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第七章 王都
第四百二十二話 王妃様とのお茶会
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「いらっしゃい。ふふ、待っていたわ」
「ノエビア王妃様、お待たせして申し訳ありません」
「あら、良いのよ。私が待ちきれなくて、早く来たのだから」
王妃様は、ターニャさんと仲良さそうに話をしています。
銀色のとても綺麗なロングヘアで、にこやかに話をしていました。
「王妃様、お久しぶりにございます」
「お元気そうで何よりです」
「お久しぶりです」
「まあ、皆さんもお元気そうですね」
ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんは王妃様とあった事があるので、とても丁寧で綺麗な礼をしていました。
クリスちゃんも、綺麗なカーテシを披露しています。
僕も、王妃様に挨拶をしないと。
「王妃様、初めてお目にかかります。僕はレオといいます。このスライムはシロちゃんで、コボルドがユキちゃんです」
「アオン!」
「まあ、とても素晴らしい挨拶ですわ。私はノエビア、シェフィールド王国の王妃で実はターニャとは幼馴染なのよ」
王妃様がニコリとしながら挨拶をしてくれたけど、ターニャさんの幼馴染だからとても親しく話しかけてきたんですね。
僕だけでなく、シロちゃんとユキちゃんにも優しく話しかけてきました。
「ごめんなさいね。息子にも会わせようとしたのだけど、当初から陛下と共に勉強する予定があったのよ。レオ君よりも小さいけど、とても元気な子なのよ」
王妃様が申し訳無さそうに言ったけど、勉強なら仕方ないですね。
それに、元気いっぱいってことはクリスちゃんみたいな男の子なのかな?
立っていてもなんなので、僕たちも椅子に座ります。
「アオン」
「ふふ、良い毛並みね。とても気持ちいいわ」
いつの間にかユキちゃんが王妃様に抱っこされていたけど、ユキちゃんも悪い人には近づかないから大丈夫です。
さっそくお茶会が始まりました。
「こうして黒髪の天使様とお会いできるなんて、とても素晴らしいことですわ」
「ぼ、僕は大したことはしていないですよ。治療は沢山しましたけど、シロちゃんやユキちゃんにも助けられています」
「謙遜しなくても良いわ。実際に色々な街でレオ君が治療したお陰で、数多くの人が救われたわ」
王妃様はユキちゃんをもふもふしながら、にこやかに僕のことを褒めていました。
とはいっても、僕は常に多くの人に助けられたのは間違いないないね。
そして、王妃様はある事を話し始めました。
「いま王城の中では、ブランフォード子爵夫妻が襲われたことで持ちきりだわ。軍の幹部が狙われたこともあるし、ライサさんのことも絡んでいて中々複雑だわ」
「僕、そのことでとっても怒っているんです。ライサさんにはとっても良くしてもらったし、凄く良い人なんです。安息日に、ライサさんの代わりに奉仕作業を手伝います」
「私も教会に行った際に奉仕作業中のライサさんと話した事があるけど、本当にとっても良い子ね」
王妃様も悩んだような口調だったけど、やっぱり貴族当主が襲われたのは大きい出来事だったんだ。
早く事件が解決するのを祈るばかりだね。
「クリスちゃんもレオ君と再会して良い表情になったけど、ウェンディさんとアレックスさんも何やら心境の変化があったみたいね」
「レオ君はとっても凄い魔法使いなのに、日々の訓練を怠っていないです。才能だけじゃないって思いました」
「勉強も凄い出来ていて、僕も負けないぞって思いました。努力も大切だと思いました」
王妃様というだけあって、洞察力が凄いんですね。
僕は、ウェンディさんとアレックスさんの心境の変化に全く気づけませんでした。
すると、ここでクリスちゃんが笑顔でとある事を言いました。
「王妃様、おにいさま空を飛んだよ」
「レオ君が空を……。うん? 空を飛んだ?」
今までとても優しい表情だった王妃様が、不思議そうに考え込んじゃいました。
おつきの人も、何が何だか分からないという表情をしていますね。
せっかくなので、僕とシロちゃんで実演することにしました。
シューン、ふわっ。
ひゅーん、ひゅーん。
「た、確かに空を飛んでいるわ。黒髪の天使様の魔法は、ここまで凄かったのですね……」
「し、信じられませんわ……」
ちょっとだけ飛翔魔法を実演したけど、王妃様もおつきの人も、そして周囲を警備している兵も信じられないものを見たという表情をしています。
やっぱり飛翔魔法は、とても珍しい魔法なんですね。
「レオ君がとんでもない魔法使いだと、改めて自覚しましたわ。もはや黒髪の天使様ではなく、奇跡の大魔法使いですわね……」
「わ、私も大魔法使いだと意識しましたわ……」
う、うーん、ちょっと驚かせすぎちゃったのかな?
でも、フランソワーズ公爵家の面々も、王妃様の発言にうんうんと頷いています。
その後は、気を取り直した王子様と旅のこととかを含めて色々な事を話しました。
時間いっぱいまで、王妃様は僕の話を楽しそうに聞いていました。
「ノエビア王妃様、お待たせして申し訳ありません」
「あら、良いのよ。私が待ちきれなくて、早く来たのだから」
王妃様は、ターニャさんと仲良さそうに話をしています。
銀色のとても綺麗なロングヘアで、にこやかに話をしていました。
「王妃様、お久しぶりにございます」
「お元気そうで何よりです」
「お久しぶりです」
「まあ、皆さんもお元気そうですね」
ウェンディさん、アレックスさん、クリスちゃんは王妃様とあった事があるので、とても丁寧で綺麗な礼をしていました。
クリスちゃんも、綺麗なカーテシを披露しています。
僕も、王妃様に挨拶をしないと。
「王妃様、初めてお目にかかります。僕はレオといいます。このスライムはシロちゃんで、コボルドがユキちゃんです」
「アオン!」
「まあ、とても素晴らしい挨拶ですわ。私はノエビア、シェフィールド王国の王妃で実はターニャとは幼馴染なのよ」
王妃様がニコリとしながら挨拶をしてくれたけど、ターニャさんの幼馴染だからとても親しく話しかけてきたんですね。
僕だけでなく、シロちゃんとユキちゃんにも優しく話しかけてきました。
「ごめんなさいね。息子にも会わせようとしたのだけど、当初から陛下と共に勉強する予定があったのよ。レオ君よりも小さいけど、とても元気な子なのよ」
王妃様が申し訳無さそうに言ったけど、勉強なら仕方ないですね。
それに、元気いっぱいってことはクリスちゃんみたいな男の子なのかな?
立っていてもなんなので、僕たちも椅子に座ります。
「アオン」
「ふふ、良い毛並みね。とても気持ちいいわ」
いつの間にかユキちゃんが王妃様に抱っこされていたけど、ユキちゃんも悪い人には近づかないから大丈夫です。
さっそくお茶会が始まりました。
「こうして黒髪の天使様とお会いできるなんて、とても素晴らしいことですわ」
「ぼ、僕は大したことはしていないですよ。治療は沢山しましたけど、シロちゃんやユキちゃんにも助けられています」
「謙遜しなくても良いわ。実際に色々な街でレオ君が治療したお陰で、数多くの人が救われたわ」
王妃様はユキちゃんをもふもふしながら、にこやかに僕のことを褒めていました。
とはいっても、僕は常に多くの人に助けられたのは間違いないないね。
そして、王妃様はある事を話し始めました。
「いま王城の中では、ブランフォード子爵夫妻が襲われたことで持ちきりだわ。軍の幹部が狙われたこともあるし、ライサさんのことも絡んでいて中々複雑だわ」
「僕、そのことでとっても怒っているんです。ライサさんにはとっても良くしてもらったし、凄く良い人なんです。安息日に、ライサさんの代わりに奉仕作業を手伝います」
「私も教会に行った際に奉仕作業中のライサさんと話した事があるけど、本当にとっても良い子ね」
王妃様も悩んだような口調だったけど、やっぱり貴族当主が襲われたのは大きい出来事だったんだ。
早く事件が解決するのを祈るばかりだね。
「クリスちゃんもレオ君と再会して良い表情になったけど、ウェンディさんとアレックスさんも何やら心境の変化があったみたいね」
「レオ君はとっても凄い魔法使いなのに、日々の訓練を怠っていないです。才能だけじゃないって思いました」
「勉強も凄い出来ていて、僕も負けないぞって思いました。努力も大切だと思いました」
王妃様というだけあって、洞察力が凄いんですね。
僕は、ウェンディさんとアレックスさんの心境の変化に全く気づけませんでした。
すると、ここでクリスちゃんが笑顔でとある事を言いました。
「王妃様、おにいさま空を飛んだよ」
「レオ君が空を……。うん? 空を飛んだ?」
今までとても優しい表情だった王妃様が、不思議そうに考え込んじゃいました。
おつきの人も、何が何だか分からないという表情をしていますね。
せっかくなので、僕とシロちゃんで実演することにしました。
シューン、ふわっ。
ひゅーん、ひゅーん。
「た、確かに空を飛んでいるわ。黒髪の天使様の魔法は、ここまで凄かったのですね……」
「し、信じられませんわ……」
ちょっとだけ飛翔魔法を実演したけど、王妃様もおつきの人も、そして周囲を警備している兵も信じられないものを見たという表情をしています。
やっぱり飛翔魔法は、とても珍しい魔法なんですね。
「レオ君がとんでもない魔法使いだと、改めて自覚しましたわ。もはや黒髪の天使様ではなく、奇跡の大魔法使いですわね……」
「わ、私も大魔法使いだと意識しましたわ……」
う、うーん、ちょっと驚かせすぎちゃったのかな?
でも、フランソワーズ公爵家の面々も、王妃様の発言にうんうんと頷いています。
その後は、気を取り直した王子様と旅のこととかを含めて色々な事を話しました。
時間いっぱいまで、王妃様は僕の話を楽しそうに聞いていました。
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