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第四章 サンダーランド辺境伯領
第二百七話 雰囲気の良い宿に泊まるよ
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「そろそろ馬車が出発します」
あっ、僕が乗る馬車が出発するよ。
僕はお金を払って、馬車に乗り込みます。
「わざわざ、見送りありがとうございます」
「レオ君、気をつけてな」
「良い旅を!」
僕とシロちゃんは、騒ぎで一緒だった人に手を振りました。
わざわざ見送りをしてくれるなんて、とっても良い人ですね。
カラカラカラ。
二日目の馬車には、三人の女性が乗っていました。
「ねえねえ、本当にあのレオ君なんだよね?」
「凄い凄い、本当に小さいのに魔法使いなんだ」
「ちっちゃなスライムも連れてるし、とっても可愛いわね」
「えっ、えーと、その……」
とっても若い女性なので、僕を取り囲んでキャッキャッしていますよ。
どうも馬車から僕の魔法を見ていたみたいで、直ぐに僕の事に気がついたみたいです。
でも、ちょっと迫力満点だから何とかして話題をそらさないと……
「あ、あの、次の街ってどんな所ですか?」
「必死になっちゃって、レオ君とっても可愛いわ」
「そんなレオ君に、お姉さんが街の事を教えてあげましょう」
「次の街は、男爵領の領都よ。幾つか宿も食堂もあるわ」
おお、遂にコバルトブルーレイク直轄領を抜けて男爵領に入るんだね。
それに、宿も食堂も何箇所もあるのはとっても助かるね。
出来れば、安全な宿だと助かるね。
「この街道は、動物とか魔物が出ますか?」
「うーん、人通りの多い街道だからそんなには出てこないよ」
「出ても、オオカミくらいだね」
「森じゃなくて平原だからってのもあるわ」
確かに、今は平原のど真ん中を街道が通っています。
前にゴブリンとかが襲ってきたのも森沿いの街道だったし、平原はやっぱり襲ってくる動物や魔物は少ないんだね。
そして本当に何にも起こる事なく、夕方には無事に男爵領の領都に到着しました。
「えっと、この街でおすすめの宿ってありますか?」
「良い宿を知っているよ」
「案内してあげるね」
「こっちだよ」
お姉さん達が案内してくれたのは、アットホームな感じのする家族経営の宿だったよ。
何だか、温かい感じがするよ。
僕とお姉さん達は、宿に入って行きました。
「こんばんは」
「お母さん、ただいま」
「お客さん連れてきたよ」
「凄いお客さんだよ」
僕は普通に挨拶したけど、お姉さん達はお家に帰ってきたって感じの挨拶をしていたよ。
この宿が、お姉さん達のお家なんだね。
でも、お姉さんが呼びかけても、誰も出てこなかったよ。
ガタン。
「う、うう……こ、腰が……」
と、ここで誰かの苦しそうな声と共に、何かが倒れた音がしたよ。
お姉さんがハッとした表情になって、厨房の中に入っていった。
僕も、お姉さんの後を追いかけよう。
「うう、また、腰をやってしまった……」
「お父さん、大丈夫?」
「シッカリして」
厨房の中では、壁にもたれながら腰を押さえている男性がいたよ。
顔は真っ青で、とっても苦しそうです。
お姉さん達も、とても心配そうにおじさんの側に寄っていました。
直ぐに治療しないと!
「ちょっと失礼します」
「うう……」
僕も苦しそうなおじさんに軽く魔力を流したら、腰だけじゃなくて膝とかもボロボロだったよ。
これでは、とっても痛いよね。
合体魔法じゃないとおじさんの怪我を治せないと思ったので、僕は両手に魔力を溜めました。
「いっきまーす!」
キラーン、ピカー!
「すっ、凄い……」
「これが、レオ君の魔法」
「あの黒髪の魔術師の魔法なんだ」
僕の合体魔法を見て、お姉さん達はとってもビックリしていたよ。
でも、僕は目の前で苦しんでいるおじさんの治療に専念します。
「ふう、だいぶ良くなったと思います。動けますか?」
だいぶ魔力を使っちゃったけど、おじさんの体の悪い所は治ったはずです。
痛みで苦しんでいたおじさんは、とってもビックリした表情に変わりながら体をペタペタと触っていました。
「痛くない、全く痛くないぞ。あの激痛が、全く感じられん」
「「「お父さん!」」」
不思議そうな表情のおじさんに、お姉さん達が涙ながらに抱きついていました。
きっとおじさんが倒れていて、とっても心配だったのね。
「あら、あなた達帰ってきていたのね。おや? どうかしたのかい?」
ここで、小柄な女性が厨房の中に入ってきました。
厨房であった事を見ていなかったので、何があったか分からない様子でした。
厨房で話をするのも何なので、全員で食堂に移動します。
「そういう事があったのね。レオ君、うちの人を助けてくれてありがとうね」
お姉さん達がおばさんに厨房で何があったかを説明すると、僕にお礼を言ってくれました。
「古傷が痛んだみたいだな。水の入った鍋を持ち上げたら、腰がビキッていってしまったぞ。しかし、黒髪の魔術師ってのは本当に凄いんだな。体の痛みが全くないぞ」
どうもおじさんは元冒険者らしく、怪我が原因で冒険者を辞めて宿を始めたそうです。
夕食の支度をしていて、腰を痛めちゃったんだね。
「さて、俺は仕込みに戻るぞ。治療のお礼に、美味い料理を作らないといけないな」
おじさんは、腕まくりをしながら再び厨房の中に軽やかに入っていきました。
もう、怪我は大丈夫みたいだね。
「それじゃあ、レオ君の泊まる部屋を案内してあげて」
「「「はーい」」」
おばさんは、お姉さん達に部屋の鍵を渡しました。
でも、僕はお部屋のお金を払っていないよ。
「あの、一泊幾らですか?」
「何言ってるの。あの人の怪我は、教会もどうしようもないと言っていたレベルなのよ。レオ君は、宿を続けられるかどうかの怪我を治してくれたんだからね」
確かにおじさんの怪我はかなり重症だったし、普通のポーションや回復魔法だったら少し良くなってもまた悪くなっちゃう可能性が高いと思うよ。
ここは、ありがたく申し出を受ける事にしよう。
「うわあ、とっても美味しそうです!」
「体が軽いから、久々に全力の料理ができたぜ」
食べやすい様にカットしてくれたお肉と、良い匂いがするスープが出てきました。
僕もそうだけど、おじさんも満面の笑顔で僕の事を見ていました。
「うわあ、お肉とっても美味しいです。ソースもとってもマッチしています」
「そうかそうか、それは良かった。沢山食べてくれな」
おじさんが腕によりをかけて作った夕食はとっても美味しくて、僕もシロちゃんもあっという間に食べちゃいました。
「そういえば、道中娘が一緒だったけど煩くなかったかい? コバルトブルーレイクの街で売られている、質の良いポーションを買いに行っていたのよ」
「色々な事を教えてくれたので、全然大丈夫でしたよ。それにコバルトブルーレイクの街で作られたポーションは、とっても効果がありますよ」
「あの子らは、お喋りが大好きだからね。それに、レオ君の太鼓判を押すポーションなら少しはあの人の怪我も良くなったかもね」
タイミングが合ったら、僕が店頭にいた時にお姉さん達と会っていたかもね。
それに、薬屋さんのポーションがとてもよく効くってのが広まっていて、何だか僕も嬉しくなっちゃうね。
今日はちょっとしたトラブルはあったけど、とってもほっこりした気持ちになれたよ。
あっ、僕が乗る馬車が出発するよ。
僕はお金を払って、馬車に乗り込みます。
「わざわざ、見送りありがとうございます」
「レオ君、気をつけてな」
「良い旅を!」
僕とシロちゃんは、騒ぎで一緒だった人に手を振りました。
わざわざ見送りをしてくれるなんて、とっても良い人ですね。
カラカラカラ。
二日目の馬車には、三人の女性が乗っていました。
「ねえねえ、本当にあのレオ君なんだよね?」
「凄い凄い、本当に小さいのに魔法使いなんだ」
「ちっちゃなスライムも連れてるし、とっても可愛いわね」
「えっ、えーと、その……」
とっても若い女性なので、僕を取り囲んでキャッキャッしていますよ。
どうも馬車から僕の魔法を見ていたみたいで、直ぐに僕の事に気がついたみたいです。
でも、ちょっと迫力満点だから何とかして話題をそらさないと……
「あ、あの、次の街ってどんな所ですか?」
「必死になっちゃって、レオ君とっても可愛いわ」
「そんなレオ君に、お姉さんが街の事を教えてあげましょう」
「次の街は、男爵領の領都よ。幾つか宿も食堂もあるわ」
おお、遂にコバルトブルーレイク直轄領を抜けて男爵領に入るんだね。
それに、宿も食堂も何箇所もあるのはとっても助かるね。
出来れば、安全な宿だと助かるね。
「この街道は、動物とか魔物が出ますか?」
「うーん、人通りの多い街道だからそんなには出てこないよ」
「出ても、オオカミくらいだね」
「森じゃなくて平原だからってのもあるわ」
確かに、今は平原のど真ん中を街道が通っています。
前にゴブリンとかが襲ってきたのも森沿いの街道だったし、平原はやっぱり襲ってくる動物や魔物は少ないんだね。
そして本当に何にも起こる事なく、夕方には無事に男爵領の領都に到着しました。
「えっと、この街でおすすめの宿ってありますか?」
「良い宿を知っているよ」
「案内してあげるね」
「こっちだよ」
お姉さん達が案内してくれたのは、アットホームな感じのする家族経営の宿だったよ。
何だか、温かい感じがするよ。
僕とお姉さん達は、宿に入って行きました。
「こんばんは」
「お母さん、ただいま」
「お客さん連れてきたよ」
「凄いお客さんだよ」
僕は普通に挨拶したけど、お姉さん達はお家に帰ってきたって感じの挨拶をしていたよ。
この宿が、お姉さん達のお家なんだね。
でも、お姉さんが呼びかけても、誰も出てこなかったよ。
ガタン。
「う、うう……こ、腰が……」
と、ここで誰かの苦しそうな声と共に、何かが倒れた音がしたよ。
お姉さんがハッとした表情になって、厨房の中に入っていった。
僕も、お姉さんの後を追いかけよう。
「うう、また、腰をやってしまった……」
「お父さん、大丈夫?」
「シッカリして」
厨房の中では、壁にもたれながら腰を押さえている男性がいたよ。
顔は真っ青で、とっても苦しそうです。
お姉さん達も、とても心配そうにおじさんの側に寄っていました。
直ぐに治療しないと!
「ちょっと失礼します」
「うう……」
僕も苦しそうなおじさんに軽く魔力を流したら、腰だけじゃなくて膝とかもボロボロだったよ。
これでは、とっても痛いよね。
合体魔法じゃないとおじさんの怪我を治せないと思ったので、僕は両手に魔力を溜めました。
「いっきまーす!」
キラーン、ピカー!
「すっ、凄い……」
「これが、レオ君の魔法」
「あの黒髪の魔術師の魔法なんだ」
僕の合体魔法を見て、お姉さん達はとってもビックリしていたよ。
でも、僕は目の前で苦しんでいるおじさんの治療に専念します。
「ふう、だいぶ良くなったと思います。動けますか?」
だいぶ魔力を使っちゃったけど、おじさんの体の悪い所は治ったはずです。
痛みで苦しんでいたおじさんは、とってもビックリした表情に変わりながら体をペタペタと触っていました。
「痛くない、全く痛くないぞ。あの激痛が、全く感じられん」
「「「お父さん!」」」
不思議そうな表情のおじさんに、お姉さん達が涙ながらに抱きついていました。
きっとおじさんが倒れていて、とっても心配だったのね。
「あら、あなた達帰ってきていたのね。おや? どうかしたのかい?」
ここで、小柄な女性が厨房の中に入ってきました。
厨房であった事を見ていなかったので、何があったか分からない様子でした。
厨房で話をするのも何なので、全員で食堂に移動します。
「そういう事があったのね。レオ君、うちの人を助けてくれてありがとうね」
お姉さん達がおばさんに厨房で何があったかを説明すると、僕にお礼を言ってくれました。
「古傷が痛んだみたいだな。水の入った鍋を持ち上げたら、腰がビキッていってしまったぞ。しかし、黒髪の魔術師ってのは本当に凄いんだな。体の痛みが全くないぞ」
どうもおじさんは元冒険者らしく、怪我が原因で冒険者を辞めて宿を始めたそうです。
夕食の支度をしていて、腰を痛めちゃったんだね。
「さて、俺は仕込みに戻るぞ。治療のお礼に、美味い料理を作らないといけないな」
おじさんは、腕まくりをしながら再び厨房の中に軽やかに入っていきました。
もう、怪我は大丈夫みたいだね。
「それじゃあ、レオ君の泊まる部屋を案内してあげて」
「「「はーい」」」
おばさんは、お姉さん達に部屋の鍵を渡しました。
でも、僕はお部屋のお金を払っていないよ。
「あの、一泊幾らですか?」
「何言ってるの。あの人の怪我は、教会もどうしようもないと言っていたレベルなのよ。レオ君は、宿を続けられるかどうかの怪我を治してくれたんだからね」
確かにおじさんの怪我はかなり重症だったし、普通のポーションや回復魔法だったら少し良くなってもまた悪くなっちゃう可能性が高いと思うよ。
ここは、ありがたく申し出を受ける事にしよう。
「うわあ、とっても美味しそうです!」
「体が軽いから、久々に全力の料理ができたぜ」
食べやすい様にカットしてくれたお肉と、良い匂いがするスープが出てきました。
僕もそうだけど、おじさんも満面の笑顔で僕の事を見ていました。
「うわあ、お肉とっても美味しいです。ソースもとってもマッチしています」
「そうかそうか、それは良かった。沢山食べてくれな」
おじさんが腕によりをかけて作った夕食はとっても美味しくて、僕もシロちゃんもあっという間に食べちゃいました。
「そういえば、道中娘が一緒だったけど煩くなかったかい? コバルトブルーレイクの街で売られている、質の良いポーションを買いに行っていたのよ」
「色々な事を教えてくれたので、全然大丈夫でしたよ。それにコバルトブルーレイクの街で作られたポーションは、とっても効果がありますよ」
「あの子らは、お喋りが大好きだからね。それに、レオ君の太鼓判を押すポーションなら少しはあの人の怪我も良くなったかもね」
タイミングが合ったら、僕が店頭にいた時にお姉さん達と会っていたかもね。
それに、薬屋さんのポーションがとてもよく効くってのが広まっていて、何だか僕も嬉しくなっちゃうね。
今日はちょっとしたトラブルはあったけど、とってもほっこりした気持ちになれたよ。
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