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第四章 サンダーランド辺境伯領
第二百二十八話 今日も治療院での治療を行います
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翌日は、予定通りに第三治療院と第四治療院での治療を行います。
「では、行ってきますね」
「気を付けて行ってくるように」
チェルシーさんとスーザンさんと一緒に馬車に乗り込み、ボーガンさんがお見送りをしてくれました。
ガラガラガラ。
「ふふ、レオ君がどんな魔法を見せてくれるか、とっても楽しみだわ」
「きっと、スーザンの度肝を抜かれるわよ。覚悟しなさいね」
スーザンさんは、僕の魔法が見られるとあってとってもワクワクしていました。
チェルシーさんは昨日僕の魔法を見ていたけど、それでも楽しそうにしていました。
そして馬車は、何も問題なく第三治療院に到着しました。
「これはこれは、チェルシー様連日になり申し訳ありません。そして、スーザン様も身重ながらわざわざお越し頂きありがとうございます」
既に第三治療院にブラッドリーさんが来ていて、ニコリとしながら僕達を出迎えてくれました。
それよりも気になるのが、ブラッドリーさんの後ろに控えるシスターさんの数の多さです。
十人は軽く超えていると思うよ。
「レオ君の魔法を使った後、状態を確認する為に人手を確保しました。まあ、黒髪の天使様が起こす奇跡を見たいというのもありますがね」
絶対にブラッドリーさんが付け加えた様にいった事が、シスターさんが集まった本音だと思いますよ。
じゃあ早速という事で、僕達は第三治療院に入りました。
「大部屋はこちらになります」
シスターさんに案内された大部屋にも、沢山の怪我人が痛そうにベッドに横たわっていていました。
これは、早く治療して痛いのをなくしてあげないと。
僕とシロちゃんはお互いにそう思って、魔力を溜め始めました。
「おお、何という魔力でしょうか……」
「これが、黒髪の天使様の魔力……」
あの、シスターさん、僕とシロちゃんはまだ魔力を溜め始めただけなんですけど。
ざわざわとしているシスターさんを尻目に、僕達の魔力は十分に溜まりました。
「ブラッドリーさん、いつでも大丈夫です」
「うむ、レオ君やってくれ」
ブラッドリーさんの許可も得たので、僕とシロちゃんは溜めた魔力を開放しました。
シュイン、シュイン、シュイーン!
「えーい!」
僕を中心として、魔法の光が広く拡散していきます。
「す、凄い。これが、レオ君の魔法……」
僕の魔法を初めて見たスーザンさんは、僕の後ろで言葉にならない驚きをしていました。
段々と光が収まっていき、僕もシロちゃんも構えを解きました。
「ふう、これである程度治療できたはずです」
「えっ、はっ、はい。直ぐに確認します」
僕が振り返ってニコリとしながらシスターさんに話しかけたら、シスターさんは我に返って動き出しました。
「な、何だこりゃ。傷が塞がっているぞ!」
「折れていた腕が動かせるぞ!」
怪我をしていた人も、怪我が治ってビックリしていました。
看護対応のシスターさんも、驚きつつ患部のチェックを始めました。
「ほほほ、流石は黒髪の天使様じゃ。では、我々は邪魔になるので教会の応接室に向かいましょうか」
「そうですね。スーザンもレオ君も行きましょう」
「は、はい……」
ブラッドリーさんとチェルシーさんは昨日僕の魔法を見ていたから平然としていたけど、スーザンさんは未だに夢の中にいるようです。
そんなスーザンさんも、応接室に入ってお茶を飲んだらだいぶ落ち着きました。
「私も魔法は見た事がありますが、レオ君の魔法は私の想像を遥かに超えていました」
「そうでしょうね。私も初めてレオ君の魔法を見た時は、この世のものではないと思いましたわ」
えっと、スーザンさんもチェルシーさんも、僕を人間じゃないって感じで話さないで下さいよ。
僕は、普通の小さな子どもなんですから。
「怪我人の状態確認が終わりましたら、第四の治療院へ向かいましょう。あと、既に第一の治療院と第二の治療院で退院可能な者は全て退院しました。明日より新たな患者の受け入れも始まります」
おお、早速新たな患者の受け入れが始まるんですね。
暫くは忙しそうだけど、僕も頑張ってお手伝いしないとね。
「では、行ってきますね」
「気を付けて行ってくるように」
チェルシーさんとスーザンさんと一緒に馬車に乗り込み、ボーガンさんがお見送りをしてくれました。
ガラガラガラ。
「ふふ、レオ君がどんな魔法を見せてくれるか、とっても楽しみだわ」
「きっと、スーザンの度肝を抜かれるわよ。覚悟しなさいね」
スーザンさんは、僕の魔法が見られるとあってとってもワクワクしていました。
チェルシーさんは昨日僕の魔法を見ていたけど、それでも楽しそうにしていました。
そして馬車は、何も問題なく第三治療院に到着しました。
「これはこれは、チェルシー様連日になり申し訳ありません。そして、スーザン様も身重ながらわざわざお越し頂きありがとうございます」
既に第三治療院にブラッドリーさんが来ていて、ニコリとしながら僕達を出迎えてくれました。
それよりも気になるのが、ブラッドリーさんの後ろに控えるシスターさんの数の多さです。
十人は軽く超えていると思うよ。
「レオ君の魔法を使った後、状態を確認する為に人手を確保しました。まあ、黒髪の天使様が起こす奇跡を見たいというのもありますがね」
絶対にブラッドリーさんが付け加えた様にいった事が、シスターさんが集まった本音だと思いますよ。
じゃあ早速という事で、僕達は第三治療院に入りました。
「大部屋はこちらになります」
シスターさんに案内された大部屋にも、沢山の怪我人が痛そうにベッドに横たわっていていました。
これは、早く治療して痛いのをなくしてあげないと。
僕とシロちゃんはお互いにそう思って、魔力を溜め始めました。
「おお、何という魔力でしょうか……」
「これが、黒髪の天使様の魔力……」
あの、シスターさん、僕とシロちゃんはまだ魔力を溜め始めただけなんですけど。
ざわざわとしているシスターさんを尻目に、僕達の魔力は十分に溜まりました。
「ブラッドリーさん、いつでも大丈夫です」
「うむ、レオ君やってくれ」
ブラッドリーさんの許可も得たので、僕とシロちゃんは溜めた魔力を開放しました。
シュイン、シュイン、シュイーン!
「えーい!」
僕を中心として、魔法の光が広く拡散していきます。
「す、凄い。これが、レオ君の魔法……」
僕の魔法を初めて見たスーザンさんは、僕の後ろで言葉にならない驚きをしていました。
段々と光が収まっていき、僕もシロちゃんも構えを解きました。
「ふう、これである程度治療できたはずです」
「えっ、はっ、はい。直ぐに確認します」
僕が振り返ってニコリとしながらシスターさんに話しかけたら、シスターさんは我に返って動き出しました。
「な、何だこりゃ。傷が塞がっているぞ!」
「折れていた腕が動かせるぞ!」
怪我をしていた人も、怪我が治ってビックリしていました。
看護対応のシスターさんも、驚きつつ患部のチェックを始めました。
「ほほほ、流石は黒髪の天使様じゃ。では、我々は邪魔になるので教会の応接室に向かいましょうか」
「そうですね。スーザンもレオ君も行きましょう」
「は、はい……」
ブラッドリーさんとチェルシーさんは昨日僕の魔法を見ていたから平然としていたけど、スーザンさんは未だに夢の中にいるようです。
そんなスーザンさんも、応接室に入ってお茶を飲んだらだいぶ落ち着きました。
「私も魔法は見た事がありますが、レオ君の魔法は私の想像を遥かに超えていました」
「そうでしょうね。私も初めてレオ君の魔法を見た時は、この世のものではないと思いましたわ」
えっと、スーザンさんもチェルシーさんも、僕を人間じゃないって感じで話さないで下さいよ。
僕は、普通の小さな子どもなんですから。
「怪我人の状態確認が終わりましたら、第四の治療院へ向かいましょう。あと、既に第一の治療院と第二の治療院で退院可能な者は全て退院しました。明日より新たな患者の受け入れも始まります」
おお、早速新たな患者の受け入れが始まるんですね。
暫くは忙しそうだけど、僕も頑張ってお手伝いしないとね。
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