422 / 515
第七章 王都
第五百十七話 結婚式当日
しおりを挟む
いよいよ結婚式当日となりました。
僕たちは、朝食を食べてから結婚式用に用意した服に着替えていきます。
「オン!」
ユキちゃんも、特製のスカーフをつけて貰ってとってもご機嫌です。
クリスちゃんとかも、ジェシカさんに髪の毛を綺麗に梳いてもらっています。
準備が整ったら、馬車に乗って教会に向かいます。
既にシークレア子爵家とブランフォード子爵家の面々は教会の中に入っていて、それぞれ衣装合わせをしているそうです。
僕たちも結婚式でお手伝いをする予定なので、シスターさんと打ち合わせを行います。
「皆さまに新郎新婦を祝って頂けるなんて、神様もさぞかしお喜びでしょう」
顔見知りの年配のシスターさんが、とってもニコニコしながら僕たちに説明してくれます。
僕とユキちゃん、クリスちゃんとマヤちゃんは新婦が入る時に一緒に入って、カゴに入った花びらをまきます。
ウェンディさんはナディアさんとともに新婦のヴェールを持って入ってきて、その後にリングピローを持ったアレックスさんが入ってきます。
そんなに難しい事ではないので、僕たちも直ぐに理解できました。
マヤちゃんにはシロちゃんとクリスちゃんがつくので、きっと大丈夫でしょう。
「はあはあ、お、お待たせしました……」
ここで、息も荒いナディアさんが教会に駆け込んできました。
既に僕たちが来ていると知って、坂道を走ってきたのですね。
「ナディアさん、僕たちも来たところだから大丈夫ですよ」
「そ、そうなんだけどね」
みんな苦笑しながらナディアさんを見ていたけど、ナディアさんも綺麗な青色のドレスを着ていました。
あと、ナディアさんはスタイル抜群なので、同じ年のウェンディさんがナディアさんを羨ましそうに見ていました。
「ナディアさん、今日は宜しくね」
「あっ、はい。こちらこそ宜しくお願いします」
それでも、二人は仲良く話し始めました。
同じ年っていうのもあるけど、僕の知り合い同士ってのもあるんですよね。
「ふふ、しかしレオ君も少し大きくなっても変わらないね。誰にでも、とっても優しいわ」
「ええ、本当にそうだわ。関わった人みんながレオ君を悪く言わないわ」
そして、二人はいつの間にか僕の話で盛り上がっていました。
その、本人を目の前にして話されるとちょっと恥ずかしいのですけど。
そのうち僕とシロちゃん以外全員で僕の話をし始めちゃったので、僕は教会内をぶらぶらとあるき始めました。
たくさんの綺麗な装飾がされていて、いつも以上にとても華やかです。
祭壇とかも綺麗に掃除されていて、光が反射するほどピカピカです。
そして、教会脇にある部屋の前につきました。
ここは、治療とかした時に休憩で使っていた部屋だよね。
すると、僕の前でガチャッとドアが開きました。
「おお、レオ君がいたのか。すまんな」
「いえ、僕も暇だから歩いていただけですよ」
部屋からは、ビシッとした服に着替えたブランフォード子爵が出てきました。
中に入っていいよってことなので、お邪魔させて頂きます。
「おはようございます。わあ、ライサさんとっても綺麗です!」
「レオ君、おはよう。ふふ、ありがとうね。今日は宜しくね」
ライサさんは、真っ白でとても綺麗なウェディングドレスに着替えていました。
薄いグリーンのロングヘアも綺麗に編み込まれていて、ライサさんのスタイルの良さも加わってとっても似合っています。
シロちゃんも、思わず拍手していますね。
「レオ君には、色々なところで助けてもらったわ。本当にありがとう。これも、神様のお導きですわ」
近くに寄った僕の頭を、ライサさんがにこやかに撫でてくれました。
シークレア子爵領で初めてあって、その後王都でヴァイス子爵の件があったりと、色々あったのは間違いないです。
でも、こうして無事に結婚式が開けて本当に良かったです。
ガチャ。
「あー、おにいさまだけずるいです! 私も花嫁さんみたいです!」
「みたいよー!」
「アオン!」
すると、今度はクリスちゃんたちが控室に入ってきました。
どうも、ブランフォード子爵から僕がここに来たと聞いたみたいですね。
クリスちゃんたちに詰め寄られてわたわたしている僕のことを、ライサさんはあらあらって感じで微笑ましく見ていました。
僕たちは、朝食を食べてから結婚式用に用意した服に着替えていきます。
「オン!」
ユキちゃんも、特製のスカーフをつけて貰ってとってもご機嫌です。
クリスちゃんとかも、ジェシカさんに髪の毛を綺麗に梳いてもらっています。
準備が整ったら、馬車に乗って教会に向かいます。
既にシークレア子爵家とブランフォード子爵家の面々は教会の中に入っていて、それぞれ衣装合わせをしているそうです。
僕たちも結婚式でお手伝いをする予定なので、シスターさんと打ち合わせを行います。
「皆さまに新郎新婦を祝って頂けるなんて、神様もさぞかしお喜びでしょう」
顔見知りの年配のシスターさんが、とってもニコニコしながら僕たちに説明してくれます。
僕とユキちゃん、クリスちゃんとマヤちゃんは新婦が入る時に一緒に入って、カゴに入った花びらをまきます。
ウェンディさんはナディアさんとともに新婦のヴェールを持って入ってきて、その後にリングピローを持ったアレックスさんが入ってきます。
そんなに難しい事ではないので、僕たちも直ぐに理解できました。
マヤちゃんにはシロちゃんとクリスちゃんがつくので、きっと大丈夫でしょう。
「はあはあ、お、お待たせしました……」
ここで、息も荒いナディアさんが教会に駆け込んできました。
既に僕たちが来ていると知って、坂道を走ってきたのですね。
「ナディアさん、僕たちも来たところだから大丈夫ですよ」
「そ、そうなんだけどね」
みんな苦笑しながらナディアさんを見ていたけど、ナディアさんも綺麗な青色のドレスを着ていました。
あと、ナディアさんはスタイル抜群なので、同じ年のウェンディさんがナディアさんを羨ましそうに見ていました。
「ナディアさん、今日は宜しくね」
「あっ、はい。こちらこそ宜しくお願いします」
それでも、二人は仲良く話し始めました。
同じ年っていうのもあるけど、僕の知り合い同士ってのもあるんですよね。
「ふふ、しかしレオ君も少し大きくなっても変わらないね。誰にでも、とっても優しいわ」
「ええ、本当にそうだわ。関わった人みんながレオ君を悪く言わないわ」
そして、二人はいつの間にか僕の話で盛り上がっていました。
その、本人を目の前にして話されるとちょっと恥ずかしいのですけど。
そのうち僕とシロちゃん以外全員で僕の話をし始めちゃったので、僕は教会内をぶらぶらとあるき始めました。
たくさんの綺麗な装飾がされていて、いつも以上にとても華やかです。
祭壇とかも綺麗に掃除されていて、光が反射するほどピカピカです。
そして、教会脇にある部屋の前につきました。
ここは、治療とかした時に休憩で使っていた部屋だよね。
すると、僕の前でガチャッとドアが開きました。
「おお、レオ君がいたのか。すまんな」
「いえ、僕も暇だから歩いていただけですよ」
部屋からは、ビシッとした服に着替えたブランフォード子爵が出てきました。
中に入っていいよってことなので、お邪魔させて頂きます。
「おはようございます。わあ、ライサさんとっても綺麗です!」
「レオ君、おはよう。ふふ、ありがとうね。今日は宜しくね」
ライサさんは、真っ白でとても綺麗なウェディングドレスに着替えていました。
薄いグリーンのロングヘアも綺麗に編み込まれていて、ライサさんのスタイルの良さも加わってとっても似合っています。
シロちゃんも、思わず拍手していますね。
「レオ君には、色々なところで助けてもらったわ。本当にありがとう。これも、神様のお導きですわ」
近くに寄った僕の頭を、ライサさんがにこやかに撫でてくれました。
シークレア子爵領で初めてあって、その後王都でヴァイス子爵の件があったりと、色々あったのは間違いないです。
でも、こうして無事に結婚式が開けて本当に良かったです。
ガチャ。
「あー、おにいさまだけずるいです! 私も花嫁さんみたいです!」
「みたいよー!」
「アオン!」
すると、今度はクリスちゃんたちが控室に入ってきました。
どうも、ブランフォード子爵から僕がここに来たと聞いたみたいですね。
クリスちゃんたちに詰め寄られてわたわたしている僕のことを、ライサさんはあらあらって感じで微笑ましく見ていました。
1,164
お気に入りに追加
5,454
あなたにおすすめの小説
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
新しい聖女が見付かったそうなので、天啓に従います!
月白ヤトヒコ
ファンタジー
空腹で眠くて怠い中、王室からの呼び出しを受ける聖女アルム。
そして告げられたのは、新しい聖女の出現。そして、暇を出すから還俗せよとの解雇通告。
新しい聖女は公爵令嬢。そんなお嬢様に、聖女が務まるのかと思った瞬間、アルムは眩い閃光に包まれ――――
自身が使い潰された挙げ句、処刑される未来を視た。
天啓です! と、アルムは――――
表紙と挿し絵はキャラメーカーで作成。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。