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第四章 サンダーランド辺境伯領
第二百二十六話 第二治療院でも治療を行います
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僕達は教会の中の応接室に移動して、シスターさんが出してくれたお茶を飲みました。
少し落ち着いたし、今のうちに謝っちゃおう。
「すみません、僕やりすぎちゃいました」
「レオ君、気にしなくて良いのよ」
「そうじゃのう。こちらこそすまんな。あまりの魔法の凄さに、儂らが過剰に驚いてしまったぞ」
チェルシーさんとブラッドリーさんも謝ってきたので、お互いにペコペコとしちゃいました。
「いやはや、黒髪の天使様の実力は噂以上でしたな。しかも、積極的に怪我人を治したいというその御心がとても良い」
「ええ、その様ですわね。私は噂も誇張されたものだと思っていましたが、目の前で起きた奇跡は噂以上でしたわ」
「あの……その……」
そして、始まってしまったのが目の前にいる人達による僕の褒め合いでした。
僕がワタワタしても、全く止まりませんでした。
ガチャ。
「失礼します、治療院に入院している方について報告します」
そして目の前で繰り広げられていた僕の褒め合いが一段落したタイミングで、治療院にいたシスターさんが応接室に入ってきました。
「入院患者の八割が退院可能となりました。残りの重症者も、症状がかなり改善されています」
「「なっ!」」
シスターさんが戸惑いながらも報告してくれて、チェルシーさんとブラッドリーさんが驚愕の表情になっちゃいました。
「うーん、全員治らなかったんですね。ちょっと悔しいです」
「「「えっ!?」」」
僕とシロちゃんは重症者も治すつもりでいたけど、上手くいかなかったんだ。
ちょっと落ち込んでいる僕とシロちゃんを見て、チェルシーさんとブラッドリーさんとシスターさんは驚いていました。
な、何とか話題をそらさないと。
「えっと、シスターさん、治療院内は退院する人でゴタゴタしていますか?」
「え、ええ、次の患者の受け入れ準備もありますので、私達も今日いっぱいは忙しいかと」
そっか、退院してそのまま次の人を受け入れる訳じゃないもんね。
すると、少し考え込んでいたチェルシーさんが、僕に話しかけてきました。
「うーん、そうね。レオ君、さっきの広範囲回復魔法はまだいけそう?」
「はい、あと一回なら。一日二回が限度です」
「うん、分かったわ。では、こうしましょう」
僕の話を聞いたチェルシーさんが、良い案が思い浮かんだと手をぽんと合わせました。
「この街には、四つの治療院があるのよ。なので、今日明日で軽症者を治療して、明後日から重症者の治療に入りましょう」
「うむ、それが良いですな。治った者より、持ち場に戻る事ができましょう」
こうして、僕が行う治療方針が決まりました。
僕とシロちゃんにとっても、広範囲魔法の練習になるからとっても都合が良いですね。
もう少し休んでから、僕とチェルシーさんとブラッドリーさんは馬車に乗って次の教会に向かいました。
「この街には、教会が沢山あるんですね」
「それだけ大きな街ですから。王都には、もっと沢山の教会がありますよ」
最初の教会から少し行くと、目的地の二つ目の教会にたどり着き、早速教会脇にある治療院に向かいました。
「ここの治療院にも、沢山の人が入院していますね」
「ここには、主に軽症者が入院しております」
付き添いのシスターさんが説明してくれたけど、この治療院は軽症者だけなんだ。
だったら、上手くいけば全員が退院できるね。
僕達は大部屋に着くと、準備を始めました。
「じゃあ、早速始めます」
「レオ君、お願いね」
チェルシーさんの合図で、僕とシロちゃんは両手に魔力を溜め始めました。
魔力を使い切らないように、上手く調整してっと。
「いきまーす!」
シュイン、シュイン、シュイーン!
「な、何という魔法でしょうか……」
僕とシロちゃんの放った魔法を見たシスターさんは、驚愕の表情のまま固まってしまいました。
流石チェルシーさんとブラッドリーさんは二回目なので、落ち着いて僕とシロちゃんの魔法を見ていました。
「ふう、これで大丈夫かと思います」
「うむ、流石は黒髪の天使様の魔法じゃ。ほぼ全ての者が完治しているはずだ、確認する様に」
「えっ? はっ、はい!」
訳わからないままのシスターさんが、ブラッドリーさんの指示で動き始めました。
「我々は、教会の応接室にでも行きましょう」
「そうですね、結果を確認しないとならないですから」
暫くは最初の治療院と同じくシスターさんが忙しく動くはずなので、僕達は教会の応接室に向かいました。
ふう、流石にもう魔力が残り少ないね。
少し落ち着いたし、今のうちに謝っちゃおう。
「すみません、僕やりすぎちゃいました」
「レオ君、気にしなくて良いのよ」
「そうじゃのう。こちらこそすまんな。あまりの魔法の凄さに、儂らが過剰に驚いてしまったぞ」
チェルシーさんとブラッドリーさんも謝ってきたので、お互いにペコペコとしちゃいました。
「いやはや、黒髪の天使様の実力は噂以上でしたな。しかも、積極的に怪我人を治したいというその御心がとても良い」
「ええ、その様ですわね。私は噂も誇張されたものだと思っていましたが、目の前で起きた奇跡は噂以上でしたわ」
「あの……その……」
そして、始まってしまったのが目の前にいる人達による僕の褒め合いでした。
僕がワタワタしても、全く止まりませんでした。
ガチャ。
「失礼します、治療院に入院している方について報告します」
そして目の前で繰り広げられていた僕の褒め合いが一段落したタイミングで、治療院にいたシスターさんが応接室に入ってきました。
「入院患者の八割が退院可能となりました。残りの重症者も、症状がかなり改善されています」
「「なっ!」」
シスターさんが戸惑いながらも報告してくれて、チェルシーさんとブラッドリーさんが驚愕の表情になっちゃいました。
「うーん、全員治らなかったんですね。ちょっと悔しいです」
「「「えっ!?」」」
僕とシロちゃんは重症者も治すつもりでいたけど、上手くいかなかったんだ。
ちょっと落ち込んでいる僕とシロちゃんを見て、チェルシーさんとブラッドリーさんとシスターさんは驚いていました。
な、何とか話題をそらさないと。
「えっと、シスターさん、治療院内は退院する人でゴタゴタしていますか?」
「え、ええ、次の患者の受け入れ準備もありますので、私達も今日いっぱいは忙しいかと」
そっか、退院してそのまま次の人を受け入れる訳じゃないもんね。
すると、少し考え込んでいたチェルシーさんが、僕に話しかけてきました。
「うーん、そうね。レオ君、さっきの広範囲回復魔法はまだいけそう?」
「はい、あと一回なら。一日二回が限度です」
「うん、分かったわ。では、こうしましょう」
僕の話を聞いたチェルシーさんが、良い案が思い浮かんだと手をぽんと合わせました。
「この街には、四つの治療院があるのよ。なので、今日明日で軽症者を治療して、明後日から重症者の治療に入りましょう」
「うむ、それが良いですな。治った者より、持ち場に戻る事ができましょう」
こうして、僕が行う治療方針が決まりました。
僕とシロちゃんにとっても、広範囲魔法の練習になるからとっても都合が良いですね。
もう少し休んでから、僕とチェルシーさんとブラッドリーさんは馬車に乗って次の教会に向かいました。
「この街には、教会が沢山あるんですね」
「それだけ大きな街ですから。王都には、もっと沢山の教会がありますよ」
最初の教会から少し行くと、目的地の二つ目の教会にたどり着き、早速教会脇にある治療院に向かいました。
「ここの治療院にも、沢山の人が入院していますね」
「ここには、主に軽症者が入院しております」
付き添いのシスターさんが説明してくれたけど、この治療院は軽症者だけなんだ。
だったら、上手くいけば全員が退院できるね。
僕達は大部屋に着くと、準備を始めました。
「じゃあ、早速始めます」
「レオ君、お願いね」
チェルシーさんの合図で、僕とシロちゃんは両手に魔力を溜め始めました。
魔力を使い切らないように、上手く調整してっと。
「いきまーす!」
シュイン、シュイン、シュイーン!
「な、何という魔法でしょうか……」
僕とシロちゃんの放った魔法を見たシスターさんは、驚愕の表情のまま固まってしまいました。
流石チェルシーさんとブラッドリーさんは二回目なので、落ち着いて僕とシロちゃんの魔法を見ていました。
「ふう、これで大丈夫かと思います」
「うむ、流石は黒髪の天使様の魔法じゃ。ほぼ全ての者が完治しているはずだ、確認する様に」
「えっ? はっ、はい!」
訳わからないままのシスターさんが、ブラッドリーさんの指示で動き始めました。
「我々は、教会の応接室にでも行きましょう」
「そうですね、結果を確認しないとならないですから」
暫くは最初の治療院と同じくシスターさんが忙しく動くはずなので、僕達は教会の応接室に向かいました。
ふう、流石にもう魔力が残り少ないね。
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