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第四章 サンダーランド辺境伯領
第二百五十三話 今回の指名治療依頼は完了です
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二日目は、第三治療院と第四治療院での治療を行います。
冒険者ギルドに行って手続きしてから、歩いて第三治療院に向かいます。
「第三治療院は、そんなに入院している人は多くないですね。これなら、直ぐに第四治療院に行けますね」
第三治療院の大部屋に入院している人は案外少なく、あっという間に治療を終えてしまいました。
「第四治療院に、多くの人が入院しているかもしれないわ。まだ、油断しない様にね」
「最後まで油断せずに気を引き締めるのは、冒険者としての基本よ」
おっと、フレアさんとミシャさんにも指摘されちゃったよ。
第四治療院は元々大きな施設だし、入院患者は第三治療院よりも多いかもね。
結果的に、フレアさんとミシャさんの言っていた事が正しかったと証明されました。
「わあ、沢山の人が入院していますね」
第四治療院に行って、とってもビックリしました。
大部屋に沢山の人が入院していて、看護役のシスターさんが忙しく働いていました。
入院している人の多くが、体に怪我をした兵でした。
「シスターさん、何でこんなにも多くの怪我人がいるのですか?」
「前線で怪我をした人が、この第四治療院に多く集められたのです。第四治療院は設備も新しいし、何よりも収容人数が多いので」
他の治療院だと街の人が多かったけど、第四治療院には怪我をした兵が多く集まっていたんだ。
これは、急いで治療した方が良さそうだね。
よしっと、僕とシロちゃんは気合を入れて治療を始めました。
「これは、包帯とかの整理もかなり大変だわ」
「ベッド数が多いから、シーツの敷き直しも多いわね」
僕だけでなく、フレアさんとミシャさんも大部屋の片付けとかで大忙しです。
それでも、二時間かけて大部屋での治療や清掃に後片付けは完了しました。
「ふう、結構疲れたわね。個室は、昼食を食べてから行いましょう」
「そうね。レオ君もだけど、私達も体を休めないとね」
結局第四治療院の大部屋での対応が終わった段階で昼食の時間になったので、僕達はミシャさんの家で昼食を食べて休憩しました。
休む時はきっちりと休まないと駄目だし、僕も結構魔力を使っちゃったもんね。
ゆっくりと休んでから、僕達は再び第四治療院に向かいました。
「ふう、何とか全部終わりましたね」
「レオ君、お疲れ様ね。これで、多くの兵が職務復帰出来るわ」
「個室に入院している人も、手足を失った人がいなくて助かったわね」
第四治療院での治療も無事に終えて、僕達は完了のサインを貰いに行くために教会に向かいました。
午後の早い内に治療を終える事ができたし、僕もフレアさんもミシャさんもニコニコしていました。
「これで完了じゃ。年内にもう一回治療をお願いする予定だ」
「ありがとうございます。勉強の日に当たらなければ、いつでも大丈夫です」
「うむ、レオ君はまだ小さいから、勉強を優先せねばならない。その辺は、キチンと配慮するぞ」
ちょうどブラッドリーさんが教会内にいたので、そのまま依頼書にサインして貰いました。
これで今回の治療は完了!
って思っていたら、教会に駆け込んで来た人がいたよ。
「す、すみません、どなたか息子を治療して頂けませんか?」
「うわーん! 痛い、痛いよー!」
若いお母さんが大泣きしている子どもを抱えてきたけど、よく見ると、子どもの右手が血塗れでぐちゃぐちゃです。
「こ、これは酷い。一体何があったのか?」
「子どもが押入れの中でイタズラをして、荷物が崩れてしまったんです。急いで荷物をどかしたのですが、手を挟んでしまっていて……」
「痛い、痛いよー!」
ブラッドリーさんが子どもが怪我をした理由を母親に聞いていたけど、子どもはイタズラをするものだよね。
僕とシロちゃんは大泣きしている子どもの所に行き、魔力を溜め始めました。
シュイン、シュイン。
「では、治療しますね」
「レオ君、頼んだぞ」
「な、なに? この魔法陣は?」
母親は沢山の魔法陣が現れて良くわからない表情をしていたけど、僕とシロちゃんは目の前の怪我をした男の子に意識が向いていました。
シュイーン!
「えーい!」
僕とシロちゃんは、溜めた魔力を一気に開放します。
子どもを中心にして、眩しい光が包み込みます。
そして、光が止むと大怪我をした子どもの手は綺麗に治っていました。
「あれ? 手が痛くないよ?」
「そ、そんな、奇跡が、奇跡が起きたわ……」
痛みで大泣きしていた子どもは、治った手を見てキョトンとしていた。
母親も、何が起きたのかを理解できないでいた。
「今回は少しだけ体の再生もありましたが、そんなに魔力を使わなくて済みました」
「いや、あの、そんな簡単でしたってレベルの怪我じゃないんだけど……」
「レオ君は相変わらず規格外ね……」
僕とシロちゃんはいい仕事をしたと額を拭っていたけど、フレアさんとミシャさんは呆れた感じで僕の事を見ていました。
「ブラッドリーさん、後はお願いしても良いですか?」
「おお、任せなさい」
教会内はとてもざわざわとしていたけど、ブラッドリーさんならきっと上手く纏めてくれるよね。
「あ、あの、息子の怪我を治してくれて、本当にありがとうございました」
「ありがとー!」
教会を後にしようとしたら、慌てた感じで母親と子どもが僕にお礼を言ってきました。
やっぱり元気になるって嬉しいよね。
僕もほっこりしながら、教会を後にしました。
冒険者ギルドに行って手続きしてから、歩いて第三治療院に向かいます。
「第三治療院は、そんなに入院している人は多くないですね。これなら、直ぐに第四治療院に行けますね」
第三治療院の大部屋に入院している人は案外少なく、あっという間に治療を終えてしまいました。
「第四治療院に、多くの人が入院しているかもしれないわ。まだ、油断しない様にね」
「最後まで油断せずに気を引き締めるのは、冒険者としての基本よ」
おっと、フレアさんとミシャさんにも指摘されちゃったよ。
第四治療院は元々大きな施設だし、入院患者は第三治療院よりも多いかもね。
結果的に、フレアさんとミシャさんの言っていた事が正しかったと証明されました。
「わあ、沢山の人が入院していますね」
第四治療院に行って、とってもビックリしました。
大部屋に沢山の人が入院していて、看護役のシスターさんが忙しく働いていました。
入院している人の多くが、体に怪我をした兵でした。
「シスターさん、何でこんなにも多くの怪我人がいるのですか?」
「前線で怪我をした人が、この第四治療院に多く集められたのです。第四治療院は設備も新しいし、何よりも収容人数が多いので」
他の治療院だと街の人が多かったけど、第四治療院には怪我をした兵が多く集まっていたんだ。
これは、急いで治療した方が良さそうだね。
よしっと、僕とシロちゃんは気合を入れて治療を始めました。
「これは、包帯とかの整理もかなり大変だわ」
「ベッド数が多いから、シーツの敷き直しも多いわね」
僕だけでなく、フレアさんとミシャさんも大部屋の片付けとかで大忙しです。
それでも、二時間かけて大部屋での治療や清掃に後片付けは完了しました。
「ふう、結構疲れたわね。個室は、昼食を食べてから行いましょう」
「そうね。レオ君もだけど、私達も体を休めないとね」
結局第四治療院の大部屋での対応が終わった段階で昼食の時間になったので、僕達はミシャさんの家で昼食を食べて休憩しました。
休む時はきっちりと休まないと駄目だし、僕も結構魔力を使っちゃったもんね。
ゆっくりと休んでから、僕達は再び第四治療院に向かいました。
「ふう、何とか全部終わりましたね」
「レオ君、お疲れ様ね。これで、多くの兵が職務復帰出来るわ」
「個室に入院している人も、手足を失った人がいなくて助かったわね」
第四治療院での治療も無事に終えて、僕達は完了のサインを貰いに行くために教会に向かいました。
午後の早い内に治療を終える事ができたし、僕もフレアさんもミシャさんもニコニコしていました。
「これで完了じゃ。年内にもう一回治療をお願いする予定だ」
「ありがとうございます。勉強の日に当たらなければ、いつでも大丈夫です」
「うむ、レオ君はまだ小さいから、勉強を優先せねばならない。その辺は、キチンと配慮するぞ」
ちょうどブラッドリーさんが教会内にいたので、そのまま依頼書にサインして貰いました。
これで今回の治療は完了!
って思っていたら、教会に駆け込んで来た人がいたよ。
「す、すみません、どなたか息子を治療して頂けませんか?」
「うわーん! 痛い、痛いよー!」
若いお母さんが大泣きしている子どもを抱えてきたけど、よく見ると、子どもの右手が血塗れでぐちゃぐちゃです。
「こ、これは酷い。一体何があったのか?」
「子どもが押入れの中でイタズラをして、荷物が崩れてしまったんです。急いで荷物をどかしたのですが、手を挟んでしまっていて……」
「痛い、痛いよー!」
ブラッドリーさんが子どもが怪我をした理由を母親に聞いていたけど、子どもはイタズラをするものだよね。
僕とシロちゃんは大泣きしている子どもの所に行き、魔力を溜め始めました。
シュイン、シュイン。
「では、治療しますね」
「レオ君、頼んだぞ」
「な、なに? この魔法陣は?」
母親は沢山の魔法陣が現れて良くわからない表情をしていたけど、僕とシロちゃんは目の前の怪我をした男の子に意識が向いていました。
シュイーン!
「えーい!」
僕とシロちゃんは、溜めた魔力を一気に開放します。
子どもを中心にして、眩しい光が包み込みます。
そして、光が止むと大怪我をした子どもの手は綺麗に治っていました。
「あれ? 手が痛くないよ?」
「そ、そんな、奇跡が、奇跡が起きたわ……」
痛みで大泣きしていた子どもは、治った手を見てキョトンとしていた。
母親も、何が起きたのかを理解できないでいた。
「今回は少しだけ体の再生もありましたが、そんなに魔力を使わなくて済みました」
「いや、あの、そんな簡単でしたってレベルの怪我じゃないんだけど……」
「レオ君は相変わらず規格外ね……」
僕とシロちゃんはいい仕事をしたと額を拭っていたけど、フレアさんとミシャさんは呆れた感じで僕の事を見ていました。
「ブラッドリーさん、後はお願いしても良いですか?」
「おお、任せなさい」
教会内はとてもざわざわとしていたけど、ブラッドリーさんならきっと上手く纏めてくれるよね。
「あ、あの、息子の怪我を治してくれて、本当にありがとうございました」
「ありがとー!」
教会を後にしようとしたら、慌てた感じで母親と子どもが僕にお礼を言ってきました。
やっぱり元気になるって嬉しいよね。
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