小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十章 冒険者学校入学試験

散歩の六百五十話 冒険者学校入学試験当日です

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 翌朝、僕は早めに起きちゃいました。
 懐中時計型魔導具のアラームをセットしておいたのに、それよりも早く起きちゃったね。
 シロちゃんたちはまだ寝ていたので、僕は着替えをしていつもの訓練を行いました。

 ピピピピ。

「ワフッ?」

 懐中時計型魔導具のアラームが鳴ってみんなが起きると、なんで僕がもう訓練をしているのって疑問の表情をしていました。
 そして、もそもそと起きてきて一緒に訓練を行います。
 さて、じゃあ食堂に行って朝食を食べましょうね。

「ふふ、レオ君も今日の試験にワクワクしているのね。いつも大人びているけど、やっぱり子どもっぽいところもあるわ」

 朝食時に早く起きちゃったことを話すと、モニカさんがニコリとしながら話してきました。
 ターニャさんにも可愛いところがあるって言われちゃったけど、他の人にも子どもっぽいところがあるってたまに言われるんだよね。
 おにいさまは昔から可愛いよって、何故かクリスちゃんがパンを食べながら対抗していたけど。
 それよりも、試験中にお腹が空かないようにしっかりと食べないとね。
 シロちゃんたちも、もぐもぐと朝食を食べています。
 準備もできたし、馬車に乗り込んで冒険者ギルドに向かいましょう。

「いってきまーす!」
「アオン!」
「「いってらっしゃーい!」」

 僕たちを乗せた馬車は、クリスちゃんとマヤちゃんの見送りを受けながら出発しました。
 もちろん、シロちゃんたちも一緒に乗っています。
 そして、僕たちを乗せた馬車はあっという間に冒険者ギルドに到着しました。

「それでは、お時間になりましたら迎えに参ります。ご武運をお祈りします」

 馬車にはジェシカさんも乗ってくれたけど、冒険者学校の試験には同席できません。
 お昼前に迎えに来てくれるので、いい結果を報告できるように頑張りましょう。
 僕たちは、冒険者ギルドの馬車乗り場口から建物の中に入りました。

 ざわざわざわ。

「おお、今日はたくさんの冒険者が集まっているね。受験生も多いのかな?」
「アオン?」

 まだ朝早い冒険者ギルド内はいつもよりも冒険者の数が多いけど、どうやら試験受付はいつもの窓口とは違うみたいですね。
 案内の声が聞こえる方に、僕たちも並びました。

「はい、次の方どうぞ」

 あっ、どうやら試験受付を担当しているのは副ギルドマスターのシシーさんですね。
 ちょうど挨拶もできますね。

「シシーさん、おはようございます。受験票です」
「アオン!」
「レオ君、おはよう。朝早く来て偉いな。ユキちゃんたちは、私が預かろう」

 既に試験室は開いているけど、入れるのは僕一人です。
 すると、シロちゃんたちは待っている間シシーさんのお手伝いをすると張り切っていました。
 特にシロちゃんはとても頭がいいので、さっそくシシーさんもあれこれ頼んでいました。
 なんだか、微笑ましい光景ですね。
 シロちゃんたちに手を振ってから、僕は試験室に入りました。

「えーっと、試験開始前までは勉強していていいんだよね。参考書を取り出してと」

 筆記試験が行われる試験室には机の上に番号が振られていて、受付で渡された番号の席に座ります。
 僕は魔法袋から参考書を取り出したけど、他にも参考書を読んで勉強している人がいるね。
 ちなみに、カンニングとかをしないようにと試験室内には複数の職員が目を光らせています。
 試験開始まで時間はあるし、普通に勉強していればとくに問題ないもんね。
 僕は、参考書をペラペラと読みながら復習をしていました。
 そして、参考書を読みながら周囲を見回すと、色々な冒険者が席に座っていました。
 筋肉ムキムキの剣士や聖職者みたいな格好をしている人もいれば、貴族服を着ている人もいます。
 男女関係なく色々な人がいるけど、間違いなく僕が最年少ですね。
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