小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第六章 バーボルド伯爵領

第四百一話 僕の今後の予定

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 僕たちも大食堂に移動して昼食を食べるんだけど、チャーリーさんも一緒のテーブルでたべます。
 今日は、僕の大好きなお肉たっぷりのトマトパスタです。
 とっても良い匂いがしていて、シロちゃんもユキちゃんももうたまらないって顔をしているね。
 それでは、さっそく頂きます。

「うーん、今日はお肉がいっぱい入っていてとっても美味しいです!」
「アオン!」
「そうか、それは良かった。いっぱい食べてくれ」

 僕達が笑顔で食べ始めると、マイスター師団長さんはホッとした表情に変わりました。
 周りをよく見ると、多くの兵が僕の事を見て同じくホッとしていました。
 もしかしたら、昨日の事件の事で僕が気落ちしているんじゃないかなって思っているのかも。
 もぐもぐと食べていると、マイスター師団長さんが僕に話しかけてきました。

「レオ君、今日は昼食後のバッツとの手合わせはお休みだ。師団長執務室でちょっと話がある」

 あっ、もしかして例の三人組の件の話なのかも。
 僕は口の中にパスタがいっぱい入っていたので、代わりにこくりと頷きました。
 そして、あっという間にトマトパスタを完食しました。
 シロちゃんもユキちゃんも、大満足みたいですね。
 僕は、トレーを持って返却口に向かいます。

「おばちゃん、とっても美味しかったよ!」
「あら、わざわざありがとうね。完食してくれて、おばちゃんも嬉しいよ」

 空っぽのお皿が乗ったトレーを見て、おばちゃんもニコニコです。
 そして、僕たちは事務棟に向かって師団長執務室に向かいました。
 全員が席に座ったところで、まずはブランドルさんが話し始めました。

「あの馬鹿三人組だが、未だにぎゃーぎゃー喚いている。その元気を、訓練にぶつけられればいいものを。明日には王都に身柄を移して、より厳しい取り調べを行う。軍始まって以来の大事件だから、特別調査班が組まれる予定だ。軍事会議は、早くても一か月後だな」

 僕もブランドルさんの対応に異議はありません。
 というか、その辺の処分は僕にはできないので、軍にお任せですね。
 続いて、チャーリーさんが頭が痛いって表情をしながら話し始めました。

「あの三人の親は、私の姿を見た瞬間に何でここにいるって表情をしていたよ。上を呼べって言ったから来てやったと言ったら、顔が真っ青になったな。更に奴の屋敷を今回の贈収賄の容疑で調べたら、沢山の違法物が出てきたよ。違法な薬に魔導具、何を企んでいるか分からないが話がかなりでかくなった。奴らも、明日王都に護送だ」

 僕もあの親もなにかあると思ったよ。
 じゃないと、普通はそこまで悪あがきはしないよね。
 悪い物が出て来たっていうけど、ここも軍とチャーリーさんにお任せです。
 そして、チャーリーさんは今後の事を話しました。

「来週の安息日に、王都から迎えの馬車を寄越す。その馬車に乗って王都に来てくれ。レオ君が予定よりもかなり早いペースで治療してくれたし、魔石への魔力補充も沢山してくれた。これ以上レオ君が対応すると、他の人の仕事を奪ってしまうのでな」
「僕はあくまでもお手伝いですもんね。ちゃんと働いている人の迷惑になるのは、僕は避けたいです」
「レオ君は話が早くて助かるよ。今日私はこのまま帰ってしまうが、直ぐに王都でレオ君に会えるだろう」

 もうそろそろ王都に行くとなると、僕も初めての場所だから緊張しちゃうね。
 そして、チャーリーさんは見送りは不要だと言って師団長執務室から出ていきました。
 朝来てお昼に帰っちゃうなんて、宰相は本当に忙しい職務なんだね。
 さてさて、僕たちも昨日できなかった魔石への魔力補充を頑張りましょう。
 僕も、修繕部の倉庫に向かって移動を始めました。
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