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親友との再会
67 咲夜の手打ち蕎麦
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翌、日曜日。既に弟子たちも来ています。
そうですよ。私ってば、咲夜ちゃんの蕎麦打ちの腕をまだ知らないのです。
お店を開くには、それなりの腕が無ければ……。
咲夜ちゃんのお父さんの腕は良かった。それで私は、美味しい蕎麦って存在を知ったのです。
あれに近い腕がなければ、蕎麦専門店としてやって行くのは難しいかもしれません。
私ってば、何でか、咲夜ちゃんの打つ蕎麦なら美味しいはずって決めてかかってた。
果たして……。
髪をポニーテールにして、咲夜ちゃんは手際よく準備を進めてゆきます。
蕎麦粉と小麦粉を混ぜたものを捏ね鉢へ。配合は蕎麦粉八に小麦粉二です。
それに水を加えながら素早く優しく混ぜる「水回し」。これに失敗すると、ボチボチに切れる蕎麦になってしまいます。
水回しが終わると一つにまとめ、練ってゆきます。
へ~っ。凄いな、手際よい。
次は打ち粉を振って、麺棒で延ばす。
巻きつけながら延ばしたりして、綺麗に四角く薄く……。
それを切り台で屏風状に折り畳み、駒板をあて、麺切包丁でトトトトトッと、リズミカルに切って行く……。
こ、これは、完全に素人ではない。
まあ、当たり前か、お店出そうって言うんですからね。
大きな鍋で沸騰しているお湯に、切った蕎麦をバラバラッと入れ、茹でる。
柄のついたザルですくい上げたら、すぐに冷水で洗って締め、盛り付けて、
「はい、お待ちどう様」
取り敢えず、三人前が並びました。私と弟子たちの分です。
まずは、私が最初に一口。先に用意してあったおつゆにつけて、一啜り。
う、こ、これは……。
や、ヤバイ……。
ど、どうしたもんでしょう……。
美味い!!
すっごく細くて、でも長くて、腰があって喉越しも良い。最高!
このつゆの味も良い!
間違いなく、小父さんの腕を上回っている!
長野のつずら屋さんや、宿坊の神主さんと良い勝負! 最高!!
「美味しいよ。すっごく良い。凄いじゃない、咲夜ちゃん。
これなら大丈夫!お店は繁盛間違いなし!」
弟子たちも箸を取ります。
「うわ、細くて長い。凄い……」
「ふぐっ、なんれすかこれ、美味過ぎ…。姐はん、ふごいっす」
こらこら祐奈、頬張りながら話しなさんな。
でも、こんなすごい蕎麦、絶対繁盛だ。繁盛させなきゃ!!
ニッコリ笑った咲夜ちゃん、次を茹で始めます。次はビンちゃんと狐神さんの分です。
送り犬たちは啜れないから要らないと言って外に行ってしまいました。
そうですよね。犬に麵を啜れって、無理ですよね。
狐さんも多分同じでしょうけど、咲夜ちゃんが作るものは食べたいですって。
私は自分の分を食べてしまい、咲夜ちゃんが続けて茹でて出したビンちゃんの分をさっきから使っている箸で…。
「お~、美味いぞ。これが蕎麦か。初めて食した」
あ、そうですよね。そういえば、まだビンちゃんには御蕎麦は食べてもらってませんでしたよね。
カップラーメンを吐き出されたから、麺類は避けてました。
「ねえねえ、ハルカちゃん、神様は、なんておっしゃってるの?」
あ、そうか、咲夜ちゃんには声が聞こえないのよね。
「とっても美味しいって。蕎麦を食べたの初めてだって」
「あ、そうなんだ。でも、美味しいって言ってもらえたなら良かった」
「いや、しかし…。姐さんや師匠には、神様が普通に食べていらっしゃるのが見えるんでしょうけどね」
「私たち、一般人には、これは何ともね……」
祐奈とレイラが困ったような顔。
「え、どういうこと?」
と咲夜ちゃん。
「姐さん。左目を閉じて見てみてください。それが、一般人の見ている光景です」
祐奈の言葉に、咲夜ちゃんは左目を閉じてビンちゃんがソバを啜るのを見ます。
「あっ……。な、なるほど、これは、引くわよね」
「いや、引くってゆうか、普通、逃げ出します」
「そ、そうね……」
ええっ、ナニナニ、どういうことですか?
「あ、あのね、ハルカちゃん。普通の人には、蕎麦がズルズルって凄い勢いで吸い込まれて、消滅してしまうように見えるの。
いきなりこれを見たら、近寄ったら自分も吸い込まれるんじゃないかって思っちゃうかも」
は、はあ…。そういうもんですか。気を付けなきゃね。
まあ、人前では基本、しないけどね。
ビンちゃんが食べ終わったら、狐神さんの番。箸を替え、まずは私が一口。
そして狐神さんに、その箸で…。啜れないからね、まとめてお口の中に入れてあげます。
「ふむふむ。これがソバか…。なるほど、悪くない。が、やはり我には食しにくいな」
そりゃま、そうでしょうとも。キツネは蕎麦じゃなくて饂飩です。
じゃなくて、狐は麺なんて食べません。
「どうかな?」
心配そうな咲夜ちゃん。
「悪くないってよ。でも、食べにくいって。」
「そ、そうか。狐さんだから、やっぱり、饂飩の方が良かったかな」
「あ、いや、そうじゃなくて……。それに、私も同じこと一瞬考えました……」
・・・。
二人で笑い合いましたとさ。
でもまあ、これで安心というか、俄然やる気が出てきました。父さんの梅干しの時のように!
この咲夜ちゃんの美味しい御蕎麦、世の中に広めるぞ~!
そうですよ。私ってば、咲夜ちゃんの蕎麦打ちの腕をまだ知らないのです。
お店を開くには、それなりの腕が無ければ……。
咲夜ちゃんのお父さんの腕は良かった。それで私は、美味しい蕎麦って存在を知ったのです。
あれに近い腕がなければ、蕎麦専門店としてやって行くのは難しいかもしれません。
私ってば、何でか、咲夜ちゃんの打つ蕎麦なら美味しいはずって決めてかかってた。
果たして……。
髪をポニーテールにして、咲夜ちゃんは手際よく準備を進めてゆきます。
蕎麦粉と小麦粉を混ぜたものを捏ね鉢へ。配合は蕎麦粉八に小麦粉二です。
それに水を加えながら素早く優しく混ぜる「水回し」。これに失敗すると、ボチボチに切れる蕎麦になってしまいます。
水回しが終わると一つにまとめ、練ってゆきます。
へ~っ。凄いな、手際よい。
次は打ち粉を振って、麺棒で延ばす。
巻きつけながら延ばしたりして、綺麗に四角く薄く……。
それを切り台で屏風状に折り畳み、駒板をあて、麺切包丁でトトトトトッと、リズミカルに切って行く……。
こ、これは、完全に素人ではない。
まあ、当たり前か、お店出そうって言うんですからね。
大きな鍋で沸騰しているお湯に、切った蕎麦をバラバラッと入れ、茹でる。
柄のついたザルですくい上げたら、すぐに冷水で洗って締め、盛り付けて、
「はい、お待ちどう様」
取り敢えず、三人前が並びました。私と弟子たちの分です。
まずは、私が最初に一口。先に用意してあったおつゆにつけて、一啜り。
う、こ、これは……。
や、ヤバイ……。
ど、どうしたもんでしょう……。
美味い!!
すっごく細くて、でも長くて、腰があって喉越しも良い。最高!
このつゆの味も良い!
間違いなく、小父さんの腕を上回っている!
長野のつずら屋さんや、宿坊の神主さんと良い勝負! 最高!!
「美味しいよ。すっごく良い。凄いじゃない、咲夜ちゃん。
これなら大丈夫!お店は繁盛間違いなし!」
弟子たちも箸を取ります。
「うわ、細くて長い。凄い……」
「ふぐっ、なんれすかこれ、美味過ぎ…。姐はん、ふごいっす」
こらこら祐奈、頬張りながら話しなさんな。
でも、こんなすごい蕎麦、絶対繁盛だ。繁盛させなきゃ!!
ニッコリ笑った咲夜ちゃん、次を茹で始めます。次はビンちゃんと狐神さんの分です。
送り犬たちは啜れないから要らないと言って外に行ってしまいました。
そうですよね。犬に麵を啜れって、無理ですよね。
狐さんも多分同じでしょうけど、咲夜ちゃんが作るものは食べたいですって。
私は自分の分を食べてしまい、咲夜ちゃんが続けて茹でて出したビンちゃんの分をさっきから使っている箸で…。
「お~、美味いぞ。これが蕎麦か。初めて食した」
あ、そうですよね。そういえば、まだビンちゃんには御蕎麦は食べてもらってませんでしたよね。
カップラーメンを吐き出されたから、麺類は避けてました。
「ねえねえ、ハルカちゃん、神様は、なんておっしゃってるの?」
あ、そうか、咲夜ちゃんには声が聞こえないのよね。
「とっても美味しいって。蕎麦を食べたの初めてだって」
「あ、そうなんだ。でも、美味しいって言ってもらえたなら良かった」
「いや、しかし…。姐さんや師匠には、神様が普通に食べていらっしゃるのが見えるんでしょうけどね」
「私たち、一般人には、これは何ともね……」
祐奈とレイラが困ったような顔。
「え、どういうこと?」
と咲夜ちゃん。
「姐さん。左目を閉じて見てみてください。それが、一般人の見ている光景です」
祐奈の言葉に、咲夜ちゃんは左目を閉じてビンちゃんがソバを啜るのを見ます。
「あっ……。な、なるほど、これは、引くわよね」
「いや、引くってゆうか、普通、逃げ出します」
「そ、そうね……」
ええっ、ナニナニ、どういうことですか?
「あ、あのね、ハルカちゃん。普通の人には、蕎麦がズルズルって凄い勢いで吸い込まれて、消滅してしまうように見えるの。
いきなりこれを見たら、近寄ったら自分も吸い込まれるんじゃないかって思っちゃうかも」
は、はあ…。そういうもんですか。気を付けなきゃね。
まあ、人前では基本、しないけどね。
ビンちゃんが食べ終わったら、狐神さんの番。箸を替え、まずは私が一口。
そして狐神さんに、その箸で…。啜れないからね、まとめてお口の中に入れてあげます。
「ふむふむ。これがソバか…。なるほど、悪くない。が、やはり我には食しにくいな」
そりゃま、そうでしょうとも。キツネは蕎麦じゃなくて饂飩です。
じゃなくて、狐は麺なんて食べません。
「どうかな?」
心配そうな咲夜ちゃん。
「悪くないってよ。でも、食べにくいって。」
「そ、そうか。狐さんだから、やっぱり、饂飩の方が良かったかな」
「あ、いや、そうじゃなくて……。それに、私も同じこと一瞬考えました……」
・・・。
二人で笑い合いましたとさ。
でもまあ、これで安心というか、俄然やる気が出てきました。父さんの梅干しの時のように!
この咲夜ちゃんの美味しい御蕎麦、世の中に広めるぞ~!
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