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第五章 シークレア子爵領
第三百二十八話 街を見てまわります
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中々忙しかった一週間も終わり、今日は安息日です。
お仕事もないし、一日どうしようかと考えていました。
「シロちゃん、街に出てみる?」
僕は毎朝の魔法の訓練を終えてシロちゃんに聞いてみたら、シロちゃんも賛成って触手を上げていました。
この街の事をまだ把握出来ていないので、散歩してみましょう。
という事を、朝食時にオリガさんとナディアさんに話しました。
「それじゃあ、案内する人が必要ね。ナディア、レオ君に街を案内してきなさい。宿の事は、お兄ちゃん達がいるから大丈夫よ」
「お母さん、ありがとう。昼食前には戻るわ」
という事で、僕とシロちゃんはナディアさんと一緒に街を見に行くことにしました。
ナディアさんも冒険者登録していて、ザンギエフさん達に負けず劣らずとっても強いそうです。
因みにザンギエフさん達は、宿の裏で大量のシーツを洗って干しているそうです。
まず最初に、漁港に向かいます。
「すごーい! 沢山のお船がありますよ! 近くで見ると、凄いです!」
「レオ君もシロちゃんも大興奮だね。この港は、王国でも有数の規模を誇るんだよ。漁獲量も多いし、交易の中心地にもなっているよ」
遠くから港を見た事があるけど、ここまで近くで船を見た事はないよ。
潮の匂いも凄いし、鳥も沢山飛んでいるよ。
漁港にも沢山のお店が並んでいて、獲ったお魚を加工したり荷物を取り扱ったりしているんだね。
「そして、教会と並んで重要な灯りを灯す灯台だよ」
「わあ、とっても大きいですね。この高さだったら、遠くからでも灯りが見えますね」
「この灯台があるからこそ、船も自分の位置が分かるんだよ」
港のかたわらには、とっても高い灯台がそびえていました。
航海の安全を守る為に、とっても重要な施設だね。
「軍専用の港もあるけど、そこには入れないよ。でも、レオ君なら軍専用の港に入れるかもね」
「軍用船は作っていますけど、流石に僕でも厳しいかも」
「そっか、でも争いが収まって安全に船が航行できれば良いね」
王国と帝国の緊張が高まっているので軍用船を増やしているそうだけど、争いが増えると怪我人が増えて大変だ。
サンダーランド辺境伯とディフェンダーズ伯爵領でも沢山の兵を治療したけど、また僕が怪我をした兵を治療する事になるんだろうか。
そういう怪我の治療は、僕も何となく嫌だなあ。
僕とシロちゃんとナディアさんは、港から場所を移して市場に移動します。
「子爵領ですけど、辺境伯領や伯爵領と同じくらい賑わっていますね」
「交易が盛んってのもあるんだよ。王都にも行けるし、辺境伯領も近いからね」
今まで行ったことのある領地の中でも、一番品物の種類が多い気がします。
流石に品物の量自体は他の領地の方が多かったけど、それでも凄いですね。
「宿で扱っている品物を卸している商会があるから、そこに行きましょう」
という事で、大きな商会に僕達は歩みを向けます。
シークレア子爵領一番の商会で、子爵家の御用商会でもあるそうです。
「いらっしゃいませ。あら、ナディアさんじゃない。今日は黒髪の天使様と一緒ですか」
「はい、レオ君はまだ街をまわったとこがないので案内していました」
「そうですか。では、ご案内しますね」
僕達を出迎えてくれた店員さんとナディアさんは顔見知りの様で、笑顔で話をしていました。
商会の中は沢山の品物が並んでいるけど、僕とシロちゃんはとある物に目がいきました。
「あっ、簡易ベッドが売っている。簡単に広げられる椅子もあるよ。すみません、この簡易ベッドと椅子を買いたいです」
「レオ君、どうしたの? 簡易ベッドなんて購入するなんて」
「この前スラム街で治療した時に、もう少し簡易ベッドがあれば良いなって思ったんです。あれば担架もお願いします」
「畏まりました。レオ君は魔法袋を持っているから、持ち運びは大丈夫ね」
今だけでなく今後の治療でも役に立ちそうなので、僕は毛布に担架も購入しました。
もちろん、シロちゃんの分も購入します。
その他にも、ポーションの瓶とかも購入します。
中々良い買い物が出来ました。
「お兄ちゃんも、もう少し気が利けば買い物とか出来たのにね」
「でも、ザンギエフさんも色々な事を教えてくれますからとっても助かっています」
「お兄ちゃんはあんなゴリゴリマッチョなのに、脳筋じゃなくて妙に気が付くんだよね」
商会で買い物を終えたらちょうど良い時間なので、僕達は宿に戻ります。
ザンギエフさん達はとっても良い人だから、僕もシロちゃんもとってもお世話になっているんだよね。
「「ただい……」」
「まだまだ掃除をするところがあるわよ。ふふ、男子が喜ぶ女子風呂よ」
「「「「はい!」」」」
宿に戻ると、ザンギエフさん達を指揮しているオリガさんの姿がありました。
うん、やっぱり色々な面で最強はオリガさんですね。
お仕事もないし、一日どうしようかと考えていました。
「シロちゃん、街に出てみる?」
僕は毎朝の魔法の訓練を終えてシロちゃんに聞いてみたら、シロちゃんも賛成って触手を上げていました。
この街の事をまだ把握出来ていないので、散歩してみましょう。
という事を、朝食時にオリガさんとナディアさんに話しました。
「それじゃあ、案内する人が必要ね。ナディア、レオ君に街を案内してきなさい。宿の事は、お兄ちゃん達がいるから大丈夫よ」
「お母さん、ありがとう。昼食前には戻るわ」
という事で、僕とシロちゃんはナディアさんと一緒に街を見に行くことにしました。
ナディアさんも冒険者登録していて、ザンギエフさん達に負けず劣らずとっても強いそうです。
因みにザンギエフさん達は、宿の裏で大量のシーツを洗って干しているそうです。
まず最初に、漁港に向かいます。
「すごーい! 沢山のお船がありますよ! 近くで見ると、凄いです!」
「レオ君もシロちゃんも大興奮だね。この港は、王国でも有数の規模を誇るんだよ。漁獲量も多いし、交易の中心地にもなっているよ」
遠くから港を見た事があるけど、ここまで近くで船を見た事はないよ。
潮の匂いも凄いし、鳥も沢山飛んでいるよ。
漁港にも沢山のお店が並んでいて、獲ったお魚を加工したり荷物を取り扱ったりしているんだね。
「そして、教会と並んで重要な灯りを灯す灯台だよ」
「わあ、とっても大きいですね。この高さだったら、遠くからでも灯りが見えますね」
「この灯台があるからこそ、船も自分の位置が分かるんだよ」
港のかたわらには、とっても高い灯台がそびえていました。
航海の安全を守る為に、とっても重要な施設だね。
「軍専用の港もあるけど、そこには入れないよ。でも、レオ君なら軍専用の港に入れるかもね」
「軍用船は作っていますけど、流石に僕でも厳しいかも」
「そっか、でも争いが収まって安全に船が航行できれば良いね」
王国と帝国の緊張が高まっているので軍用船を増やしているそうだけど、争いが増えると怪我人が増えて大変だ。
サンダーランド辺境伯とディフェンダーズ伯爵領でも沢山の兵を治療したけど、また僕が怪我をした兵を治療する事になるんだろうか。
そういう怪我の治療は、僕も何となく嫌だなあ。
僕とシロちゃんとナディアさんは、港から場所を移して市場に移動します。
「子爵領ですけど、辺境伯領や伯爵領と同じくらい賑わっていますね」
「交易が盛んってのもあるんだよ。王都にも行けるし、辺境伯領も近いからね」
今まで行ったことのある領地の中でも、一番品物の種類が多い気がします。
流石に品物の量自体は他の領地の方が多かったけど、それでも凄いですね。
「宿で扱っている品物を卸している商会があるから、そこに行きましょう」
という事で、大きな商会に僕達は歩みを向けます。
シークレア子爵領一番の商会で、子爵家の御用商会でもあるそうです。
「いらっしゃいませ。あら、ナディアさんじゃない。今日は黒髪の天使様と一緒ですか」
「はい、レオ君はまだ街をまわったとこがないので案内していました」
「そうですか。では、ご案内しますね」
僕達を出迎えてくれた店員さんとナディアさんは顔見知りの様で、笑顔で話をしていました。
商会の中は沢山の品物が並んでいるけど、僕とシロちゃんはとある物に目がいきました。
「あっ、簡易ベッドが売っている。簡単に広げられる椅子もあるよ。すみません、この簡易ベッドと椅子を買いたいです」
「レオ君、どうしたの? 簡易ベッドなんて購入するなんて」
「この前スラム街で治療した時に、もう少し簡易ベッドがあれば良いなって思ったんです。あれば担架もお願いします」
「畏まりました。レオ君は魔法袋を持っているから、持ち運びは大丈夫ね」
今だけでなく今後の治療でも役に立ちそうなので、僕は毛布に担架も購入しました。
もちろん、シロちゃんの分も購入します。
その他にも、ポーションの瓶とかも購入します。
中々良い買い物が出来ました。
「お兄ちゃんも、もう少し気が利けば買い物とか出来たのにね」
「でも、ザンギエフさんも色々な事を教えてくれますからとっても助かっています」
「お兄ちゃんはあんなゴリゴリマッチョなのに、脳筋じゃなくて妙に気が付くんだよね」
商会で買い物を終えたらちょうど良い時間なので、僕達は宿に戻ります。
ザンギエフさん達はとっても良い人だから、僕もシロちゃんもとってもお世話になっているんだよね。
「「ただい……」」
「まだまだ掃除をするところがあるわよ。ふふ、男子が喜ぶ女子風呂よ」
「「「「はい!」」」」
宿に戻ると、ザンギエフさん達を指揮しているオリガさんの姿がありました。
うん、やっぱり色々な面で最強はオリガさんですね。
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