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第七章 王都
第四百二十九話 急いで王城に報告に行きます
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服はそのままでいいそうなので、良くないポーションを魔法袋に入れます。
「シロちゃん、ユキちゃん、何かあったら治療をお願いね」
「アオン!」
シロちゃんもユキちゃんも、任せろと手を上げていました。
僕は急いでターニャさんと馬車に乗って、王城に向かいました。
まさかコバルトブルーレイク直轄領であった不良ポーション問題が、王都でも起きるなんて。
ターニャさんも少し怒った表情だけど、僕はもうぷんぷんです。
直ぐに僕たちを乗せた馬車は直ぐに王城に着いたけど、誰に相談すれば良いのか。
すると、王城の中に入ったタイミングで見知った人がいました。
思い切って声をかけてみよう。
「ブランドルさん!」
「うん? おお、レオ君か。久しぶりだな。ターニャ夫人も久しぶりだ」
僕の目の前にいたのは、部下を引き連れた軍務大臣のブランドルさんです。
軍のトップだから、不良ポーションの件を話しても良いよね?
そう思ったら、ブランドルさんから僕に話しかけてきました。
「レオ君どうした? 随分と慌てているな」
「あの、実は不良ポーションが王都で出回っていて、それを飲んだ宰相の奥さんが一時意識不明になったんです。僕とシロちゃんの治療が遅かったら、かなり危なかったでした」
「なにー! それは王都を揺るがす一大事だ。ちょうどこれから閣僚会議があるから、レオ君もターニャ夫人も来てくれ!」
おお、ナイスタイミングとはこのことですね。
僕だけでなく、ターニャさんも思わずホッとしています。
僕とターニャさんは、歩を早めたブランドルさんの後をついて行きました。
バタン。
僕たちは、とても大きな会議室の中に入りました。
会議机も、もの凄く大きいですね。
そしてチャーリーさんとギルバートさんは一足早く会議室に来ていて、駆け込んできた僕たちの存在に気がつきました。
「おや、レオ君にターニャではないか。今は、宰相夫人のヒルダ夫人が来ているのではないか?」
「ギルバートさん、そのヒルダさんが不良ポーションを飲んで一時意識不明になりました。コバルトブルーレイク直轄領と同じことが起きました」
「「何だって!?」」
ギルバートさんだけでなく、チャーリーさんももの凄くビックリして僕たちのところにやってきました。
その間に、他の閣僚も集まってきました。
ギルバートさんは、ターニャさんにも話を聞きます。
「ターニャ、この話は本当か?」
「本当ですわ。もう歩くことすら叶わないヒルダ様を見た時は、血の気が引きました。話によると、ここ数日風邪っぽい症状だったので、念のために馬車内でポーションを飲んだところ、急激に症状が悪化したとのことです。どのルートでポーションを仕入れたのか、マリアージュ侯爵家にて確認をしているところです」
「まさに、クリスの時と同じ状況だ。しかし、王都はコバルトブルーレイク直轄領とは比にならない人口があるぞ」
ギルバートさんも、これはかなりヤバいと思ったみたいです。
直ぐにチャーリーさんとブランドルさんと話し始めました。
あっ、そうだ。
あのポーションの瓶を渡さないと。
「あの、ヒルダさんが飲んで倒れたポーションの瓶を持ってきました。ポーション製造時にチェックする魔導具なら、直ぐに良いものか悪いものか確認できると思います」
「では、俺が預かろう。既にレオ君の鑑定済みだが、二重チェックを行おう。確か、物品搬入時にサンプルチェックをしていたはずだな」
「はっ、サンプルチェックにはポーションなども含まれております。該当の魔導具も軍の施設にございます」
「よし、直ぐにチェックを行うように。あと、フランソワーズ公爵家とマリアージュ侯爵家に兵を派遣して、ポーションの出所とチェックを行うように」
「畏まりました」
ブランドルさんの部下が、ポーションの瓶を持って会議室から走って行きました。
すると、ブランドルさんが、僕とターニャさんに再び話しかけてきました。
「レオ君、ターニャ夫人、報告に感謝する」
「僕もブランドルさんに声をかけていいか迷ったけど、声をかけて良かったです」
「こういう大事件の場合は、遠慮なく俺に声をかけて良い。レオ君が絡んでいるというのは、間違いなく大きな事件だ」
もしかしたら不良ポーションを飲んじゃった人がいるかもしれないし、まだまだ対応は必要です。
何とか、一次報告としてはこれで完了です。
でも、僕がトラブルメーカーだというのは、ちょっとないですよ。
今度は、ホッとした表情のチャーリーさんが僕に話しかけてきました。
「レオ君には、二回も家族を救ってもらった。本当に感謝しかない」
「僕も、ヒルダさんの命を救えて本当に良かったです。ポーションの話を聞いた時は、僕もクリスちゃんのことを思い出しちゃいました」
「本当にそうだな。レオ君には、まだ治療の件で話があるかもしれない。悪いが、このまま会議室に残ってくれ」
あの、閣僚会議だよね?
そんな重大な会議に、僕が残っていて良いのかな?
そんなことを思っていたら、僕の背後から誰かが声をかけてきました。
「レオの会議の参加は、余が許可する」
「「「陛下!」」」
振り向くと、僕の背後から金髪を短く刈り上げたとても背の高い若い男性が立っていました。
とっても豪華な服を着ていて、何だかオーラを放っている感じだよ。
えーっと、周りの人の反応を見ると、もしかして……
「シロちゃん、ユキちゃん、何かあったら治療をお願いね」
「アオン!」
シロちゃんもユキちゃんも、任せろと手を上げていました。
僕は急いでターニャさんと馬車に乗って、王城に向かいました。
まさかコバルトブルーレイク直轄領であった不良ポーション問題が、王都でも起きるなんて。
ターニャさんも少し怒った表情だけど、僕はもうぷんぷんです。
直ぐに僕たちを乗せた馬車は直ぐに王城に着いたけど、誰に相談すれば良いのか。
すると、王城の中に入ったタイミングで見知った人がいました。
思い切って声をかけてみよう。
「ブランドルさん!」
「うん? おお、レオ君か。久しぶりだな。ターニャ夫人も久しぶりだ」
僕の目の前にいたのは、部下を引き連れた軍務大臣のブランドルさんです。
軍のトップだから、不良ポーションの件を話しても良いよね?
そう思ったら、ブランドルさんから僕に話しかけてきました。
「レオ君どうした? 随分と慌てているな」
「あの、実は不良ポーションが王都で出回っていて、それを飲んだ宰相の奥さんが一時意識不明になったんです。僕とシロちゃんの治療が遅かったら、かなり危なかったでした」
「なにー! それは王都を揺るがす一大事だ。ちょうどこれから閣僚会議があるから、レオ君もターニャ夫人も来てくれ!」
おお、ナイスタイミングとはこのことですね。
僕だけでなく、ターニャさんも思わずホッとしています。
僕とターニャさんは、歩を早めたブランドルさんの後をついて行きました。
バタン。
僕たちは、とても大きな会議室の中に入りました。
会議机も、もの凄く大きいですね。
そしてチャーリーさんとギルバートさんは一足早く会議室に来ていて、駆け込んできた僕たちの存在に気がつきました。
「おや、レオ君にターニャではないか。今は、宰相夫人のヒルダ夫人が来ているのではないか?」
「ギルバートさん、そのヒルダさんが不良ポーションを飲んで一時意識不明になりました。コバルトブルーレイク直轄領と同じことが起きました」
「「何だって!?」」
ギルバートさんだけでなく、チャーリーさんももの凄くビックリして僕たちのところにやってきました。
その間に、他の閣僚も集まってきました。
ギルバートさんは、ターニャさんにも話を聞きます。
「ターニャ、この話は本当か?」
「本当ですわ。もう歩くことすら叶わないヒルダ様を見た時は、血の気が引きました。話によると、ここ数日風邪っぽい症状だったので、念のために馬車内でポーションを飲んだところ、急激に症状が悪化したとのことです。どのルートでポーションを仕入れたのか、マリアージュ侯爵家にて確認をしているところです」
「まさに、クリスの時と同じ状況だ。しかし、王都はコバルトブルーレイク直轄領とは比にならない人口があるぞ」
ギルバートさんも、これはかなりヤバいと思ったみたいです。
直ぐにチャーリーさんとブランドルさんと話し始めました。
あっ、そうだ。
あのポーションの瓶を渡さないと。
「あの、ヒルダさんが飲んで倒れたポーションの瓶を持ってきました。ポーション製造時にチェックする魔導具なら、直ぐに良いものか悪いものか確認できると思います」
「では、俺が預かろう。既にレオ君の鑑定済みだが、二重チェックを行おう。確か、物品搬入時にサンプルチェックをしていたはずだな」
「はっ、サンプルチェックにはポーションなども含まれております。該当の魔導具も軍の施設にございます」
「よし、直ぐにチェックを行うように。あと、フランソワーズ公爵家とマリアージュ侯爵家に兵を派遣して、ポーションの出所とチェックを行うように」
「畏まりました」
ブランドルさんの部下が、ポーションの瓶を持って会議室から走って行きました。
すると、ブランドルさんが、僕とターニャさんに再び話しかけてきました。
「レオ君、ターニャ夫人、報告に感謝する」
「僕もブランドルさんに声をかけていいか迷ったけど、声をかけて良かったです」
「こういう大事件の場合は、遠慮なく俺に声をかけて良い。レオ君が絡んでいるというのは、間違いなく大きな事件だ」
もしかしたら不良ポーションを飲んじゃった人がいるかもしれないし、まだまだ対応は必要です。
何とか、一次報告としてはこれで完了です。
でも、僕がトラブルメーカーだというのは、ちょっとないですよ。
今度は、ホッとした表情のチャーリーさんが僕に話しかけてきました。
「レオ君には、二回も家族を救ってもらった。本当に感謝しかない」
「僕も、ヒルダさんの命を救えて本当に良かったです。ポーションの話を聞いた時は、僕もクリスちゃんのことを思い出しちゃいました」
「本当にそうだな。レオ君には、まだ治療の件で話があるかもしれない。悪いが、このまま会議室に残ってくれ」
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そんなことを思っていたら、僕の背後から誰かが声をかけてきました。
「レオの会議の参加は、余が許可する」
「「「陛下!」」」
振り向くと、僕の背後から金髪を短く刈り上げたとても背の高い若い男性が立っていました。
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