212 / 584
第五章 シークレア子爵領
第三百七話 宿に到着です
しおりを挟む
とっても美味しい昼食の後は、屋敷を後にしてザンギエフさんのやっている宿に向かいます。
「とっても美味しい昼食、ありがとうございました」
「あら、とってもいい返事ね。レオ君、また遊びに来て頂戴ね」
見送りに来てくれたイレーナさんに手を振りながら、僕はザンギエフさん達と一緒に街に戻って行きました。
宿は冒険者ギルドの方角ですね。
「冒険者ギルドから直ぐの所に、うちの宿がある。一見さんお断りだから、冒険者でも客の質は良いぞ」
「というか、オヤジとおふくろのチェックを逃れられる奴はいないな。悪意のある奴は、直ぐに摘み出されるぞ」
「料理も最高に美味いぞ。なんせ、シークレア子爵領は新鮮な魚に加えて何でも揃うからな」
「あと、俺らには妹もいるぞ。ちょっと手が早いが気にすることはないぞ」
な、何だか次から次へと色々な情報が出てきたよ。
ザンギエフさんの実家の宿は、とっても料理が美味しくて、良い人しか泊まらないって事だね。
あと、ザンギエフさん達の妹さんにも興味はあるよ。
でも、うーん、ザンギエフさんみたいなゴリゴリマッチョな妹さんなのかな?
どんな人かは、実際に会ってみれば分かるね。
という事で、ザンギエフさん達の実家の宿に到着です。
おお、凄いよ。
三階建ての、とても大きな宿だよ。
とっても大きな宿に、皆で入ります。
「あれ? カウンターに誰もいないな。おーい、お客さん連れてきたぞ」
「はいはい、ちょっと待っていてね」
ザンギエフさんがキョロキョロとしながら厨房の方に声を掛けると、とっても若い女性がやってきたよ。
ピンク色っぽいショートヘアで、背は低いけどスタイルは抜群だよ。
「お、いたいた。かーちゃん、もしかしたら話が言っているかもしれないけど、黒髪の魔術師のレオだ」
「あら、ザンちゃん、ありがとうね。お館様の使いの方から、簡単に話は聞いているわ。レオ君、息子がお世話になったわね」
えっ、目の前のとっても若そうな美人さんが、まさかまさかのザンギエフさん達のお母さん?!
あまりの衝撃に、流石に僕もシロちゃんもビックリしちゃった。
「は、初めまして。僕はレオです、このスライムはシロちゃんです。宜しくお願いします」
「あらあら、とっても丁寧なご挨拶ね。子ども達とは大違いだわ。私はオリガよ、宜しくね」
むぎゅ。
「むぐ、むぐぐぐぐ!」
オリガさんに挨拶をしたら、急に抱きしめられちゃった。
お、お胸に顔が埋まって、柔らかいけど息ができない!
「うーん、レオ君ってとっても可愛いわ。息子の小さい頃を思い出すわね」
「ちょ、ちょっとかーさん。レオが死にかけていているぞ!」
ガバッ。
「はあはあはあ……」
「レオ君ごめんね。あまりにも可愛いから、ギュってしちゃったわ」
「かーさんは、可愛いものに目がないから、思わずレオの事を抱きしめたんだな」
ザンギエフさんが僕とオリガさんを引き離してくれたけど、お胸の中で窒息死するところだったよ。
あと、僕を抱きしめる力が半端なかったから、何となくオリガさんはザンギエフさんのお母さんなんだって思っちゃった。
「後はお母さんがやるから、ザンちゃん達は休んでていいわよ」
「そうするわ。領主様に会ったりして、流石に気疲れしたぞ」
「皆さん、色々とありがとうございました」
オリガさんに見送られながら、ちょっとお疲れのザンギエフさん達が自室に戻って行きました。
この後は、僕の部屋の事なのかな?
すると、オリガさんは厨房に声をかけました。
「あなた、ナディア、レオ君が来てくれたよ」
「おう、いま行くぞ」
「ち、ちょっと待って」
オリガさんが厨房に声をかけると、熊よりも大きそうな無精ひげのおじさんと、まるでオリガさんそっくりの女性が出てきました。
この人が、オリガさんの旦那さんと娘さんだね。
「初めまして、僕はレオです。このスライムはシロちゃんです」
「おっ、元気な挨拶だな。俺はユリス、この宿のオーナーだ。息子が世話になったな」
「わわっ!」
ユリスさんは頭にバンダナを巻いていて、とっても豪快な人です。
ニカって笑いながら僕の頭をグリグリと撫でてきたけど、全く悪い感じはしません。
「わあ、とっても可愛いね。ナディアよ、宜しくね」
ナディアさんは、僕の手をとってブンブンとしてきました。
髪型も顔も背もオリガさんとそっくりだけど、お胸の大きさが違うから直ぐに分かります。
ナディアさんも、お胸は結構大きい気がするよ。
「レオ君は、一階の私達の居住区域がある所に泊まって貰うわ。その方が安全だし、何かあっても直ぐに対応できるわ」
「色々とご迷惑をおかけします」
「良いのよ。私達も荒波一家には迷惑しているし、これを期に全滅させたいわ」
部屋までオリガさんが笑顔で話してくれたけど、うん、オリガさんはめちゃくちゃ強そうだよ。
なんというか、オーラを感じるね。
「とっても美味しい昼食、ありがとうございました」
「あら、とってもいい返事ね。レオ君、また遊びに来て頂戴ね」
見送りに来てくれたイレーナさんに手を振りながら、僕はザンギエフさん達と一緒に街に戻って行きました。
宿は冒険者ギルドの方角ですね。
「冒険者ギルドから直ぐの所に、うちの宿がある。一見さんお断りだから、冒険者でも客の質は良いぞ」
「というか、オヤジとおふくろのチェックを逃れられる奴はいないな。悪意のある奴は、直ぐに摘み出されるぞ」
「料理も最高に美味いぞ。なんせ、シークレア子爵領は新鮮な魚に加えて何でも揃うからな」
「あと、俺らには妹もいるぞ。ちょっと手が早いが気にすることはないぞ」
な、何だか次から次へと色々な情報が出てきたよ。
ザンギエフさんの実家の宿は、とっても料理が美味しくて、良い人しか泊まらないって事だね。
あと、ザンギエフさん達の妹さんにも興味はあるよ。
でも、うーん、ザンギエフさんみたいなゴリゴリマッチョな妹さんなのかな?
どんな人かは、実際に会ってみれば分かるね。
という事で、ザンギエフさん達の実家の宿に到着です。
おお、凄いよ。
三階建ての、とても大きな宿だよ。
とっても大きな宿に、皆で入ります。
「あれ? カウンターに誰もいないな。おーい、お客さん連れてきたぞ」
「はいはい、ちょっと待っていてね」
ザンギエフさんがキョロキョロとしながら厨房の方に声を掛けると、とっても若い女性がやってきたよ。
ピンク色っぽいショートヘアで、背は低いけどスタイルは抜群だよ。
「お、いたいた。かーちゃん、もしかしたら話が言っているかもしれないけど、黒髪の魔術師のレオだ」
「あら、ザンちゃん、ありがとうね。お館様の使いの方から、簡単に話は聞いているわ。レオ君、息子がお世話になったわね」
えっ、目の前のとっても若そうな美人さんが、まさかまさかのザンギエフさん達のお母さん?!
あまりの衝撃に、流石に僕もシロちゃんもビックリしちゃった。
「は、初めまして。僕はレオです、このスライムはシロちゃんです。宜しくお願いします」
「あらあら、とっても丁寧なご挨拶ね。子ども達とは大違いだわ。私はオリガよ、宜しくね」
むぎゅ。
「むぐ、むぐぐぐぐ!」
オリガさんに挨拶をしたら、急に抱きしめられちゃった。
お、お胸に顔が埋まって、柔らかいけど息ができない!
「うーん、レオ君ってとっても可愛いわ。息子の小さい頃を思い出すわね」
「ちょ、ちょっとかーさん。レオが死にかけていているぞ!」
ガバッ。
「はあはあはあ……」
「レオ君ごめんね。あまりにも可愛いから、ギュってしちゃったわ」
「かーさんは、可愛いものに目がないから、思わずレオの事を抱きしめたんだな」
ザンギエフさんが僕とオリガさんを引き離してくれたけど、お胸の中で窒息死するところだったよ。
あと、僕を抱きしめる力が半端なかったから、何となくオリガさんはザンギエフさんのお母さんなんだって思っちゃった。
「後はお母さんがやるから、ザンちゃん達は休んでていいわよ」
「そうするわ。領主様に会ったりして、流石に気疲れしたぞ」
「皆さん、色々とありがとうございました」
オリガさんに見送られながら、ちょっとお疲れのザンギエフさん達が自室に戻って行きました。
この後は、僕の部屋の事なのかな?
すると、オリガさんは厨房に声をかけました。
「あなた、ナディア、レオ君が来てくれたよ」
「おう、いま行くぞ」
「ち、ちょっと待って」
オリガさんが厨房に声をかけると、熊よりも大きそうな無精ひげのおじさんと、まるでオリガさんそっくりの女性が出てきました。
この人が、オリガさんの旦那さんと娘さんだね。
「初めまして、僕はレオです。このスライムはシロちゃんです」
「おっ、元気な挨拶だな。俺はユリス、この宿のオーナーだ。息子が世話になったな」
「わわっ!」
ユリスさんは頭にバンダナを巻いていて、とっても豪快な人です。
ニカって笑いながら僕の頭をグリグリと撫でてきたけど、全く悪い感じはしません。
「わあ、とっても可愛いね。ナディアよ、宜しくね」
ナディアさんは、僕の手をとってブンブンとしてきました。
髪型も顔も背もオリガさんとそっくりだけど、お胸の大きさが違うから直ぐに分かります。
ナディアさんも、お胸は結構大きい気がするよ。
「レオ君は、一階の私達の居住区域がある所に泊まって貰うわ。その方が安全だし、何かあっても直ぐに対応できるわ」
「色々とご迷惑をおかけします」
「良いのよ。私達も荒波一家には迷惑しているし、これを期に全滅させたいわ」
部屋までオリガさんが笑顔で話してくれたけど、うん、オリガさんはめちゃくちゃ強そうだよ。
なんというか、オーラを感じるね。
757
お気に入りに追加
5,426
あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」


聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※2025年2月中旬にアルファポリス様より第四巻が刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。