奴隷として召喚された俺は世界最強の暗殺者になる

神崎夜一

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学院編

第13話 作戦会議

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帰宅した俺たちはテーブルを囲み、情報収集を行っていた。


「エル、何か気づいたことがあったか?」


一日中学院を監視していたエルはもしかしたら気づいたことがあるかも知れない。


「まず、最初にギルガと言う人物は、勇者候補の一人だわ。ずば抜けて魔法や剣術のセンスがあって、この学院の上位クラスだわ。ただ、なぜFクラスにいるのかわ不明ね」


「こんなに近くに勇者候補がいたのか」


Aクラスに行く手間が省けた。それに同じクラスということもあり、狙えやすい。


「ま、まさか龍太郎、勇者候補も狙うつもり!?」


テーブルを叩き、驚いた表情を浮かべる。


「何かまずいか?」


「勝てるわけないわ!やめときなさい」


そんなに否定しなくても。それほどまでに強いのか。


「無理だ。俺は世界で最強にならなければいけない。こんな勇者候補一人殺せないで、最強にはなれない」


世界最強の暗殺者になるためにはやるしかないのだ。全ては復讐のため。亜人のため。


「はーー。勝手にしなさい。私は知らないから」


エルは呆れながら承諾してくれた。


「そしてね、後一つあるの。転入試験でいたじゃない?」


「誰が?あ、あいつか強かったな」


転入試験でとてつもない魔法を繰り出した奴がいたな。


「そいつが今、Aクラスにいる。そして、たった1日でクラスを支配していたの」


「どういうことだ?」
 

「いわゆる、力でね。力で強者どもをねじ伏せていって、完膚なきまでに叩きつけていって、Aクラスの頂点になってしまったのよ」


「Aクラスはそいつの支配下ってことかよ」


「えぇ、後そいつも暗殺者よ」


「え?今さらっととんでもないこと言わなかったか?」


「だから暗殺者って言ったのよ。バカなの?」


「目的は?」


「バカすぎて笑えるわ。そんなこともわからないの?えーとね。龍太郎と同じでリリネ・ヴァレンシアを狙っているわ」


「猶予はあまりないってことかよっ!」


そいつも同じ依頼を受けて暗殺しに来たのか。リリネを取り合う形になってしまう。面倒だな。


「そうよ。もしかしたら明日かも知れない。どうするかは龍太郎次第だけどね」


「エルはどうすれば良いと思う?」


俺は暗殺者の先輩であるエルに聞いてみた。


「どうにかしてリリネの懐に入る。そして、二人で逃げるってところね。そうなれば私も全力で協力するわ」


「俺も同じことを思っていた。リアはどうだ?」


いわゆるリリネを彼女にするってことだろ。そしたら懐に入るなんて余裕だ。


「私もそれがいいと思います。それに龍太郎が決めていたことならそれが一番です!」


「それじゃ、明日はリリネの懐に入れることを中心にやっていくか。あ、、エル。理事長に関しては何か掴んだか?」


「わからないわ。調べようにも全く情報がない。変なくらいに」


「理事長は何かあるよな。エル、理事長の動向を引き続きよろしく」


話し合いが終わり、夕ご飯を食べに行くことにした。



「みんな何が食べたい?金は沢山ある。なんでも言ってくれ」


「私はハンバーグがいいわ!とても高級のやつ!」


「私は龍太郎が食べたいやつならなんでも好きです」


「リア、そう言ってくれるのは有り難いが、本当に好きなものはないのか?」


「龍太郎の好きなものが、です」


「リアがそう言うならそうするか、そしたらみんなでハンバーグ食べに行くか。それも飛びっきり高級なやつ!」


「楽しみ!」
「行きましょう!」
「おう!」


高級レストランに着いた俺たちは中に入ろうとした時、店員に声をかけられた。


「き、君たち。まだ子供じゃないか。親御さんは一緒かい?」


「いや、いない。お金は沢山ある」


俺は袋にぎっしりと入っている聖金貨を見せる、すると、目を見開き、態度が急変した。


「さ、3名様ご来店です。び、VIP席を直ちに用意しなさい!」


店の奥へと走り去り、他の店員に呼びかける。


「かしこまりました!」


俺たちは案内されるままVIP席とやらに腰をかけた。そびえ立つレストランの最上階、窓からはこの国の夜景が見渡せる。月も綺麗だ。


「こういうのもいいですね」


リアが夜景を眺め、そう呟く。


「あぁ。そうだな」


リアは儚そうに外を見ていた。


「そういえばエル。聖金貨500枚どうしたんだ?」


聖金貨500枚もあれば、なんだって買えるはずだ。エルのボロい家だって、ハンバーグをこんなにも楽しみにしなくたって。使い道が気になって聞いてみた。


「龍太郎、私が何に使おうだって関係ないわ。って来たわよー。高級ハンバーグ!!」


タイミングよく頼んでいたハンバーグが運ばれて、話を逸らされてしまった。エルは何か隠していること、触れてはいけないことがあるのではないだろうか。

運ばれて来たハンバーグはとても美味しそうで、銀紙に包まれたハンバーグにデミグラスソースがかかっている。横には小さいステーキも添えられいて、思わず腹がなってしまう。リアもエルも目を輝かせていて、よだれを垂らしていた。


「こちらヴァナンガルドが誇る自家製ハンバーグになります。ナイフを入れると肉汁が飛ぶこともあるのでご注意下さい。ではごゆっくりお楽しみ下さいませ」


黒スーツを着た店員が下がっていった途端俺たちはすぐさまハンバーグを食べ出した。店員の言う通り中からは肉汁が溢れ出し、味も凄く美味かった。


「美味すぎるわ!こんなの食べたの初めて!」
「龍太郎!凄く美味しいです!」
「だよな!今まで食べてきた中で一番だ」


そして、あっという間に完食した。
リアとエルは満足している様子で俺も嬉しくなる。俺はいくらでも食べれるが、リアとエルは満腹そうなので今日はこれで十分だ。


「あ!龍太郎とリア、変身魔法が」


「変身魔法は時間が経つと元に戻るんだったな。エルお願いできるか?」


「私もお願いします!」


「任せなさい私にかかれば余裕よ!」


エルが手をかざし、魔法を使おうとした時、扉が開いた。


「失礼します。こちらサービスの、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、!!!!!あ、あ、亜人だーーーー。誰か来てくださーーーい。こんなところに亜人が隠れていまーす!」


「あ、、」
「え、、」
「に、、逃げろーーーー!」


俺は聖金貨一枚を机に置き、そのままレストランを猛スピードで逃げ出した。悲鳴は上がるが、気にせず、外まで逃げ出せた。そのまま家まで走り、なんとか無事に生還できたのだ。


「はー、、、」
「つ、疲れた」
「や、やばかったな」


俺たちは疲れた身体を休めるためにベッドに潜る。変身魔法は学校行く前にやってもらおう。今日もベッドが一つなので密着度が高く、寝るのが遅くなったのだった。
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