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帰還、そして出産
78 インフルエンザに週刊誌1
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六月四日。朝。
慎也は起きたが、熱っぽい。体温計を出して計ってみると、三十八度もある。
(これは、ヤバイ…)
すでに起きて朝食準備をしていた祥子に告げ、みんなにあまり接触しないようにした。なにしろ、みんな妊娠中だから、気軽に薬も飲めない。風邪をうつしたりしたら、たいへんなのだ。
すぐ近くの病院へ一人で行く。歩いて行ける距離だが、足取りが重い。フラフラしながら、なんとかたどり着き、診察を受けた。
…結果。インフルエンザ。六月だというのに。
慎也は、昨晩、恵美と真奈美が使った、敷地一番奥の水屋に隔離だ。トイレも併設なので、隔離部屋としては最適である。
神社は、舞衣・祥子・恵美に任せた。真奈美は朝食後に帰って行った。
雨が降り出し、神社の参拝者は少ない。
舞衣は、神社でもスマホを近くに置いて、美月からの連絡を待ってソワソワしていた。
慎也が治癒させたから、もう何時退院しても良いはずだ。退院が決まったら、迎えに行くことになっている。しかし、慎也がこの状態では、車を出せない。自分も免許は持っているが、完全なペーパードライバーだ。どうやって迎えに行こうかとも悩んでいた。
もっとも、その肝心の、退院の連絡がこないのだが…。
六月五日。
慎也は隔離中。薬を飲んでいるが、まだ熱は下がらない。食事は、沙織が御粥を運んできてくれる。
「まだ、熱ありますか?」
沙織の問いかけ…。うつすといけないと思い、慎也は声にせず頷くだけにした。
「舞衣さん、美月さんからの連絡待ってるんですが、まだ無いみたいですね。それから、滋賀県で季節外れのインフルエンザが流行しているって、ニュースになってます」
「え?」
これには思わず声を出してしまった。
「恵美のお母様も、感染されたそうです。ということは、美月さんの事件に関係ありますよね…」
「君たちは大丈夫なの?」
慎也は、口を手で押さえながら問う。
「はい、大丈夫です。恵美も、舞衣さんも祥子さんも。それに杏奈と環奈も」
「神子の巫女には感染しない? …いや、でも、念のためだ。うつったら大変だからね」
沙織は頷いて、御粥を置いて出て行った。
六月六日。
慎也の熱は、まだ下がらない。ただ、悪化することも無い。隔離は継続中だ。
御粥を持ってきた沙織が、躊躇いがちに雑誌を慎也へ渡した。
『週刊文冬』…。
数日前に来た記者のところの雑誌だ。
「滅茶苦茶、書かれてます。舞衣さんは離れの部屋に『天の岩戸隠れ』です。早く良くなって慰めてあげてください。あ、でも、良くなるまでは隔離継続ですからね」
沙織は慎也に治るまでは部屋から出ないようにと、さらに念を押して、退出した。慎也は雑誌を手に取った。
(まさに、泣きっ面に蜂だな…)
沙織が持ち込んだ雑誌は、田中が持ってきたものだった。朝早く、駅で、孫の美雪が買ってきたらしい。
田中は記事を見て、慌てて神社が開く前の時間に自宅の方へ持ち込んだのだ。
記事には…。
舞衣と二人の妾(…恵美と祥子のことだ)が鬼の形相となり、その三人総がかりで塩を投げつけて、記者を追い返したと書かれている。舞衣のアップの写真付きだ。隠し撮りされていたのだ。舞衣の怖い表情が…。
確かに、舞衣は記者の暴言に怒っていた。写真も本物だ。しかし、三人で塩をまいていない。塩は祥子のみだ。
それに、舞衣は怒っていたが、恵美と祥子の表情は冷静であったはず。基本ポーカーファイスの恵美が、赤の他人に対して、そうそう怒りを表情に出すようなことはしない。
慎也に関しては、『ハーレム淫行神主』、『絶倫淫乱神主』、『猥褻物』、『重婚犯罪者』扱い。
最初の三つは、事実といえば事実であるかもしれないが、表現がゲスだ。
四つ目の重婚というのは、恵美が否定したはず…。にもかかわらず、告訴して刑に服させるべきだ等と書かれている。
重婚は刑法上、二年以下の懲役となる。しかし、重ねて婚姻というものの、婚姻は役所に婚姻届を受理されて成立する。重ねての婚姻届が認められるはずもなく、前の婚姻が偽の離婚届によって離婚したことになっている等、特殊な事例を除き、ありえないのだ。
慎也と舞衣は婚姻しているが、他の妾は内縁であり、婚姻関係では無い。よって罪など成立しないし、犯罪者でも無い。しかし、広く販売される雑誌に犯罪者と書かれると、デマであっても信じてしまうのが人の常である。
さらに、記事はそれで終わっていない。毎夜、宮司宅では、舞衣を含む複数の女たちとの、全裸乱交パーティーが行われているとも…。
あの夜は、確かに美月の誕生会兼歓迎会のパーティー中だった。それとは別に、交合するときは裸になるのは当然。この二つを、捻じ曲げて繋げるとこうなるのか?
また、神社に参拝に来た可愛い女の子たちがナンパされ、洗脳されて、何人も乱交パーティーに加えられている模様だの。
(確かに、あの夜、中には他に四人の妾がいた。が、神社でのナンパでも、洗脳でも無い)
洗脳されている信者によって記者の取材が妨害され、身の危険があって近づけないだの。
(おそらく、公安と尾賀道場の警備…)
まさに、悪意を込めての、一方的な書きたい放題。明らかなるペンの暴力だ。
最初に受け取って読んでいた舞衣の顔は、はじめ青褪め、やがて、怒りで赤くなってきた。
自分の怒り顔の写真まで隠し撮りされていたのだ。そして、それが雑誌に大きく、悪意を込めて載せられている。
悔しい。涙がこぼれる…。
舞衣は席を立ち、離れの部屋に閉じこもってしまった。
同室していたのは、祥子、恵美、沙織と、雑誌を持ち込んだ田中。呆然と舞衣を見送った四人のうち、次に雑誌を見たのが祥子と恵美。
祥子は苦虫を噛み潰したような表情で、恵美は困り顔で頭をポリポリ掻きながら読んで、最後に沙織に回ってきた。
皆が読み終えたその雑誌を、沙織が慎也のところへ届けたのだった。
慎也は起きたが、熱っぽい。体温計を出して計ってみると、三十八度もある。
(これは、ヤバイ…)
すでに起きて朝食準備をしていた祥子に告げ、みんなにあまり接触しないようにした。なにしろ、みんな妊娠中だから、気軽に薬も飲めない。風邪をうつしたりしたら、たいへんなのだ。
すぐ近くの病院へ一人で行く。歩いて行ける距離だが、足取りが重い。フラフラしながら、なんとかたどり着き、診察を受けた。
…結果。インフルエンザ。六月だというのに。
慎也は、昨晩、恵美と真奈美が使った、敷地一番奥の水屋に隔離だ。トイレも併設なので、隔離部屋としては最適である。
神社は、舞衣・祥子・恵美に任せた。真奈美は朝食後に帰って行った。
雨が降り出し、神社の参拝者は少ない。
舞衣は、神社でもスマホを近くに置いて、美月からの連絡を待ってソワソワしていた。
慎也が治癒させたから、もう何時退院しても良いはずだ。退院が決まったら、迎えに行くことになっている。しかし、慎也がこの状態では、車を出せない。自分も免許は持っているが、完全なペーパードライバーだ。どうやって迎えに行こうかとも悩んでいた。
もっとも、その肝心の、退院の連絡がこないのだが…。
六月五日。
慎也は隔離中。薬を飲んでいるが、まだ熱は下がらない。食事は、沙織が御粥を運んできてくれる。
「まだ、熱ありますか?」
沙織の問いかけ…。うつすといけないと思い、慎也は声にせず頷くだけにした。
「舞衣さん、美月さんからの連絡待ってるんですが、まだ無いみたいですね。それから、滋賀県で季節外れのインフルエンザが流行しているって、ニュースになってます」
「え?」
これには思わず声を出してしまった。
「恵美のお母様も、感染されたそうです。ということは、美月さんの事件に関係ありますよね…」
「君たちは大丈夫なの?」
慎也は、口を手で押さえながら問う。
「はい、大丈夫です。恵美も、舞衣さんも祥子さんも。それに杏奈と環奈も」
「神子の巫女には感染しない? …いや、でも、念のためだ。うつったら大変だからね」
沙織は頷いて、御粥を置いて出て行った。
六月六日。
慎也の熱は、まだ下がらない。ただ、悪化することも無い。隔離は継続中だ。
御粥を持ってきた沙織が、躊躇いがちに雑誌を慎也へ渡した。
『週刊文冬』…。
数日前に来た記者のところの雑誌だ。
「滅茶苦茶、書かれてます。舞衣さんは離れの部屋に『天の岩戸隠れ』です。早く良くなって慰めてあげてください。あ、でも、良くなるまでは隔離継続ですからね」
沙織は慎也に治るまでは部屋から出ないようにと、さらに念を押して、退出した。慎也は雑誌を手に取った。
(まさに、泣きっ面に蜂だな…)
沙織が持ち込んだ雑誌は、田中が持ってきたものだった。朝早く、駅で、孫の美雪が買ってきたらしい。
田中は記事を見て、慌てて神社が開く前の時間に自宅の方へ持ち込んだのだ。
記事には…。
舞衣と二人の妾(…恵美と祥子のことだ)が鬼の形相となり、その三人総がかりで塩を投げつけて、記者を追い返したと書かれている。舞衣のアップの写真付きだ。隠し撮りされていたのだ。舞衣の怖い表情が…。
確かに、舞衣は記者の暴言に怒っていた。写真も本物だ。しかし、三人で塩をまいていない。塩は祥子のみだ。
それに、舞衣は怒っていたが、恵美と祥子の表情は冷静であったはず。基本ポーカーファイスの恵美が、赤の他人に対して、そうそう怒りを表情に出すようなことはしない。
慎也に関しては、『ハーレム淫行神主』、『絶倫淫乱神主』、『猥褻物』、『重婚犯罪者』扱い。
最初の三つは、事実といえば事実であるかもしれないが、表現がゲスだ。
四つ目の重婚というのは、恵美が否定したはず…。にもかかわらず、告訴して刑に服させるべきだ等と書かれている。
重婚は刑法上、二年以下の懲役となる。しかし、重ねて婚姻というものの、婚姻は役所に婚姻届を受理されて成立する。重ねての婚姻届が認められるはずもなく、前の婚姻が偽の離婚届によって離婚したことになっている等、特殊な事例を除き、ありえないのだ。
慎也と舞衣は婚姻しているが、他の妾は内縁であり、婚姻関係では無い。よって罪など成立しないし、犯罪者でも無い。しかし、広く販売される雑誌に犯罪者と書かれると、デマであっても信じてしまうのが人の常である。
さらに、記事はそれで終わっていない。毎夜、宮司宅では、舞衣を含む複数の女たちとの、全裸乱交パーティーが行われているとも…。
あの夜は、確かに美月の誕生会兼歓迎会のパーティー中だった。それとは別に、交合するときは裸になるのは当然。この二つを、捻じ曲げて繋げるとこうなるのか?
また、神社に参拝に来た可愛い女の子たちがナンパされ、洗脳されて、何人も乱交パーティーに加えられている模様だの。
(確かに、あの夜、中には他に四人の妾がいた。が、神社でのナンパでも、洗脳でも無い)
洗脳されている信者によって記者の取材が妨害され、身の危険があって近づけないだの。
(おそらく、公安と尾賀道場の警備…)
まさに、悪意を込めての、一方的な書きたい放題。明らかなるペンの暴力だ。
最初に受け取って読んでいた舞衣の顔は、はじめ青褪め、やがて、怒りで赤くなってきた。
自分の怒り顔の写真まで隠し撮りされていたのだ。そして、それが雑誌に大きく、悪意を込めて載せられている。
悔しい。涙がこぼれる…。
舞衣は席を立ち、離れの部屋に閉じこもってしまった。
同室していたのは、祥子、恵美、沙織と、雑誌を持ち込んだ田中。呆然と舞衣を見送った四人のうち、次に雑誌を見たのが祥子と恵美。
祥子は苦虫を噛み潰したような表情で、恵美は困り顔で頭をポリポリ掻きながら読んで、最後に沙織に回ってきた。
皆が読み終えたその雑誌を、沙織が慎也のところへ届けたのだった。
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