433 / 515
第八章 帝国との紛争
第五百二十八話 バーボルト伯爵領に到着
しおりを挟む
どうも今回は強行軍で進むのか、飼い葉とかもたくさん用意してありました。
野営する可能性も、考慮にいれないと駄目ですね。
もちろん、飼い葉とかも僕とシロちゃんでしまっていきます。
そして、最後に登場したのが、幌馬車と二頭の馬です。
「本当は、この幌馬車に積めるだけ積もうと思ったのよ。でも、もうこの幌馬車何台分もの荷物をしまってもらったわ」
アイリーンさんがちょっと苦笑しながら説明してくれたけど、魔法袋を持たない人はこういう幌馬車に大量に荷物を積み込んでいくそうです。
サンダーランド辺境伯領まであまり坂道はないけど、山登りするところだったらお馬さんが大変だね。
「アオン!」
「「ブルル」」
いつの間にかシロちゃんとユキちゃんが馬と挨拶をしていたけど、共に旅をする仲間だから僕も挨拶をしておこう。
そして、残りの三人も荷物を持ってやってきました。
「アイリーンさん、レオ君、お待たせしました」
「出発の手続きが終わりました」
「荷物も、これで最後です」
これで全員揃ったので、僕たちは馬車に乗り込みます。
幌馬車は初めてだけど、お尻が痛くならないようにクッションを出しておきます。
御者は、カーラさんが務めてくれることになりました。
そして、いつの間にか僕たちを見送るためにたくさんの人が集まっていました。
「では、行ってきます」
「「「「行ってきます」」」」
「怪我には気を付けてな」
「頑張れよ!」
ギルバートさんとチャーリーさんだけでなく、多くの人に見送られながら僕たちを乗せた馬車は出発しました。
僕たちも、見送ってくれる人に手を振ります。
そのまま、馬車は少し速い速度で進め始めました。
「強行軍になるから、道中野営をする可能性もあるわ。まあ、幌馬車内に荷物がないから、わざわざテントを広げる必要もないわね」
「なら、全然大丈夫ですね。僕の土魔法で、簡単なお家を作ろうかと思ったんですけど」
「なら、馬車を覆うように作ってくれるとありがたいわ。馬も守らないといけないからね」
もし野営になったことを考えて、アイリーンさんと色々話します。
すると、ユキちゃんを抱いてもふもふしているマイアさんが、話に加わってきました。
ちなみに、シロちゃんは御者席でカーラさんの側にいます。
「アイリーンさんも、レオ君も、直ぐに色々なことを思いつきます。私はまだまだだなって、ちょっと思っちゃいました」
「そりゃ、まだ新人兵なのだから仕方ないわ。なんせ、レオ君は三歳から冒険者活動をしているわけだし」
「それに、マイアがこのメンバーに選ばれたのは優秀だってのもあるのよ。きっとこの経験が後々生きてくるわ」
ケイトさんも話に加わりながら、少し悩んでいるマイアさんと話をします。
新人兵なのに選ばれたのは、僕もマイアさんに才能があると思っています。
その後、バーボルド伯爵領に到着した僕たちは、そのまま軍の施設に向かいます。
師団長執務室で、マイスター師団長さんとネストさんが待っているそうです。
いつもの事務棟前に到着すると、直ぐにコレットさんが僕を出迎えてくれました。
そのまま、師団長執務室に案内してくれました。
「初めて会った時は小さな冒険者だったのに、騎士爵様になったと思ったら今度は宮廷魔術師様になるなんて。レオ君は、本当にトントン拍子に出世していくわね」
「僕も、まさかこんな大層な称号を貰うとは思っていませんでした」
「謙遜しているところも、レオ君の良いところね」
階段を上りなからミニッツさんと話をするけど、僕もビックリの展開ですよ。
そして、無事に師団長執務室に到着しました。
コンコン。
「師団長、皆さまが到着しました」
「そうか、入ってくれ」
部屋に入ると、マイスター師団長さんにネストさん、それにバッツさんも僕たちを出迎えてくれました。
アイリーンさんと僕は皆さんと顔なじみだけど、特にマイアさんは大物を目の前にして緊張していました。
そして、何故かアイリーンさんと僕がソファーに座って他の人はソファーの後ろに立っていました。
えっと、僕も後ろで立った方が良いのかな?
「レオ君は、ソファーに座らないと駄目だよ。なんせ騎士爵様で宮廷魔術師様なんだからね」
「そうそう。特に、軍の集まるところでは堂々としていないと駄目だ。今やレオ君は、それだけの地位にいる」
「ガハハ、俺と同じ立場になっちまうとはな。まあ、あれだけの実績があれば十分だ」
うう、トリプルで色々と言われちゃったよ。
僕としては、偉くなるために色々したわけじゃないんだよね。
さてと、いうことでここからはマイスター師団長さんが話をしてくれました。
「時間もないことだから、手短に話す。一連の戦闘で、百を超える重傷者が出ている。一度の戦闘で、これだけの怪我人が出たのは久々だ。また、現在帝国側の魔法使いが投入された形跡はないが、可能性は残っている。最悪のことも考えなければならない」
特に、後半のところで僕は気が引き締まりました。
魔法使いが出てくれば、多くの怪我人が出てしまう。
その時に、魔法使いを止めるために魔法使いが投入される可能性がある。
そうなると、激しい戦闘で大変なことになりそうです。
過去にも、魔法使い同士の大規模な戦闘があったそうです。
「このまま戦闘が終結してくれれば良いが、まだ戦闘を始めた理由も分からない。暫くは戦闘が続くと見ていいだろう」
戦闘が始まった理由が解消すればいいけど、確かになんで戦闘が始まったのか分からないよね。
その後も、マイスター師団長さんは無駄な戦闘は避けないとならないなどと話をしていました
野営する可能性も、考慮にいれないと駄目ですね。
もちろん、飼い葉とかも僕とシロちゃんでしまっていきます。
そして、最後に登場したのが、幌馬車と二頭の馬です。
「本当は、この幌馬車に積めるだけ積もうと思ったのよ。でも、もうこの幌馬車何台分もの荷物をしまってもらったわ」
アイリーンさんがちょっと苦笑しながら説明してくれたけど、魔法袋を持たない人はこういう幌馬車に大量に荷物を積み込んでいくそうです。
サンダーランド辺境伯領まであまり坂道はないけど、山登りするところだったらお馬さんが大変だね。
「アオン!」
「「ブルル」」
いつの間にかシロちゃんとユキちゃんが馬と挨拶をしていたけど、共に旅をする仲間だから僕も挨拶をしておこう。
そして、残りの三人も荷物を持ってやってきました。
「アイリーンさん、レオ君、お待たせしました」
「出発の手続きが終わりました」
「荷物も、これで最後です」
これで全員揃ったので、僕たちは馬車に乗り込みます。
幌馬車は初めてだけど、お尻が痛くならないようにクッションを出しておきます。
御者は、カーラさんが務めてくれることになりました。
そして、いつの間にか僕たちを見送るためにたくさんの人が集まっていました。
「では、行ってきます」
「「「「行ってきます」」」」
「怪我には気を付けてな」
「頑張れよ!」
ギルバートさんとチャーリーさんだけでなく、多くの人に見送られながら僕たちを乗せた馬車は出発しました。
僕たちも、見送ってくれる人に手を振ります。
そのまま、馬車は少し速い速度で進め始めました。
「強行軍になるから、道中野営をする可能性もあるわ。まあ、幌馬車内に荷物がないから、わざわざテントを広げる必要もないわね」
「なら、全然大丈夫ですね。僕の土魔法で、簡単なお家を作ろうかと思ったんですけど」
「なら、馬車を覆うように作ってくれるとありがたいわ。馬も守らないといけないからね」
もし野営になったことを考えて、アイリーンさんと色々話します。
すると、ユキちゃんを抱いてもふもふしているマイアさんが、話に加わってきました。
ちなみに、シロちゃんは御者席でカーラさんの側にいます。
「アイリーンさんも、レオ君も、直ぐに色々なことを思いつきます。私はまだまだだなって、ちょっと思っちゃいました」
「そりゃ、まだ新人兵なのだから仕方ないわ。なんせ、レオ君は三歳から冒険者活動をしているわけだし」
「それに、マイアがこのメンバーに選ばれたのは優秀だってのもあるのよ。きっとこの経験が後々生きてくるわ」
ケイトさんも話に加わりながら、少し悩んでいるマイアさんと話をします。
新人兵なのに選ばれたのは、僕もマイアさんに才能があると思っています。
その後、バーボルド伯爵領に到着した僕たちは、そのまま軍の施設に向かいます。
師団長執務室で、マイスター師団長さんとネストさんが待っているそうです。
いつもの事務棟前に到着すると、直ぐにコレットさんが僕を出迎えてくれました。
そのまま、師団長執務室に案内してくれました。
「初めて会った時は小さな冒険者だったのに、騎士爵様になったと思ったら今度は宮廷魔術師様になるなんて。レオ君は、本当にトントン拍子に出世していくわね」
「僕も、まさかこんな大層な称号を貰うとは思っていませんでした」
「謙遜しているところも、レオ君の良いところね」
階段を上りなからミニッツさんと話をするけど、僕もビックリの展開ですよ。
そして、無事に師団長執務室に到着しました。
コンコン。
「師団長、皆さまが到着しました」
「そうか、入ってくれ」
部屋に入ると、マイスター師団長さんにネストさん、それにバッツさんも僕たちを出迎えてくれました。
アイリーンさんと僕は皆さんと顔なじみだけど、特にマイアさんは大物を目の前にして緊張していました。
そして、何故かアイリーンさんと僕がソファーに座って他の人はソファーの後ろに立っていました。
えっと、僕も後ろで立った方が良いのかな?
「レオ君は、ソファーに座らないと駄目だよ。なんせ騎士爵様で宮廷魔術師様なんだからね」
「そうそう。特に、軍の集まるところでは堂々としていないと駄目だ。今やレオ君は、それだけの地位にいる」
「ガハハ、俺と同じ立場になっちまうとはな。まあ、あれだけの実績があれば十分だ」
うう、トリプルで色々と言われちゃったよ。
僕としては、偉くなるために色々したわけじゃないんだよね。
さてと、いうことでここからはマイスター師団長さんが話をしてくれました。
「時間もないことだから、手短に話す。一連の戦闘で、百を超える重傷者が出ている。一度の戦闘で、これだけの怪我人が出たのは久々だ。また、現在帝国側の魔法使いが投入された形跡はないが、可能性は残っている。最悪のことも考えなければならない」
特に、後半のところで僕は気が引き締まりました。
魔法使いが出てくれば、多くの怪我人が出てしまう。
その時に、魔法使いを止めるために魔法使いが投入される可能性がある。
そうなると、激しい戦闘で大変なことになりそうです。
過去にも、魔法使い同士の大規模な戦闘があったそうです。
「このまま戦闘が終結してくれれば良いが、まだ戦闘を始めた理由も分からない。暫くは戦闘が続くと見ていいだろう」
戦闘が始まった理由が解消すればいいけど、確かになんで戦闘が始まったのか分からないよね。
その後も、マイスター師団長さんは無駄な戦闘は避けないとならないなどと話をしていました
1,175
お気に入りに追加
5,454
あなたにおすすめの小説
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
新しい聖女が見付かったそうなので、天啓に従います!
月白ヤトヒコ
ファンタジー
空腹で眠くて怠い中、王室からの呼び出しを受ける聖女アルム。
そして告げられたのは、新しい聖女の出現。そして、暇を出すから還俗せよとの解雇通告。
新しい聖女は公爵令嬢。そんなお嬢様に、聖女が務まるのかと思った瞬間、アルムは眩い閃光に包まれ――――
自身が使い潰された挙げ句、処刑される未来を視た。
天啓です! と、アルムは――――
表紙と挿し絵はキャラメーカーで作成。
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。