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帰還、そして出産
62 巫女とのお勤め …正妻からの制裁…
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双子の杏奈と環奈は、病気療養名目で中学校を休学することになっていた。
出産後は早いうちに復学予定。権力の力で、留年無し。
もちろん、勉強はしっかりする。もともと二人とも成績は良いし、優秀な恵美と沙織がついている。…こう見えて、恵美は学校トップの成績を誇る優等生。沙織が次席なのだ。この二人が勉強を見るので、心配ないとのことだ。
沙織も授乳が終わるまでは、大学は休学。
恵美は退学し、出産後の四人の子を育てることになっているらしい。
あと問題は、総理の孫三人の警備だが、姓も違うし、一般には山本家と総理の繋がりは、あまり知られていない。
だが、中学生が妊娠・出産などと知れたら大ごとなので、公安が警備し、色々工作するようだ。
また、恵美の母親が剣術道場師範で、恵美も師範代の腕前。であるから、恵美は親友であると同時に、かつ三人の警備員的な役割を、これまでもしていた。これからも同様だし、道場からの応援もあるようだ。
ちなみに、この道場、表向き剣術道場だが、実態は忍術に近いかも…とのこと。これも、当然、尾賀家の使命を果たすための手段と実益を兼ねたモノだった。
順番に風呂へ入り、就寝時間。いや、大事な、大事な、祝部と巫女のお勤めの時間だ。
七人も一緒に寝られる広さがあるのは、母屋の座敷しかない。仕方なく、机をどけて、そこへ布団を敷いた。
布団は来客に備えた物か、押し入れに十組も入っていた。よって、事足りる。
だが、みんな同じ部屋で寝る必要があるのだろうか…。
そもそも、一晩に六人相手しろというのが無茶すぎる。例えば、半分ずつの交代でも良いではないか……。
しかし、この慎也の主張というか懇願、これも、恵美のゴリ押しで却下となった。
妻・妾は、セックスに関してはみんな平等で、同じ回数してもらう権利がある。そして、他の人がしているのに自分は我慢させられるなんてこと無く、毎晩満足させてもらう権利がある。さらに、安産の為には一回でも多くセックスする必要がある。
だから、毎晩六人とせよというのだ。
まあ、ゴリ押しといっても、女性陣からは全く異論が出なかった。つまり、六人の総意であるとも言える。
これは、慎也にとっては頭が痛い。
その一方で、恵美はニヤニヤしている。小憎らしい奴だ。
準備が整い、さあ誰からということになった。なぜか、この時ばかりは恵美が仕切らない。それを見て、舞衣が慎也に耳打ちした。
「ねえ、あの子、懲らしめてやらない? あのフィンガーアタックで」
フィンガーアタック…。命名者は舞衣。当初は「指で」とか、「指責」とか表現していた、指を突っ込んでの『マッサージ』のことだ。「癒しの気」を強く放出している慎也の指を挿入されると、快感を通り越して拷問と化してしまう…。
舞衣は、悪戯っぽく笑う。
鋭く舞衣の笑いに気が付き、恵美が指摘した。
「何か、怪しい相談してる~」
それには慎也が、おどけて答える。
「何をおっしゃるウサギさん。正妻様からは、今日は君たち優先で良いという、有難~いお言葉ですよ。祥子さんも良いですね?」
「ああ、正妻殿がそう言うなら、仕方あるまい。我らは昨日もしてもらっとる。同意じゃ」
「よし、では、今日の順番を発表します。一番恵美さん。二番杏奈さんと環奈さん。三番、あ、四番か、沙織さん。それから、祥子さんで、最後が舞衣さん」
恵美は、実はもう少し後の順番が良かった。仙界で、楽しみにしていたのを、お預けくらってしまっている。最初は射精が早いから、後の方で、じっくり可愛がって欲しかったのだ。
しかし、そんなことを自分から要求するのはハシタなく思え、プライドが許さない。卑語は口にしても、自分の「本心」を曝すのは恥ずかしい…。そこで、いろいろ難題をふっかけて、自分の番を後回しにさせようという魂胆もあったのだ。
あては外れたが、最初でも十分楽しめるし、明日からもあるので受け入れた。
この後の自分に、どんな地獄(天国?)が待っているかも知らず……。
出産後は早いうちに復学予定。権力の力で、留年無し。
もちろん、勉強はしっかりする。もともと二人とも成績は良いし、優秀な恵美と沙織がついている。…こう見えて、恵美は学校トップの成績を誇る優等生。沙織が次席なのだ。この二人が勉強を見るので、心配ないとのことだ。
沙織も授乳が終わるまでは、大学は休学。
恵美は退学し、出産後の四人の子を育てることになっているらしい。
あと問題は、総理の孫三人の警備だが、姓も違うし、一般には山本家と総理の繋がりは、あまり知られていない。
だが、中学生が妊娠・出産などと知れたら大ごとなので、公安が警備し、色々工作するようだ。
また、恵美の母親が剣術道場師範で、恵美も師範代の腕前。であるから、恵美は親友であると同時に、かつ三人の警備員的な役割を、これまでもしていた。これからも同様だし、道場からの応援もあるようだ。
ちなみに、この道場、表向き剣術道場だが、実態は忍術に近いかも…とのこと。これも、当然、尾賀家の使命を果たすための手段と実益を兼ねたモノだった。
順番に風呂へ入り、就寝時間。いや、大事な、大事な、祝部と巫女のお勤めの時間だ。
七人も一緒に寝られる広さがあるのは、母屋の座敷しかない。仕方なく、机をどけて、そこへ布団を敷いた。
布団は来客に備えた物か、押し入れに十組も入っていた。よって、事足りる。
だが、みんな同じ部屋で寝る必要があるのだろうか…。
そもそも、一晩に六人相手しろというのが無茶すぎる。例えば、半分ずつの交代でも良いではないか……。
しかし、この慎也の主張というか懇願、これも、恵美のゴリ押しで却下となった。
妻・妾は、セックスに関してはみんな平等で、同じ回数してもらう権利がある。そして、他の人がしているのに自分は我慢させられるなんてこと無く、毎晩満足させてもらう権利がある。さらに、安産の為には一回でも多くセックスする必要がある。
だから、毎晩六人とせよというのだ。
まあ、ゴリ押しといっても、女性陣からは全く異論が出なかった。つまり、六人の総意であるとも言える。
これは、慎也にとっては頭が痛い。
その一方で、恵美はニヤニヤしている。小憎らしい奴だ。
準備が整い、さあ誰からということになった。なぜか、この時ばかりは恵美が仕切らない。それを見て、舞衣が慎也に耳打ちした。
「ねえ、あの子、懲らしめてやらない? あのフィンガーアタックで」
フィンガーアタック…。命名者は舞衣。当初は「指で」とか、「指責」とか表現していた、指を突っ込んでの『マッサージ』のことだ。「癒しの気」を強く放出している慎也の指を挿入されると、快感を通り越して拷問と化してしまう…。
舞衣は、悪戯っぽく笑う。
鋭く舞衣の笑いに気が付き、恵美が指摘した。
「何か、怪しい相談してる~」
それには慎也が、おどけて答える。
「何をおっしゃるウサギさん。正妻様からは、今日は君たち優先で良いという、有難~いお言葉ですよ。祥子さんも良いですね?」
「ああ、正妻殿がそう言うなら、仕方あるまい。我らは昨日もしてもらっとる。同意じゃ」
「よし、では、今日の順番を発表します。一番恵美さん。二番杏奈さんと環奈さん。三番、あ、四番か、沙織さん。それから、祥子さんで、最後が舞衣さん」
恵美は、実はもう少し後の順番が良かった。仙界で、楽しみにしていたのを、お預けくらってしまっている。最初は射精が早いから、後の方で、じっくり可愛がって欲しかったのだ。
しかし、そんなことを自分から要求するのはハシタなく思え、プライドが許さない。卑語は口にしても、自分の「本心」を曝すのは恥ずかしい…。そこで、いろいろ難題をふっかけて、自分の番を後回しにさせようという魂胆もあったのだ。
あては外れたが、最初でも十分楽しめるし、明日からもあるので受け入れた。
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