月の影に隠れしモノは

しんいち

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帰還、そして出産

92 新婚旅行の夜 …閨2…

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 慎也たちの部屋では、沙織の番となっていた。

「あ、あの…。皆さんがフィンガーアタックを怖がってるんで、とんでもないモノだろうなと思っていたんですけど…。実は、私だけしてもらってないんですよね……」

 言われてみればそうだ。沙織はフィンガーアタックを受けていない。
 布団から上半身だけ起き上がった状態のまま、舞衣と祥子、それに杏奈と環奈がそれぞれ顔を見合わせる。そして、互いにニヤッと笑って、一斉に慎也を見た。
 沙織も、周りの反応に気が付いた。

「あ、いや、ダメですよ。拷問は! 少しだけなら気持ち良いみたいだし、私だけ全くしてもらってないってのも、不公平かなと思うんですよね!」

 外野が一斉に頷く。

「チャレンジャー二人目だ。祥子さん、気の注入お願い!」

 舞衣の要請に、祥子が元気に応じた。

「よし来た」

 祥子は嬉々として慎也に唇を合わせ、気を注入してくれる。そして、終わった瞬間、沙織に分からないようにウインクした。
 慎也の頭の中には、舞衣の声が響いた。

…『慎也さん、沙織さんにも、十分、フィンガーアタックを堪能させてあげて!』

 舞衣を見ると笑っている。
 双子も目を輝かせている。

(…こいつら、悪いヤツらだな~)
 あきれながらも、慎也にも悪戯心いたずらごころが芽生えてしまった。

「よし、じゃあ、沙織さんにも、ご褒美だ。車の手配とか頑張ってくれたからね」

「よろしくお願いします」

 顔を赤めながら、恥ずかし気に言う沙織に唇を合わせた。
 舌をからめ合い、吸い合う。
 豊かで張りのある乳房をめ、吸い、む。
 秘裂を愛撫し、そして…。
 指が挿入されたとたん、沙織は体に電気が走ったような衝撃を感じた。

 指が出し入れされる。
 中身をねまわされる。
 痛くは無い。
 気持ち良い。

 ……とても気持ち良い。

 ……とてつもなく、気持ち良い。

 ……いや、気持ち良いのを通り越す、なんとも表現不可能な感覚!

 ……体液が沸騰し爆発してしまいそう!

 ダメだ! これはダメ! 限界!!

「ひゃ~!! ダメ、ダメ、ダメ、もうダメ! 死んじゃう~!! イヤ―!!」

 沙織の絶叫。そして体を大きく痙攣けいれんさせた。
 慎也は指を抜き、すぐに男根を沙織の秘部に挿入した。
 大量の愛液が噴出し、ベタベタになってしまっている。

「あう~、だめ、許して~!」

 そう言われても、まだ射精していない。
 大きく前後に動かす。徐々に速くしながら。

「あ~ダメ、ダメ、ダメ~!!」

 再び絶叫し、沙織は失神した。
 慎也も何とか射精する。
 その射精中、外からドアが叩かれた。

「なんか、すごい叫び声がしたけど、大丈夫?」

 真奈美の声だ。

「大丈夫よ~、母様~。沙織のあえぎ声だから~」

 恵美が大きな声で答える。慎也は、恵美の返答にむせた。

「喘ぎ声って……。悲鳴みたいな、凄い声だったわよ」

「大丈夫だって言ってるでしょ~。フィンガーアタックよ、フィンガーアタック~! 開けちゃだめよ~。沙織のセックス中だから~!」

(フィ、フィンガーアタック……。フィンガーアタックって、いったい何なのよ~!)
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