月の影に隠れしモノは

しんいち

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仙界にて

42 巫女たちとの交合 …恵美…

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 既に四人は、交合の間で待っていた。白の着物に着替えている。
 薄い着物なので、少し透ける。沙織も双子も、恥ずかし気に胸を両手で隠して前屈みになり、ソワソワしている。
 ポーカーフェイスを決め込んでいる恵美も、さりげなく上下を手で隠している。やはり、恥ずかしいのであろう。

 一方、舞衣は慣れてしまっていて全く気にしていない。透けていようが堂々としたもの。今更、羞恥も何もない。
 もちろん祥子も。祥子は、今日は袴も穿いていない。皆と同じ白の着物のみだ。どうせ、直ぐに脱ぐのだから、面倒になったのか…。でも、慎也を迎えるときは、袿袴を着ていたはずだ。男を迎える正装だったのか? 同性は、これで良いのか?

「さあ、始めるぞよ。そんなに着物を気にするな。どうせ脱いでスッポンポンになるんじゃ」

「祥子様、順番はどうします?」

 祥子は発言者の舞衣を見、そして四人を見た。

「そうじゃのう。気が変わってしまってもいかんから、其方そなたたちからかの」

 祥子の視線を受け、たじろぐ沙織と不安そうにする双子。それを見て、恵美がその三人に告げたのは…、

「う~ん、じゃあ~、私から、してもらおっかな~。杏奈ちゃん・環奈ちゃんが先に戻っちゃったら、色々詰問されちゃうでしょ~? と言っても~、戻るのが妊娠した順なら、先にした方が早く戻れるわけじゃないんだろうけどね~」

 沙織が悲壮な顔で割り込む。

「わ、私は最後に戻りたい。妹を残して帰れない!」

「じゃあ、私~、杏奈ちゃん環奈ちゃん~、沙織の順番ね~。ということで~す」

 自分も不安が無いわけではないだろうに、恵美が仕切ってくれるのでスムーズに決まってしまった。これは実に有難い。

 慎也は着物を脱いで全裸になり、ベッドへ坐った。
 一番手の恵美も着物を脱ぐ。 …細身の体。しかし、骨ばっている訳ではない。スラリとした女性らしい、しなやかなラインだ。
 胸は少し小さ目ではあるが、それでもしっかり膨らんでいる。
 右手で胸を隠しながら、だが、堂々とベッドへ上がった。

「さあ、どうぞ~。お好きにしてくださ~い」

 ゴロッと仰臥し、皆のいる方から顔をそむけて目をつむる。
 ほんのり顔が赤い。
 何でもない振りはしても、彼女も若い女子。やはり恥ずかしいのだ。
 しかし、近くに寄ると、いきなり目を開け、慎也に顔を向けた。

「あの~、私、初めてですので~、その点よろしくお願いしま~す。それから、キスだけは断固拒否しますので、よろしく~」

 再び顔を背け、目を閉じる。慎也は気勢をがれ、戸惑とまどった。
 が、すぐ気を取り直し、キス無しで進める。

 小ぶりだが張りのある乳房を愛撫。
 両手で優しく、両方の乳房をむ。
 左手で、彼女の股間のヘアーを触る。
 そして、秘部を刺激する…。

 全く抵抗はしないし、特に反応もしない。いわゆるマグロ状態。
 いや、しかし、背けている顔はさっきより確実に赤くなり、呼吸も荒くなってきている…。
 再度、左手も胸へ移し、両手の人差し指と中指で両乳首をはさむ。

「あんっ!」

 急に体をこわばらせ、声を上げた。
 ゆっくり乳房をもみ、める。
 外野三人の鋭い視線が痛い…。が、慎也は気にしないことにして、恵美の脚をゆっくり広げさせる。
 恵美は抵抗せず、されるがまま…。
 逆三角形型のきれいな陰毛。秘部を広げ、再度指で刺激する。

「ひゃうっ!」

 める…。

「あ、ダメ、うっ、気持ちイイ…」

 外野には聞こえないような、小さな声でつぶやく。
 膣口からは、愛液がトローッと流れ出てくる。…そろそろ頃合いか。
 恵美は処女と言っていた。
 だから、効果があるかどうかは分からないが、美月の時にやった、おまじない。
 彼女の陰部に手を当て、念じてみる。

(…痛くないように…)

 何か感じたのか、恵美は驚いた顔で慎也を見た。

「入れるよ。力を抜いてね」

 小さくうなずく恵美の股間に、慎也は、自分のモノをズブッと挿し込んだ。

「う、痛…。だ、大丈夫、入れてください」

 ああ、やっぱり、痛く無くは出来ないのかと思いながらも、慎也はゆっくり深く挿入してゆく。

「あ、気持ちイイかも」

 外野三人に聞こえるように恵美は声をあげ、よがる。

「あ、イイ。気持ちイイ!」

「あ~ん! イッちゃう~ん!!」

 その様子を凝視している外野三人は顔を真っ赤にし、口に手を当てて見守る。
 が、慎也は、恵美の声の大きさに少し不自然さを感じた。

(初めてで、そこまで気持ち良いかな?)

 一昨日の美月は、初めてでも絶頂に達した。しかし、この子は何となく違うような…。

(もしかして、あとの三人の不安を取り除くために……)

 急に人数が増えたので、一人にあまり時間はかけられない。
 慎也は出し入れの速度を速めてゆく。
 恵美は変わらず大きな声を出し続け、大きくもだえる。
 慎也は、恵美の体内に勢いよく精を放った。そして、ぐったり恵美にもたれかかり、耳元に、小声でいてみた。

「演技?」

 恵美は、かすかに狼狽ろうばいして慎也の目を見、赤い顔のままニヤッと笑ってささやいた。

「バレました~? 内緒ですよ~」

(女狐だな。本当に処女だったのかな)

 そう思ったが、抜き出した慎也のモノには血が付いていた。破瓜はかの印だ。処女だったのは間違いない。
 冷静沈着で友達思いな子だと、慎也は感心した。

 恵美は、慎也の精が注入された股間を抑えながらベッドを降りる。

(演技か…。最初は、そのつもりだったんだけどね。でも、物凄く気持ちよかった……)

 かすかな笑みを浮かべながら、三人の方へ歩いて行った。
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