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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百九十五話 色々な人がピンブローチを買いに来ます
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その後も、たまに僕は店内でピンブローチ作りをしていました。
すると、若い男性からリクエストを受ける事が何度かありました。
ピンブローチを買うのは女性が圧倒的に多いんだけど、何故かなって思っていたらジュンさんが理由を教えてくれました。
「実はね、男性が告白をする時にアクセサリーを贈るのが流行っているのよ。高いアクセサリーを贈る人もいるけど、レオ君の作るピンブローチは手頃な値段だから購入しやすいのよ。しかも、リクエストにも応えてくれるから若い男性から注文が入るんだね」
あっ、そういえば女性をイメージしたリクエストが多かったけど、意中の女性をイメージしたんだね。
僕の作ったピンブローチで、告白が上手くいけばいいな。
僕もシロちゃんも、思わずほっこりとなったよ。
そういう事ならと、僕もシロちゃんも気合を入れてピンブローチを作らないとね。
ふんすって気合を入れて、今日も頑張ります。
「レオ君、こんにちは」
「頑張っているね」
と、気合を入れた所で僕に声をかける女性が。
顔を上げると、ユリアさん達が僕の作ったアクセサリーを手に取りながら僕に話しかけてきました。
「こんにちは、お買い物ですか?」
「そうよ、今日は依頼が早めに終わったからね」
「この商会は何でも揃うし、レオ君もいるかなと思ってきたのよ」
買い物ついでに、僕に会いに来てくれたんだ。
すると、ユマさんが興味津々で僕に話しかけてきました。
「確か、リクエストを聞いて作ってくれるんだよね?」
「はい、因みにユマさんはどんな感じが良いですか?」
「明るい感じのが良いな。元気になるやつで」
いつも元気いっぱいな、明るいユマさんらしいリクエストだね。
僕とシロちゃんは、ユマさんのリクエストに沿ったピンブローチを作り始めました。
オレンジ色のビーズとかも使ってみようかな?
付けると元気が出る様なピンブローチを目指します。
ポチポチポチ。
よし、出来た。
シロちゃんも、出来上がったみたいだね。
「ユマさん、こんな感じでどうですか?」
「わあ、凄い凄い! 二つとも、イメージ通りだよ」
ユマさんは、出来上がったピンブローチを手に取りながらとっても喜んでいます。
やっぱり作った物で喜んで貰うって、とっても嬉しいね。
シロちゃんも、嬉しそうにふるふると震えていました。
「私達もピンブローチを買うわね」
「普通に良い出来だから、どれにしようか迷いますわ」
ハナさんとナナさんだけでなく、ユリアさんとイリアさんも気に入ったピンブローチを購入してくれました。
「じゃあ、私達は先に宿に帰るわね」
「レオ君、お仕事頑張ってね」
「ありがとうございました」
僕もシロちゃんも、にっこりしながら皆を見送りました。
よーし、頑張って続きを作らないと。
ポチポチポチ。
「あの、すみません……」
またもや話しかけられたので顔を上げると、僕よりも少し上っぽい女の子が僕の前に立っていました。
女の子は、何だか迷っている表情をしているね。
「どうしましたか?」
「これで、ピンブローチ買えますか? お母さんの誕生日プレゼントを買いたいの……」
涙目の女の子が手に持っていたお金は、ちょっと足らない金額でした。
うーん、どうすれば良いんだろう?
あっ、こういう時は大人に相談しよう。
ちょうど、ジュンさんが僕の様子を見にやってきたよ。
「なるほどねー、お母さんにプレゼントを買って上げたいのね」
「うん……」
とっても不安な女の子に、ジュンさんが優しく話しかけました。
そしてジュンさんは、僕に向き直りました。
「レオ君、良く確認してくれたね。こういう場合は、未来の投資としてその金額で受けるか、素材を安い物に変えて作るかだね。今日は普通に作って良いわよ」
ジュンさんは、僕の頭を撫でながら話をしてくれました。
良かった、ピンブローチを作って良いんだね。
すると、女の子の目の前でシロちゃんがピンブローチを作り始めました。
「わあ、スライムがピンブローチを作っているよ!」
不安そうだった女の子の表情が、一気に明るくなりました。
ここは、シロちゃんにお任せですね。
シロちゃんは、誕生日プレゼントをイメージしてあっという間にピンブローチを作りました。
「ありがとー!」
女の子は、ジュンさんに包装して貰ったピンブローチを大事そうに持って帰りました。
僕もシロちゃんも、女の子に大きく手を振りました。
「ジュンさん、アクセサリーって色々な人が買いにくるんですね」
「そうよ、だから職人も一生懸命アクセサリーを作るのよ」
今日は色々なお客さんが商会に来たから、とっても勉強になったよ。
ピンブローチもポーションも、頑張って作ろう。
すると、若い男性からリクエストを受ける事が何度かありました。
ピンブローチを買うのは女性が圧倒的に多いんだけど、何故かなって思っていたらジュンさんが理由を教えてくれました。
「実はね、男性が告白をする時にアクセサリーを贈るのが流行っているのよ。高いアクセサリーを贈る人もいるけど、レオ君の作るピンブローチは手頃な値段だから購入しやすいのよ。しかも、リクエストにも応えてくれるから若い男性から注文が入るんだね」
あっ、そういえば女性をイメージしたリクエストが多かったけど、意中の女性をイメージしたんだね。
僕の作ったピンブローチで、告白が上手くいけばいいな。
僕もシロちゃんも、思わずほっこりとなったよ。
そういう事ならと、僕もシロちゃんも気合を入れてピンブローチを作らないとね。
ふんすって気合を入れて、今日も頑張ります。
「レオ君、こんにちは」
「頑張っているね」
と、気合を入れた所で僕に声をかける女性が。
顔を上げると、ユリアさん達が僕の作ったアクセサリーを手に取りながら僕に話しかけてきました。
「こんにちは、お買い物ですか?」
「そうよ、今日は依頼が早めに終わったからね」
「この商会は何でも揃うし、レオ君もいるかなと思ってきたのよ」
買い物ついでに、僕に会いに来てくれたんだ。
すると、ユマさんが興味津々で僕に話しかけてきました。
「確か、リクエストを聞いて作ってくれるんだよね?」
「はい、因みにユマさんはどんな感じが良いですか?」
「明るい感じのが良いな。元気になるやつで」
いつも元気いっぱいな、明るいユマさんらしいリクエストだね。
僕とシロちゃんは、ユマさんのリクエストに沿ったピンブローチを作り始めました。
オレンジ色のビーズとかも使ってみようかな?
付けると元気が出る様なピンブローチを目指します。
ポチポチポチ。
よし、出来た。
シロちゃんも、出来上がったみたいだね。
「ユマさん、こんな感じでどうですか?」
「わあ、凄い凄い! 二つとも、イメージ通りだよ」
ユマさんは、出来上がったピンブローチを手に取りながらとっても喜んでいます。
やっぱり作った物で喜んで貰うって、とっても嬉しいね。
シロちゃんも、嬉しそうにふるふると震えていました。
「私達もピンブローチを買うわね」
「普通に良い出来だから、どれにしようか迷いますわ」
ハナさんとナナさんだけでなく、ユリアさんとイリアさんも気に入ったピンブローチを購入してくれました。
「じゃあ、私達は先に宿に帰るわね」
「レオ君、お仕事頑張ってね」
「ありがとうございました」
僕もシロちゃんも、にっこりしながら皆を見送りました。
よーし、頑張って続きを作らないと。
ポチポチポチ。
「あの、すみません……」
またもや話しかけられたので顔を上げると、僕よりも少し上っぽい女の子が僕の前に立っていました。
女の子は、何だか迷っている表情をしているね。
「どうしましたか?」
「これで、ピンブローチ買えますか? お母さんの誕生日プレゼントを買いたいの……」
涙目の女の子が手に持っていたお金は、ちょっと足らない金額でした。
うーん、どうすれば良いんだろう?
あっ、こういう時は大人に相談しよう。
ちょうど、ジュンさんが僕の様子を見にやってきたよ。
「なるほどねー、お母さんにプレゼントを買って上げたいのね」
「うん……」
とっても不安な女の子に、ジュンさんが優しく話しかけました。
そしてジュンさんは、僕に向き直りました。
「レオ君、良く確認してくれたね。こういう場合は、未来の投資としてその金額で受けるか、素材を安い物に変えて作るかだね。今日は普通に作って良いわよ」
ジュンさんは、僕の頭を撫でながら話をしてくれました。
良かった、ピンブローチを作って良いんだね。
すると、女の子の目の前でシロちゃんがピンブローチを作り始めました。
「わあ、スライムがピンブローチを作っているよ!」
不安そうだった女の子の表情が、一気に明るくなりました。
ここは、シロちゃんにお任せですね。
シロちゃんは、誕生日プレゼントをイメージしてあっという間にピンブローチを作りました。
「ありがとー!」
女の子は、ジュンさんに包装して貰ったピンブローチを大事そうに持って帰りました。
僕もシロちゃんも、女の子に大きく手を振りました。
「ジュンさん、アクセサリーって色々な人が買いにくるんですね」
「そうよ、だから職人も一生懸命アクセサリーを作るのよ」
今日は色々なお客さんが商会に来たから、とっても勉強になったよ。
ピンブローチもポーションも、頑張って作ろう。
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