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第四章 サンダーランド辺境伯領

第二百六十八話 豪華な宿に宿泊します

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 昼食後は、準備を整えてから今日宿泊する村へ向かいます。

「村といっても、とても大きいぞ。ディフェンダーズ伯爵領に近くて、交易も盛んだからな」

 おお、大きな村なんだね。
 交易が盛んって事は、色々な物が売っていそうだね。
 今回は急ぎだから買い物をする余裕はないけど、もしゆっくりできる時には買い物もしたいね。
 馬車は、何事もなく進んで行きます。
 動物にも魔物にも何も遭遇しないし、本当に平和な道中ですね。

「守備隊が、訓練を兼ねて定期的に動物や魔物を狩っている。住民が安全に領内を通行できる様にするのも、辺境伯家の大切な仕事だ」

 おお、マシューさんがカッコいい顔をしながら答えていたよ。
 シロちゃんと一緒に、思わず拍手しちゃったよ。
 本当に何もなく、夕方前には僕達は目的地の村に到着しました。

「わあ、男爵領の領都位の大きさがありますよ!」
「ははは、流石にそこまでは大きくないよ。とはいっても、そこそこの人口はあるよ」

 沢山の人が街を行き交っていて、とっても活気があります。
 よく見ると、荷物を運ぶ馬車も沢山あるし、本当に交易が盛んなんだね。
 僕達を乗せた馬車は、ゆっくり進みながら今日泊まる宿の前に到着しました。

 どーん。

「わあ、とっても立派な宿ですね」
「私が泊まるのもあって、警備がしっかりしている宿になるんだよ。辺境伯家御用達の宿だよ」

 四階建てのとても大きな宿で、建物の作りもとっても立派です。
 こんな凄い宿に泊まった事はないよ。
 すると、フレアさんとミシャさんが何かに気がついたみたいです。

「この宿に描かれている紋章って、サンダーランド辺境伯家の物と同じです」
「この宿は、ひょっとしてサンダーランド辺境伯家が運営しているのではないでしょうか?」
「おや、流石です。直ぐに分かってしまいましたか。さあ、中に入りましょう」

 フレアさんとミシャさんって、本当に凄いですね!
 僕とシロちゃんは、紋章の事なんて気が付かなかったよ。
 そして、宿の中に入ってもっとビックリしました。

「「「いらっしゃいませ」」」
「わあ、カッコいい!」

 宿の人が、お揃いの制服を着て僕達を出迎えてくれたよ。
 とってもカッコいいね!

「マシュー様、サンダーランド辺境伯家のお部屋にご案内いたします。お連れの方の部屋もご用意しております」
「うむ、頼んだぞ。ここは、部屋に食事を持ってくるスタイルだ。今日は、ゆっくりと休んでくれ」
「「「はい」」」

 マシューさんとはここで別れて、僕達も宿の人の後を付いて行きます。

 カチャ。

「こちらになります。夕食は後ほどお持ちいたします」
「わあ、とっても広い!」

 お部屋はとっても広くて、食事を食べる食堂にお風呂も付いていました。
 ベッドもとっても大きいね。

「うわあ、流石は高級宿ね。作りが凄いわ」
「私も、ここまでの宿には泊まった事がないわ」

 フレアさんとミシャさんも、思わずビックリするくらいの部屋みたいですね。
 夕食まで時間があるので、先にお風呂に入ります。

「ふぃー」
「レオ君は、本当に気持ちよさそうにお風呂に入るわね」
「レオ君を見てるこっちも気持ちよくなりそうね」

 とっても気持ちいいお風呂なので、思わず声が出ちゃいました。
 ミシャさんのお家のお風呂もとっても大きいけど、旅先でのお風呂もとっても気持ちいいね。
 お風呂の後は、お待ちかねの夕食タイムです。

「では、ごゆっくりどうぞ」

 宿の人が、とっても豪華な料理を運んできたよ。
 お肉もお野菜もとっても美味しそうだし、パンからも良い匂いがしているよ。

「わあ、とっても美味しいです。僕にも簡単に食べられる様に細かく切ってあります」
「このソースは凄く良い味だね。色々な野菜と一緒に煮込んであるわ」
「お肉も良い物を使っているわ。クセもなくて、とても食べやすいわ」

 フレアさんもマシューさんも大絶賛の、とっても美味しい料理だよ。
 勿論、僕もシロちゃんも大満足です。
 全部、綺麗に食べちゃいました。

 ぽすっ。

「わあ、ベッドもふかふかです!」
「ふふ、レオ君が年頃の子どもみたいにはしゃいでいるわ」
「本当ね。とっても可愛いわ」

 僕とシロちゃんは、思わず大きなベッドにダイブしちゃいました。
 とっても柔らかくて気持ちよくて、直ぐにでも寝ちゃいそうだよ。

「すー、すー」
「あらあら、あっという間に寝ちゃったね」
「何だかんだいって、疲れちゃったんだね」

 僕は、いつの間にかシロちゃんと一緒に寝ちゃっていました。
 明日も朝早いし現地に到着するし、僕も治療を頑張らないとね。
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