上 下
7 / 11

7 交合

しおりを挟む
 このサークルでは、セックスのことを交合と呼ぶらしい。だから、以後はそう呼ぶことにしようか…。
 先程、会長の松浦先輩に言われたように、僕は、交合は初めての童貞だ。情けない話だが、ハッキリ言ってどうすれば良いのか分からない。
 佐々木さんも初めてだという。しかし、彼女は性技研究会メンバーだ。
 どうやら性悪な服部・山内コンビに無理やり引き込まれたようであるが、真面目な彼女のこと。しっかり技を学んでいた。

 松浦先輩が「口吸い」と声をかけると、彼女は僕の頬に両手を当て、顔を寄せ、唇を合わせて来る。
 …キスだ。

 彼女の唇、柔らかい。
 ファーストキスはレモンの味だとか聞いたことがあるが、そんな味はしないな。でも堪らなく良い感触……。

 そして、単に唇を合わせるだけで終わりではなかった。彼女の舌が僕の口の中にヌルッと侵入して来た!
 弾力あるスベスベした彼女の舌の感触…。
 クチョクチョ音を立てて、舌を絡ませ合う。
 互いの唾液を交換し、コクッと飲む。彼女も同様に僕の唾液を…。

 「雁が首」
 という松浦先輩の声。

 彼女はキスを止め、手を僕の股間のモノに伸ばす。既にそれは、はちきれんばかりに勃起している。

「す、凄い。男の人の大きくなったモノ、私、初めて見る…」

 彼女は優しく手で握り、そしてあろうことか、口を寄せて、パクッと咥えた!
 彼女の温かな口の中。舌の先でレロレロ敏感な部分を刺激される。
 裏側の筋をネットリ舐められる。
 そしてズッポリ深く咥えられ、彼女は大きく顔を上下…。

 だ、だめだ。気持ち良過ぎる! で、出てしまう…。
 しかし、彼女の口の中に射精する訳には行かない。聖なる彼女の口を穢してしまう…。必死で耐えた。

「逆さ椋鳥」

 彼女が僕を下にして乗っかり、そのまま僕の股間のモノを咥え込む。
 今、眼前にあるのは彼女の秘部。女の子の大切な部分。
 実物を間近で見るのは初めて…。

 ピンク色の襞…。彼女はそれを、僕の顔に押し付けて来る。こ、これは、舐めろということか…。
 彼女も舐めてくれているのだ。問題ないだろう。ペロッと舐めてみる。

「ふう~ん」

 僕のモノをくわえ込んだまま、彼女がくぐもった声を上げた。
 再度舐める。少ししょっぱい味。これが、女の子の秘部の味なんだ。

「二つ巴」

 彼女がゴロッと横に転がる。でも、僕のモノは咥え込まれたまま。
 だから、僕もそのまま、彼女のアソコをピチョピチョ舐め続ける。
 彼女はヒクヒクと体を反応させる。感じてくれているみたいだ。

「椋鳥」

 更に彼女が転がり。下になる。僕が彼女に覆いかぶさる形にされる。
 でも、やはり、しゃぶり続けられる。
 だから僕も舐め続けた。必死に出さないよう耐えながら…。

 これは一体、何の拷問か?
 いや、決して拷問なんかじゃない。超々特大の御褒美だ。
 好意を持っていた女性から、こんなに凄いことをしてもらっている。周りから見られていることさえ気にしなければ天国か極楽か。もう死んでも良いくらい。
 …ああ、もしかすると、このまま殺されるんじゃないだろうか。こんな良いコトがタダであるはずが無い。
 だけれども、それでも良いかもしれない。
 ここでいきなりグサッと胸を刃物で刺されても、ズバッと首を斬り落とされても、文句はないよ。好きにしてもらって結構だ……。

「さあ、そろそろ頃合いだろう。『本取り』」

 松浦先輩からの、次の指令。彼女は口から僕の陽物を出す。
 そして一旦起き上がり。改めて布団の中央に仰臥した。
 股を少し開く。

「入れてください」

 入れる……。何を?

 いや、そんなの決まっている。
 さっきまで彼女の口に入っていた、僕の股間のモノをだ。

 つ、ついに…。
 彼女の大切な所の中へ、自分のモノを入れる…。
 彼女と一つになる……。

 僕にとって初めての経験…。
 交合…セックス……。本当に、するんだ……。

 良いのだろうか?

 してしまって、良いのだろうか……。

 震える手で彼女の柔らかな細い脚を持ち、脚と脚の間に体を入れる。
 股間の硬くそそり立っているモノを……、
 彼女の股間の女の穴に……、
 当てようとすると……。

「待て!」

 え? ここで止めるのか?
 これで終わり?
 これからなのに…。

 で、でも。まあ、そうだよな…。
 うん、当然だ。

 残念なような、安心したような複雑な気分だが、やっぱりこれ以上は有り得ないだろう。
 これまででも、僕にとっては十分過ぎる幸せだ。

 だが、しかし……。
 待てと言うのは中止ということでは無かった。

「これを付けてからだぞ。性病検査にはパスしているから粘膜接触はOKだがな、学生の内は必須だ」

 性病検査?
 あ、ああ、事前に指定された病院に行って受けた検査のことか。
 あれは、そういうことだったのか……。

 そして、松浦先輩が投げてよこしたのは、コンドーム。
 なるほど、確かに学生の内は必須の物だろう。大学一年生の彼女を妊娠させるわけには行かない。
 そうして、やはりこれは、冗談では無く本当に、この監視の下で彼女と交われということなのだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生

花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。 女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感! イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡

【R18】カッコウは夜、羽ばたく 〜従姉と従弟の托卵秘事〜

船橋ひろみ
恋愛
【エロシーンには※印がついています】 お急ぎの方や濃厚なエロシーンが見たい方はタイトルに「※」がついている話をどうぞ。読者の皆様のお気に入りのお楽しみシーンを見つけてくださいね。 表紙、挿絵はAIイラストをベースに私が加工しています。著作権は私に帰属します。 【ストーリー】 見覚えのあるレインコート。鎌ヶ谷翔太の胸が高鳴る。 会社を半休で抜け出した平日午後。雨がそぼ降る駅で待ち合わせたのは、従姉の人妻、藤沢あかねだった。 手をつないで歩きだす二人には、翔太は恋人と、あかねは夫との、それぞれ愛の暮らしと違う『もう一つの愛の暮らし』がある。 親族同士の結ばれないが離れがたい、二人だけのひそやかな関係。そして、会うたびにさらけだす『むき出しの欲望』は、お互いをますます離れがたくする。 いつまで二人だけの関係を続けられるか、という不安と、従姉への抑えきれない愛情を抱えながら、翔太はあかねを抱き寄せる…… 托卵人妻と従弟の青年の、抜け出すことができない愛の関係を描いた物語。 ◆登場人物 ・ 鎌ヶ谷翔太(26) パルサーソリューションズ勤務の営業マン ・ 藤沢あかね(29) 三和ケミカル勤務の経営企画員 ・ 八幡栞  (28) パルサーソリューションズ勤務の業務管理部員。翔太の彼女 ・ 藤沢茂  (34) シャインメディカル医療機器勤務の経理マン。あかねの夫。

愛娘(JS5)とのエッチな習慣に俺の我慢は限界

レディX
恋愛
娘の美奈は(JS5)本当に可愛い。そしてファザコンだと思う。 毎朝毎晩のトイレに一緒に入り、 お風呂の後には乾燥肌の娘の体に保湿クリームを塗ってあげる。特にお尻とお股には念入りに。ここ最近はバックからお尻の肉を鷲掴みにしてお尻の穴もオマンコの穴もオシッコ穴も丸見えにして閉じたり開いたり。 そうしてたらお股からクチュクチュ水音がするようになってきた。 お風呂上がりのいい匂いと共にさっきしたばかりのオシッコの匂い、そこに別の濃厚な匂いが漂うようになってきている。 でも俺は娘にイタズラしまくってるくせに最後の一線だけは超えない事を自分に誓っていた。 でも大丈夫かなぁ。頑張れ、俺の理性。

【完結】女子大生は犯されたい

asami
恋愛
女子大生たちが堕ちていく物語

クール系女子大生、待てなかった

下田
恋愛
ダウナークール系の女子大生が、ヤリチンな同学年の田中にNTRされる話。 ※この話はノクターンノベルズ、ピクシブでも公開しております。

【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。

雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。 ——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない) ※完結直後のものです。

転生の結末

一宮 沙耶
大衆娯楽
少し前に書いた「ようこそ、悲劇のヒロインへ」という作品と並行して進行する話しです。 その作品の登場人物も出てきて、4話は、視点は違いますが、ほぼ全く同じ話しです。そんな話しが裏であったんだと楽しんでいただければと思います。 「ようこそ、悲劇のヒロイン」を先に読んでも後で読んでも、そんなに変わらないかもしれませんが、そちらも、ぜひ試してみてくださいね❤️

人妻の日常

Rollman
恋愛
人妻の日常は危険がいっぱい

処理中です...