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第八章 帝国との紛争
第五百四十五話 相手側の交戦理由が判明
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交代の兵が来た後も、中断するタイミングを起きながら戦闘は続いていきました。
そんな中、ピーちゃんがある程度飛べるようになり、帝国側の陣地に近づいて情報を集めることになりました。
大丈夫かなと思ったけど、陣地近くの木に止まって話を聞くだけの様です。
でも、生の声を集めることができるので、情報を分析する側としてはとてもありがたいそうです。
「そのうちに、レオ君が一人いれば何でもできるようになっちゃうかも」
「そんなことはないですよ。あくまでも、お友達の手助けがないと何にもできないですし」
「優秀なお友達と一緒にいるだけでも凄いことだよ。自信を持って良い事だわ」
怪我をした兵を治療しながらアイリーンさんがそんなことを言ってくれたけど、僕だけじゃ上手くできないもんね。
シロちゃんの隠密行動はとっても凄いし、ユキちゃんはその極上のもふもふで兵を癒している。
僕じゃなくて、僕のお友達が凄いんだよね。
パタパタパタ。
そんな事を思いながら治療を勧めていると、偵察を終えたピーちゃんが僕のところに戻ってきました。
ピーちゃんは上手く情報を集められたのか、とっても上機嫌でした。
いったい、どんな情報を集めたのかな。
「ピー、ピー」
「うんうん、えっ? 皇帝陛下が病気だから、良い報告をして元気づける為に戦闘をしかけた?」
「ピー!」
ピーちゃんが自信満々に教えてくれたけど、あまりの内容に僕だけでなく隣にいたアイリーンさんや治療を受けていた兵もポカーンってしちゃいました。
元気づける為に戦うって、いったいどういう事だろうか。
ちょうどアイリーンさんに用事があったハーデスさんが治療部屋に入ってきたので、話を聞いてみる事になりました。
「おお、その話か。ちょうど捕虜になった帝国兵からも得られた。ということは、間違いない情報だな」
「あの、なんで戦って良い報告が出来れば、帝国の皇帝が元気になるんですか?」
「簡単な話だ、あの皇帝は戦が大好きなんだ。本人は戦場に出ないのにな」
ハーデスさんがあっさりと裏事情を話してくれたけど、この辺は結構有名な話なんだそうです。
でも、交戦の理由がそんななんて、あまりにも悲しい気がします。
「それに、戦いは皇帝の命令だから帝国兵は逃げる事が出来ない。だから、死に物狂いで来るんだよ。帝国としても少しでも陣地を得られれば帰る事が出来るが、流石に王国側としてはそれを許容することはできないぞ」
ハーデスさんが難しい表情をしながら答えてくれたけど、両国で置かれている環境が違うので、対応が全く違ってくるそうです。
ちなみに外交ルートは残っていて、そのルートで今回の件を伝えて抗議するそうです。
となると、帝国皇帝の体調が良くなるまで戦いが続く可能性があるのか。
王国としてはたまったもんじゃないですね。
「こちら側としては、出来るだけ被害を少なくすることを優先しないとならない。基本的に専守防衛だからな。だから、今夜再びシロちゃんに隠密行動をお願いすることになった」
「王国側は被害が減るけど、その代わりに帝国側は被害が大きくなっちゃいますね」
「これは戦いだから、そこまで考えたら仕方ないだろう。逆を言うと、シロちゃんの隠密行動のお陰でこうして私は君たちと話す余裕すらある。奇襲を受けた際は、逆にこちら側が何とか陣地を守ろうと必死だった。戦争なんて、結局そんなものだ。お互いに被害は避けられないのだよ」
ハーデスさんが、肩をすくめてなすすべなしって表情をしていた。
休戦中ならともかく、今は戦闘中だから相手のことを気にする余裕はないもんなあ。
せめて、僕たちの仲間が傷つかないように最大限のことをするだけですね。
因みに、良い情報を得たので、ピーちゃんは昼食時にエラさんから美味しいお肉をご褒美として貰っていました。
それを見て、今度は僕の番だとシロちゃんが闘志をメラメラと燃やしていました。
そんな中、ピーちゃんがある程度飛べるようになり、帝国側の陣地に近づいて情報を集めることになりました。
大丈夫かなと思ったけど、陣地近くの木に止まって話を聞くだけの様です。
でも、生の声を集めることができるので、情報を分析する側としてはとてもありがたいそうです。
「そのうちに、レオ君が一人いれば何でもできるようになっちゃうかも」
「そんなことはないですよ。あくまでも、お友達の手助けがないと何にもできないですし」
「優秀なお友達と一緒にいるだけでも凄いことだよ。自信を持って良い事だわ」
怪我をした兵を治療しながらアイリーンさんがそんなことを言ってくれたけど、僕だけじゃ上手くできないもんね。
シロちゃんの隠密行動はとっても凄いし、ユキちゃんはその極上のもふもふで兵を癒している。
僕じゃなくて、僕のお友達が凄いんだよね。
パタパタパタ。
そんな事を思いながら治療を勧めていると、偵察を終えたピーちゃんが僕のところに戻ってきました。
ピーちゃんは上手く情報を集められたのか、とっても上機嫌でした。
いったい、どんな情報を集めたのかな。
「ピー、ピー」
「うんうん、えっ? 皇帝陛下が病気だから、良い報告をして元気づける為に戦闘をしかけた?」
「ピー!」
ピーちゃんが自信満々に教えてくれたけど、あまりの内容に僕だけでなく隣にいたアイリーンさんや治療を受けていた兵もポカーンってしちゃいました。
元気づける為に戦うって、いったいどういう事だろうか。
ちょうどアイリーンさんに用事があったハーデスさんが治療部屋に入ってきたので、話を聞いてみる事になりました。
「おお、その話か。ちょうど捕虜になった帝国兵からも得られた。ということは、間違いない情報だな」
「あの、なんで戦って良い報告が出来れば、帝国の皇帝が元気になるんですか?」
「簡単な話だ、あの皇帝は戦が大好きなんだ。本人は戦場に出ないのにな」
ハーデスさんがあっさりと裏事情を話してくれたけど、この辺は結構有名な話なんだそうです。
でも、交戦の理由がそんななんて、あまりにも悲しい気がします。
「それに、戦いは皇帝の命令だから帝国兵は逃げる事が出来ない。だから、死に物狂いで来るんだよ。帝国としても少しでも陣地を得られれば帰る事が出来るが、流石に王国側としてはそれを許容することはできないぞ」
ハーデスさんが難しい表情をしながら答えてくれたけど、両国で置かれている環境が違うので、対応が全く違ってくるそうです。
ちなみに外交ルートは残っていて、そのルートで今回の件を伝えて抗議するそうです。
となると、帝国皇帝の体調が良くなるまで戦いが続く可能性があるのか。
王国としてはたまったもんじゃないですね。
「こちら側としては、出来るだけ被害を少なくすることを優先しないとならない。基本的に専守防衛だからな。だから、今夜再びシロちゃんに隠密行動をお願いすることになった」
「王国側は被害が減るけど、その代わりに帝国側は被害が大きくなっちゃいますね」
「これは戦いだから、そこまで考えたら仕方ないだろう。逆を言うと、シロちゃんの隠密行動のお陰でこうして私は君たちと話す余裕すらある。奇襲を受けた際は、逆にこちら側が何とか陣地を守ろうと必死だった。戦争なんて、結局そんなものだ。お互いに被害は避けられないのだよ」
ハーデスさんが、肩をすくめてなすすべなしって表情をしていた。
休戦中ならともかく、今は戦闘中だから相手のことを気にする余裕はないもんなあ。
せめて、僕たちの仲間が傷つかないように最大限のことをするだけですね。
因みに、良い情報を得たので、ピーちゃんは昼食時にエラさんから美味しいお肉をご褒美として貰っていました。
それを見て、今度は僕の番だとシロちゃんが闘志をメラメラと燃やしていました。
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