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10 精液

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 さて、昨夜同様に二人だけとなった。

 今日僕は彼女と色々な体位を試したが、まだ射精していない。
 全裸の彼女は、恥ずかしそうにしながら「お願いできます?」と…。

 何をお願いって?
 決まっている。二人だけ水入らずの交合だ。

 ここからは僕が主導になって、彼女とシッカリ交わった。バックも取り入れながら…。
 そして、彼女と繋がって思いっきり射精したのだ。
 勿論、コンドームはキッチリ着けている……。


 ゆったり余韻を楽しみ、口づけし合い、結合を解く。
 コンドームを取り外すと、彼女が興味深そうに寄って来た。

「その中に入ってるのが、小川君のタネジ…じゃなくて、精液よね」

「そうだよ。漏れ出ず全部中に入ってるから、安心してね」

 タネジ…って何だろう?と一瞬思ったが、まあ、それは置いておこう。
 避妊はシッカリできているから、安心して欲しい。

「そ、それ、もらえないかな…」

「えっ、こんなのどうするの?」

 全くもって、思いもかけない申し出だ。瞬時に訊き返してしまった。

「ちょっと、味見してみたい…」

 更にビックリ……。

「そんな、バッチイよ」

「バッチくなんかないよ。赤ちゃんの元になる神聖なモノよ」

 確かに、そう言えなくもない…。が…、『下の口』に入れるモノであって、普通は口にするようなものじゃないだろうに。
 欲しいというのなら、別に構わないが……。

 僕が恐る恐る差し出すと、彼女はそれを嬉しそうに受け取ってひっくり返し、中身を自分の左掌に出した。
 白い、ドロッとした液体。僕も、自分のモノをこんな風に見るのは初めてだ。自慰行為をしたって、ティッシュに出したのを見もせず包んで捨てている。

 彼女は鼻に近づけ、クンクン臭いを嗅ぐ。

「う~ん、変な臭い。でもどこかで嗅いだような…」

「栗の花の匂いって言うね」

「あ~、なるほど。そうね…」

 花というのも生殖の為の器官だ。栗と人間は近い関係にあるのか?
 いや、植物と動物で、近くなんかない。単なる偶然だ。

 彼女は掌の白いモノを、可憐な舌で、そのままペロッと舐める。
 首を傾げ、再度口を近づけて、ズルズルーッと、全部吸い込んでしまった。
 僕の精液は、全て彼女の口の中へ…。彼女は奇妙な顔をしながら、それをコクッと飲み込む。
 そ、そんな、まさか全部飲んでしまうなんて・・・。

「う、う~ん…。ゴメンナサイ、美味しくは無いね。ちょっと苦いかも…。でも、これで小川君の精液を、私の体に直接取り込めたよ。嬉しい」

 い、いや、こんなことしてもらえるなんて、こっちが感動だ。

「卒業して赤ちゃんが産めるようになるまでも…。それから、その後も、ずっと、ずっと、私のお相手お願いできませんか?」

「も、勿論。こちらからお願いしたいことです」

 ヒシッと抱き合い、唇を合わせ合った。


 こういうことで、僕たちは将来を誓い合う仲となったのだ。
 この日も当然、この一回の交わりでは終わらない。あと三回交わった。コンドームを着けて。
 合宿が終わった後も、頻繁に…。
 真面目な彼女の、実技実習相手を勤めさせて頂いております。
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