小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百七話 とんでもない事件の予感

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 翌朝、僕は宮廷魔術師の服を着て準備を整えます。
 今日明日とやることがたくさんあるので、頑張ってお仕事をしないとね。
 シロちゃん達も、ゆっくり休んだから体力も魔力もバッチリ回復しています。
 朝食もしっかり食べて、馬車に乗って軍の施設に向かいました。

「よお、冒険者学校があるのに悪いな。こっちに来てくれ」

 軍の施設に行くと、ブラウニー伯爵が僕の事を出迎えてくれました。
 ブラウニー伯爵の後をついて行くと、辿り着いたのは軍の捜査機関の部屋でした。
 そして、僕の前に一枚の書類を差し出しました。

「レオ、何も考えずにこの書類を鑑定してくれ」

 何だろうか、ブラウニー伯爵だけでなく軍の捜査担当者も僕の事をじーっと見ているよ。
 この書類に、何か秘密があるのかな?
 早速、鑑定魔法を使ってみよう。

 シュイン、もわーん。

「えーっと、あれ? 差出人が帝国ってなっていますよ」
「「「やはり……」」」

 僕は不思議に思いながらブラウニー伯爵に鑑定結果を伝えると、捜査担当者が思わずガクリとしちゃったよ。
 でも、何でこんな所に帝国からの書類があるのかな。
 すると、今度は僕の肩にムギちゃんがひょこっと飛び乗りました。

 シュイン、もわーん。

「ミー!」
「えっ、ムギちゃんも鑑定魔法が使えるんだ。あっ、僕と同じく帝国から届いたって言っています」
「違うものの鑑定結果が同じとなると、こいつは帝国から届いたに違いないな。ちょっと待っていろ」

 すると、ブラウニー伯爵は通信用魔導具を操作して何処かに連絡をしていました。
 程なくして、直ぐにブラウニー伯爵の通信用魔導具に返事が来ました。

「確認が取れた。これから、ガンナー子爵家への強制捜査を開始する。総員、準備を整えるように。十分後に出発する。レオも行くぞ」
「「「はっ!」」」

 何となく予想できたけど、この書類の持ち主の所に行くんだ。
 久々の屋敷の捜査に、僕ではなくシロちゃん達が張り切っていました。

「ブラウニー伯爵、もしかしてこのガンナー子爵って試験不合格になって強制訓練なった人ですか?」
「レオにも分かったか。使えない貴族の一人だが、本人は未だに凄い貴族だと思っているみたいだがな」

 ブラウニー伯爵が溜息をつきながら教えてくれたけど、まともな貴族は馬鹿なことに手は出さないけどろくでもない貴族はホイホイと馬鹿なことに引っかかると言っていました。
 何にせよ、悪いことをしているのならその貴族を捕まえないといけないね。
 僕たちも、直ぐに準備を整えてブラウニー伯爵の後をついて行きました。
 そして、用意された馬車に乗って目的地のガンナー子爵家に向かいます。

「おい、今すぐ門を開けろ! 王国からの命令だ!」
「お館様の命で、ここは通さない!」

 ガンナー子爵家の屋敷に到着すると、既に軍の兵と屋敷の護衛との間で押し問答になっていました。
 国からの命令よりもガンナー子爵の命令を優先するなんて、何だか色々な事があべこべですね。
 またまた、ブラウニー伯爵が頭が痛そうにガンナー子爵の護衛に改めて命令しました。

「王国軍司令官、ブラウニー伯爵だ。ガンナー子爵の国家反逆罪疑惑により、これより強制捜査を行う。これは、陛下より下された正式な命令だ!」
「「「こ、国家反逆罪!?」」」

 ガンナー子爵の護衛は、余りの罪の大きさに一気に動揺しちゃいました。
 すると、シロちゃんがぴょーんと門の鍵穴の所にへばりつきました。

 シュイン、ガチャ。

「あっ、アイリーンさんも使っていた鍵開けの魔法です!」
「ははは、相変わらず凄いスライムだな。よし、屋敷に向かうぞ!」
「「「あわわわ……」」」

 シロちゃんの鍵開け魔法で状況が一変し、一気に軍が敷地内になだれ込みました。
 ガンナー子爵の護衛は、シロちゃんの早業にビックリして尻もちをついていますね。

 シュイン、ガチャ。

 そして、シロちゃんは屋敷の玄関ドアも鍵開け魔法で開けちゃいました。
 うん、僕が使えない魔法だから正直シロちゃんが羨ましいです。
 今度、アイリーンさんに鍵開け魔法を教えて貰おう。
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