月の影に隠れしモノは

しんいち

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仙界にて

13 高橋舞衣 …ロストバージン2…

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 どれくらいかな? そんなには長くはなかったかもしれない。でも私には長い時間に感じました。
 長い、地獄のような時間…。

 もう許して~。
 涙が止まらない。

「あれ? 血が出てるぞ。ほんとにバージンだったのか…。高橋舞衣の初モノ頂戴なんて、なんてラッキーなんだ。どうだ、初めて男を味わってる気分は?」

 こいつ馬鹿じゃない? 今更、何言ってるのよ。最初から言ってるでしょ。
 アンタなんかが初めてなんて、気分は最低、最悪よ!
 ホントに裂けそう…。痛みしか感じないんだから!

「うっ、出る!」

 男はそう言って動きを止めます。
 私の中に、この男の汚らしい精液がドクドクと入ってきてる…。
 もう本当に、嫌悪感けんおかんしか湧かない。

 でも、これで、こいつからは解放される……。

 外からはチリ~ンと鈴の音。あと一〇分の合図。
 この男だけは嫌だな。
 二番目がどんな人か知らないけど、できれば昨日の人が選ばれて欲しい…。
 痛いだけだったんだから、こいつが選ばれるなんてことは無いでしょうけど。

 男は、デカいイチモツを、私のアソコから抜き出します。
 出されても、まだアソコがヒリヒリします。

「いや~、良かったぜ。めっちゃ締まるじゃねえか。さすが芸能人」

 何が芸能人よ。ふざけるんじゃないわよ、このデカチン男!
 痛くて動けないじゃない!
 裂けてないでしょうね…。

「おや、なんだ痙攣けいれんしてるぞ。初めてで、イッちゃったか?」

 ふざけるなー!
 私は股を閉じ、悔しさに顔をゆがめてベッドの上で男に背を向けて体を丸めます。

「まだ、やることがあるんだよ。こっちに来な」

 え? やること?
 もう射精したんでしょう。終わりじゃないの? 
 男は、乱暴に私をベッドから引きずり下ろします。
 そして股を広げさせます。

「な、何?もう終わったでしょう。それに、ベッドの上でしなきゃ、意味ないのよ!」

 ベッドの蔦を通じて、私と龍の感覚がつながると説明されました。
 つまり、儀式はベッドの上で行わなければならないはず。そうしないと、私が感じた快感も何も、龍には伝わりません。

「そんなこと知ってるよ。だから、ここでするんだよ。ほれ!」

「ギャー!」

 私は、思わず、品の無い叫び声を上げてしまいました。
 アソコに激痛!
 冷たくて硬いものが、いきなりズブッと突っ込まれて、抜かれた…。 

 痛い、痛い、痛い、痛い!

 エッ、赤い…。血? 嫌だ、何?

 男の手を見ると、折り畳み式のナイフから、血がしたたっている。
 刺された?
 アソコを?
 痛い、痛い、痛い、痛い、痛い!

「これで、後のやつらは出来ないからな。俺が選ばれて、俺だけ帰れるという寸法だ」

 男は邪悪な笑みを浮かべます。
 ベッド上ですれば、刺された痛みが龍に伝わってしまう。だから私をベッドから引きずり下ろしたんだ…。
 痛い、痛い、痛い、痛い! 血が止まらない…。
 男が着物を羽織はおり、ゆったりと袖を通すと、チリーンチリーンと鈴の音。
 そのままヤツは、悠々と部屋を出て行きました。
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