220 / 584
第五章 シークレア子爵領
第三百十五話 みんなやる気満々
しおりを挟む
昼食後の午後の仕事も、とっても順調そのものです。
何も問題は起きていないし、まだまだ加工しないといけない木材は沢山あります。
シロちゃんは、時々鉄板加工の方に行っています。
鉄板加工しながら、怪我人の治療をしています。
「そういえば、鉄板ってどこから仕入れているんですか?」
「隣の領地で鉄製品を作っているから、そこから運んでくるぞ。運ぶのは船便だけどな」
この領地に溶鉱炉みたいな物はなかったから、ちょっと不思議に思ったんだよね。
船で運べるのは、港がある領地同士の利点ですね。
「因みに、木材も船で運んでくるぞ。もちろん陸路からも運ぶが、輸送力は圧倒的だな」
おお、木材も船で運んでくるんだね。
まだゆっくりと港を見れていないので、時間がある時にどんな船が港に来ているか見てみよう。
こうして、午後のお仕事も無事に終わりました。
「じゃあ、また明日来ます」
「おう、気を付けて帰れよ」
僕とザンギエフさん達は、職人さんに挨拶して帰路につきました。
「あいよ、昼の余りで悪いけど家族に食べさせてやりな」
「あっ、ありがとう……」
あっ、食堂のおばちゃんがちょっと問題になっている子ども達に昼食の残りを渡してあげていたよ。
キチンとお礼が言える辺り、本当はとっても良い子なんだね。
「それだけに、荒海一家のやり方が汚いな。ギタンギタンにしてやらないと」
「俺らの街の連中に手を出しているんだからな。俺らも奴らをぶっ飛ばしてだろう」
「俺らの街に手を出した事を後悔させてやらないと。ふふふ、合法的に暴れられるな」
あっ、食堂のおばちゃんにお礼を言った子ども達を見て、ザンギエフさん達に火がついちゃったよ。
僕もシロちゃんも内心めちゃくちゃ怒っているし、僕たちも荒海一家にはぎゃふんって言わせたいよ。
子ども達が帰ったタイミングで、今度は食堂のおばちゃんが話しかけてきました。
「どうも、あの子達の母親が具合が悪いみたいよ。でも、全員同じ症状らしいし、何か引っかかるんだよね」
「うーん、今は風邪が流行っている訳でもないし、確かにおかしいですね」
「後で旦那に言っておくよ。黒髪の天使様も、ちょっと怪しんでいたってね」
食堂のおばちゃんも、腕を組んで何かあったって思っているみたいだね。
工場長経由で色々な所に連絡が行くはずだから、きっと他の人達も動いてくれるはずだよ。
こうして、僕たちは宿に帰って行きました。
「ふーん、確かに怪しいわね。レオ君、回復魔法は使えるよね?」
「はい、シロちゃんも回復魔法は使えますし、僕とシロちゃんが一緒に魔法を使えば体の欠損も治せます」
「うん、分かったわ。念の為に、毒消しポーションも用意してね」
宿に帰ってオリガさんに話をしたら、まるで獲物を狙う様な目に変わったよ。
うん、ちょっと怖い。
でも、オリガさんの言う通りちょっと怪しいから、この後でポーションも毒消しポーションも沢山作っておかないと。
「お前たちも、いざとなったら直ぐに動ける様にしておけ。この街に蔓延る馬鹿者を、一人残らず叩き潰さないとな」
「「「「もちろんだ!」」」」
ユリスさんに言われて、ザンギエフさん達も気合を入れた声を上げていました。
どうも荒海一家は、この街に住む人々に喧嘩を売った形になったね。
さて、夕食も食べたし僕とシロちゃんは部屋に戻ってポーションと毒消しポーションを作ろうっと。
ゴソゴソゴソ。
「じゃあ、シロちゃんはポーション作りをお願いできるかな? 僕は毒消しポーションを作るね」
僕とシロちゃんは、手分けして作業に取り掛かりました。
解毒する魔法はあるんだけど、回復魔法と比べて難しいんだよね。
頑張って訓練をして、新しい魔法を覚えないとね。
こうして、僕とシロちゃんは沢山のポーションと毒消しポーションを沢山作りました。
準備万端だし、少しくらいトラブルが起きても大丈夫だね。
何も問題は起きていないし、まだまだ加工しないといけない木材は沢山あります。
シロちゃんは、時々鉄板加工の方に行っています。
鉄板加工しながら、怪我人の治療をしています。
「そういえば、鉄板ってどこから仕入れているんですか?」
「隣の領地で鉄製品を作っているから、そこから運んでくるぞ。運ぶのは船便だけどな」
この領地に溶鉱炉みたいな物はなかったから、ちょっと不思議に思ったんだよね。
船で運べるのは、港がある領地同士の利点ですね。
「因みに、木材も船で運んでくるぞ。もちろん陸路からも運ぶが、輸送力は圧倒的だな」
おお、木材も船で運んでくるんだね。
まだゆっくりと港を見れていないので、時間がある時にどんな船が港に来ているか見てみよう。
こうして、午後のお仕事も無事に終わりました。
「じゃあ、また明日来ます」
「おう、気を付けて帰れよ」
僕とザンギエフさん達は、職人さんに挨拶して帰路につきました。
「あいよ、昼の余りで悪いけど家族に食べさせてやりな」
「あっ、ありがとう……」
あっ、食堂のおばちゃんがちょっと問題になっている子ども達に昼食の残りを渡してあげていたよ。
キチンとお礼が言える辺り、本当はとっても良い子なんだね。
「それだけに、荒海一家のやり方が汚いな。ギタンギタンにしてやらないと」
「俺らの街の連中に手を出しているんだからな。俺らも奴らをぶっ飛ばしてだろう」
「俺らの街に手を出した事を後悔させてやらないと。ふふふ、合法的に暴れられるな」
あっ、食堂のおばちゃんにお礼を言った子ども達を見て、ザンギエフさん達に火がついちゃったよ。
僕もシロちゃんも内心めちゃくちゃ怒っているし、僕たちも荒海一家にはぎゃふんって言わせたいよ。
子ども達が帰ったタイミングで、今度は食堂のおばちゃんが話しかけてきました。
「どうも、あの子達の母親が具合が悪いみたいよ。でも、全員同じ症状らしいし、何か引っかかるんだよね」
「うーん、今は風邪が流行っている訳でもないし、確かにおかしいですね」
「後で旦那に言っておくよ。黒髪の天使様も、ちょっと怪しんでいたってね」
食堂のおばちゃんも、腕を組んで何かあったって思っているみたいだね。
工場長経由で色々な所に連絡が行くはずだから、きっと他の人達も動いてくれるはずだよ。
こうして、僕たちは宿に帰って行きました。
「ふーん、確かに怪しいわね。レオ君、回復魔法は使えるよね?」
「はい、シロちゃんも回復魔法は使えますし、僕とシロちゃんが一緒に魔法を使えば体の欠損も治せます」
「うん、分かったわ。念の為に、毒消しポーションも用意してね」
宿に帰ってオリガさんに話をしたら、まるで獲物を狙う様な目に変わったよ。
うん、ちょっと怖い。
でも、オリガさんの言う通りちょっと怪しいから、この後でポーションも毒消しポーションも沢山作っておかないと。
「お前たちも、いざとなったら直ぐに動ける様にしておけ。この街に蔓延る馬鹿者を、一人残らず叩き潰さないとな」
「「「「もちろんだ!」」」」
ユリスさんに言われて、ザンギエフさん達も気合を入れた声を上げていました。
どうも荒海一家は、この街に住む人々に喧嘩を売った形になったね。
さて、夕食も食べたし僕とシロちゃんは部屋に戻ってポーションと毒消しポーションを作ろうっと。
ゴソゴソゴソ。
「じゃあ、シロちゃんはポーション作りをお願いできるかな? 僕は毒消しポーションを作るね」
僕とシロちゃんは、手分けして作業に取り掛かりました。
解毒する魔法はあるんだけど、回復魔法と比べて難しいんだよね。
頑張って訓練をして、新しい魔法を覚えないとね。
こうして、僕とシロちゃんは沢山のポーションと毒消しポーションを沢山作りました。
準備万端だし、少しくらいトラブルが起きても大丈夫だね。
723
お気に入りに追加
5,426
あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」


聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※2025年2月中旬にアルファポリス様より第四巻が刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。