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親友との再会
59 キツネ神?
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次の日曜日の朝。
我が家の番犬「送り犬」のトクが、家の中に駆け込んできました。
「ハルカ殿! すぐ来てください。ソウが不審な狐を捕まえました」
え…。キツネ?
ついて行くと、堤防を越えて長良川の河原へ誘導されます。
そこでソウに押さえつけられてブルブル震えているのは…。
あれ、ホントに狐だ。けど、ソウが押さえつけてるってことは、これ、霊体よね。
「え~と、この狐霊さんは、なんか悪さをしたの?」
「な、なんと、我の姿が見えるのか!!
いや、それに、其方、咲夜のところで見たことある!」
喋る狐。奇妙な感じ。でも、それを言ったら、ソウとトクも喋る犬で同じことよね。
いや、そんなことより咲夜って、江藤咲夜? 私の唯一の親友の…。
「なんで、あなたが咲夜ちゃんを知っているの?」
「我は咲夜のところで祀られておった稲荷神だ。
洪水で流され戻れずに困っておったのだ。
お願いだ。我を咲夜のところへ連れて行ってもらえないか」
よくよく聞いてみると、この狐は江藤家の屋敷神としてまつられていた稲荷神の眷属。
ですが、現在の当主である咲夜のお父さんは、神様事に無頓着。しっかり祀られなくなって、稲荷様は神界へと神上がりされてしまいました。
ただ、咲夜ちゃんはお父さんと違って祠の前を通るたびに手を合わせ、倒れていた狐の像をきちんと戻したり、汚れていれば布で拭いたりなんてしていたとのこと。
だから、眷属であった狐さんは神上がりされるという稲荷神に頼み込み、稲荷代理として残ることを許されたんですって。咲夜ちゃんを守りたいと思ったのですね。
そして、そのご神体となったのが、咲夜ちゃんが倒れているのを戻したり拭いたりしていた狐像。稲荷神社でよく見る、陶器のやつですよ。
この像がある限り、この狐さんは稲荷代理として存在することを許されているそうです。
ところが、大雨で祠が流されてしまい、狐像も一緒に川を下って海近くまで…。
この狐さんは、河原に住んでいた生きている狐に頼んでリレー形式で像を運んでもらいながら、少しずつ上流へ上ってきました。
そこを、怪しい狐霊だとソウに取り押さえられたということだったのです。
いや、だけど、狐さん。残念ながら、川を間違えてるよ。
このまま長良川を上って行っても咲夜ちゃんのところには着かない。
咲夜ちゃんの家は、隣の揖斐川の上流なのです。
下流部では長良川と揖斐川は一本の堤防で隔てられているだけの状態。だから、そこで間違っちゃったのね。
まあ、咲夜ちゃんのところのことなら、協力するのに吝かではありません。
私は狐神さんの横に転がっていた狐像を拾い上げました。
狐神さんはスーッと像に吸い込まれるように消えます。中に入ったのですね。
取り敢えず家へ連れ帰り、再度出てきてもらって、弱っている狐神さんにオニギリを。
モノを食べられることに仰天し、感激しきりの狐神さん。モリモリ力を取り戻しました。
やがて日曜恒例で、弟子二人もやってきました。
二人とも、私が神様と関りを持てることは既に知っています。送り犬二匹のことも。
もちろん、知ってるだけで、実際には見えないのですけどね。
狐神さんの事情を話すと、祐奈が車を出してくれると言います。
で、祐奈の車にみんなで乗り込み、咲夜ちゃんちに向かって出発進行!
…あ、送り犬二匹は、お留守番で~す。
そうそう、咲夜ちゃんって誰だってことですよね。
一言でいえば、私の親友なんですけどね。
レイラったら、「師匠にも親友と呼べるような人がいたんですね」って、失礼ねっ!
いくらなんでも、一人くらいは居るでしょうよ。
尤も、高校卒業後は二回くらいしか会ってないかな。互いに別の道に進んだからね。
私は歴史に興味あって大学は京大。咲夜ちゃんは家業の蕎麦屋を継ぎたいと、調理師の資格を取れる学校へ行ったからね。
「えっ? 師匠って、京大出身ですか?」
と驚くのは、運転中の祐奈。
「そうよ~、祐奈。京都大学だぞ、スゴイだろ~!
な~んてね。ゴメン。京都の大学の略で京大。
それも、一応京都府内にあるというだけの私立です」
・・・。
てへへ。でも、そうでしょうよ。京都大学出る頭があれば、英語くらいは話せるでしょう?
私ってば、こんな外人みたいな容姿なのに、英語全然ですからね~。
まあ、こんなの自慢にならないわ。
じゃなくって、咲夜ちゃんの話なんですってば!
彼女はここから揖斐川をズーッと上流へ上っていった山の中の町にある蕎麦屋の娘。フルネームは江藤咲夜。
父を亡くした私は母方祖母に引き取られ、中学二年の途中で転校しました。
でも、この容姿。特に田舎の学校では浮きまくり。
そんな中で唯一私に話しかけてきてくれ、仲良くなった子です。
つまり、同級生ですね。
彼女も学校では、いつも一人でいる存在だったみたい。
なのに、なんで転校生の私に話しかけてきてくれたのか…。それは、私がアルビノだったから。
実は彼女も、ある体の変異があったのです。
その変異というのは、オッドアイ…。右と左の眼の色が違う。
それも、片方が赤紫色で、かなり目立つ…。
だから、彼女は人と顔を合わせるのが苦手だったのです。
だけども私はアルビノ。髪も金髪、肌も真っ白。その上、両目が赤色。
私と比べれば、片目の色が違うくらい、大したことないよね。
そんなで話しかけてきてくれたということでした。
同じような悩みを持つ二人。よくよく聞いてみると、彼女も小さい頃にお母さんを亡くしているとか。私と同じです。
あっという間に意気投合。以来、学校ではいつも一緒の仲になりました。
高校に進学するときも、私たちは同じ学校を受験。二人とも無事合格。同じ学校へ。
ただ、一つ問題が…。
彼女の家も山奥の田舎町ですが、私が当時住んでいた祖母の家は、それに輪をかけまくった超々山奥!
中学に通うのも、かなりキツイ状態でした。
だって、学校から家までは、町営の送迎バスで一時間、更に歩いて三十分の、片道一時間半ですから!
そんな家から高校に通うのは不可能だったのです。
で、どうしたかというと、私は高校の三年間、咲夜ちゃんの家に下宿したのです。
だから、高校時代は彼女と何から何まで一緒という仲。これは完全に親友って言ってよいですよね?
流石に大学は別々。私の方も祖母が亡くなったりでバタバタし、彼女の方も実習やナンやらで忙しく、ここ二年は会っていません。
彼女は既に調理師免許を取って、お父さんの蕎麦屋を手伝っているはず。
私にとっても高校の三年間お世話になったところ。久しぶりで楽しみです。
そんな話をしながらの道中、車は既に山の中。彼女の家は、あと少し…。
ですが、けたたましいサイレンを鳴らしながら消防車が後から。
火事?
道を譲って先に行ってもらいます。
すぐにまたサイレン。もう一台消防車と、救急車。再度道を譲ります。
進んでゆくと、黒い煙が見えてくる。
う、うそ! あの燃えているのって…。咲夜ちゃん家!
咲夜ちゃんは! 咲夜ちゃんは無事?
我が家の番犬「送り犬」のトクが、家の中に駆け込んできました。
「ハルカ殿! すぐ来てください。ソウが不審な狐を捕まえました」
え…。キツネ?
ついて行くと、堤防を越えて長良川の河原へ誘導されます。
そこでソウに押さえつけられてブルブル震えているのは…。
あれ、ホントに狐だ。けど、ソウが押さえつけてるってことは、これ、霊体よね。
「え~と、この狐霊さんは、なんか悪さをしたの?」
「な、なんと、我の姿が見えるのか!!
いや、それに、其方、咲夜のところで見たことある!」
喋る狐。奇妙な感じ。でも、それを言ったら、ソウとトクも喋る犬で同じことよね。
いや、そんなことより咲夜って、江藤咲夜? 私の唯一の親友の…。
「なんで、あなたが咲夜ちゃんを知っているの?」
「我は咲夜のところで祀られておった稲荷神だ。
洪水で流され戻れずに困っておったのだ。
お願いだ。我を咲夜のところへ連れて行ってもらえないか」
よくよく聞いてみると、この狐は江藤家の屋敷神としてまつられていた稲荷神の眷属。
ですが、現在の当主である咲夜のお父さんは、神様事に無頓着。しっかり祀られなくなって、稲荷様は神界へと神上がりされてしまいました。
ただ、咲夜ちゃんはお父さんと違って祠の前を通るたびに手を合わせ、倒れていた狐の像をきちんと戻したり、汚れていれば布で拭いたりなんてしていたとのこと。
だから、眷属であった狐さんは神上がりされるという稲荷神に頼み込み、稲荷代理として残ることを許されたんですって。咲夜ちゃんを守りたいと思ったのですね。
そして、そのご神体となったのが、咲夜ちゃんが倒れているのを戻したり拭いたりしていた狐像。稲荷神社でよく見る、陶器のやつですよ。
この像がある限り、この狐さんは稲荷代理として存在することを許されているそうです。
ところが、大雨で祠が流されてしまい、狐像も一緒に川を下って海近くまで…。
この狐さんは、河原に住んでいた生きている狐に頼んでリレー形式で像を運んでもらいながら、少しずつ上流へ上ってきました。
そこを、怪しい狐霊だとソウに取り押さえられたということだったのです。
いや、だけど、狐さん。残念ながら、川を間違えてるよ。
このまま長良川を上って行っても咲夜ちゃんのところには着かない。
咲夜ちゃんの家は、隣の揖斐川の上流なのです。
下流部では長良川と揖斐川は一本の堤防で隔てられているだけの状態。だから、そこで間違っちゃったのね。
まあ、咲夜ちゃんのところのことなら、協力するのに吝かではありません。
私は狐神さんの横に転がっていた狐像を拾い上げました。
狐神さんはスーッと像に吸い込まれるように消えます。中に入ったのですね。
取り敢えず家へ連れ帰り、再度出てきてもらって、弱っている狐神さんにオニギリを。
モノを食べられることに仰天し、感激しきりの狐神さん。モリモリ力を取り戻しました。
やがて日曜恒例で、弟子二人もやってきました。
二人とも、私が神様と関りを持てることは既に知っています。送り犬二匹のことも。
もちろん、知ってるだけで、実際には見えないのですけどね。
狐神さんの事情を話すと、祐奈が車を出してくれると言います。
で、祐奈の車にみんなで乗り込み、咲夜ちゃんちに向かって出発進行!
…あ、送り犬二匹は、お留守番で~す。
そうそう、咲夜ちゃんって誰だってことですよね。
一言でいえば、私の親友なんですけどね。
レイラったら、「師匠にも親友と呼べるような人がいたんですね」って、失礼ねっ!
いくらなんでも、一人くらいは居るでしょうよ。
尤も、高校卒業後は二回くらいしか会ってないかな。互いに別の道に進んだからね。
私は歴史に興味あって大学は京大。咲夜ちゃんは家業の蕎麦屋を継ぎたいと、調理師の資格を取れる学校へ行ったからね。
「えっ? 師匠って、京大出身ですか?」
と驚くのは、運転中の祐奈。
「そうよ~、祐奈。京都大学だぞ、スゴイだろ~!
な~んてね。ゴメン。京都の大学の略で京大。
それも、一応京都府内にあるというだけの私立です」
・・・。
てへへ。でも、そうでしょうよ。京都大学出る頭があれば、英語くらいは話せるでしょう?
私ってば、こんな外人みたいな容姿なのに、英語全然ですからね~。
まあ、こんなの自慢にならないわ。
じゃなくって、咲夜ちゃんの話なんですってば!
彼女はここから揖斐川をズーッと上流へ上っていった山の中の町にある蕎麦屋の娘。フルネームは江藤咲夜。
父を亡くした私は母方祖母に引き取られ、中学二年の途中で転校しました。
でも、この容姿。特に田舎の学校では浮きまくり。
そんな中で唯一私に話しかけてきてくれ、仲良くなった子です。
つまり、同級生ですね。
彼女も学校では、いつも一人でいる存在だったみたい。
なのに、なんで転校生の私に話しかけてきてくれたのか…。それは、私がアルビノだったから。
実は彼女も、ある体の変異があったのです。
その変異というのは、オッドアイ…。右と左の眼の色が違う。
それも、片方が赤紫色で、かなり目立つ…。
だから、彼女は人と顔を合わせるのが苦手だったのです。
だけども私はアルビノ。髪も金髪、肌も真っ白。その上、両目が赤色。
私と比べれば、片目の色が違うくらい、大したことないよね。
そんなで話しかけてきてくれたということでした。
同じような悩みを持つ二人。よくよく聞いてみると、彼女も小さい頃にお母さんを亡くしているとか。私と同じです。
あっという間に意気投合。以来、学校ではいつも一緒の仲になりました。
高校に進学するときも、私たちは同じ学校を受験。二人とも無事合格。同じ学校へ。
ただ、一つ問題が…。
彼女の家も山奥の田舎町ですが、私が当時住んでいた祖母の家は、それに輪をかけまくった超々山奥!
中学に通うのも、かなりキツイ状態でした。
だって、学校から家までは、町営の送迎バスで一時間、更に歩いて三十分の、片道一時間半ですから!
そんな家から高校に通うのは不可能だったのです。
で、どうしたかというと、私は高校の三年間、咲夜ちゃんの家に下宿したのです。
だから、高校時代は彼女と何から何まで一緒という仲。これは完全に親友って言ってよいですよね?
流石に大学は別々。私の方も祖母が亡くなったりでバタバタし、彼女の方も実習やナンやらで忙しく、ここ二年は会っていません。
彼女は既に調理師免許を取って、お父さんの蕎麦屋を手伝っているはず。
私にとっても高校の三年間お世話になったところ。久しぶりで楽しみです。
そんな話をしながらの道中、車は既に山の中。彼女の家は、あと少し…。
ですが、けたたましいサイレンを鳴らしながら消防車が後から。
火事?
道を譲って先に行ってもらいます。
すぐにまたサイレン。もう一台消防車と、救急車。再度道を譲ります。
進んでゆくと、黒い煙が見えてくる。
う、うそ! あの燃えているのって…。咲夜ちゃん家!
咲夜ちゃんは! 咲夜ちゃんは無事?
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