に必要な生気を消費してしまう……
そのまま慎也は、ドサッと恵美に覆いかぶさるように倒れ込んだ。
「慎也さん!?」
舞衣は倒れた慎也に目を剥いて、すぐさま駆け寄ろうとする。
だが、それは許されなかった。
許さなかったのは、遠く正面の方からの、沙織の叫ぶような声だ。
「舞衣さん! 河童が!河童が、生き返っちゃう!」
舞衣はハッとして、首を無くして倒れ込んでいた治太夫の体を見た。
白い靄がかかり、手首は既に繋がっている。
切れた生首が転がってゆき、胴体と繋がってゆく。
「この~、バ・ケ・モ・ノ~!!」
舞衣は、持っていた刀を上段に大きく振りかぶった。
そして、思いっきり、まっすぐ治太夫の顔面に叩き込んだ!
正に、スイカ割り状態・・・。
首と繋がりかけていた治太夫の頭は、縦真っ二つに、かち割られた。
勢いあまって刀は地面にめり込み、土中の石に当たってポッキリと折れてしまった。
舞衣は折れた刀を投げ捨て、割れた治太夫の頭をゴリッとこじ開いて、中に手を突っ込んだ。
「これで~、どうだ~!!」
両手で、脳をグチャグチャに握りつぶし、つかみ出してベチャッと投げ捨てる。
白い靄は・・・。
出てこない!
ついに、不死身の治太夫を討ち取った!
1
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる