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二人の弟子
42 温泉の神様1
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翌日…。
いや~、職に就いていないのに、毎日忙しい私でございます。
周りの人から見ると、優雅な生活してるななんて思うんでしょうがね。
うんまあ、否定はしません。
何でかっていうと、今日は、またまた温泉一泊旅行なんですよ。
これは、富山でのビンちゃんとのお約束です。
つるぎ温泉に十分には入れなかったビンちゃんに、ゆっくり入れる温泉に連れて行くと約束してました。
自宅でも雰囲気良い五右衛門風呂に入れるようになりましたが、約束は約束。
そして、心配していた資金の方も、ビンちゃんのお陰で潤沢です。
あ、ヒスイが化けた20万円のことで~す。
で、向かうはお隣の滋賀県。
滋賀県と言えば、日本最大の湖、琵琶湖ですね。
我が家の方からは、その琵琶湖の対岸に位置する高島市の、宝船温泉ってところに向かっています。
ここは琵琶湖畔の小さな温泉宿。一日四組しか泊まれません。
日帰り入浴も受け付けているみたいですが、露天風呂は貸し切り可能。
だから、ビンちゃんと一緒にゆっくり温泉を堪能できるはずです。
琵琶湖半周で、のんびりドライブしながら到着すると、なんとこの日はキャンセルが出て、奇跡的に宿泊客は私たちだけ!
人気宿ですから、これは超レアな事ですよ。
やっぱり私はラッキーガール!
さて、まずは貸し切り予約してある時間ですので、露天風呂へレッツゴー。
小さな御宿で露天風呂も大きくないというか、ハッキリ言って小っちゃい。
ですが、私とビンちゃんだけなのです。十分な大きさです。
お湯は淡い緑白色と言った感じかな。
炭酸も含んでいて、入ると肌に気泡がいっぱいつきます。
よ~く温まる、最高の泉質です。
露天風呂ですからね。葉っぱが浮いているのは御愛嬌。
ビンちゃんと一緒に、ゆったりまったりと、温まりま~す。
フーッ……。
あまりドップリお湯に入り続けていると、のぼせちゃいますよね~。
ちょっとお湯の中の石に坐って半身浴状態、ほてりを冷ましていますと……。
すぐ横の植え込みの木の茂みから、奇妙な声が。
「え~の~。綺麗なお姉ちゃんの艶姿、たまらんのう~」
「え、誰!」
ビンちゃんと同時にその声の方へ目を向けますが、囲まれた狭い露天風呂。
人が隠れるようなところはどこにもありません。
ん? い、イヤ……。
目の前の大石の上に、何か居る!
小鳥? いや、違う。
なんか、小っちゃいのが…、居る!!
「おや、儂の声が聞こえたか。
オ~姿も見えとるようだの。まさか、結の巫女か」
へ?! こ、小人?!
しかも、全裸……。
「ジジイ、女の湯あみ中に侵入して、ただで済むと思っておるのか?」
「おやおや、強い気配で、どなたかと思うたら、エース殿か」
え?え? エース殿って…。
ビンちゃんの知り合い?
あ、もしかして、神様?
「しっかし、いやはや。ペッタンコのエース殿は別として……、そちらの巫女殿はふっくら程よい乳で、色も抜ける様に白くて綺麗で、これは、これは、堪らん、堪らん……」
「なんだと、このエロジジイ! 叩き潰すぞ!」
へへへ~、ペッタンコは酷いですよね~。
ビンちゃんが殺気立つのは、当たり前~。
……あ、いや、待て? ふっくら程よい乳の巫女って誰の事??
へっ、私?
下を向き、自らの胸を確認……。
う、私、今、オッパイまる出し!!
目の前の小人さんは完全な裸で、小っちゃいけど、お爺ちゃん。
思わず、小人さんの股間を凝視。
極小だけど、見慣れない男のモノが、ピンと……。
「い、イヤ~!!」
ビシッ、ボゴッ!
「お、おい、ハルカ!?
や…、やり…過ぎ……じゃ…ないか……な……」
あーっと! 私、思わず叩き飛ばしちゃった!
え、あ、あれ、もしかして。
いや、もしかしなくても神様よね?
ど、どうしよう……。
飛んでって、壁にドンとブチ当たって、コロッと転がったよ。
はああああ~、延びちゃってるよ!
へ? 死んじゃった?
どうしよう! どうしよう!!
大慌てで浴衣を着て、小人さんを手に乗せて部屋に戻ります。
座布団の上にそっと寝かせ、小人さんは全裸ですのでタオルを掛けます。
「ね、ねえビンちゃん!
死んじゃったかな? どうしよう、私……」
オロオロ、オロオロする私にビンちゃんは言います。
「大丈夫だ。このエロジジイは、そんな簡単にはくたばらん。
というか、とっくに一度死んでおる存在だ。もう死なん。
まあ、消滅することは…、あるがな……」
「しょ、消滅~!!
そ、それって、神様が死ぬって事と同じでしょうに!!
ど、どうしよう!
どうしよう、私~!!」
「だから、落ち着け。
今ここに転がっておるのが見えておるだろう。
消滅しとらん。大丈夫だ。
だがな、お前は、神に対しても攻撃を加えることが出来る存在だということだ。
以後は気を付けろよ」
普通のヒトであれば神様に触れません。
ですが、私は「白結の巫女」だっけ?
何かよく分かんないけど、とにかく、神様に触れる。
つまり、神様に物理攻撃が可能ってなわけです。
「ご、ごめんなさい~!!」
「いや、私に謝られてもな。
それに、本をただせば、悪いのはこのエロジジイの方だ」
坐って私を見上げながら話していたビンちゃん、視線を座布団の上に向けました。
「う、ううう~ん……」
あら、その小っちゃいエロ神様、無事に気がつかれたみたい。
よ、良かった…。
いや~、職に就いていないのに、毎日忙しい私でございます。
周りの人から見ると、優雅な生活してるななんて思うんでしょうがね。
うんまあ、否定はしません。
何でかっていうと、今日は、またまた温泉一泊旅行なんですよ。
これは、富山でのビンちゃんとのお約束です。
つるぎ温泉に十分には入れなかったビンちゃんに、ゆっくり入れる温泉に連れて行くと約束してました。
自宅でも雰囲気良い五右衛門風呂に入れるようになりましたが、約束は約束。
そして、心配していた資金の方も、ビンちゃんのお陰で潤沢です。
あ、ヒスイが化けた20万円のことで~す。
で、向かうはお隣の滋賀県。
滋賀県と言えば、日本最大の湖、琵琶湖ですね。
我が家の方からは、その琵琶湖の対岸に位置する高島市の、宝船温泉ってところに向かっています。
ここは琵琶湖畔の小さな温泉宿。一日四組しか泊まれません。
日帰り入浴も受け付けているみたいですが、露天風呂は貸し切り可能。
だから、ビンちゃんと一緒にゆっくり温泉を堪能できるはずです。
琵琶湖半周で、のんびりドライブしながら到着すると、なんとこの日はキャンセルが出て、奇跡的に宿泊客は私たちだけ!
人気宿ですから、これは超レアな事ですよ。
やっぱり私はラッキーガール!
さて、まずは貸し切り予約してある時間ですので、露天風呂へレッツゴー。
小さな御宿で露天風呂も大きくないというか、ハッキリ言って小っちゃい。
ですが、私とビンちゃんだけなのです。十分な大きさです。
お湯は淡い緑白色と言った感じかな。
炭酸も含んでいて、入ると肌に気泡がいっぱいつきます。
よ~く温まる、最高の泉質です。
露天風呂ですからね。葉っぱが浮いているのは御愛嬌。
ビンちゃんと一緒に、ゆったりまったりと、温まりま~す。
フーッ……。
あまりドップリお湯に入り続けていると、のぼせちゃいますよね~。
ちょっとお湯の中の石に坐って半身浴状態、ほてりを冷ましていますと……。
すぐ横の植え込みの木の茂みから、奇妙な声が。
「え~の~。綺麗なお姉ちゃんの艶姿、たまらんのう~」
「え、誰!」
ビンちゃんと同時にその声の方へ目を向けますが、囲まれた狭い露天風呂。
人が隠れるようなところはどこにもありません。
ん? い、イヤ……。
目の前の大石の上に、何か居る!
小鳥? いや、違う。
なんか、小っちゃいのが…、居る!!
「おや、儂の声が聞こえたか。
オ~姿も見えとるようだの。まさか、結の巫女か」
へ?! こ、小人?!
しかも、全裸……。
「ジジイ、女の湯あみ中に侵入して、ただで済むと思っておるのか?」
「おやおや、強い気配で、どなたかと思うたら、エース殿か」
え?え? エース殿って…。
ビンちゃんの知り合い?
あ、もしかして、神様?
「しっかし、いやはや。ペッタンコのエース殿は別として……、そちらの巫女殿はふっくら程よい乳で、色も抜ける様に白くて綺麗で、これは、これは、堪らん、堪らん……」
「なんだと、このエロジジイ! 叩き潰すぞ!」
へへへ~、ペッタンコは酷いですよね~。
ビンちゃんが殺気立つのは、当たり前~。
……あ、いや、待て? ふっくら程よい乳の巫女って誰の事??
へっ、私?
下を向き、自らの胸を確認……。
う、私、今、オッパイまる出し!!
目の前の小人さんは完全な裸で、小っちゃいけど、お爺ちゃん。
思わず、小人さんの股間を凝視。
極小だけど、見慣れない男のモノが、ピンと……。
「い、イヤ~!!」
ビシッ、ボゴッ!
「お、おい、ハルカ!?
や…、やり…過ぎ……じゃ…ないか……な……」
あーっと! 私、思わず叩き飛ばしちゃった!
え、あ、あれ、もしかして。
いや、もしかしなくても神様よね?
ど、どうしよう……。
飛んでって、壁にドンとブチ当たって、コロッと転がったよ。
はああああ~、延びちゃってるよ!
へ? 死んじゃった?
どうしよう! どうしよう!!
大慌てで浴衣を着て、小人さんを手に乗せて部屋に戻ります。
座布団の上にそっと寝かせ、小人さんは全裸ですのでタオルを掛けます。
「ね、ねえビンちゃん!
死んじゃったかな? どうしよう、私……」
オロオロ、オロオロする私にビンちゃんは言います。
「大丈夫だ。このエロジジイは、そんな簡単にはくたばらん。
というか、とっくに一度死んでおる存在だ。もう死なん。
まあ、消滅することは…、あるがな……」
「しょ、消滅~!!
そ、それって、神様が死ぬって事と同じでしょうに!!
ど、どうしよう!
どうしよう、私~!!」
「だから、落ち着け。
今ここに転がっておるのが見えておるだろう。
消滅しとらん。大丈夫だ。
だがな、お前は、神に対しても攻撃を加えることが出来る存在だということだ。
以後は気を付けろよ」
普通のヒトであれば神様に触れません。
ですが、私は「白結の巫女」だっけ?
何かよく分かんないけど、とにかく、神様に触れる。
つまり、神様に物理攻撃が可能ってなわけです。
「ご、ごめんなさい~!!」
「いや、私に謝られてもな。
それに、本をただせば、悪いのはこのエロジジイの方だ」
坐って私を見上げながら話していたビンちゃん、視線を座布団の上に向けました。
「う、ううう~ん……」
あら、その小っちゃいエロ神様、無事に気がつかれたみたい。
よ、良かった…。
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