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鬼の世界へ
12 切腹の後…
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気が付くと、朝。
ベッドに寝かされていました。
うん? 夢? 昨夜の、あの悲惨な出来事は…。
夢……。
二人が切腹した辺りの床。何も痕跡はありません。
夢…だったのよね……。
そう、夢……。
い、いや、床は綺麗に掃除されているみたいですけど、オカシイよ!
だって、なんか、変な臭いがするもん。これ、血と内臓の臭いよね!
それに、私、裸のままよ。あの時のまま。
寝るときは、ちゃんと着物を着てたもん!
イマさんカリさんに脱がされて、舐め回されて、で、処女膜が破れちゃって…。
二人は責任取って、切腹……。
死んじゃった…、のよね……。
だって…、あんなに血が出て…、内臓までいっぱい出て……。
思い出すと、吐き気が込み上げてきます。
カチャッと扉が開く音。こわごわ顔を向けると…。
へ?! イマさんとカリさん?
「おはよう。起きたか」
「おはよう。もう朝だ」
「へええええ! お二人とも、無事だったの?!
へええっ?? でも、切ったよね、お腹! ここで!」
「うん切った。とっても痛かった」
「切腹、もう御免。痛すぎる」
ど、ど、ど、どういうこと??
切腹は、したのよね。
痛かったって、そんなの痛いに決まってるでしょうよ。
でも、じゃあ、何で生きてるの。平気そうな顔して!
だって、あんなに血が出て、あんなに内臓もグチョグチョッて……。
「大丈夫か、美玖。顔色悪い」
「私たちの所為か? すまなかった」
「だって、だって、お二人が私の所為で死んじゃったって思っていたから!
よ、良かったよ、生きてて!! ふえええ~ん……」
「泣くな美玖。悪いの私たち。美玖の所為じゃない」
「そう、美玖は悪くない。美玖は、とっても優しい」
……あの後、どうなっていたかと言いますとですね。
切腹してお腹の中の内臓を掴み出し、最後に首の頸動脈を切って果てようとしたところで、リューサさんに止められたんですって。
そして、治してくれたそうです。秘密の薬で。
リューサさんは若い頃、偉い薬学者の鬼さんのところで働いていたんですって。
だから、色々な特別の薬を作れるんだそうです。
その中の一つに、傷を一瞬で治してしまうなんてチートな薬があるんだとか…。
一般には一切公表されていません。リューサさんの師匠とリューサさんしか知らない極秘薬です。
イマさんカリさんも、今回初めて知ったとのこと。だから、私も薬のことは内緒にするようにって言われました。
リューサさんは、その他にも色んな薬を作っていて、一部の極秘薬以外は販売もしているとか。けっこう手広く商売されていますね。
だから、こんな凄いお屋敷に住めるんですね。納得です。
あ、リューサさんの薬、病気を治す薬もありますが、成長促進剤なんてのもあるそうです。これは牧場でも使っているとか。
えっと、それ、飼育している人間に、ですね……。
そんなんで無理やり大きくされて食べられるってのは、どうなんですかね…。
せめて、普通に大きくなりたいような…。
まあ、家畜の気持ちなんて斟酌されませんよね。
それからですね。お二人の発情期ってやつのことです。
鬼の女性は、定期的にその発情期ってのが来るそうです。排卵があるんでしょうね。
この時は、性的に凄く興奮してくるんだとか。それが抑えられなくなってしまうんだそうです。
間隔は個体差が非常に激しく、年齢でも変化するみたいですが、このお二人は、現在半年に一度くらい来るみたいですね。
で、今、丁度その時期。オマケにお二人曰く、私みたいなのがタイプなんだと…。
えっと…。お二人は、間違いなく女性ですよね…。なのに、何で私?
と問えば、男はガサツで嫌いだとのこと。
あんなモノに抱かれたいと思うヤツの気が知れないとのことで…。
♡レズビアンさんだったようです~♡
いつもは二人で慰め合っていたとか。でも、好みのタイプの私がやって来たので、抑えきれなくなってしまったということでした。
「美玖は、とっても可愛い。嫁にしたい」
「だけど、美玖以上にリューサ様の方が綺麗で好き。憧れ」
うわ~、それは……。
嫁ってのも困りますけど、それ以上にリューサさんが好きだったとは……。
それが一番の理由で、ここで働き始めたんだそうですよ。
その「想い」は秘密にしていましたが、今回、こんなことになりまして、切腹して死ぬ覚悟を見せまして、リューサさんに治してもらいまして、優しくしてもらいまして、グッチャグチャに泣き崩れまして、ついにその想いを告白してしまったんだそうです。
(私は気絶してましたので、聞いた話ですよ)
結果、以後は、憧れのリューサさんが体を慰めてくれることになったとか! ワオ!♡♡
てなことで……。
「美玖は、私たちの大恩人」
「うん、可愛くて素敵な大恩人」
「だから、私たち、美玖を守る」
「困ったことあったら、何でも言え」
と…。頼りになる味方が二人、出来ました。
ベッドに寝かされていました。
うん? 夢? 昨夜の、あの悲惨な出来事は…。
夢……。
二人が切腹した辺りの床。何も痕跡はありません。
夢…だったのよね……。
そう、夢……。
い、いや、床は綺麗に掃除されているみたいですけど、オカシイよ!
だって、なんか、変な臭いがするもん。これ、血と内臓の臭いよね!
それに、私、裸のままよ。あの時のまま。
寝るときは、ちゃんと着物を着てたもん!
イマさんカリさんに脱がされて、舐め回されて、で、処女膜が破れちゃって…。
二人は責任取って、切腹……。
死んじゃった…、のよね……。
だって…、あんなに血が出て…、内臓までいっぱい出て……。
思い出すと、吐き気が込み上げてきます。
カチャッと扉が開く音。こわごわ顔を向けると…。
へ?! イマさんとカリさん?
「おはよう。起きたか」
「おはよう。もう朝だ」
「へええええ! お二人とも、無事だったの?!
へええっ?? でも、切ったよね、お腹! ここで!」
「うん切った。とっても痛かった」
「切腹、もう御免。痛すぎる」
ど、ど、ど、どういうこと??
切腹は、したのよね。
痛かったって、そんなの痛いに決まってるでしょうよ。
でも、じゃあ、何で生きてるの。平気そうな顔して!
だって、あんなに血が出て、あんなに内臓もグチョグチョッて……。
「大丈夫か、美玖。顔色悪い」
「私たちの所為か? すまなかった」
「だって、だって、お二人が私の所為で死んじゃったって思っていたから!
よ、良かったよ、生きてて!! ふえええ~ん……」
「泣くな美玖。悪いの私たち。美玖の所為じゃない」
「そう、美玖は悪くない。美玖は、とっても優しい」
……あの後、どうなっていたかと言いますとですね。
切腹してお腹の中の内臓を掴み出し、最後に首の頸動脈を切って果てようとしたところで、リューサさんに止められたんですって。
そして、治してくれたそうです。秘密の薬で。
リューサさんは若い頃、偉い薬学者の鬼さんのところで働いていたんですって。
だから、色々な特別の薬を作れるんだそうです。
その中の一つに、傷を一瞬で治してしまうなんてチートな薬があるんだとか…。
一般には一切公表されていません。リューサさんの師匠とリューサさんしか知らない極秘薬です。
イマさんカリさんも、今回初めて知ったとのこと。だから、私も薬のことは内緒にするようにって言われました。
リューサさんは、その他にも色んな薬を作っていて、一部の極秘薬以外は販売もしているとか。けっこう手広く商売されていますね。
だから、こんな凄いお屋敷に住めるんですね。納得です。
あ、リューサさんの薬、病気を治す薬もありますが、成長促進剤なんてのもあるそうです。これは牧場でも使っているとか。
えっと、それ、飼育している人間に、ですね……。
そんなんで無理やり大きくされて食べられるってのは、どうなんですかね…。
せめて、普通に大きくなりたいような…。
まあ、家畜の気持ちなんて斟酌されませんよね。
それからですね。お二人の発情期ってやつのことです。
鬼の女性は、定期的にその発情期ってのが来るそうです。排卵があるんでしょうね。
この時は、性的に凄く興奮してくるんだとか。それが抑えられなくなってしまうんだそうです。
間隔は個体差が非常に激しく、年齢でも変化するみたいですが、このお二人は、現在半年に一度くらい来るみたいですね。
で、今、丁度その時期。オマケにお二人曰く、私みたいなのがタイプなんだと…。
えっと…。お二人は、間違いなく女性ですよね…。なのに、何で私?
と問えば、男はガサツで嫌いだとのこと。
あんなモノに抱かれたいと思うヤツの気が知れないとのことで…。
♡レズビアンさんだったようです~♡
いつもは二人で慰め合っていたとか。でも、好みのタイプの私がやって来たので、抑えきれなくなってしまったということでした。
「美玖は、とっても可愛い。嫁にしたい」
「だけど、美玖以上にリューサ様の方が綺麗で好き。憧れ」
うわ~、それは……。
嫁ってのも困りますけど、それ以上にリューサさんが好きだったとは……。
それが一番の理由で、ここで働き始めたんだそうですよ。
その「想い」は秘密にしていましたが、今回、こんなことになりまして、切腹して死ぬ覚悟を見せまして、リューサさんに治してもらいまして、優しくしてもらいまして、グッチャグチャに泣き崩れまして、ついにその想いを告白してしまったんだそうです。
(私は気絶してましたので、聞いた話ですよ)
結果、以後は、憧れのリューサさんが体を慰めてくれることになったとか! ワオ!♡♡
てなことで……。
「美玖は、私たちの大恩人」
「うん、可愛くて素敵な大恩人」
「だから、私たち、美玖を守る」
「困ったことあったら、何でも言え」
と…。頼りになる味方が二人、出来ました。
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