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第四章 サンダーランド辺境伯領
第二百七十四話 僕の噂話
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翌日も治療院での治療を行いますが、個室の重症者を相手に治療するのでヒカリさんがシロちゃんと一緒に治療するかは相手を見て決める事になりました。
「明日、軍の施設に行って治療を終えれば、今回の依頼は終了となる。予定では十日を考えていたのに、半分の日程で終わりそうだな」
朝食時にマンデラ様から話があったけど、何もなければ明日で治療は終了です。
とはいっても、まだ治療が全て終わった訳じゃないし、気を引き締めないといけないね。
今日もマシューさんとマンデラさんは一日会議をするそうなので、ハルカさんとヒカリさんが僕達と一緒に治療に向かいます。
「今日は手足を再生するほど、怪我の酷い人はいないそうよ。だから、レオ君とヒカリで別れて治療をしましょうね」
「「はい」」
ハルカさんから事前情報を貰ったので、僕とシロちゃんヒカリさんペアで別れて治療を行います。
僕には、二日前と同じシスターさんがついてくれました。
ではでは、早速治療を始めます。
シュイン、シュイン、ぴかー。
「ふう、これで治療が終わりました。動ける様に、リハビリを頑張って下さいね」
「おお、凄いぞ。足の骨折が治っているぞ!」
最初に治療した兵の人は、右足が折れていました。
治ってビックリしていたけど、リハビリを頑張れば歩けますよ。
と、ここで治療を終えた兵が僕に質問してきました。
「レオ君は、確かオークキングを倒したって聞いたが、やっぱり苦戦した?」
「えーっと、魔力を溜めたエアカッター一撃でした。でも、フレアさんとミシャさんが牽制して魔力を溜める時間をくれたから倒せました」
「い、一撃かよ。しかし、二つ名を持つ冒険者が揃うとオークキングもあっという間に倒せるのか」
フレアさんとミシャさんが凄く強いから、もしかしたら僕の魔法を使わなくても倒せたかもしれないね。
ゴブリンキングを倒した時も、シロちゃんが酸弾でゴブリンキングの視界を塞いでくれたお陰だもんね。
今度は、シスターさんが僕に話しかけてきました。
「あの、教会で有名な黒髪の天使様の話だけど、セルカーク直轄領で重症の子どもに駆けつけてあっという間に治したってのも本当なの?」
「あっ、はい。本当です。たまたま毒消しポーションを作っていて、治療に役立ったんです。新しく来た司祭さんに会いに行こうとして、たまたま教会に早く来ていたんですよ」
「でも、たまたまが揃っていても、治療を直ぐに行えないわ。やっぱり、レオ君は凄いのね」
シスターさんは、僕の頭を撫でながらニコリとして話を聞いていました。
あの時も、たまたま毒に冒された冒険者の治療をしたから、子どもを助けられたんだよね。
何にせよ、先ずは目の前の兵の治療が完了です。
僕は、次の個室に向かいました。
「黒髪の天使様の噂は、私も聞いたことがあります。でも、噂じゃないかなと思っていました。実物を目の前にすると、噂以上って分かりました」
ある程度治療が終わって休憩の為に皆で治療院の控室に移動すると、ヒカリさんが僕の噂について話していました。
僕としては、そんなに凄い事をしたつもりはないんだけどね。
「アマード子爵家の先代様やフランソワーズ公爵家のご令嬢を救ったのも、レイスを一発で浄化したのも全部本当なの?」
「はい、本当ですよ。サイオンさんは村でお腹が痛くなった所を治療して、クリスちゃんは毒入りポーションを飲んで体調が悪くなったのを治療しました。レイスは、うーん、普通に倒しちゃったんですよね」
「凄い人を名前で呼んでいるし、本当の事なんだ。しかも、厄災と言われるレイスを簡単に倒しちゃったなんて……」
ヒカリさんは思わず絶句しちゃったけど、そこまで難しい事はしていないんだよね。
たまたま僕がその場にいたってだけなんだよね。
「レオ君は、あくまでも普通の事をやっていて、それがたまたま凄い人だったというだけなのよ。どんな人にも平等に接しているからこそ、天使様って言われるのよ。ヒカリも領主に近い立場になるのだから、より領民の事を思わなければいけないわ」
「はい!」
ここは、ハルカさんが綺麗に纏めてくれました。
流石は領主夫人ですね。
そして、休憩後に治療を再開して、午前中で個室の治療を終える事ができました。
午後は自由な時間になったんだけど、僕はちょっと疲れちゃっていたのでお昼寝タイムでした。
無事に治療院での治療を終えて、僕もシロちゃんもほっとしています。
「明日、軍の施設に行って治療を終えれば、今回の依頼は終了となる。予定では十日を考えていたのに、半分の日程で終わりそうだな」
朝食時にマンデラ様から話があったけど、何もなければ明日で治療は終了です。
とはいっても、まだ治療が全て終わった訳じゃないし、気を引き締めないといけないね。
今日もマシューさんとマンデラさんは一日会議をするそうなので、ハルカさんとヒカリさんが僕達と一緒に治療に向かいます。
「今日は手足を再生するほど、怪我の酷い人はいないそうよ。だから、レオ君とヒカリで別れて治療をしましょうね」
「「はい」」
ハルカさんから事前情報を貰ったので、僕とシロちゃんヒカリさんペアで別れて治療を行います。
僕には、二日前と同じシスターさんがついてくれました。
ではでは、早速治療を始めます。
シュイン、シュイン、ぴかー。
「ふう、これで治療が終わりました。動ける様に、リハビリを頑張って下さいね」
「おお、凄いぞ。足の骨折が治っているぞ!」
最初に治療した兵の人は、右足が折れていました。
治ってビックリしていたけど、リハビリを頑張れば歩けますよ。
と、ここで治療を終えた兵が僕に質問してきました。
「レオ君は、確かオークキングを倒したって聞いたが、やっぱり苦戦した?」
「えーっと、魔力を溜めたエアカッター一撃でした。でも、フレアさんとミシャさんが牽制して魔力を溜める時間をくれたから倒せました」
「い、一撃かよ。しかし、二つ名を持つ冒険者が揃うとオークキングもあっという間に倒せるのか」
フレアさんとミシャさんが凄く強いから、もしかしたら僕の魔法を使わなくても倒せたかもしれないね。
ゴブリンキングを倒した時も、シロちゃんが酸弾でゴブリンキングの視界を塞いでくれたお陰だもんね。
今度は、シスターさんが僕に話しかけてきました。
「あの、教会で有名な黒髪の天使様の話だけど、セルカーク直轄領で重症の子どもに駆けつけてあっという間に治したってのも本当なの?」
「あっ、はい。本当です。たまたま毒消しポーションを作っていて、治療に役立ったんです。新しく来た司祭さんに会いに行こうとして、たまたま教会に早く来ていたんですよ」
「でも、たまたまが揃っていても、治療を直ぐに行えないわ。やっぱり、レオ君は凄いのね」
シスターさんは、僕の頭を撫でながらニコリとして話を聞いていました。
あの時も、たまたま毒に冒された冒険者の治療をしたから、子どもを助けられたんだよね。
何にせよ、先ずは目の前の兵の治療が完了です。
僕は、次の個室に向かいました。
「黒髪の天使様の噂は、私も聞いたことがあります。でも、噂じゃないかなと思っていました。実物を目の前にすると、噂以上って分かりました」
ある程度治療が終わって休憩の為に皆で治療院の控室に移動すると、ヒカリさんが僕の噂について話していました。
僕としては、そんなに凄い事をしたつもりはないんだけどね。
「アマード子爵家の先代様やフランソワーズ公爵家のご令嬢を救ったのも、レイスを一発で浄化したのも全部本当なの?」
「はい、本当ですよ。サイオンさんは村でお腹が痛くなった所を治療して、クリスちゃんは毒入りポーションを飲んで体調が悪くなったのを治療しました。レイスは、うーん、普通に倒しちゃったんですよね」
「凄い人を名前で呼んでいるし、本当の事なんだ。しかも、厄災と言われるレイスを簡単に倒しちゃったなんて……」
ヒカリさんは思わず絶句しちゃったけど、そこまで難しい事はしていないんだよね。
たまたま僕がその場にいたってだけなんだよね。
「レオ君は、あくまでも普通の事をやっていて、それがたまたま凄い人だったというだけなのよ。どんな人にも平等に接しているからこそ、天使様って言われるのよ。ヒカリも領主に近い立場になるのだから、より領民の事を思わなければいけないわ」
「はい!」
ここは、ハルカさんが綺麗に纏めてくれました。
流石は領主夫人ですね。
そして、休憩後に治療を再開して、午前中で個室の治療を終える事ができました。
午後は自由な時間になったんだけど、僕はちょっと疲れちゃっていたのでお昼寝タイムでした。
無事に治療院での治療を終えて、僕もシロちゃんもほっとしています。
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