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第七章 王都
第四百五十八話 謁見の始まり
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そして、遂に謁見の時間となりました。
僕は係りの人に連れられて、謁見の間に向かいました。
勲章はつけた方が良いと言われて、魔法袋から取り出した勲章を侍従が僕の服につけました。
こう見ると、服についている勲章の数が凄い事になっています。
「本日は、先に謁見を行った後、陛下からの集まった貴族への話がございます」
「えーっと、確か絨毯の切れ目まで歩いていって、膝をついて待っていればいいんですよね?」
「その通りでございます。後は、陛下から声がかかりますので、顔を上げて頂けて下さい」
僕は、歩きながら係の人にこの後の流れを確認します。
大体の流れはギルバートさんに聞いたので把握しているんだけど、キチンと確認しないといけないね。
そして、遂に謁見の間の前に到着しました。
「うわあ、凄いドアです。こんなに凄い装飾がされているドアは、見た事はありません」
「国中の貴族が集まる重要な部屋ですから、陛下の威厳を示す必要があります」
係の人が謁見の前のドアの説明をしたけど、よく見るとドラゴンの装飾がされています。
きっと、力の象徴としてドアに刻み込んでいるんですね。
少し待っていると、係の人がいよいよですと声をかけてきました。
深呼吸をして、気持ちを落ち着けよう。
息を吸って……
「王国の兵を多数治療し、帝国との紛争を優位に進める事に貢献した治癒師、レオ殿が入場します」
わああ!
息を吸った瞬間に呼ばれちゃったから、物凄くビックリしちゃった。
胸がドキドキした中で、目の前の謁見の間のドアが開きました。
ギギギギ。
とても重厚そうな音がすると目の前に赤い絨毯が続いていて、その両脇に沢山の貴族が並んでいた。
そして、絨毯の先は一段高くなっていて、閣僚のチャーリーさんやギルバートさんが並んでいた。
更にもう一段高くなっていて、玉座に陛下が座っていました。
沢山の視線が集まるなか、僕は転ばないように気をつけながら歩いていきます。
「どんな者かと思ったが、本当に子どもじゃないか」
「なんだ、あの胸の勲章の数は。見せびらかしているのか?」
「どうせ、閣僚のコネで叙勲されるだけだろう」
何だか、わざと僕に聞こえる声の大きさで何かを言っている人がいます。
明らかに敵意を感じたけど、何かあるのではと逆に緊張が落ち着きました。
そして、事前に確認した手順通りに絨毯の切れ目で膝をついて、頭を下げました。
頭を下げる瞬間、陛下の表情が少し変わった気がしました。
「レオよ、面を上げよ」
陛下が言葉を発すると、ざわめきが一気に水を打ったように静まり返りました。
そんな中、僕は膝をついたまま顔を上げました。
次に話し始めたのは、宰相であるチャーリーさんでした。
「それでは、レオへの叙勲を始める。レオは、サンダーランド辺境伯領、ディフェンダーズ伯爵領、並びにバーボルド伯爵領の軍の施設にて、累計五千を超える兵の治療を行った。更に、シークレア子爵領においては、最新の海軍母艦の建設に寄与した。その結果、タターランド帝国との紛争を有利に進めることができた。その功績は、とても大きい。よって、レオに勲章と騎士爵を授ける」
チャーリーさんが威厳たっぷりに説明をするけど、僕ってそんなに沢山の兵を治療していたんだ。
治療している時は一生懸命だったからよく覚えていないけど、僕もビックリです。
そして、この治療した兵の数を聞いて、集まっている貴族からも少しざわめきが起きていました。
でも、普通に叙勲は続いていき、係の人によって僕の服の胸のところに新たな勲章がつけられました。
そして、騎士爵の証として、一振りの片手剣が僕に渡されました。
普通の大きさの片手剣なので、僕の身長以上の大きさがあります。
その片手剣を、僕は両手で受け取りました。
ヴァイス子爵の件が全部決着していないので、結局は当初の予定通り騎士爵で落ち着いたみたいです。
僕は係りの人に連れられて、謁見の間に向かいました。
勲章はつけた方が良いと言われて、魔法袋から取り出した勲章を侍従が僕の服につけました。
こう見ると、服についている勲章の数が凄い事になっています。
「本日は、先に謁見を行った後、陛下からの集まった貴族への話がございます」
「えーっと、確か絨毯の切れ目まで歩いていって、膝をついて待っていればいいんですよね?」
「その通りでございます。後は、陛下から声がかかりますので、顔を上げて頂けて下さい」
僕は、歩きながら係の人にこの後の流れを確認します。
大体の流れはギルバートさんに聞いたので把握しているんだけど、キチンと確認しないといけないね。
そして、遂に謁見の間の前に到着しました。
「うわあ、凄いドアです。こんなに凄い装飾がされているドアは、見た事はありません」
「国中の貴族が集まる重要な部屋ですから、陛下の威厳を示す必要があります」
係の人が謁見の前のドアの説明をしたけど、よく見るとドラゴンの装飾がされています。
きっと、力の象徴としてドアに刻み込んでいるんですね。
少し待っていると、係の人がいよいよですと声をかけてきました。
深呼吸をして、気持ちを落ち着けよう。
息を吸って……
「王国の兵を多数治療し、帝国との紛争を優位に進める事に貢献した治癒師、レオ殿が入場します」
わああ!
息を吸った瞬間に呼ばれちゃったから、物凄くビックリしちゃった。
胸がドキドキした中で、目の前の謁見の間のドアが開きました。
ギギギギ。
とても重厚そうな音がすると目の前に赤い絨毯が続いていて、その両脇に沢山の貴族が並んでいた。
そして、絨毯の先は一段高くなっていて、閣僚のチャーリーさんやギルバートさんが並んでいた。
更にもう一段高くなっていて、玉座に陛下が座っていました。
沢山の視線が集まるなか、僕は転ばないように気をつけながら歩いていきます。
「どんな者かと思ったが、本当に子どもじゃないか」
「なんだ、あの胸の勲章の数は。見せびらかしているのか?」
「どうせ、閣僚のコネで叙勲されるだけだろう」
何だか、わざと僕に聞こえる声の大きさで何かを言っている人がいます。
明らかに敵意を感じたけど、何かあるのではと逆に緊張が落ち着きました。
そして、事前に確認した手順通りに絨毯の切れ目で膝をついて、頭を下げました。
頭を下げる瞬間、陛下の表情が少し変わった気がしました。
「レオよ、面を上げよ」
陛下が言葉を発すると、ざわめきが一気に水を打ったように静まり返りました。
そんな中、僕は膝をついたまま顔を上げました。
次に話し始めたのは、宰相であるチャーリーさんでした。
「それでは、レオへの叙勲を始める。レオは、サンダーランド辺境伯領、ディフェンダーズ伯爵領、並びにバーボルド伯爵領の軍の施設にて、累計五千を超える兵の治療を行った。更に、シークレア子爵領においては、最新の海軍母艦の建設に寄与した。その結果、タターランド帝国との紛争を有利に進めることができた。その功績は、とても大きい。よって、レオに勲章と騎士爵を授ける」
チャーリーさんが威厳たっぷりに説明をするけど、僕ってそんなに沢山の兵を治療していたんだ。
治療している時は一生懸命だったからよく覚えていないけど、僕もビックリです。
そして、この治療した兵の数を聞いて、集まっている貴族からも少しざわめきが起きていました。
でも、普通に叙勲は続いていき、係の人によって僕の服の胸のところに新たな勲章がつけられました。
そして、騎士爵の証として、一振りの片手剣が僕に渡されました。
普通の大きさの片手剣なので、僕の身長以上の大きさがあります。
その片手剣を、僕は両手で受け取りました。
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