小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百十二話 軍を率いて犯罪組織の拠点を制圧します

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 翌日も、僕はブラウニー伯爵と共に今回問題になった七家から押収した資料の確認をしていました。
 シロちゃんたちは、ナンシー侯爵と一緒に怪しいと確認されたスラム街の犯罪組織の偵察に行っています。
 そして、ユキちゃんも昨日から引き続いて王妃様とグレッグちゃんの側で護衛を兼ねていました。
 グレッグちゃんは、ユキちゃんが常に側にいるので遊び相手が増えて嬉しそうでした。

 ガサゴソガサゴソ。

「これは、別の犯罪組織とのやり取りの書類です。これもそうですね。別の貴族家の屋敷襲撃計画に関する書類です」
「こりゃすげーな、実行計画日が一ヶ月後になっている。そこまで具体的な日付まで決まっていたということは、帝国の襲撃もこの日前後に行われる可能性が高かったと言うことだな」

 僕は軍の施設でブラウニー伯爵と共に押収した資料の中には、フランソワーズ公爵家やマリアージュ侯爵家などの有力貴族への襲撃計画もありました。
 ブラウニー伯爵は書類の日付を見て思わず溜息を漏らしていたけど、この情報は特に重要な証拠だとして直ぐに関係者に伝えられた。
 その他にも犯罪組織とのやり取りを示す書類が出てきて、軍はさらなる情報分析を大急ぎでやっていた。
 すると、こんな情報が通信用魔導具経由でナンシー侯爵から連絡が入りました。

「えーっと、ガンナー子爵やクライム伯爵と繋がっていた犯罪組織の内、シロちゃんたちが既に二つを壊滅させた。って、これは凄い内容ですね」
「ははは、流石はレオの友達だ。さて、俺たちも負けてられないぞ。直ぐに、犯罪組織の拠点に行くぞ」

 シロちゃん達のことだから、きっと張り切って犯罪組織を潰しているんだろうね。
 僕も、軍の兵と共に犯罪組織の拠点に出発しました。
 ブラウニー伯爵も軍を率いて僕と別の犯罪組織の拠点に行くらしいけど、もしかして僕が軍の兵を率いて犯罪組織の拠点に行くのかな。

「レオなら大丈夫だろう。じゃあ、頑張れよ」

 えー!
 ブラウニー伯爵が、僕の頭を荒っぽく撫でて部下と共に行っちゃいました。
 うん、ここは頑張らないといけないですね。
 僕は、出迎えてくれた兵と共に馬車に乗って犯罪組織の拠点に向かいました。

「えっ、普通に犯罪組織の拠点が商店街にありますよ!」
「いわゆる、一般のお店を隠れ蓑にした犯罪組織です。市民に被害が及ばないように、対応をしないといけません」

 軍の人が物陰から建物を除いている僕に状況を教えてくれたけど、街道には多くの人が歩いているし犯罪組織の両隣のお店にもたくさんの人が行き来していました。
 しかも、人手不足なので部隊の半分が新人兵という凄いことになっていました。

 シュイン、もわーん。

「探索魔法で確認しましたけど、地下にたくさんの人がいますね。建物の入り口は閉じられていますけど、一階と二階には数人しかいません」
「流石は宮廷魔術師様です。偵察もせずに、こんなに離れたところから犯罪組織の拠点の状況を探るなんて……」

 側にいた兵がかなりビックリした表情を見せていたけど、このくらい頑張らないとみんなに示しがつかないよね。
 じゃあ、早速作戦開始です。
 僕は、犯罪組織の拠点に向かってある魔法を放ちました。

 シュイン、もわーん。

 念の為に、確認してっと。
 うん、大丈夫ですね。

「犯罪組織の拠点全体に、睡眠魔法を放ちました。中にいる人が寝ているのを確認しましたので、担架を持ってどんどんと運び出して下さい」
「「「はっ、はい!」」」

 僕が指示を出すと、兵が一瞬ぽかーんとして直ぐに表情を引き締めて犯罪組織の拠点の中に入って行きました。
 無理矢理入り口のドアを開けても全く起きないくらい、ぐっすりと眠っていますね。

「「「ぐー、ぐー」」」
「どんどんと運んでいけ! 縄で拘束するのを忘れるなよ!」
「「「はい!」」」

 建物の中からたくさんの犯罪組織の構成員が担架に乗せられて運ばれていくけど、念の為に鑑定してもバッチリと犯罪組織の構成員と表示されました。
 ベテラン兵が新人兵に色々と指示を出しているけど、犯罪組織の構成員が寝ていて全く動かないのでとっても安全に連行できています。
 すると、僕に話しかけてくる人がいました。

「おや、レオ君じゃないかい。今日はどうしたのかい?」
「おはようございます。今日は宮廷魔術師として、軍のお手伝いをしています」
「あら、そうなの。そういえば、この建物にはガラの悪い人が出入りしていたのよ」

 教会の治療で顔を合わせる事があるおばちゃんが僕に話しかけてきたけど、どうやら色々な情報を持っているみたいですね。
 隣のお店の店員さんだけでなく町の人も集まってきたので、良いタイミングだから新人兵に町の人から話を聞いて情報を集めてもらいました。

「しかし、レオ君も忙しく活躍しているわね。冒険者だけでなく、宮廷魔術師としても大忙しね」
「本当だね、小さいのに頑張っていて偉いわね」
「それに、魔法で犯罪者を一網打尽にしたのよね」
「わわっ!」

 そして、僕の周りに新兵と話し終えたおばちゃん達がやってきて、僕の頭を撫でていました。
 その間に犯罪組織の拠点から様々な証拠品を押収したので、僕たちは軍の施設に一度戻ります。
 うーん、おばちゃん達からお菓子をいっぱい貰っちゃったよ。
 頑張ってくれた新兵に、おばちゃんから貰ったお菓子をあげようっと。
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