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第七章 王都
第四百六十三話 パーティーはとても大変です
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最初にギルバートさんが挨拶を始めました。
マイク型の魔導具を手にして、集まった人に話し始めました。
「本日は、私の商務大臣の就任パーティーにお集まり頂き感謝申し上げる。国の発展を支える商業の担当を司ることになり、身が引き締まる思いだ。現在、王国は帝国との緊張状態にある。国全体が一丸となって、この困難に立ち向かわないとならない。国の為に、そして民の為に全力を尽くすことを約束しよう」
ぱちぱちぱちと、会場中から大きな拍手が起きました。
簡潔だけど、とても力強く決意を述べていました。
ギルバートさんなら、きっと良い大臣になると思います。
すると、ギルバートさんが僕の事を手招きしてきました。
えっと、もしかして……
「では、騎士爵を叙爵されたレオ君にも簡単な挨拶をしてもらおう」
えー!
僕が話すなんて、全然聞いていないよ。
会場中から拍手も起きているし、完全に逃げられなくなりました。
ギルバートさんからマイク型の魔導具を受けとって、何を話そうかな?
「皆さん、こんばんは。集まってくれてありがとうございます。今日の謁見で、騎士爵を叙爵しました。まだ何も分からないので、これから宜しくお願いします」
ペコリと頭を下げると、またもや大きな拍手が起きました。
若干可愛いという声が聞こえているけど、気にしないようにしよう。
魔導具を、ギルバートさんに返します。
「それでは、乾杯としよう。ここに集まった者、そしてこの国の益々の発展を祈願する。乾杯!」
「「「乾杯!」」」
乾杯が行われると、集まった人達はそれぞれ話し始めました。
目の前には美味しそうな料理が並べられていて、来賓は食事を始めました。
でも、僕はギルバートさんと一緒に挨拶を受ける事になっています。
コバルトブルーレイク直轄領で勲章をもらった時の、何倍もの人が集まっています。
これは大変だなと思いつつ、僕はギルバートさんの隣に並びました。
更に、モニカさん、ウェンディさん、アレックスさんもギルバートさんと並びます。
ターニャさんとクリスちゃんも、僕の横に並びます。
偉い人から挨拶を受けるんだけど、公爵家の後にチャーリーさんがやってきました。
「ギルバート、そしてレオ君、本当におめでとう。二人の活躍を、心待ちにしているよ」
「ふふ。あなた、既に二人は十分すぎる実績を残しているわ。何も心配はいらないわよ」
ヒルダさんが何も問題ないって言っているけど、ギルバートさんはともかくとして僕はまだまだだと思います。
その後も、同じ侯爵家のナンシー侯爵からも挨拶を受けました。
例えばマイスター師団長さんとかバーボルド伯爵みたいな知り合いの貴族だったら挨拶も直ぐに出来るけど、今日は全く知らない人が大半です。
そんな時は、ニコニコしながら相槌を打っています。
これは、予想以上に大変です。
でも、敵対する人は全くいないので、その辺はとってもありがたいです。
「今日のゴルゴン侯爵に対しての、レオ君の態度は素晴らしかった。僅か七歳とは思えない、堂々した態度だったぞ」
そして、必ずと言っていいほど謁見が終わった後の件を言われています。
この場にいる人は実際に僕とゴルゴン侯爵とのトラブルを見ていた人なのですけど、何だか誇張した感じで話しています。
僕としては、普通に怒っただけだとおもいますよ。
こうして一時間以上にわたる挨拶は終わり、僕達も用意された席に座りました。
「はあー、疲れたよ……」
「オン……」
既に、クリスちゃんとユキちゃんは疲労困憊です。
それでも、目の前に並んだ料理には手を伸ばしました。
ウェンディさんとアレックスさんも、かなり疲れた表情です。
「レオ君、お疲れ様。今のうちに休んでおいた方がいいわよ。この後、お見送りもするわ」
僕も席についてジュースを飲んだところで、モニカさんからの残念なお知らせがありました。
挨拶が終わったところで帰る人もいるそうで、現に今もギルバートさんとターニャさんが帰る人のお見送りをしています。
僕も親しい人が帰る時にはお見送りをしないといけないので、急いで目の前の料理を食べました。
そして、ギルバートさんとターニャさんと代わって、モニカさんとアレックスさんと一緒に帰る人のお見送りをしました。
「ふへ……疲れた……」
「レオ君、お疲れ様。今日はもう終わりよ」
そして最後の招待客が帰ったら、僕は改めてテーブルに伏せちゃいました。
思っていた以上の何倍も忙しい、そんなパーティーでした。
クリスちゃんとユキちゃんはお見送りしなかったけど既にヘロヘロで、アレックスさんの補佐をしていたシロちゃんもぐったりしています。
ターニャさんの方が何倍も忙しかったのに、笑顔で僕の頭を撫でてくれました。
そして、少しだけ疲れた様子のギルバートさんは、やっぱり凄いと思いました。
「みんなも、もう休んでいいわよ。お疲れ様ね」
「「「「ふわーい」」」」
僕を含めた子どもたちは、これで解散となりました。
全員衣装部屋に移動して着替えて、各自の部屋に向かいました。
因みに、シロちゃんは僕のところに戻ってきたけど、ユキちゃんはクリスちゃんと手を繋いだまま部屋に向かっちゃいました。
今日は、みんな疲れちゃったからしょうがないですね。
僕もベッドに潜り込んだら、直ぐに眠っちゃいました。
マイク型の魔導具を手にして、集まった人に話し始めました。
「本日は、私の商務大臣の就任パーティーにお集まり頂き感謝申し上げる。国の発展を支える商業の担当を司ることになり、身が引き締まる思いだ。現在、王国は帝国との緊張状態にある。国全体が一丸となって、この困難に立ち向かわないとならない。国の為に、そして民の為に全力を尽くすことを約束しよう」
ぱちぱちぱちと、会場中から大きな拍手が起きました。
簡潔だけど、とても力強く決意を述べていました。
ギルバートさんなら、きっと良い大臣になると思います。
すると、ギルバートさんが僕の事を手招きしてきました。
えっと、もしかして……
「では、騎士爵を叙爵されたレオ君にも簡単な挨拶をしてもらおう」
えー!
僕が話すなんて、全然聞いていないよ。
会場中から拍手も起きているし、完全に逃げられなくなりました。
ギルバートさんからマイク型の魔導具を受けとって、何を話そうかな?
「皆さん、こんばんは。集まってくれてありがとうございます。今日の謁見で、騎士爵を叙爵しました。まだ何も分からないので、これから宜しくお願いします」
ペコリと頭を下げると、またもや大きな拍手が起きました。
若干可愛いという声が聞こえているけど、気にしないようにしよう。
魔導具を、ギルバートさんに返します。
「それでは、乾杯としよう。ここに集まった者、そしてこの国の益々の発展を祈願する。乾杯!」
「「「乾杯!」」」
乾杯が行われると、集まった人達はそれぞれ話し始めました。
目の前には美味しそうな料理が並べられていて、来賓は食事を始めました。
でも、僕はギルバートさんと一緒に挨拶を受ける事になっています。
コバルトブルーレイク直轄領で勲章をもらった時の、何倍もの人が集まっています。
これは大変だなと思いつつ、僕はギルバートさんの隣に並びました。
更に、モニカさん、ウェンディさん、アレックスさんもギルバートさんと並びます。
ターニャさんとクリスちゃんも、僕の横に並びます。
偉い人から挨拶を受けるんだけど、公爵家の後にチャーリーさんがやってきました。
「ギルバート、そしてレオ君、本当におめでとう。二人の活躍を、心待ちにしているよ」
「ふふ。あなた、既に二人は十分すぎる実績を残しているわ。何も心配はいらないわよ」
ヒルダさんが何も問題ないって言っているけど、ギルバートさんはともかくとして僕はまだまだだと思います。
その後も、同じ侯爵家のナンシー侯爵からも挨拶を受けました。
例えばマイスター師団長さんとかバーボルド伯爵みたいな知り合いの貴族だったら挨拶も直ぐに出来るけど、今日は全く知らない人が大半です。
そんな時は、ニコニコしながら相槌を打っています。
これは、予想以上に大変です。
でも、敵対する人は全くいないので、その辺はとってもありがたいです。
「今日のゴルゴン侯爵に対しての、レオ君の態度は素晴らしかった。僅か七歳とは思えない、堂々した態度だったぞ」
そして、必ずと言っていいほど謁見が終わった後の件を言われています。
この場にいる人は実際に僕とゴルゴン侯爵とのトラブルを見ていた人なのですけど、何だか誇張した感じで話しています。
僕としては、普通に怒っただけだとおもいますよ。
こうして一時間以上にわたる挨拶は終わり、僕達も用意された席に座りました。
「はあー、疲れたよ……」
「オン……」
既に、クリスちゃんとユキちゃんは疲労困憊です。
それでも、目の前に並んだ料理には手を伸ばしました。
ウェンディさんとアレックスさんも、かなり疲れた表情です。
「レオ君、お疲れ様。今のうちに休んでおいた方がいいわよ。この後、お見送りもするわ」
僕も席についてジュースを飲んだところで、モニカさんからの残念なお知らせがありました。
挨拶が終わったところで帰る人もいるそうで、現に今もギルバートさんとターニャさんが帰る人のお見送りをしています。
僕も親しい人が帰る時にはお見送りをしないといけないので、急いで目の前の料理を食べました。
そして、ギルバートさんとターニャさんと代わって、モニカさんとアレックスさんと一緒に帰る人のお見送りをしました。
「ふへ……疲れた……」
「レオ君、お疲れ様。今日はもう終わりよ」
そして最後の招待客が帰ったら、僕は改めてテーブルに伏せちゃいました。
思っていた以上の何倍も忙しい、そんなパーティーでした。
クリスちゃんとユキちゃんはお見送りしなかったけど既にヘロヘロで、アレックスさんの補佐をしていたシロちゃんもぐったりしています。
ターニャさんの方が何倍も忙しかったのに、笑顔で僕の頭を撫でてくれました。
そして、少しだけ疲れた様子のギルバートさんは、やっぱり凄いと思いました。
「みんなも、もう休んでいいわよ。お疲れ様ね」
「「「「ふわーい」」」」
僕を含めた子どもたちは、これで解散となりました。
全員衣装部屋に移動して着替えて、各自の部屋に向かいました。
因みに、シロちゃんは僕のところに戻ってきたけど、ユキちゃんはクリスちゃんと手を繋いだまま部屋に向かっちゃいました。
今日は、みんな疲れちゃったからしょうがないですね。
僕もベッドに潜り込んだら、直ぐに眠っちゃいました。
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