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第四章 サンダーランド辺境伯領
第二百六十話 残りのオークを討伐します
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オークへ対応する班分けが進む中、僕達は攻撃班に割り当てられました。
休憩して昼食も食べたので、魔力も回復して元気いっぱいです。
マシューさんは、守備隊の方の指揮を取るそうです。
「よっしゃー。さっさとオークを倒して、祝杯を上げるぞ」
「「「おー!」」」
攻撃班は、ベテランの冒険者と兵が指揮をする事になりました。
僕達は、オークが確認された森の中に進んで行きます。
「グブゥ」
「グフフ」
「いたいた、六十頭以上はいるな。思った以上の大集団だぞ」
森の中では、沢山のオークが声を漏らしていました。
その中に、一際大きいオークがいます。
間違いなく、オークキングですね。
オークキングは、とっても大きい斧を担いでいました。
他のオークは、全員素手ですね。
「一気に奇襲をかけよう。三人でオークキングを引き付けられるか?」
「大丈夫です。ただ、魔力を溜める時間を稼いで欲しいです」
「そのくらいは任せてちょうだい。全然問題ないわ」
フレアさんとミシャさんが、問題ないと太鼓判を押してくれました。
という事で、僕達は背後から回り込んで奇襲をかける事にしました。
「おらー!」
「うらー!」
「「「グホ!」」
オークの正面から、兵や冒険者がわざと叫んで突っ込んで行きました。
完全に虚を突かれたオークはパニックになって、準備ができないうちに次々と兵と冒険者に倒されて行きます。
「ブフォー!」
「おっと、あんたはこっちよ」
「そっちには行かせませんよ」
突然の兵と冒険者の襲撃をどうにかしようとオークキングが動き出したけど、フレアさんとミシャさんが上手く牽制をしてオークキングの動きを封じます。
その間に、僕は魔力を溜めます。
一発でオークキングを仕留められる、強力な魔法を放たないと。
よし、十分な魔力が溜まったぞ。
「フレアさん、ミシャさん、オッケーです!」
「分かったわ、レオ君」
「これでキメちゃってね」
素早くフレアさんとミシャさんが退避した所で、僕はオークキング目掛けて溜めた魔力を放ちました。
「えーい!」
シュイン、シュイン、シュイン。
バシュ!
ブシュー、ズサッ。
「……」
ドーン。
僕が放った強力なエアーカッターは、上手くオークキングの首を切り落としました。
オークキングは首から血を吹き出しながら、大きな音を立てて崩れ落ちました。
ふう、上手くいったと思ったら、別の問題が。
ゆらー、ズドン、ズドン、ズドン、ズドン。
「あっ、オークキングの後ろの木まで倒れちゃった……」
「レオ君、流石に魔力を込めすぎよ」
「ま、まあ、無事に倒したという事にしましょう」
僕の放ったエアーカッターの威力が強すぎて、多くの木が切られて倒れちゃいました。
フレアさんとミシャさんは倒れた木を見て苦笑しちゃったし、兵と冒険者だけでなくオークまで無言で木が倒れた方を見ていました。
「つ、続きをしないと。僕も剣技で戦います」
「お、おう、そうだな。行くぞ、ヤローども」
「「「おー!」」」
一瞬固まってしまったので、僕が声をかけると何とか再起動しました。
オークはオークキングが倒されてパニックになったので、殆どなすすべなく倒されちゃいました。
「いやあ、奇襲が上手くいって良かったな。しかし、殆ど戦利品はないな」
「もしかしたら、あのオークは別の所から流れてきたのかもしれませんな」
僕が皆が倒したオークを魔法袋に収納している間、兵と冒険者が辺りを捜索していました。
特段何にもないらしく、この地に来たばかりのオークだったかもしれません。
「おーい、レオ、切り倒した木も魔法袋に入れておけ。村の壊された建物の修復に使うぞ」
「あっ、はーい。直ぐにやりますね」
「しかし、綺麗にバッサリといってやがるな」
オークキングを倒した際に切り倒した木も、村のために有効活用します。
僕は全ての木を魔法袋に入れて、倒れそうな木も切り落として魔法袋に入れました。
「よし、こんなもんだろう。倒したオークはレオのスライムに綺麗に血抜きして貰って、そのまま納品だな。誰がオークを倒したか、キチンとマシュー様に報告しろよ」
「「「おー!」」」
冒険者のリーダーが、参加した冒険者に今後の事を話しました。
こういう時は、規定の参加料に討伐した魔物の分が上乗せされます。
更に、柵を直したりしても依頼料の増額になるそうです。
周囲にオークがいない事を確認して、僕達は村に戻りました。
「おお、無事だったみたいだね。こちらはおかげさまで何もなかったよ」
「僕達も奇襲をかけたので、ほぼ無傷で終わりました」
「うん、それは上々だ」
村に戻って直ぐに、僕は出迎えてくれたマシューさんに報告しました。
マシューさんも、にこやかに僕の頭を撫でてくれました。
そして、確認の為に村の外で倒したオークを出します。
ついでに、シロちゃんがオークの血抜きをしてくれます。
木も枝落としとかをするので、全部取り出しました。
ドーン。
「おお、これは中々だな。首を綺麗に落としているから、オークキングはレオ君が倒したんだね」
「はい。フレアさんとミシャさんが、魔力を溜める時間を稼いでくれたお陰です。でも、魔力を溜めすぎて木まで切り落としちゃいました」
「ははは、豪快にやったね。木は色々と利用出来るから、全く問題ないよ」
マシューさんが、僕が倒したオークキングと木を見て満足そうにしていました。
マシューさん付きの兵が冒険者から色々と報告を聞いているし、これで殆ど終わりだね。
休憩して昼食も食べたので、魔力も回復して元気いっぱいです。
マシューさんは、守備隊の方の指揮を取るそうです。
「よっしゃー。さっさとオークを倒して、祝杯を上げるぞ」
「「「おー!」」」
攻撃班は、ベテランの冒険者と兵が指揮をする事になりました。
僕達は、オークが確認された森の中に進んで行きます。
「グブゥ」
「グフフ」
「いたいた、六十頭以上はいるな。思った以上の大集団だぞ」
森の中では、沢山のオークが声を漏らしていました。
その中に、一際大きいオークがいます。
間違いなく、オークキングですね。
オークキングは、とっても大きい斧を担いでいました。
他のオークは、全員素手ですね。
「一気に奇襲をかけよう。三人でオークキングを引き付けられるか?」
「大丈夫です。ただ、魔力を溜める時間を稼いで欲しいです」
「そのくらいは任せてちょうだい。全然問題ないわ」
フレアさんとミシャさんが、問題ないと太鼓判を押してくれました。
という事で、僕達は背後から回り込んで奇襲をかける事にしました。
「おらー!」
「うらー!」
「「「グホ!」」
オークの正面から、兵や冒険者がわざと叫んで突っ込んで行きました。
完全に虚を突かれたオークはパニックになって、準備ができないうちに次々と兵と冒険者に倒されて行きます。
「ブフォー!」
「おっと、あんたはこっちよ」
「そっちには行かせませんよ」
突然の兵と冒険者の襲撃をどうにかしようとオークキングが動き出したけど、フレアさんとミシャさんが上手く牽制をしてオークキングの動きを封じます。
その間に、僕は魔力を溜めます。
一発でオークキングを仕留められる、強力な魔法を放たないと。
よし、十分な魔力が溜まったぞ。
「フレアさん、ミシャさん、オッケーです!」
「分かったわ、レオ君」
「これでキメちゃってね」
素早くフレアさんとミシャさんが退避した所で、僕はオークキング目掛けて溜めた魔力を放ちました。
「えーい!」
シュイン、シュイン、シュイン。
バシュ!
ブシュー、ズサッ。
「……」
ドーン。
僕が放った強力なエアーカッターは、上手くオークキングの首を切り落としました。
オークキングは首から血を吹き出しながら、大きな音を立てて崩れ落ちました。
ふう、上手くいったと思ったら、別の問題が。
ゆらー、ズドン、ズドン、ズドン、ズドン。
「あっ、オークキングの後ろの木まで倒れちゃった……」
「レオ君、流石に魔力を込めすぎよ」
「ま、まあ、無事に倒したという事にしましょう」
僕の放ったエアーカッターの威力が強すぎて、多くの木が切られて倒れちゃいました。
フレアさんとミシャさんは倒れた木を見て苦笑しちゃったし、兵と冒険者だけでなくオークまで無言で木が倒れた方を見ていました。
「つ、続きをしないと。僕も剣技で戦います」
「お、おう、そうだな。行くぞ、ヤローども」
「「「おー!」」」
一瞬固まってしまったので、僕が声をかけると何とか再起動しました。
オークはオークキングが倒されてパニックになったので、殆どなすすべなく倒されちゃいました。
「いやあ、奇襲が上手くいって良かったな。しかし、殆ど戦利品はないな」
「もしかしたら、あのオークは別の所から流れてきたのかもしれませんな」
僕が皆が倒したオークを魔法袋に収納している間、兵と冒険者が辺りを捜索していました。
特段何にもないらしく、この地に来たばかりのオークだったかもしれません。
「おーい、レオ、切り倒した木も魔法袋に入れておけ。村の壊された建物の修復に使うぞ」
「あっ、はーい。直ぐにやりますね」
「しかし、綺麗にバッサリといってやがるな」
オークキングを倒した際に切り倒した木も、村のために有効活用します。
僕は全ての木を魔法袋に入れて、倒れそうな木も切り落として魔法袋に入れました。
「よし、こんなもんだろう。倒したオークはレオのスライムに綺麗に血抜きして貰って、そのまま納品だな。誰がオークを倒したか、キチンとマシュー様に報告しろよ」
「「「おー!」」」
冒険者のリーダーが、参加した冒険者に今後の事を話しました。
こういう時は、規定の参加料に討伐した魔物の分が上乗せされます。
更に、柵を直したりしても依頼料の増額になるそうです。
周囲にオークがいない事を確認して、僕達は村に戻りました。
「おお、無事だったみたいだね。こちらはおかげさまで何もなかったよ」
「僕達も奇襲をかけたので、ほぼ無傷で終わりました」
「うん、それは上々だ」
村に戻って直ぐに、僕は出迎えてくれたマシューさんに報告しました。
マシューさんも、にこやかに僕の頭を撫でてくれました。
そして、確認の為に村の外で倒したオークを出します。
ついでに、シロちゃんがオークの血抜きをしてくれます。
木も枝落としとかをするので、全部取り出しました。
ドーン。
「おお、これは中々だな。首を綺麗に落としているから、オークキングはレオ君が倒したんだね」
「はい。フレアさんとミシャさんが、魔力を溜める時間を稼いでくれたお陰です。でも、魔力を溜めすぎて木まで切り落としちゃいました」
「ははは、豪快にやったね。木は色々と利用出来るから、全く問題ないよ」
マシューさんが、僕が倒したオークキングと木を見て満足そうにしていました。
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