45 / 78
二人の弟子
45 祐奈の株投資、さらに
しおりを挟む
えっとですね、次の日曜日です。
日曜日は弟子が来る日。私の目の前に、その二人が居ります。
二人とも、なんかニヤニヤしてる。
いや、その目、怪しすぎるぞ、君たち!
「師匠! 有難うございました。
はい、これ、お約束のモノ!」
祐奈は元気に封筒を差し出します。
……。ぶ、分厚い。前の時よりも……。
それに、私は約束なんてしていません。
祐奈が勝手に払うと言い出したのです。
「い、いあ~、困るんですけどね、私……」
「何を困ってるんですか。
貰えるものは貰っておけばよいじゃないですか」
レイラまでそんなことを言います。
「そう言われましてもね…。
それに、すっごく分厚いじゃない。
いったい、いくら入っているの?」
「32万と、2523円です」
こ、細かっ!
じゃなくって、多過ぎっ!
「前に損した分と経費を引かせて頂きまして、きっかり三分の一です。
これ以上は負かりませんよ!」
だから~! その負かりませんってのは、変なんですってば!
あなたが払ってるんであって、私は要らないって言ってるんですからね!
「で~、師匠~。ご相談なんですが~!」
そ~ら、来た。
無理にこんなのを押し付けて来るってことは、これで終わるはずが無いのです。
「また、次の儲け口を御教授頂けないかと……」
こらこら、その揉み手を止めなさい!
「あ、あの、今度は私もお願いします。
株やったこと無かったんですけど、祐奈の話聞いて私もやってみようかなって口座も作ったんです」
やっぱ、そうよね…。
レイラも、こんなボロイ話を聞いて傍観で終わるはずないよね。
そして、祐奈の「負かりません」って言うのは、逃がさないぞということ。
右下に視線を向けますと……。
「いやだ。めんどくさい」
とのお言葉…。
ですよね~。
断るのは、当然っすよね~。
だって、ビンちゃんてば、貧乏神なんですよ。
立場的にも、こんなの繰り返していたら、ヤバイに決まってる。
全くもって、当然なんです。
断るのが正しいんです!
が…。
ビンちゃん、続けます。
「あ、しかし、この間の美味い餅は二人から貰ったものだったな。
……となると、レイラにだけ教えないのは不公平か」
うん? なになに、この流れは……。
「よし、ではもう一度教えてやるか」
お、お~っと!
大丈夫なのでありますか、ビンちゃん!?
「但し、次は銘柄と買い時しか教えん。売るのは、自分の判断で売れ」
あ、なるほどね。考えたね。
売ることで儲けが確定するのだから、その確定には関わらないぞって事ね。
それなら貧乏神様的にも、きっと大丈夫なんだよね。
ということで、ビンちゃんからのお言葉を、私の言葉として伝えます。
強調しておかなければならないのは、教えるのは今回が最後ということ。
坐ったままにして一日に100万超えの儲けだなんて、そんな馬鹿な事を何度もしていたら、世の中オカシクなっちゃいますからっ!!
ですから、これが最後の機会です!
その代わり、儲けは全部、自分のモノ。私に差し出す必要はありませんよ。
良いですね!!
しっかり念押ししてっと、ではビンちゃんのお告げを。
あ、ついでだから、同じだけ買わせて競わせると面白いかななんて、ちょっとしたイタズラ心。
「買う銘柄は、この間祐奈が買った銘柄。買い時は、今すぐ。
二人で同じ数を買いなさい。
いつ売るかは、それぞれの判断で」
「有難うございます~!!
あ、でも、今日は証券市場、休みですから、注文だけ入れろってことですかね?」
ビンちゃんを見ると、コクンと頷きます。
その通りと伝えると二人は早速買う株数の相談を始め、この場で注文をしました。
さて、さて、この商売レース。どっちが勝つかな?
レイラは始めたばかりだから、不利かもしれない。
でも、調べものならお得意のはず。
祐奈のような勘だけで何てことしないでしょうから、大丈夫よね……。
この結果は、次週に報告を受けることにしました。
あ、これは、ビンちゃんからのヒントなんですからね。
つまり、来週中に利益を確定させろということなんですよ。
次の日曜日です。
やってきましたお二人さん。
株勝負、どっちが勝ったかって……。
あ~、訊くまでないよ。レイラの勝ちですね。
祐奈ってば、分かりやす過ぎ。直ぐに顔に出るわ。
二人が買った株は、この間から乱高下している銘柄。
それを月曜日に、ほぼ底値で買いました。
翌火曜日、トラブルがあった設備の復旧目途が立ったとのことで再度急上昇。
不安定な動きをしている銘柄だからと、その時点で全数売ってしまったレイラ。
一方の祐奈は、まだ上がるだろうと踏んで、売るのを見送り。
で、水曜日ですよ。
別の設備でトラブル発生。ドーンと下がってしまいましたとさ。
祐奈、真っ青です。
凄いのはレイラ。下がったところで、またメイッパイ買い戻しました。
今回のトラブルは終息が速いと踏んで…。
見事、それは的中!木曜日には株価が急回復。
で、即、レイラは全て売っぱらう。何て思いきりが良いのでしょう!
金曜日は、小幅な下げ…。
祐奈は、この時点でやっと売りました。
損はしなかったものの、・・・です。
結果、レイラの儲けは凡そ149万円。祐奈は27万円。
圧倒的大差で、レイラの勝ち!
これにはビンちゃんも驚きです。
「一旦売って買い直すとは、予想を超えてきおった…」と。
神様をも感心させるレイラ。
あなたは凄い!
株投資の才能ありそう。
それにしてもさ~。
この二人、一週間で、こんなに儲けちゃって。
しょんぼりしている祐奈でも27万の儲けが出てるんですよ!
いったい、その元手、いくら出していたのでしょう?
怖くて、怖くて、とっても訊けないね……。
上手くゆけば儲かると言っても、そうそう上手くはゆかないモノ。
失敗すれば資産は減ってしまいます。
ドーンと儲かることも有れば、ドーンと損することも有り得るのです。
祐奈、悪い事言わない。
あなた、株は止めなさい。
きっと、向いていないよ。
日曜日は弟子が来る日。私の目の前に、その二人が居ります。
二人とも、なんかニヤニヤしてる。
いや、その目、怪しすぎるぞ、君たち!
「師匠! 有難うございました。
はい、これ、お約束のモノ!」
祐奈は元気に封筒を差し出します。
……。ぶ、分厚い。前の時よりも……。
それに、私は約束なんてしていません。
祐奈が勝手に払うと言い出したのです。
「い、いあ~、困るんですけどね、私……」
「何を困ってるんですか。
貰えるものは貰っておけばよいじゃないですか」
レイラまでそんなことを言います。
「そう言われましてもね…。
それに、すっごく分厚いじゃない。
いったい、いくら入っているの?」
「32万と、2523円です」
こ、細かっ!
じゃなくって、多過ぎっ!
「前に損した分と経費を引かせて頂きまして、きっかり三分の一です。
これ以上は負かりませんよ!」
だから~! その負かりませんってのは、変なんですってば!
あなたが払ってるんであって、私は要らないって言ってるんですからね!
「で~、師匠~。ご相談なんですが~!」
そ~ら、来た。
無理にこんなのを押し付けて来るってことは、これで終わるはずが無いのです。
「また、次の儲け口を御教授頂けないかと……」
こらこら、その揉み手を止めなさい!
「あ、あの、今度は私もお願いします。
株やったこと無かったんですけど、祐奈の話聞いて私もやってみようかなって口座も作ったんです」
やっぱ、そうよね…。
レイラも、こんなボロイ話を聞いて傍観で終わるはずないよね。
そして、祐奈の「負かりません」って言うのは、逃がさないぞということ。
右下に視線を向けますと……。
「いやだ。めんどくさい」
とのお言葉…。
ですよね~。
断るのは、当然っすよね~。
だって、ビンちゃんてば、貧乏神なんですよ。
立場的にも、こんなの繰り返していたら、ヤバイに決まってる。
全くもって、当然なんです。
断るのが正しいんです!
が…。
ビンちゃん、続けます。
「あ、しかし、この間の美味い餅は二人から貰ったものだったな。
……となると、レイラにだけ教えないのは不公平か」
うん? なになに、この流れは……。
「よし、ではもう一度教えてやるか」
お、お~っと!
大丈夫なのでありますか、ビンちゃん!?
「但し、次は銘柄と買い時しか教えん。売るのは、自分の判断で売れ」
あ、なるほどね。考えたね。
売ることで儲けが確定するのだから、その確定には関わらないぞって事ね。
それなら貧乏神様的にも、きっと大丈夫なんだよね。
ということで、ビンちゃんからのお言葉を、私の言葉として伝えます。
強調しておかなければならないのは、教えるのは今回が最後ということ。
坐ったままにして一日に100万超えの儲けだなんて、そんな馬鹿な事を何度もしていたら、世の中オカシクなっちゃいますからっ!!
ですから、これが最後の機会です!
その代わり、儲けは全部、自分のモノ。私に差し出す必要はありませんよ。
良いですね!!
しっかり念押ししてっと、ではビンちゃんのお告げを。
あ、ついでだから、同じだけ買わせて競わせると面白いかななんて、ちょっとしたイタズラ心。
「買う銘柄は、この間祐奈が買った銘柄。買い時は、今すぐ。
二人で同じ数を買いなさい。
いつ売るかは、それぞれの判断で」
「有難うございます~!!
あ、でも、今日は証券市場、休みですから、注文だけ入れろってことですかね?」
ビンちゃんを見ると、コクンと頷きます。
その通りと伝えると二人は早速買う株数の相談を始め、この場で注文をしました。
さて、さて、この商売レース。どっちが勝つかな?
レイラは始めたばかりだから、不利かもしれない。
でも、調べものならお得意のはず。
祐奈のような勘だけで何てことしないでしょうから、大丈夫よね……。
この結果は、次週に報告を受けることにしました。
あ、これは、ビンちゃんからのヒントなんですからね。
つまり、来週中に利益を確定させろということなんですよ。
次の日曜日です。
やってきましたお二人さん。
株勝負、どっちが勝ったかって……。
あ~、訊くまでないよ。レイラの勝ちですね。
祐奈ってば、分かりやす過ぎ。直ぐに顔に出るわ。
二人が買った株は、この間から乱高下している銘柄。
それを月曜日に、ほぼ底値で買いました。
翌火曜日、トラブルがあった設備の復旧目途が立ったとのことで再度急上昇。
不安定な動きをしている銘柄だからと、その時点で全数売ってしまったレイラ。
一方の祐奈は、まだ上がるだろうと踏んで、売るのを見送り。
で、水曜日ですよ。
別の設備でトラブル発生。ドーンと下がってしまいましたとさ。
祐奈、真っ青です。
凄いのはレイラ。下がったところで、またメイッパイ買い戻しました。
今回のトラブルは終息が速いと踏んで…。
見事、それは的中!木曜日には株価が急回復。
で、即、レイラは全て売っぱらう。何て思いきりが良いのでしょう!
金曜日は、小幅な下げ…。
祐奈は、この時点でやっと売りました。
損はしなかったものの、・・・です。
結果、レイラの儲けは凡そ149万円。祐奈は27万円。
圧倒的大差で、レイラの勝ち!
これにはビンちゃんも驚きです。
「一旦売って買い直すとは、予想を超えてきおった…」と。
神様をも感心させるレイラ。
あなたは凄い!
株投資の才能ありそう。
それにしてもさ~。
この二人、一週間で、こんなに儲けちゃって。
しょんぼりしている祐奈でも27万の儲けが出てるんですよ!
いったい、その元手、いくら出していたのでしょう?
怖くて、怖くて、とっても訊けないね……。
上手くゆけば儲かると言っても、そうそう上手くはゆかないモノ。
失敗すれば資産は減ってしまいます。
ドーンと儲かることも有れば、ドーンと損することも有り得るのです。
祐奈、悪い事言わない。
あなた、株は止めなさい。
きっと、向いていないよ。
1
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
貧乏神の嫁入り
石田空
キャラ文芸
先祖が貧乏神のせいで、どれだけ事業を起こしても失敗ばかりしている中村家。
この年もめでたく御店を売りに出すことになり、長屋生活が終わらないと嘆いているいろりの元に、一発逆転の縁談の話が舞い込んだ。
風水師として名を馳せる鎮目家に、ぜひともと呼ばれたのだ。
貧乏神の末裔だけど受け入れてもらえるかしらと思いながらウキウキで嫁入りしたら……鎮目家の虚弱体質な跡取りのもとに嫁入りしろという。
貧乏神なのに、虚弱体質な旦那様の元に嫁いで大丈夫?
いろりと桃矢のおかしなおかしな夫婦愛。
*カクヨム、エブリスタにも掲載中。
【完結】召しませ神様おむすび処〜メニューは一択。思い出の味のみ〜
四片霞彩
キャラ文芸
【第6回ほっこり・じんわり大賞にて奨励賞を受賞いたしました🌸】
応援いただいた皆様、お読みいただいた皆様、本当にありがとうございました!
❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.
疲れた時は神様のおにぎり処に足を運んで。店主の豊穣の神が握るおにぎりが貴方を癒してくれる。
ここは人もあやかしも神も訪れるおむすび処。メニューは一択。店主にとっての思い出の味のみ――。
大学進学を機に田舎から都会に上京した伊勢山莉亜は、都会に馴染めず、居場所のなさを感じていた。
とある夕方、花見で立ち寄った公園で人のいない場所を探していると、キジ白の猫である神使のハルに導かれて、名前を忘れた豊穣の神・蓬が営むおむすび処に辿り着く。
自分が使役する神使のハルが迷惑を掛けたお詫びとして、おむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりをご馳走してくれる蓬。おにぎりを食べた莉亜は心を解きほぐされ、今まで溜めこんでいた感情を吐露して泣き出してしまうのだった。
店に通うようになった莉亜は、蓬が料理人として致命的なある物を失っていることを知ってしまう。そして、それを失っている蓬は近い内に消滅してしまうとも。
それでも蓬は自身が消える時までおにぎりを握り続け、店を開けるという。
そこにはおむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりと、かつて蓬を信仰していた人間・セイとの間にあった優しい思い出と大切な借り物、そして蓬が犯した取り返しのつかない罪が深く関わっていたのだった。
「これも俺の運命だ。アイツが現れるまで、ここでアイツから借りたものを守り続けること。それが俺に出来る、唯一の贖罪だ」
蓬を助けるには、豊穣の神としての蓬の名前とセイとの思い出の味という塩おにぎりが必要だという。
莉亜は蓬とセイのために、蓬の名前とセイとの思い出の味を見つけると決意するがーー。
蓬がセイに犯した罪とは、そして蓬は名前と思い出の味を思い出せるのかーー。
❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.
※ノベマに掲載していた短編作品を加筆、修正した長編作品になります。
※ほっこり・じんわり大賞の応募について、運営様より許可をいただいております。
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
※4話は2/25~投稿予定です。間が空いてしまってすみません…!
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
羅刹の花嫁 〜帝都、鬼神討伐異聞〜
長月京子
キャラ文芸
自分と目をあわせると、何か良くないことがおきる。
幼い頃からの不吉な体験で、葛葉はそんな不安を抱えていた。
時は明治。
異形が跋扈する帝都。
洋館では晴れやかな婚約披露が開かれていた。
侯爵令嬢と婚約するはずの可畏(かい)は、招待客である葛葉を見つけると、なぜかこう宣言する。
「私の花嫁は彼女だ」と。
幼い頃からの不吉な体験ともつながる、葛葉のもつ特別な異能。
その力を欲して、可畏(かい)は葛葉を仮初の花嫁として事件に同行させる。
文明開化により、華やかに変化した帝都。
頻出する異形がもたらす、怪事件のたどり着く先には?
人と妖、異能と異形、怪異と思惑が錯綜する和風ファンタジー。
(※絵を描くのも好きなので表紙も自作しております)
第7回ホラー・ミステリー小説大賞で奨励賞をいただきました。
ありがとうございました!
金沢ひがし茶屋街 雨天様のお茶屋敷
河野美姫
キャラ文芸
古都・金沢、加賀百万石の城下町のお茶屋街で巡り会う、不思議なご縁。
雨の神様がもてなす甘味処。
祖母を亡くしたばかりの大学生のひかりは、ひとりで金沢にある祖母の家を訪れ、祖母と何度も足を運んだひがし茶屋街で銀髪の青年と出会う。
彼は、このひがし茶屋街に棲む神様で、自身が守る屋敷にやって来た者たちの傷ついた心を癒やしているのだと言う。
心の拠り所を失くしたばかりのひかりは、意図せずにその屋敷で過ごすことになってしまいーー?
神様と双子の狐の神使、そしてひとりの女子大生が紡ぐ、ひと夏の優しい物語。
アルファポリス 2021/12/22~2022/1/21
※こちらの作品はノベマ!様・エブリスタ様でも公開中(完結済)です。
(2019年に書いた作品をブラッシュアップしています)
裏吉原あやかし語り
石田空
キャラ文芸
「堀の向こうには裏吉原があり、そこでは苦界の苦しみはないよ」
吉原に売られ、顔の火傷が原因で年季が明けるまで下働きとしてこき使われている音羽は、火事の日、遊女たちの噂になっている裏吉原に行けると信じて、堀に飛び込んだ。
そこで待っていたのは、人間のいない裏吉原。ここを出るためにはどのみち徳を積まないと出られないというあやかしだけの街だった。
「極楽浄土にそんな簡単に行けたら苦労はしないさね。あたしたちができるのは、ひとの苦しみを分かつことだけさ」
自称魔女の柊野に拾われた音羽は、裏吉原のひとびとの悩みを分かつ手伝いをはじめることになる。
*カクヨム、エブリスタ、pixivにも掲載しております。
アデンの黒狼 初霜艦隊航海録1
七日町 糸
キャラ文芸
あの忌まわしい大戦争から遥かな時が過ぎ去ったころ・・・・・・・・・
世界中では、かつての大戦に加わった軍艦たちを「歴史遺産」として動態復元、復元建造することが盛んになりつつあった。
そして、その艦を用いた海賊の活動も活発になっていくのである。
そんな中、「世界最強」との呼び声も高い提督がいた。
「アドミラル・トーゴーの生まれ変わり」とも言われたその女性提督の名は初霜実。
彼女はいつしか大きな敵に立ち向かうことになるのだった。
アルファポリスには初めて投降する作品です。
更新頻度は遅いですが、宜しくお願い致します。
Twitter等でつぶやく際の推奨ハッシュタグは「#初霜艦隊航海録」です。
口づけからはじまるかりそめ夫婦、道中お気をつけて~契約婚のはずが、なぜか夫から本気の求婚をされながら勾玉集めの旅をしています〜
星名 泉花
キャラ文芸
穂乃花は巫女姉妹の七女。八ツ俣(やつまた)を封じるために姉妹全員で人柱となった。
だが穂乃花が暴走したことで封印は失敗した。
時は流れ、穂乃花は八ツ俣封じのために再び目を覚ます……がまさかの口づけをきっかけに起きてしまった!
なんだかんだと一悶着があったものの、乙女の唇を奪った深琴と「かりそめ夫婦」となり旅をすることとなる。
姉妹たちに会いに行き、罪滅ぼしのために勾玉を集めていくが、道中「かりそめ夫婦」として深琴に振り回されて……。
やがて八ツ俣退治で起きた裏側を知ることとなり、穂乃花の運命が翻弄されていく。
「狭間の巫女」
それが八人姉妹の七女・穂乃花の宿命でーー。
可憐な乙女が「かりそめ夫婦」として八ツ俣退治に向かって奮闘する和風恋愛ファンタジー🌸
「さぁ、この旅の道中お気をつけてお進み下さい」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる