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第七章 王都

第四百十五話 フランソワーズ公爵家に到着

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 ブランフォード子爵家も対策をするという事になり、僕たちはフランソワーズ公爵家に改めて向かう事になりました。
 ブランフォード子爵夫妻とライサさんと別れ、馬車に乗り込みました。

「レオ君、すまんな。こういう対応も貴族の付き合いの一つだ」
「僕もライサさんの力になりたかったので、全然平気です」
「それは良かった。何にせよ、少し手を打たなければならない」

 ギルバートさんが話したことは、僕は全然平気です。
 ライサさんはとっても良い人だけど、ひがみを持たれちゃうなんて。
 悪い人には、僕はぷんぷんです。
 すると、クリスちゃんがギルバートさんに話しかけました。

「お父様、おにいさま怒ってるよ」
「身近な人が危害にあったんだ。レオ君も怒るだろうね」

 ギルバートさんは苦笑しながら答えたけど、もちろん僕もシロちゃんもユキちゃんもクリスちゃんの反応を見て激しく同意しました。
 すると、ギルバートさんは何かを思いついたみたいです。

「いや、待てよ? この方法が使えるな……」

 ギルバートさんは何かを思いついたみたいで、顎を触りながらぶつぶつと呟いていました。
 そうこうしているうちに、フランソワーズ公爵家の屋敷に到着しました。

「うわあ、とっても大きなお庭です。それに、王城も直ぐ側にありますよ!」
「我が公爵家は、王国創立以来の貴族家ってのもある。まあ、庭が広くて管理が大変だがな」

 物凄く大きい敷地に、緑豊かな木々が広がっていました。
 屋敷もとっても大きくてビックリしたけど、こんなにも王城に近いのもビックリしました。
 フランソワーズ公爵家は、本当に大貴族なんだね。
 そして馬車は屋敷の玄関に到着したけど、とっても大きな玄関だった。
 そんななか、ターニャさんがクリスちゃんにとある事を指示しました。

「クリス、レオ君たちを応接室に案内してね」
「はーい。おにいさま、こっちだよー」

 僕は、クリスちゃんに手を引かれながら屋敷の中を進みます。
 うん、とっても豪華な調度品が並んでいるけど、品があるように感じた。
 そしてとっても大きな屋敷なのに、廊下とかもとっても綺麗に掃除されています。
 すれ違う侍従も、とても丁寧に対応してくれました。
 そんな中、僕たちは応接室に入りました。

 ガチャ。

「あら、クリスお帰りなさい。そして黒髪の天使様も、ようこそ我が家へ」
「あっ、モニカお母様。ただいま!」

 クリスちゃんに案内された応接室には、一人の女性がにこやかにしながら僕たちを待っていた。
 銀髪のウェーブのかかったロングヘアで、とても温和そうな女性です。
 お胸も、とっても大きいですね。
 すると、クリスちゃんがモニカさんって言った人がとあることを教えてくれました。

「ふふ、レオ君初めまして。モニカよ。父が、レオ君の事を自慢げに話していたわ」
「あっ、はい。僕はレオで、スライムがシロちゃん、コボルトがユキちゃんです。もしかして、モニカさんのお父さんって……」
「ええ、宰相のチャーリーよ。先日もレオ君に会ったと言っていたわ」

 前にチャーリーさんが娘がフランソワーズ公爵家に嫁いでいるって聞いたけど、モニカさんはチャーリーさんの娘さんだったんだ。
 だから、温和で優しい感じが一緒だったんだね。
 僕も、クリスちゃんの隣に座りました。
 ユキちゃんは、シロちゃんを抱いてちょこっと座っています。

「先ぶれの護衛から、道中色々あったのを聞いたわ。レオ君がいてくれて、本当に良かったと思うわ」
「今回はシロちゃんが大活躍したので、僕は治療しかしていませんよ」
「ふふ、そうやって素直に仲間の事を褒める事ができるのが、きっとレオ君の良いところなのね」

 モニカさんは、ブランフォード子爵夫妻が襲撃されたのを知っていたんだ。
 クリスちゃんとユキちゃんが頑張ったって表情をしていたけど、君たちはターニャさんの膝枕ですやすやとお昼寝をしていた気がするよ。
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