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第九章 久々のセルカーク直轄領
第五百七十九話 セルカーク直轄領までの道のり
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軍の施設に着くと、さっそく事務棟に向かいます。
コレットさんが出迎えてくれたけど、ここでもニコニコしながら話してきました。
「レオ君、男爵昇爵おめでとう。遂に、レオ君も本物の貴族になったのね」
「コレットさん、ありがとうございます」
「さあ、師団長が待っているわ。部屋に案内するね」
コレットさんも、こうして知り合いが昇爵して嬉しいんだって。
素直に褒められて、僕も嬉しいです。
そして、師団長さんの部屋に行くと、バッツさんも待っていました。
「おお、レオか。レオも随分と偉くなったな。まあ、偉くなる途中って言ったほうが良いだろう」
バッツさんも、上機嫌で僕を出迎えてくれました。
でも、僕としてはこれ以上偉くなるのは勘弁ですよ。
そして、席に座ってマイスター師団長さんが色々と教えてくれました。
「じゃあ、先に必要なことを話そう。今回は、レオ君を含めて総勢二十名の部隊でセルカーク直轄領に向かう。往復で二十四日間かかる予定だ。途中補給で幾つかの領地に寄るが、その中の一つにヨーク伯爵領がある」
「あっ、ブラウニー伯爵が言っていた領地ですね」
「私も、ブラウニー伯爵からその話を聞いている。街道の要所にある領地なので、そもそもゴタゴタが起きること自体が良くない。まあレオ君が治療すれば済むことだし、私は大丈夫だと思うよ」
マイスター師団長さんは、ヨーク伯爵領の件は大丈夫だと楽観視していました。
とはいえ、僕はその人のことが良く分からないんだよね。
とにかく、治療を頑張ろうっと。
「その他の重要な中継点として、ボストン子爵領とガーナ子爵領がある。元々軍人貴族の領地だし、レオ君に好意的だと思うよ」
とにかく、旅の始めの方に行くヨーク伯爵領がキーポイントなんですね。
それが分かっただけでも、とっても安心です。
そして、今度はセルカーク直轄領に行った時の話になりました。
「現地の守備隊と話をして、場合によっては問題を解決することになっている。いまは代官も教会も問題ないが、どうも周囲にある森の動物や魔物が活性化しているらしい。場合によっては、魔物討伐もあり得るだろう」
「セルカーク直轄領の人にはとてもお世話になったので、僕もとても気になります。守備隊長さんに、良く話を聞くようにします」
「それが良いだろう。現地の部隊指揮は、基本的に守備隊長が行う。レオ君は、それに従えば良いだけだ」
町の人の為にも、僕も頑張らないといけないね。
思わずふんすってやる気をみせたら、周りの人が微笑ましいものをみたとニコニコしていました。
「帰りは、セルカーク直轄領からアマード子爵領に行き、そこからガーナ子爵領に行く街道を通る。後は、行きに通った街道を逆に進めば良いだけだ」
この辺は、部隊を率いる指揮官にお任せすれば良いそうです。
そして、ここで僕にマイスター師団長さんがあるお願いをしてきました。
「道中、時々昼食を作らないといけない場所がある。しかし、今回同行する兵の料理の腕前がかなり怪しい。場合によっては、レオ君の力を借りることになるかもしれない」
「正直に言うと、奴らの料理の腕は当てにしない方が良いだろう。俺の見立てでは、レオの連れているスライム以外だろうな」
バッツさんの補足に、もう苦笑するばかりです。
というのも、乾パンと干し肉があればどうにかなると思っているみたいです。
ジェシカさんも料理を手伝ってくれることになったので、この件は大丈夫です。
念の為に、食材を後で貰うことになりました。
「大体のことは、こんなところだろう。あっ、そうそう大事なことを言い忘れた。開発検証中の小型になった通信用魔導具を、レオ君に渡すことになった。テストの意味合いもあるが、魔石の魔力の持ちがまだ良くないから定期的に魔力を充填してくれ」
この後その魔導具を渡してくれるみたいだけど、どんな大きさなのかとても気になります。
定期報告をして欲しいらしいので、忘れないようにしようっと。
そして、最後にマイスター師団長さんが驚きのことを教えてくれました。
「今夜、バーボルド伯爵家でレオ君の昇爵を祝するパーティーが開かれるそうだ。本来ならレオ君に関わりのある貴族は、全員パーティーを開きたいだろうな。アマード子爵領では、パーティーが開かれるのは確定だろう」
えー!
そんなことになっているなんて、全然知らなかったよ。
ネストさんの方を振り返ると、ニヤリとしていました。
うう、僕がビックリするようにしていたんですね。
その後も色々話をした後、今度はグラウンドに移動して部隊と顔を合わせることになりました。
コレットさんが出迎えてくれたけど、ここでもニコニコしながら話してきました。
「レオ君、男爵昇爵おめでとう。遂に、レオ君も本物の貴族になったのね」
「コレットさん、ありがとうございます」
「さあ、師団長が待っているわ。部屋に案内するね」
コレットさんも、こうして知り合いが昇爵して嬉しいんだって。
素直に褒められて、僕も嬉しいです。
そして、師団長さんの部屋に行くと、バッツさんも待っていました。
「おお、レオか。レオも随分と偉くなったな。まあ、偉くなる途中って言ったほうが良いだろう」
バッツさんも、上機嫌で僕を出迎えてくれました。
でも、僕としてはこれ以上偉くなるのは勘弁ですよ。
そして、席に座ってマイスター師団長さんが色々と教えてくれました。
「じゃあ、先に必要なことを話そう。今回は、レオ君を含めて総勢二十名の部隊でセルカーク直轄領に向かう。往復で二十四日間かかる予定だ。途中補給で幾つかの領地に寄るが、その中の一つにヨーク伯爵領がある」
「あっ、ブラウニー伯爵が言っていた領地ですね」
「私も、ブラウニー伯爵からその話を聞いている。街道の要所にある領地なので、そもそもゴタゴタが起きること自体が良くない。まあレオ君が治療すれば済むことだし、私は大丈夫だと思うよ」
マイスター師団長さんは、ヨーク伯爵領の件は大丈夫だと楽観視していました。
とはいえ、僕はその人のことが良く分からないんだよね。
とにかく、治療を頑張ろうっと。
「その他の重要な中継点として、ボストン子爵領とガーナ子爵領がある。元々軍人貴族の領地だし、レオ君に好意的だと思うよ」
とにかく、旅の始めの方に行くヨーク伯爵領がキーポイントなんですね。
それが分かっただけでも、とっても安心です。
そして、今度はセルカーク直轄領に行った時の話になりました。
「現地の守備隊と話をして、場合によっては問題を解決することになっている。いまは代官も教会も問題ないが、どうも周囲にある森の動物や魔物が活性化しているらしい。場合によっては、魔物討伐もあり得るだろう」
「セルカーク直轄領の人にはとてもお世話になったので、僕もとても気になります。守備隊長さんに、良く話を聞くようにします」
「それが良いだろう。現地の部隊指揮は、基本的に守備隊長が行う。レオ君は、それに従えば良いだけだ」
町の人の為にも、僕も頑張らないといけないね。
思わずふんすってやる気をみせたら、周りの人が微笑ましいものをみたとニコニコしていました。
「帰りは、セルカーク直轄領からアマード子爵領に行き、そこからガーナ子爵領に行く街道を通る。後は、行きに通った街道を逆に進めば良いだけだ」
この辺は、部隊を率いる指揮官にお任せすれば良いそうです。
そして、ここで僕にマイスター師団長さんがあるお願いをしてきました。
「道中、時々昼食を作らないといけない場所がある。しかし、今回同行する兵の料理の腕前がかなり怪しい。場合によっては、レオ君の力を借りることになるかもしれない」
「正直に言うと、奴らの料理の腕は当てにしない方が良いだろう。俺の見立てでは、レオの連れているスライム以外だろうな」
バッツさんの補足に、もう苦笑するばかりです。
というのも、乾パンと干し肉があればどうにかなると思っているみたいです。
ジェシカさんも料理を手伝ってくれることになったので、この件は大丈夫です。
念の為に、食材を後で貰うことになりました。
「大体のことは、こんなところだろう。あっ、そうそう大事なことを言い忘れた。開発検証中の小型になった通信用魔導具を、レオ君に渡すことになった。テストの意味合いもあるが、魔石の魔力の持ちがまだ良くないから定期的に魔力を充填してくれ」
この後その魔導具を渡してくれるみたいだけど、どんな大きさなのかとても気になります。
定期報告をして欲しいらしいので、忘れないようにしようっと。
そして、最後にマイスター師団長さんが驚きのことを教えてくれました。
「今夜、バーボルド伯爵家でレオ君の昇爵を祝するパーティーが開かれるそうだ。本来ならレオ君に関わりのある貴族は、全員パーティーを開きたいだろうな。アマード子爵領では、パーティーが開かれるのは確定だろう」
えー!
そんなことになっているなんて、全然知らなかったよ。
ネストさんの方を振り返ると、ニヤリとしていました。
うう、僕がビックリするようにしていたんですね。
その後も色々話をした後、今度はグラウンドに移動して部隊と顔を合わせることになりました。
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