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1章〜復讐へ〜
俺、勇者になりました。
しおりを挟む「それでさー、竜二はこれからどこ行きたい?どこでも案内するよ」
異世界の街を歩いて数分、エリシアから話しかけられた。
異世界の街は中世風で、周りには沢山の屋台で賑わっている。
看板を見る限り、どこの字かわからず全く読めなかったが、頭の中に浮かんできて、不思議と理解し、読めた。話す分には日本語が共通語らしく不自由なく通じている。
「えーと、そうだな、まずは冒険者登録をしたいかな」
「そうなんだ、竜二は冒険者になりたいの?」
「なりたいっていうか、ならないといけないっていうか俺の使命ってきなやつかな」
「よくわからないけど。竜二にはぴったりだと思うよ。実はさ、私も冒険者なんだ。もしよかったらで良いんだけど、私とパーティー組まない?私もまだ冒険者としては、なったばかりで今日も一人で泥だらけになりながら洞窟に潜っていたんだけど、やっぱ一人だとなんか心細いっていうか...」
「俺で良いんならパーティー組もうぜ!力強い味方がいた方が俺もやりがいがあるってもんだし、ただ俺はそこまで役に立てないと思うけど、むしろ足を引っ張ってしまうかもしれない、それでも良いなら」
マンモスとの一戦で何かわからない力が働いたのは知ってる、だかそれっきりその力が発生することはなかった。
だからまだ俺は弱いままだ、だからエリシアの足を引っ張ってしまうかもしれない、そこが心配だ。
「竜二、君ってもんは自分の力を誤解してはない?竜二が思っているより何倍もきみは強い、マナの流れでそれはわかるよ」
マナっていうのはこの世界でいう魔力のことだろう。
「そんなことないよ!だって、だって俺は...」
俺の力不足でリアを死なせてしまったんだ。
俺が弱いんだなんてもう証明されてる。
だけどあの時のあの力、あれはなんだったんだ。
あの力は確かに最強だった。
あの時の力があればなんだってできる気がするんだ。
「なんか深い事情があるようだけど、まぁそれはともかく、さぁギルドに行こ、そこでステータスやらなんやらで竜二の強さはそこでわかるから、きっときみは強いよ」
「そうだろうか...」
俺はエリシアの後についていった。
「よっす、ヴィーナ、この子が冒険者になりたいっていってんだ、冒険者登録頼むよ」
エリシアの知り合いらしく、気軽に接している。
ここはギルドというものらしい、左横には酒場があり、そこには沢山の冒険者がてんやわんやと騒いでいる。だが、俺たちが扉をくぐった時にはざわめきに変わり、
「王女様?」「なんで王女様がこんなところに来てるんだよ」「噂によると王女様が冒険者になったらしいわよ」「あの王女様がねー」
などと聞こえている俺はとても気分が良くなかった。エリシアは聞こえているようだが、そんな声には耳を貸さず、堂々と入っていった。
入ると目の前には受付嬢が立っており、そこでクエストの受注や冒険者登録ができるらしい。今俺の前に立っているのは種族はヒューマンらしく、茶目茶髪で顔はとても綺麗で緑色の眼鏡をかけている、身長は170センチくらいだろうか。服は黒い正装に着替えいる。
「こんにちはエリシア、そこの貴方が冒険者希望ですね、わかりました」
「はい、よろしくお願いします」
ヴィーナスと呼ばれる受付嬢は後ろに行きなにかをとってくるようだ」
「こちらが、冒険者登録の用紙です、自分の血を垂らしてもらうと、職業、レベル、ステータス、スキルが映し出されます。そしたら登録完了なのでよろしくお願いします」
そこには真っ白い紙とナイフが置いてあった。
ギクッ、自分の血だと?怖すぎる、自分で自分を傷つけるってことだろ?
いや、ここは腹をくくるしかない、、
俺はナイフを取ると自分の指先を切り、血を垂らした、するとすぐに文字が浮かび上がり、そこには
佐藤 竜二 17歳 男 レベル:80
職業:勇者
攻撃:600
防御:523
敏捷:589
魔力:742
魔攻:743
魔防:798
スキル:言語理解・全属性魔法Lv7・剣術Lv9・魔力操作Lv8・魔力回復Lv9・自動治癒Lv8・全属性耐性・氷魔法Lv10
ユニークスキル:ダークテールリフレクション
と映し出された。
「勇者ー!勇者って最上級職業ですよ、一流の冒険者だってなるのに難しいのに!それに加えステータスが高過ぎますレベル80って私は今まで受付をやってましたが一度も見たことがありません!それにそれにユニークスキル⁈レア中のレアですよ、何かのきっかけや生まれつきで持つと言われていますが...もう訳がわかりません!貴方は一体何者ですか?」
この俺だって今驚いて足が震えているのに何者かなんてわかるはずもない。
それにしても
「えーーーーーーーー」「えーーーーーーーーー」
これっていわゆる俺TUEEEってやつじゃね⁉︎
エリシアもこんな強いとは思ってなかったらしく俺と被って反応が遅れた。
この時俺は最強になった。
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