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恵美と河童
35 山本勘治2
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ところで、勘治が書付を紛失した…。
それは、慎也たちにも関わってくる事件の「処分」の時のことであった。
あの日、勘治は二人の若い女性を処分した。
処分対象の二人は、芸能人。
アイドルでありながら、仲間に下剤を盛って追い落としを図った。さらに、男を使って、後輩アイドル二人を襲わせた。その際に一人のアイドルの秘密を入手。暴露しようとした…。
当初は親友からの依頼で調査を開始した案件だが、兄…公安…からの協力依頼も加わった。兄との相談の結果、この二人は秘密裏に処分ということになった。
元隅田川乙女組の、黒崎里奈・橋本あゆみ。
……舞衣が芸能界を引退することになった事件と、美月強姦事件・スミレ強姦未遂事件の、主犯二名である。
処分は一年ぶりで、師匠が現役引退してからは初めてのことだった。前回までは師匠と一緒だったが、今回からは彼一人で行わなければならない。
処分対象は車の後部座席。薬で眠らせ、個々に簀巻きにしてある。
執行できる時刻は夕刻と決まっているので、少し早めに行き、時間まで車で待機した。
師匠に同行して何度か経験しているが、あまりやりたくない仕事…。人外の力を借りるのだから。
最初の時に見たあの緑の手。あれを見たのは、最初の一度きりだ。だが、見間違いではない。ハッキリ覚えている・・・。
この日、勘治は、師匠から託された書付を持ってきていた。今回初めて一人で行うのだから、作法を間違えないためにだ。
持ってきていたのは、もちろん、師匠が翻訳したモノ。原本は読めないし、貴重なものなので、金庫に仕舞って出さないようにしている。
書付の内容は、鬼や人魚についても書かてれているが、河童のことが主だ。
河童は異界に住んでいるという。そして、子を産むためにこちらの世界に来るという。そのための隠れ家が、この渕の底にあるのだそうだ。
沈めた人間がどうなるのか、分からない。おそらく、食われてしまうのだろう。だが、作法に則って放り込めば、他に悪いことは起きない。
隠れ家の秘密を守り、時々不要な者を放り込めば何も問題は無いというのだから、まあ、人身御供のようなものか。
だから、誰かが必ず受け継がなければならないのかもしれない。
日が沈み、薄暗くなってきた。
・・・時間だ。
沈めるのは一人ずつ。簀巻きが唸り声を上げてモゾモゾ動き出した。薬が切れて、気が付いたようだ。猿轡を噛ませてあるので構わず、このまま処分だ。
書付に書かれてあったように、手を四回叩く。
暫くして、再度・・・。
水面に丸い波紋が浮かぶ。
「いらぬ者。好きにせよ」
車から担いできた一人目を放り込んだ。
ザブーンと水しぶきを上げたそれは、グイッと引っ張られるように、すぐに沈み込む。
水面が静かになるのを待ち、二人目を車から運び出す。
手を叩く・・・。
再度・・・。
水面の波紋を確認し、
「いらぬ者。好きにせよ」
ザブーンと放り込む。
すぐ沈む。
確実に沈んだのを確認し、車に戻った。
もう、用事は済んだ。早く帰りたい。が、大変なことに勘治は気が付いた。
書付が無い!
一人目を運び出した時、風で飛ばされたのか? 車の中にも、車の周りにも見当たらない。
暫く探し回るも、辺りはどんどん暗くなってくる。
どのみちあれは、原本では無い。読まれたところで荒唐無稽な内容だ。
師匠も笑っていた。「秘密の書付と伝わっているが、公開したところで、物語としか思われない。こんなこと信じる者などいない」と・・・。
大丈夫だろう…。
探すのを諦めて、彼は帰ることにしたのだ。
――――
勘治がその場を去った後。風で飛ばされた、その書付が、渕の真ん中に落ちた。
すぐに緑の手が伸びてきて、水の中へ引き込んでいった。
このことは、勘治は知らない……。
――――
名古屋市内にある、大学の研究室…。
山本優子は、持ち込まれたモノに、戸惑っていた。
彼女は大学教授であり、上代から中世にかけての古文書の解読が専門である。
夫の康市から、ある古文書を解読して欲しいという依頼があった。
今、彼女の目の前には、それが置かれている。
依頼主は、夫の実弟。彼が只者では無いことは優子も知っている。依頼品は秘密の古文書で有り、内容は絶対に他言無用とのこと…。
その内容は、妖怪の話だった。
以前の優子であれば、古人の空想力たくましい架空物語と鼻で笑っていただろう。
しかし、今の優子には、それが作り話では無いということが分かる。娘たちも関わった鬼の話が書かれていたのだ。
その上更に、河童や人魚のことまで・・・。
夫によれば、翻訳したモノを義弟は奈来早神社に持ち込むつもりらしい。これは、また厄介なことに娘たちが関わることにならないだろうかと、心配でならない。
娘たちとは、口先だけの事とは言え、縁を切った形になっている。無論、本気でそんなことをしたつもりはないし、そのことは娘たちも十分理解してくれている。あくまで、口先だけのことだ。
だが自分から「貴女方は知らない子」と言い出した手前、こちらから積極的に娘たちにコンタクトを取るのは憚られる。
娘たちに危険が及ばない様、依頼の間に入っている夫に頼むしかない…。
可愛い娘たちの身を案じつつ、優子は古文書の現代語訳を完成させ、夫経由で義理の弟に送った。
夫に対する厳重な注文も付加した上で・・・。
勘治は、今、立派な屋敷の広間にいた。
机が置かれていて、その机の、床の間側に坐っている。つまり上座だ。
お客様であり、色々お世話にもなっているからと、こちら側に坐らされたが、勘治としては、居心地が悪い。頼みごとをしに来た立場なのだ。
勘治の手元には、大き目の茶封筒がある。その中には、兄嫁の山本優子に翻訳してもらった古文書の現代訳と、原本の複写が入っていた。
勘治の前へお茶が出された。
用意したのは、彼の姪の沙織だ。お茶を出したら、彼女は勘治の対面に坐った。その隣に坐っているのは、彼女の亭主の慎也。ここの主人だ。
沙織は念願叶って慎也の第四夫人に復帰し、一ヶ月経とうとしていた。
同じく姪の杏奈・環奈も第五・第六夫人に復帰して一緒に住んでいるが、今はアルバイト中(大学は春休み)で、この場には居ない。
他の婦人は神社の方に居て、今、広間に居るのは、この二人だけだった。
慎也は、スミレの結婚式の時に勘治とは顔を合わせていた。
一瞬の目つきの鋭さは気になったが、探偵の性だろうと考えていた。今まで影から助けてくれていた存在だということも、既に聞いていた。
だから、勘治に対して悪い印象は全く持っていない。今日は勘治の方から、折り入っての相談があるということで、神社の方を他の妻たちに任せ、この会談の場を設けたのだった。
そして今、目の前に坐っているその勘治から語られたこと・・・。
勘治の生い立ち……。
河童について……。
人の「処分」について……。
更には、恵美を後継者とする為の中継ぎの依頼……。
慎也も沙織も、衝撃を受けた。
普通ならば、絶対信じないような内容だ。しかし、鬼の存在を知っている彼らにとっては、在り得ること。鬼が居るのであるから、河童が居てもおかしくは無い。
舞衣を陥れた二人を勘治が河童の手を借りて処分したというのも驚きだが、恵美の家とも関わってくるとは・・・。
慎也は、正直なところ、もう面倒ごとには関わり合いたくない。
既に十分過ぎるほど酷い目に遭ってきている。こんな話を持ってこられても、迷惑でしかない。
しかし、恵美は自分の家の使命を大切に思っている。だからこそ、今、月影村に行っているのだ。
勘治の依頼は、その恵美への中継ぎという話で、実際に慎也や沙織が何かしなければならないということでは無いし、恵美が戻ったら改めて勘治から恵美に依頼し直すとのこと。
それに、舞衣・美月・スミレの事件の、黒崎と橋本の処分も関係している…。特に舞衣の名前を出されてしまうと、無下にも出来ない。
隣で顔を顰め乍ら聞いていた沙織にも耳打ちするが、彼女も同意見…。引き受けざるを得なかった。
話を終え、古文書の複写と現代語訳を机に置いて行った勘治を、二人して憂鬱な顔で送り出した。
「また、何か厄介ごとに巻き込まれそうな気がする・・・」
「そうですね・・・」
勝手に後継候補とされてしまった恵美・・・。この時の妖界での彼女は、まだ出産前というか、お腹もあまり膨らんでいない状態であったが・・・。
全く連絡をしてこないので、慎也たちは恵美がどうしているか、皆目、見当もつかなかった。
そして、この約二年半後。…優子が夫へ出した注文の効果、つまり公安の警備が薄れてきてしまった頃。
慎也たちは、懸念通りに河童の騒動へ巻き込まれてゆくことになる。
優子の注文に効果あった時であっても、これは、どのみち公安に何かできるような案件ではなかったが・・・。
それは、慎也たちにも関わってくる事件の「処分」の時のことであった。
あの日、勘治は二人の若い女性を処分した。
処分対象の二人は、芸能人。
アイドルでありながら、仲間に下剤を盛って追い落としを図った。さらに、男を使って、後輩アイドル二人を襲わせた。その際に一人のアイドルの秘密を入手。暴露しようとした…。
当初は親友からの依頼で調査を開始した案件だが、兄…公安…からの協力依頼も加わった。兄との相談の結果、この二人は秘密裏に処分ということになった。
元隅田川乙女組の、黒崎里奈・橋本あゆみ。
……舞衣が芸能界を引退することになった事件と、美月強姦事件・スミレ強姦未遂事件の、主犯二名である。
処分は一年ぶりで、師匠が現役引退してからは初めてのことだった。前回までは師匠と一緒だったが、今回からは彼一人で行わなければならない。
処分対象は車の後部座席。薬で眠らせ、個々に簀巻きにしてある。
執行できる時刻は夕刻と決まっているので、少し早めに行き、時間まで車で待機した。
師匠に同行して何度か経験しているが、あまりやりたくない仕事…。人外の力を借りるのだから。
最初の時に見たあの緑の手。あれを見たのは、最初の一度きりだ。だが、見間違いではない。ハッキリ覚えている・・・。
この日、勘治は、師匠から託された書付を持ってきていた。今回初めて一人で行うのだから、作法を間違えないためにだ。
持ってきていたのは、もちろん、師匠が翻訳したモノ。原本は読めないし、貴重なものなので、金庫に仕舞って出さないようにしている。
書付の内容は、鬼や人魚についても書かてれているが、河童のことが主だ。
河童は異界に住んでいるという。そして、子を産むためにこちらの世界に来るという。そのための隠れ家が、この渕の底にあるのだそうだ。
沈めた人間がどうなるのか、分からない。おそらく、食われてしまうのだろう。だが、作法に則って放り込めば、他に悪いことは起きない。
隠れ家の秘密を守り、時々不要な者を放り込めば何も問題は無いというのだから、まあ、人身御供のようなものか。
だから、誰かが必ず受け継がなければならないのかもしれない。
日が沈み、薄暗くなってきた。
・・・時間だ。
沈めるのは一人ずつ。簀巻きが唸り声を上げてモゾモゾ動き出した。薬が切れて、気が付いたようだ。猿轡を噛ませてあるので構わず、このまま処分だ。
書付に書かれてあったように、手を四回叩く。
暫くして、再度・・・。
水面に丸い波紋が浮かぶ。
「いらぬ者。好きにせよ」
車から担いできた一人目を放り込んだ。
ザブーンと水しぶきを上げたそれは、グイッと引っ張られるように、すぐに沈み込む。
水面が静かになるのを待ち、二人目を車から運び出す。
手を叩く・・・。
再度・・・。
水面の波紋を確認し、
「いらぬ者。好きにせよ」
ザブーンと放り込む。
すぐ沈む。
確実に沈んだのを確認し、車に戻った。
もう、用事は済んだ。早く帰りたい。が、大変なことに勘治は気が付いた。
書付が無い!
一人目を運び出した時、風で飛ばされたのか? 車の中にも、車の周りにも見当たらない。
暫く探し回るも、辺りはどんどん暗くなってくる。
どのみちあれは、原本では無い。読まれたところで荒唐無稽な内容だ。
師匠も笑っていた。「秘密の書付と伝わっているが、公開したところで、物語としか思われない。こんなこと信じる者などいない」と・・・。
大丈夫だろう…。
探すのを諦めて、彼は帰ることにしたのだ。
――――
勘治がその場を去った後。風で飛ばされた、その書付が、渕の真ん中に落ちた。
すぐに緑の手が伸びてきて、水の中へ引き込んでいった。
このことは、勘治は知らない……。
――――
名古屋市内にある、大学の研究室…。
山本優子は、持ち込まれたモノに、戸惑っていた。
彼女は大学教授であり、上代から中世にかけての古文書の解読が専門である。
夫の康市から、ある古文書を解読して欲しいという依頼があった。
今、彼女の目の前には、それが置かれている。
依頼主は、夫の実弟。彼が只者では無いことは優子も知っている。依頼品は秘密の古文書で有り、内容は絶対に他言無用とのこと…。
その内容は、妖怪の話だった。
以前の優子であれば、古人の空想力たくましい架空物語と鼻で笑っていただろう。
しかし、今の優子には、それが作り話では無いということが分かる。娘たちも関わった鬼の話が書かれていたのだ。
その上更に、河童や人魚のことまで・・・。
夫によれば、翻訳したモノを義弟は奈来早神社に持ち込むつもりらしい。これは、また厄介なことに娘たちが関わることにならないだろうかと、心配でならない。
娘たちとは、口先だけの事とは言え、縁を切った形になっている。無論、本気でそんなことをしたつもりはないし、そのことは娘たちも十分理解してくれている。あくまで、口先だけのことだ。
だが自分から「貴女方は知らない子」と言い出した手前、こちらから積極的に娘たちにコンタクトを取るのは憚られる。
娘たちに危険が及ばない様、依頼の間に入っている夫に頼むしかない…。
可愛い娘たちの身を案じつつ、優子は古文書の現代語訳を完成させ、夫経由で義理の弟に送った。
夫に対する厳重な注文も付加した上で・・・。
勘治は、今、立派な屋敷の広間にいた。
机が置かれていて、その机の、床の間側に坐っている。つまり上座だ。
お客様であり、色々お世話にもなっているからと、こちら側に坐らされたが、勘治としては、居心地が悪い。頼みごとをしに来た立場なのだ。
勘治の手元には、大き目の茶封筒がある。その中には、兄嫁の山本優子に翻訳してもらった古文書の現代訳と、原本の複写が入っていた。
勘治の前へお茶が出された。
用意したのは、彼の姪の沙織だ。お茶を出したら、彼女は勘治の対面に坐った。その隣に坐っているのは、彼女の亭主の慎也。ここの主人だ。
沙織は念願叶って慎也の第四夫人に復帰し、一ヶ月経とうとしていた。
同じく姪の杏奈・環奈も第五・第六夫人に復帰して一緒に住んでいるが、今はアルバイト中(大学は春休み)で、この場には居ない。
他の婦人は神社の方に居て、今、広間に居るのは、この二人だけだった。
慎也は、スミレの結婚式の時に勘治とは顔を合わせていた。
一瞬の目つきの鋭さは気になったが、探偵の性だろうと考えていた。今まで影から助けてくれていた存在だということも、既に聞いていた。
だから、勘治に対して悪い印象は全く持っていない。今日は勘治の方から、折り入っての相談があるということで、神社の方を他の妻たちに任せ、この会談の場を設けたのだった。
そして今、目の前に坐っているその勘治から語られたこと・・・。
勘治の生い立ち……。
河童について……。
人の「処分」について……。
更には、恵美を後継者とする為の中継ぎの依頼……。
慎也も沙織も、衝撃を受けた。
普通ならば、絶対信じないような内容だ。しかし、鬼の存在を知っている彼らにとっては、在り得ること。鬼が居るのであるから、河童が居てもおかしくは無い。
舞衣を陥れた二人を勘治が河童の手を借りて処分したというのも驚きだが、恵美の家とも関わってくるとは・・・。
慎也は、正直なところ、もう面倒ごとには関わり合いたくない。
既に十分過ぎるほど酷い目に遭ってきている。こんな話を持ってこられても、迷惑でしかない。
しかし、恵美は自分の家の使命を大切に思っている。だからこそ、今、月影村に行っているのだ。
勘治の依頼は、その恵美への中継ぎという話で、実際に慎也や沙織が何かしなければならないということでは無いし、恵美が戻ったら改めて勘治から恵美に依頼し直すとのこと。
それに、舞衣・美月・スミレの事件の、黒崎と橋本の処分も関係している…。特に舞衣の名前を出されてしまうと、無下にも出来ない。
隣で顔を顰め乍ら聞いていた沙織にも耳打ちするが、彼女も同意見…。引き受けざるを得なかった。
話を終え、古文書の複写と現代語訳を机に置いて行った勘治を、二人して憂鬱な顔で送り出した。
「また、何か厄介ごとに巻き込まれそうな気がする・・・」
「そうですね・・・」
勝手に後継候補とされてしまった恵美・・・。この時の妖界での彼女は、まだ出産前というか、お腹もあまり膨らんでいない状態であったが・・・。
全く連絡をしてこないので、慎也たちは恵美がどうしているか、皆目、見当もつかなかった。
そして、この約二年半後。…優子が夫へ出した注文の効果、つまり公安の警備が薄れてきてしまった頃。
慎也たちは、懸念通りに河童の騒動へ巻き込まれてゆくことになる。
優子の注文に効果あった時であっても、これは、どのみち公安に何かできるような案件ではなかったが・・・。
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