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2巻

2-3

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「レオ君自身は、いつまでアマード子爵領にいるかは決めているのかな?」

 ウィリアムさんが僕に問いかける。

「少なくとも来年の春頃まではいようと思っています。冒険者として、いっぱい勉強して経験を積みたいので」
「来年の春までか……どうでしょう、父上。レオ君にあの事を頼んでみるのは」

 頼み事って何だろう。
 話を聞く限り、僕がここにいる期間が大事そうだけど。

「そうだな。レオ、実は折り入って君に依頼があるんだ。魔法使いにしか頼めない内容だな」
「魔法使いとしての依頼ですか?」

 新しい仕事ができると思い、僕はワクワクしながら尋ねる。

「そうだ。簡単に言うと、うちの鉱山で採れる特殊な金属の精錬せいれんを手伝ってもらいたいのだよ」
「金属の精錬……?」

 それに魔法がどう関係するんだろう?
 僕が首を傾げていると、サイオンさんが丁寧に説明してくれた。

「このアマード子爵領の鉱山では鉄や銅などに加えてミスリルやアダマンタイトなどの希少な金属が採れるのだが、その鉱石に含まれる不純物を取り除くのがかなり難しくてな。どうしても魔力が必要になるのだよ」
「それで魔法使いにしか頼めないって言ったんですね。でもそうなると、今まではどうしてたんですか?」
「これまでは、この街の教会と工房に魔法使いがいるから、その二人に任せておった。しかし、ちょうど二人とも出産や子育ての時期が重なってしばらく働けなくなってしまってな。ちょうど魔法使いの手が足りずに困っていたんだ。レオがここを去る春までには、復帰できるはずだ」

 そういう話なら、サイオンさんもその二人の魔法使いには無理させられないよね。
 なんだか、とても大変な時期に来ちゃったみたいだ。
 でも僕の力で解決できるなら頑張ろう。
 僕は拳を握って気合を入れた。
 そんな僕の様子をニコリと見ながら、ガッシュさんが話を続ける。

「そんなわけで、レオにはしばらく工房の仕事を任せたいんだ」
「分かりました! 頑張ります。でも、セルカークでもやっていた回復魔法を使った治療や薬草採取、ポーション作りも続けたいのですが……」
「それなら、一週間のうち、工房を三日で、治療、薬草採取、ポーション作りの仕事を各一日でどうだろう」
「大丈夫です」
「よし、決まりだな。工房には俺から連絡しておこう。早速明日から頼むぞ」

 アマード子爵領に来てまだ一日も経たずに、サクサクと僕の仕事と今後の予定が決まってしまった。とっても幸先さいさきいいですね。
 何より僕を頼ってくれたからには、精一杯頑張らないと。
 ガッシュさんとの話が終わると、入れ替えでローラさんが目の前にやってきた。
 体の前で手を組み祈るようなポーズをしている。

「本当にレオ君が来てくれて助かりました。先ほど先代様が話していた通り、希少金属の精錬の仕事ができる人がいなくなって途方に暮れていたところだったのです。レオ君の話は知っていましたから、ちょうどさっきまで小さな魔法使いを呼ぼうと話し合っていたのですよ」

 なるほど、それでさっきガッシュさんもローラさんもタイミングがいいみたいに言っていたんだね。
 僕としては予定通りにアマード子爵領に来ただけなんだけど、それでここの人たちを助けられたならよかった。

「それだけでなく、先代様の危機も救ってくれていたなんて感謝してもしきれません。本当にありがとう」

 ローラさんはそう言って、深々と頭を下げた。

「いえいえ、ちょうど通りかかっただけでしたから」
「司祭様、レオも困っているのでその辺で。それと司祭様、教会に併設されているそちらの宿にレオを泊める事は可能か?」
「ええ、女性と幼い子ども専用に建てたものですから問題ありません」
「だそうだ。教会の宿なら防犯面も完璧だ。この街にいる間は、そこに泊まればいい」

 サイオンさんとローラさんの話し合いで僕の宿まで決まってしまっていた。
 僕はまだ何も言ってないんだけどね。

「それとここまでの長旅でかなり疲れているだろうから、今日は我が屋敷に泊まっていくといい。冒険者ギルドでの手続きがあるという話だったが、それは明日でも大丈夫か? ギルドマスター」
「今日到着した事は私がこの目で確認しましたし、問題ないですよ」

 それどころか、いつの間にかお屋敷に一泊する話まで進んでいる。
 相変わらず、僕の目の前で色々な事が決まっていくよ。
 ウィリアムさんもサイオンさんの提案に乗り気だ。

「そうだね。父上の命を救ってくれたばかりか、この街の抱えていた大きな問題も解決に導いてくれるのだから、そのくらいはしないと駄目だね。盛大に歓迎しよう」
「ありがとうございます」

 僕が何か話す前に物事が決まっていき、そのまま話し合いはお開きとなったのだった。


「じゃあレオ、また明日の朝、冒険者ギルドに来てくれ」
「私は夕方からですね。レオ君、教会で待っているわ」
「ガッシュさん、ローラさん、明日はよろしくお願いします」

 ガッシュさんとローラさんとの別れの挨拶を済ませ、僕は玄関で二人を見送った。
 サイオンさんとウィリアムさん、ジョセフさんも一緒だ。
 アマード子爵領に着いてから流れが怒涛どとうすぎて忘れていたけど、まだお昼くらいなんだよね。
 もっと時間が経っているように感じる。
 さすがにちょっと疲れちゃった。
 でもこれからサイオンさんたちとの昼食の時間だ。
 ジョセフさんが僕の手を握った。

「さあ、食堂に向かおう。今日レオ君が泊まる事になった事も皆に知らせないとね」

 サイオンさんとウィリアムさんの後について、僕は食堂に向かう。
 とにかく屋敷が広いので、誰かに連れていってもらわないと絶対に迷子になります。断言できます。
 サイオンさんが両開きの大きなドアの前で足を止めて、部屋に入っていった。
 室内は広く、大きな縦長のテーブルが置かれていた。
 部屋の壁際を見ると、複数の侍従さんが控えている。
 うん、やっぱり貴族の食卓ってすごいんだ。

「レオ君、子ども用の椅子を用意したからこっちにいらっしゃい」

 すでに着席していたメアリーさんが僕を手招きした。
 僕は案内されるまま子ども用の椅子に座る。
 全員が席に着いたと同時に、僕たちの前に次々と料理が運ばれてきた。
 とてもいい匂いがするし、見た目も今まで見た事ないほどすごく豪華だ。
 僕は目を丸くしました。
 昼食の準備が整ったところで、サイオンさんが皆に僕の今後の予定を話し始めた。

「レオ君は、来年の春までここにいるそうだ。今日は我が家に泊まって、明日から冒険者活動する事になった。工房の件も、引き受けてくれるそうだ。今後も我々と関わる事もあるだろうから、親睦を深めてくれ」

 サイオンさんの話に、皆しっかり耳を傾けていた。
 僕としてもアマード子爵領にいる間は、お世話になる事も多いだろうし、仲良くできたらいいな。

「では、レオ君の歓迎も兼ねて乾杯をする。乾杯!」
「「「乾杯!」」」

 そして、乾杯の合図とともに、一斉に食事が始まった。
 僕は早速目の前の料理を手に取る。

「あら、レオ君はとっても丁寧に食べるのね」
「皆さんの食べ方のマネをしているだけです」
「そうなのね。もし食べづらかったら、作法は気にせず普段通り食べていいからね」

 メアリーさんがそう言ってくれたけど、見た事がない料理ばかりなので、普段通りの食べ方がそもそも分からなかった。
 だから、他の人の食べ方を見て真似するしかないんだよね。

「ふふふ、ジョセフとデイジーもレオ君くらいの年齢の頃は元気よく食べていたわね。それこそ、いつも食べ終わると口の周りも服もベタベタに汚れていたわ」
「は、母上、それは昔の話ですよ」
「そ、そうですわ。今はちゃんと淑女としてのマナーができておりますわよ」

 グレイスさんが僕を見て思い出したのか、ジョセフさんたちの幼少期の話を始めた。
 それを聞いて、ジョセフさんもデイジーさんも顔を真っ赤にしながらグレイスさんに反論している。
 今は素敵な美男美女の兄妹二人にもそんな過去があったんだ。

「そういえば、レオ君の明日以降の宿はすでに決まっているの?」

 グレイスさんが話題を変えます。

「教会が運営している宿に泊まる事になりました」
「それなら安心ね。宿は教会の敷地内にあるから誰か入ってくる心配はないし、いざとなったら聖騎士団もいるわ」

 グレイスさんも教会の宿の安全面に太鼓判を押していました。
 いい宿を手配してくれたサイオンさんには感謝ですね。
 先ほどまで顔が真っ赤になっていたデイジーさんが続けて僕に話しかけてきた。

「じゃあ、レオ君がうちに泊まるのは今日だけなのね。それなら一緒にお風呂に入って、一緒に寝ましょう!」
「えーっと……」
「レオ君、楽しみだね!」
「は、はい……」

 僕が言いよどんでいたら、デイジーさんが満面の笑みで言った。
 完全に押し切られちゃった。
 サイオンさんだけでなくアマード子爵家の皆さんは、押しがとっても強かった。


「ふわあ……」
「あら、色々あって疲れちゃったのかな? お昼寝しないとね」

 昼食を完食すると、朝のドタバタや応接室での話し合いの疲れがあってか、眠くなってきた。
 体力というより精神的な疲れだね。
 グレイスさんが僕をひょいと抱える。

「私の部屋のベッドに運んであげるわ。レオ君は本当に軽いわね」
「ああ、お母様ずるい!」

 そんなグレイスさんをデイジーさんが羨ましそうに抗議していた。
 僕はグレイスさんのいい匂いに包まれて、そのまま深い眠りに落ちてしまったのだった。


 一時間ほどぐっすり眠った後、僕はデイジーさんと屋敷の庭にいた。

「すごいわ! これが魔法なんですね」

 デイジーさんは、僕の魔法の訓練の様子を見て目を輝かせている。
 他の人はそれぞれ用事があるみたいで、今庭にいるのは僕とデイジーさん、それから彼女にお付きの侍従さんの三人だ。
 僕が魔力玉を空中でくるくると動かす様子に、デイジーさんは見入っていた。


「回復魔法はどうやるのですの?」
「あ、はい。まず、相手に軽く魔力を流して体の悪い場所を探します」

 魔力玉での練習を終えると、デイジーさんの要望が入った。
 回復魔法を見たいというので、僕は早速デイジーさんの体に手を翳して、魔力を流してみる。
 でも、デイジーさんの体に悪い所はまったくなさそうだった。
 健康でいい事だなと思ったけど、これじゃあデイジーさんに回復魔法を見せられないや。
 僕は続けて、一緒にいた侍従さんに軽く魔力を流した。
 おや? 

「お腹とひざが悪いみたいですね」
「さすがでございます。最近少し調子が悪くて」

 調子が悪いのに、無理をしちゃ駄目だよね。
 僕は、侍従さんのお腹と膝がよくなるように回復魔法を放った。
 シュイン、ピカー。
 思った以上に重症だったので、僕は意識を集中して治療を進める。
 魔法を発動し終えてから、僕は侍従さんに確認した。

「ふう、どうですか? 痛みは和らぎましたか?」
「あ、ああ、体がとても軽いです。今まであった膝の痛みも感じませんし、普通に歩けます。本当にありがとうございます!」

 侍従さんが涙ながらにお礼を言う横で、デイジーさんが固まっているよ。

「す、すごい。これが、レオ君の回復魔法」

 あれ、何かまずい事しちゃったのかな。

「実はね、彼女は我が家の侍従になるまで冒険者だったんだけど、大怪我が原因で引退せざるを得なくなったの。何度か色んな治療を試したけど完治しなかったから、こんなにあっさり治った事が信じられなくて」

 二人を見て僕が戸惑っていると、デイジーさんがそう説明してくれた。
 侍従さんにそんな過去があったんだ。
 長い間体が不自由だと、気苦労が多かったよね。

「体がよくなって、本当によかったね」
「はい、お嬢様」

 デイジーさんはまだ涙が止まらない侍従さんを抱きしめていた。
 アマード子爵家の人たちは、とっても優しいですね。
 魔法の訓練が終わり、次は剣の練習です。
 これもデイジーさんが見たいというので、目の前で披露する事になりました。
 魔法袋から木剣を取り出して構えます。

「えい、えい!」

 それからいつも練習している時と同じように、木剣を振るった。
 もちろん、守備隊の隊員からもらったアドバイスを意識した。
 そんな僕の様子を、デイジーさんと侍従さんは静かに見守ってくれた。

「ふう、こんな感じでやっています。守備隊の剣技を真似ているだけですけどね」

 ぱちぱちぱち。
 五分くらい剣技を見せると、汗を拭う僕に向けてデイジーさんと侍従さんが拍手してくれた。
 デイジーさんが興奮気味に感想を言う。

「すごいわ。こんなにしっかりと剣を振れるなんて。お兄様がレオ君の歳の頃は、もっと無茶苦茶な振り方だったもの」
「この歳で、型を意識して練習しているのが素晴らしいですね。剣士としてもかなりいい線をいっていると思います。おそらく目で見たものを模倣もほうする能力が高いのでしょう」

 模倣能力か。もしかしたらポーション作りが上手くできているのも、店主が作るものをしっかり模倣できているからかもしれない。
 僕は侍従さんの言葉に納得した。
 訓練の披露が終わり、僕たちは屋敷の中に入って休憩する事にした。
 応接室の椅子に座り、侍従さんが淹れてくれた紅茶に口をつける。
 デイジーさんが侍従さんに僕の事を尋ねた。

「ねえ、先輩冒険者から見て、レオ君の冒険者としての実力はどんな感じ?」
「単純な能力だけでいえばかなり高いですね。すでにお金を稼ぐだけのすべも持っております。ただ、体が小さく、まだ技術を活かしきれないですからね。あとは、冒険者だけでなく人として経験を積めばさらに優れた冒険者になれますよ」
「だよね。せめて、あと数年は無理な依頼をしないで、まずは体を大きくしないとね」

 二人が言う通り、まずは体づくりと経験値が必要そうだね。

「アマード子爵領にはしばらく滞在しますので、その間に頑張って大きくなります!」
「ふふ、レオ君も気合が入っているわね。頑張ってね」

 気合を入れて鼻息を荒くする僕を見て、デイジーさんも侍従さんもクスクスと笑っていた。
 それからデイジーさんが僕の手を掴んで言う。

「さて、そろそろお風呂の時間ね。行きましょう、レオ君」

 夕食前だけど、先にお風呂に入るみたいです。
 そういえば、セルカーク直轄領の宿にいる時やここまでの移動中は生活魔法で体を綺麗にしていただけだったから、お風呂はセルカークの守備隊の女子寮にお世話になっていた時以来だ。
 僕はデイジーさんに手を引かれながら、侍従さんとともに浴室に向かった。
 お風呂も貴族の家に相応ふさわしく、とても広くて豪華なものだった。
 浴槽も木じゃなくて石でできているよ。
 お風呂に浸かる前に、僕はデイジーさんに体を洗ってもらった。

「レオ君は本当に体がちっちゃいね。私もこんな時があったのかな?」
「お嬢様も、昔は小さくて可愛らしかったですよ」
「ちょっと、それじゃあ今は可愛らしくないって聞こえるんだけど!」

 デイジーさんと侍従さんは昔話で楽しそうに盛り上がっていた。
 僕は石鹸せっけんのいい匂いに包まれて、すっかりリラックスした。
 しっかり体を洗ってから、僕たちは浴槽に入った。

「ふぃー」
「ふふふ、レオ君とっても気持ちよさそうな顔をしているわね」
「本当ですね。とても愛らしいですね」

 僕の顔を見て、デイジーさんと侍従さんがニコニコしていた。
 セルカークにいた時から、お風呂に入ると自然と気持ちいい声が出ちゃうんだよね。
 こればかりはやめられそうにないよ。
 こうして、僕は久々のお風呂をゆっくりと堪能たんのうしたのだった。


 お風呂から出ると、あっという間に夕食の時間になった。
 目の前に出されたのは、お肉を使った料理で、美味しそうな匂いに僕は目を輝かせる。

「うわあ、とても美味しそうです!」
「ははは、賢いと言っても子どもらしい一面もあるんだな。遠慮せずにたくさん食べなさい」

 そんな僕の姿を見たサイオンさんが嬉しそうな表情で声をかけてくれたので、僕は目の前のお皿に盛られたお肉をパクリと食べた。

「わあ、とっても美味しいです。お肉が柔らかくて、ソースも美味しいです」
「ふふふ、普段は大人っぽいレオ君でも、美味しいを連発するのね。それに、とてもいい笑顔よ。レオ君の笑顔を見れば、作った料理人もきっととても喜ぶはずだわ」

 メアリーさんも僕を微笑ましそうに見ている。
 僕はあまりの美味しさに、あっという間にお肉を食べきっちゃった。


 夕食の時間が終わり、僕はデイジーさんに連れられて寝室に入った。
 ベッドに横になった途端、温かいお風呂と美味しい食事を堪能した事もあって、すぐに眠気が襲ってくる。

「むにゃむにゃ……」
「うふふ、レオ君は訓練していた時はカッコよかったのに、今は赤ちゃんみたいね。とっても可愛いわ」

 僕はデイジーさんに頭を撫でられたまま、いつの間にか眠ってしまったのだった。



   二章 新たなお仕事


 翌朝、僕はいつもの訓練を屋敷の庭で行ってから、サイオンさんたちと朝食を食べて準備を整えた。
 今日はまず、アマード子爵領の冒険者ギルドに向かう事になっている。
 他のアマード家の人たちは皆さん忙しいらしく、グレイスさんとデイジーさんが見送りをしてくれた。
 玄関で僕を見送ってくれる二人に、僕はお礼を言った。

「一晩泊めてもらい、ありがとうございます」
「全然いいのよ。また、いつでも遊びに来てね」
「遊びに来なかったら、私からレオ君の所に行くからね」

 デイジーさんがお茶目に僕に話しかけてきたけど、多分放っておいたら本当に宿まで押しかけてきそうな雰囲気だった。
 冒険者ギルドまでの行き方は、グレイスさんが地図を書いて教えてくれた。
 屋敷から来た道を戻ってさらにまっすぐ進めば着くらしい。
 まさかの一直線だ。逆に、これで迷子になったらすごいかも。
 僕はグレイスさんとデイジーさんに手を振り、屋敷を後にした。


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