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第九章 久々のセルカーク直轄領
第六百十五話 今日は冒険者ギルドでの治療です
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翌日、僕たちは朝食を食べて準備を整えます。
冒険者ギルドに行くから、久々に冒険者服に着替えます。
今までは宮廷魔導師の正装や、貴族服が多かったもんね。
すると、マントのフードの中にシロちゃんとムギちゃんが入ってきました。
何だか指定席みたいに入って、ちょこんと顔を出しています。
ピーちゃんは、またもやジェシカさんの肩に止まって護衛するぞと気合をいれていますね。
ユキちゃんとソラちゃんが何かお喋りをしていると、マヤさんとセラさんが迎えに来てくれました。
ちなみに、スラちゃんとピーちゃんが森で倒した大蛇は、毎朝二匹が冒険者ギルドに行って卸しています。
ではでは、冒険者ギルドに向けて出発です。
「昨日のレオ君たちの頑張りは凄かったって、町の人が噂をしていたよ」
「一度に百人を超える人を治療したりしていたって言っていたわ。新たな黒髪の天使様の伝説が出来たわね」
マヤさんとセラさんが町の様子を教えてくれたけど、僕たちとしてはできうる普通の治療をしただけなんだよね。
みんな頑張ってくれたし、シロちゃんたちのことを褒めて欲しいなあ。
そんなことを話していたら、あっという間に冒険者ギルドに到着しました。
すると、多くの冒険者が僕たちに視線を向けました。
中には、僕たちのことを警戒する視線も含まれていたけど、見たことのない人たちだから僕がセルカーク直轄領を出てから冒険者になった人みたいですね。
そんな周囲の視線を感じながら受付の列に並んでいたら、受付にいたシェリーさんがちょいちょいと受付の横を指差しました。
見ると、無料治療ののぼりと共に懐かしい小さな椅子も置かれていました。
どうやら既に色々と準備してあったみたいで、僕たちは列を外れて椅子のあるところに向かいました。
「わあ、懐かしいなあ。こんなに小さな椅子に座って治療していたんだ」
「レオ君の初めての依頼だったもんね。私たちも並んで治療をしてもらったわ」
「それでも、まだ座れるってことはレオ君はこれからもっと大きくなるってことよね。あの時の小さなレオ君も今のレオ君も、どちらもとても可愛いわ」
僕だけでなく、セラさんとマヤさんもとっても懐かしく思っていました。
ちなみにシロちゃん、ユキちゃん、ソラちゃん用の椅子もあったので、それぞれ椅子に座って準備をします。
さっそく冒険者がやってきたので、治療を開始します。
一番乗りは、髭もじゃの小太りの冒険者でした。
「おっ、俺が一番か。レオの治療を受けるのも久々だな」
「あの、久々に治療してもやっぱりお腹が悪かったですよ?」
「だはは、お酒は止められないからな」
なんというか、セルカーク直轄領で活動している冒険者はお酒好きが多いような気がするよ。
筋肉ムキムキの人もお酒をたくさん飲んでいた形跡があったし、飲み過ぎには注意しないといけないね。
「君が、噂のレオ君なのね。小さくてとても可愛らしいわ」
「それでいて、とっても凄い魔法使いなのね。連れている従魔も凄いわ」
今度は、初めて会う女性二人組の冒険者を治療します。
セルカーク直轄領は僕が冒険者活動を開始したところなので、冒険者にとってかなり有名なところらしいです。
なので、周辺の新人冒険者が集まってきます。
でも、いい冒険者ばかりではありません。
中には、僕たちのことを見下す冒険者もいます。
「けっ、二つ名を幾つも持つ冒険者って聞いていたが、会ってみればただのチビじゃねーかよ」
「こんなチビで二つ名がもらえるなら、俺たちなんか何個も二つ名をもらえるな」
僕の前に、新人冒険者らしい青年四人組が現れました。
どうやら、自分たちはとても強いのだと勘違いしているみたいです。
僕も各地の冒険者に喧嘩を売られたから、なんというか慣れっこになっちゃいました。
正直言うと、四人組はあんまり強いとは思えない雰囲気です。
ズゴゴゴゴ。
「どうやら、このお馬鹿さんを躾けないといけないみたいですね……」
「ええ、その通りですね。のぼせ上がった新人冒険者が通る道ですわ……」
「ふふふ、どのくらいの腕なのか期待したいですわね……」
あっ、ジェシカさん、マヤさん、セラさんの怒りメーターがズゴゴゴゴって上がっちゃったよ。
シロちゃんたちも、怒りの炎を燃やしています。
あわわわ、な、何とか落ち着いてもらわないと。
冒険者ギルドに行くから、久々に冒険者服に着替えます。
今までは宮廷魔導師の正装や、貴族服が多かったもんね。
すると、マントのフードの中にシロちゃんとムギちゃんが入ってきました。
何だか指定席みたいに入って、ちょこんと顔を出しています。
ピーちゃんは、またもやジェシカさんの肩に止まって護衛するぞと気合をいれていますね。
ユキちゃんとソラちゃんが何かお喋りをしていると、マヤさんとセラさんが迎えに来てくれました。
ちなみに、スラちゃんとピーちゃんが森で倒した大蛇は、毎朝二匹が冒険者ギルドに行って卸しています。
ではでは、冒険者ギルドに向けて出発です。
「昨日のレオ君たちの頑張りは凄かったって、町の人が噂をしていたよ」
「一度に百人を超える人を治療したりしていたって言っていたわ。新たな黒髪の天使様の伝説が出来たわね」
マヤさんとセラさんが町の様子を教えてくれたけど、僕たちとしてはできうる普通の治療をしただけなんだよね。
みんな頑張ってくれたし、シロちゃんたちのことを褒めて欲しいなあ。
そんなことを話していたら、あっという間に冒険者ギルドに到着しました。
すると、多くの冒険者が僕たちに視線を向けました。
中には、僕たちのことを警戒する視線も含まれていたけど、見たことのない人たちだから僕がセルカーク直轄領を出てから冒険者になった人みたいですね。
そんな周囲の視線を感じながら受付の列に並んでいたら、受付にいたシェリーさんがちょいちょいと受付の横を指差しました。
見ると、無料治療ののぼりと共に懐かしい小さな椅子も置かれていました。
どうやら既に色々と準備してあったみたいで、僕たちは列を外れて椅子のあるところに向かいました。
「わあ、懐かしいなあ。こんなに小さな椅子に座って治療していたんだ」
「レオ君の初めての依頼だったもんね。私たちも並んで治療をしてもらったわ」
「それでも、まだ座れるってことはレオ君はこれからもっと大きくなるってことよね。あの時の小さなレオ君も今のレオ君も、どちらもとても可愛いわ」
僕だけでなく、セラさんとマヤさんもとっても懐かしく思っていました。
ちなみにシロちゃん、ユキちゃん、ソラちゃん用の椅子もあったので、それぞれ椅子に座って準備をします。
さっそく冒険者がやってきたので、治療を開始します。
一番乗りは、髭もじゃの小太りの冒険者でした。
「おっ、俺が一番か。レオの治療を受けるのも久々だな」
「あの、久々に治療してもやっぱりお腹が悪かったですよ?」
「だはは、お酒は止められないからな」
なんというか、セルカーク直轄領で活動している冒険者はお酒好きが多いような気がするよ。
筋肉ムキムキの人もお酒をたくさん飲んでいた形跡があったし、飲み過ぎには注意しないといけないね。
「君が、噂のレオ君なのね。小さくてとても可愛らしいわ」
「それでいて、とっても凄い魔法使いなのね。連れている従魔も凄いわ」
今度は、初めて会う女性二人組の冒険者を治療します。
セルカーク直轄領は僕が冒険者活動を開始したところなので、冒険者にとってかなり有名なところらしいです。
なので、周辺の新人冒険者が集まってきます。
でも、いい冒険者ばかりではありません。
中には、僕たちのことを見下す冒険者もいます。
「けっ、二つ名を幾つも持つ冒険者って聞いていたが、会ってみればただのチビじゃねーかよ」
「こんなチビで二つ名がもらえるなら、俺たちなんか何個も二つ名をもらえるな」
僕の前に、新人冒険者らしい青年四人組が現れました。
どうやら、自分たちはとても強いのだと勘違いしているみたいです。
僕も各地の冒険者に喧嘩を売られたから、なんというか慣れっこになっちゃいました。
正直言うと、四人組はあんまり強いとは思えない雰囲気です。
ズゴゴゴゴ。
「どうやら、このお馬鹿さんを躾けないといけないみたいですね……」
「ええ、その通りですね。のぼせ上がった新人冒険者が通る道ですわ……」
「ふふふ、どのくらいの腕なのか期待したいですわね……」
あっ、ジェシカさん、マヤさん、セラさんの怒りメーターがズゴゴゴゴって上がっちゃったよ。
シロちゃんたちも、怒りの炎を燃やしています。
あわわわ、な、何とか落ち着いてもらわないと。
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