447 / 585
第八章 帝国との紛争
第五百四十二話 シロちゃんの反撃と戦闘準備
しおりを挟む
しかし、残念なことに三日間連続で夜襲が起きてしまった。
その度に、僕はシロちゃんに起こされてみんなを起こしていた。
「ふふふ、コイツラの目的はともかくとして俺らを寝不足にすることには成功しているな」
「ああ、全くだよ。こんなネズミが連日忍び込もうとしているなんてな。煩くてたまらないぞ」
何だか、兵もとても不機嫌になっていますね。
睡眠不足は部隊の士気にも影響するので、ハーデスさんも少し困っていました。
そして、寝不足で困っていたのは僕たちだけではありません。
シロちゃんも、かなり頭にきていたみたいです。
ちょっと外に行くと言って、闇夜に消えて行きました。
でも、三十分後には普通に、いやルンルンしながら帰ってきました。
何があったのかなと思っていたら、シロちゃんが戦利品を見せると言ってきました。
シュッ、ドサッ!
「「「な、なんじゃこりゃー!」」」
なんと、シロちゃんのアイテムボックスから大量の武器がでてきたのです。
既に物資は全部引き渡していたので、これだけの武器はもうなかったはず。
すると、兵が武器を手にしながら何かに気が付きました。
「こいつは、帝国の武器だな。もしかして、帝国の陣地に忍び込んだのか?」
兵の質問に、シロちゃんは正解だとふるふると震えていました。
というか、シロちゃん帝国の陣地に忍び込むなんてとても危ないよ!
シロちゃん曰く、余裕で忍び込めたそうです。
そして、この大量の武器を前にしてハーデスさんがみんなに伝えました。
「もしかしたら、帝国側がやぶれかぶれで突っ込んでくる可能性がある。明日朝は、警戒するように」
「「「おおー!」」」
ということで、明日朝は厳重警戒する事になりました。
ちなみに、武器は一旦シロちゃんのアイテムボックスにしまうことになりました。
いずれにせよ、近い内にぶつかるのは間違いないし、斥候も上手くいっていないから帝国側もイライラしているはずだそうです。
ということで、僕も直ぐに寝ることになりました。
帝国側が落ち着いてくれれば良いなと思って、ベッドに潜り込みました。
「敵が陣形を固めているぞ!」
しかし、残念ながら帝国側は落ち着くことはありませんでした。
翌朝、兵の大きな声が建物中に響き渡りました。
既に早朝から動けるようにしていたので、先発隊が砦や陣地に向けて進軍を開始しました。
僕たちも、怪我をした兵を治療するために準備を整えます。
今回は兵もリベンジする気満々なので、とても士気が高かった。
でも、僕としては誰も怪我して欲しくないなとそう思いました。
その度に、僕はシロちゃんに起こされてみんなを起こしていた。
「ふふふ、コイツラの目的はともかくとして俺らを寝不足にすることには成功しているな」
「ああ、全くだよ。こんなネズミが連日忍び込もうとしているなんてな。煩くてたまらないぞ」
何だか、兵もとても不機嫌になっていますね。
睡眠不足は部隊の士気にも影響するので、ハーデスさんも少し困っていました。
そして、寝不足で困っていたのは僕たちだけではありません。
シロちゃんも、かなり頭にきていたみたいです。
ちょっと外に行くと言って、闇夜に消えて行きました。
でも、三十分後には普通に、いやルンルンしながら帰ってきました。
何があったのかなと思っていたら、シロちゃんが戦利品を見せると言ってきました。
シュッ、ドサッ!
「「「な、なんじゃこりゃー!」」」
なんと、シロちゃんのアイテムボックスから大量の武器がでてきたのです。
既に物資は全部引き渡していたので、これだけの武器はもうなかったはず。
すると、兵が武器を手にしながら何かに気が付きました。
「こいつは、帝国の武器だな。もしかして、帝国の陣地に忍び込んだのか?」
兵の質問に、シロちゃんは正解だとふるふると震えていました。
というか、シロちゃん帝国の陣地に忍び込むなんてとても危ないよ!
シロちゃん曰く、余裕で忍び込めたそうです。
そして、この大量の武器を前にしてハーデスさんがみんなに伝えました。
「もしかしたら、帝国側がやぶれかぶれで突っ込んでくる可能性がある。明日朝は、警戒するように」
「「「おおー!」」」
ということで、明日朝は厳重警戒する事になりました。
ちなみに、武器は一旦シロちゃんのアイテムボックスにしまうことになりました。
いずれにせよ、近い内にぶつかるのは間違いないし、斥候も上手くいっていないから帝国側もイライラしているはずだそうです。
ということで、僕も直ぐに寝ることになりました。
帝国側が落ち着いてくれれば良いなと思って、ベッドに潜り込みました。
「敵が陣形を固めているぞ!」
しかし、残念ながら帝国側は落ち着くことはありませんでした。
翌朝、兵の大きな声が建物中に響き渡りました。
既に早朝から動けるようにしていたので、先発隊が砦や陣地に向けて進軍を開始しました。
僕たちも、怪我をした兵を治療するために準備を整えます。
今回は兵もリベンジする気満々なので、とても士気が高かった。
でも、僕としては誰も怪我して欲しくないなとそう思いました。
1,268
お気に入りに追加
5,426
あなたにおすすめの小説

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。

無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~
銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。
少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。
ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。
陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。
その結果――?

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。