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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百八十六話 盗賊団の首領との戦いです
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僕とおばあさんは、お互いに魔力を溜め始めました。
すると、守備隊長さんが直ぐに動きました。
「おい、少し離れるぞ。魔法使い同士の戦いだ、魔法戦に巻き込まれる」
「は、はい!」
「ほほほ、死にたくなければ守備隊長の言う事をきくのじゃな」
守備隊長さんとおばあさんの声を聞いた守備隊員が、僕から離れて行きました。
「えい!」
「はあ!」
ズドーン。
「もう少し離れないと危ないな」
「こ、これが魔法使い同士の戦い……」
刹那、僕とおばあさんが放った魔法が空中でぶつかり辺りに衝撃波が広がりました。
守備隊長さんは更に僕から離れて、守備隊員は僕とおばあさんの魔法戦にビックリしています。
「とりゃ、とりゃ!」
「えい、えい!」
ドーン、ドーン。
僕は、あえておばあさんが得意な風魔法でおばあさんの放った魔法を相殺します。
おばあさんの二つ名通り、かなり強力な風魔法を使って来ます。
でも、まだまだ今の僕には魔法で相殺できます。
「流石は黒髪の魔術師、幼いのにやるのう。でも、こいつはどうかな?」
ヒューン、ドン!
「あっ、しまった!」
おばあさんの放ったエアバレットが僕に当たる直前で地面に方向を変えて土煙を起こしました。
僕は、急いで体を守るタイプの魔法障壁を展開します。
バキーン、バキーン。
「ぐっ」
土煙が拡散しないうちに、強力なエアーカッターが飛んで来ました。
魔法障壁で防がなかったら、確実に体が真っ二つになっていたよ。
かまいたちって二つ名は、伊達じゃないね。
「ふふ、この位防ぐと思ったよ。でも、こいつはどうかな?」
ゴオー!
あ、あれはトルネード!
風魔法でも、上位に入る大魔法だよ。
高さ十メートルは優に超える大きな風の渦が、体勢を崩している僕に近づいてきた。
今は魔力を溜める時間がないけど、大きな風の渦を相殺しないと。
「えーい、いけー!」
ゴオー!
僕は尻もちをついたままの体勢で、おばあさんが放ったトルネードの渦とは逆のトルネードを放ちました。
でも魔力を溜められなかったから、おばあさんよりも小さな五メートル程のトルネードです。
「ほほほ、黒髪の魔術師といえどもまだまだ幼子じゃ。年長者には勝てぬよ。敗因は経験不足じゃな」
おばあさんは僕の放ったトルネードでは相殺できずに僕が倒されると思っているけど、そうはいかないよ。
魔力を溜めずにでもトルネードを放ったから、また魔力を溜めずにトルネードを放てば良いんだよ。
「えーい!」
「なっ!」
僕は、間髪入れずにもう一発のトルネードを放ちました。
勿論魔力を溜める時間がなかったので、先程僕が放ったトルネードと同じ高さです。
ゴオー、バシューーーン。
「な、溜めなしのトルネードであたしのトルネードを相殺したぞ!」
ほっ、何とか上手く行ったよ。
二発の逆回転のトルネードで、おばあさんの放ったトルネードを相殺できた。
おばあさんは自分が放ったトルネードが相殺されてビックリしているけど、今度は僕の番だよ。
「えい、えい、えい」
シュン、シュン、シュン。
「ぐっ、ぐぐ……」
シュイーン、ドン、ドン、ドン。
僕は起き上がっておばあさんが逃げないように、そこそこの威力のエアーバレットを連射します。
僕の目論見通りに、おばあさんは咄嗟に魔法障壁を張って僕のエアーバレットを防いでいます。
おばあさんはトルネードを放つのにかなりの魔力を使ったみたいで、魔法障壁を張るのも精一杯って感じです。
なら、これで終わりです。
シュイーン。
「えーい!」
「ぐっ、これは……」
ヒューン、バリーン!
「うがあー!」
実は僕は右手でエアーバレットを連射しつつ、左手に魔力を溜めていました。
魔力を溜めたエアーバレットをおばあさんに放つと、おばあさんの張っていた魔法障壁が壊れておばあさんは後方に吹っ飛んで行きました。
け、結構吹っ飛んだけど、おばあさん生きているかな?
重要参考人だから、生きていてくれないと。
「レオ君はそのまま周囲を警戒して。おい、行くぞ」
「は、はい」
僕は守備隊長さんに言われた通りに、周囲を警戒します。
守備隊長さんは、守備隊員都ともにおばあさんの下に向かいました。
「ゔっ、うぅ……」
よ、良かった。
おばあさんはダメージをかなり受けていたけど、何とか生きていたよ。
守備隊長さんがおばあさんを拘束をしてから、ポーションを使っていました。
あと、魔法使いを拘束する時に使う特殊な魔導具も使っていました。
これで、おばあさんはもう動けないね。
「ぐっ、くそー!」
あっ、物陰から刃物を持った盗賊が突っ込んで来たよ。
バリバリ。
「ギャー!」
でも、僕の雷魔法で一発です。
もう一人盗賊が突っ込んできたけど、同じく雷魔法で沈黙します。
他の盗賊と比較すると、やっぱりあのおばあさんはとっても強かったんだね。
盗賊団の首領ってだけあったね。
「大人しく歩け!」
「とほほ……」
あっ、守備隊長さんと守備隊員が村長さんのマネをしていたおじいさんも拘束してきたよ。
これで、盗賊団の首領は無事に捕まえたんだね。
すると、守備隊長さんが直ぐに動きました。
「おい、少し離れるぞ。魔法使い同士の戦いだ、魔法戦に巻き込まれる」
「は、はい!」
「ほほほ、死にたくなければ守備隊長の言う事をきくのじゃな」
守備隊長さんとおばあさんの声を聞いた守備隊員が、僕から離れて行きました。
「えい!」
「はあ!」
ズドーン。
「もう少し離れないと危ないな」
「こ、これが魔法使い同士の戦い……」
刹那、僕とおばあさんが放った魔法が空中でぶつかり辺りに衝撃波が広がりました。
守備隊長さんは更に僕から離れて、守備隊員は僕とおばあさんの魔法戦にビックリしています。
「とりゃ、とりゃ!」
「えい、えい!」
ドーン、ドーン。
僕は、あえておばあさんが得意な風魔法でおばあさんの放った魔法を相殺します。
おばあさんの二つ名通り、かなり強力な風魔法を使って来ます。
でも、まだまだ今の僕には魔法で相殺できます。
「流石は黒髪の魔術師、幼いのにやるのう。でも、こいつはどうかな?」
ヒューン、ドン!
「あっ、しまった!」
おばあさんの放ったエアバレットが僕に当たる直前で地面に方向を変えて土煙を起こしました。
僕は、急いで体を守るタイプの魔法障壁を展開します。
バキーン、バキーン。
「ぐっ」
土煙が拡散しないうちに、強力なエアーカッターが飛んで来ました。
魔法障壁で防がなかったら、確実に体が真っ二つになっていたよ。
かまいたちって二つ名は、伊達じゃないね。
「ふふ、この位防ぐと思ったよ。でも、こいつはどうかな?」
ゴオー!
あ、あれはトルネード!
風魔法でも、上位に入る大魔法だよ。
高さ十メートルは優に超える大きな風の渦が、体勢を崩している僕に近づいてきた。
今は魔力を溜める時間がないけど、大きな風の渦を相殺しないと。
「えーい、いけー!」
ゴオー!
僕は尻もちをついたままの体勢で、おばあさんが放ったトルネードの渦とは逆のトルネードを放ちました。
でも魔力を溜められなかったから、おばあさんよりも小さな五メートル程のトルネードです。
「ほほほ、黒髪の魔術師といえどもまだまだ幼子じゃ。年長者には勝てぬよ。敗因は経験不足じゃな」
おばあさんは僕の放ったトルネードでは相殺できずに僕が倒されると思っているけど、そうはいかないよ。
魔力を溜めずにでもトルネードを放ったから、また魔力を溜めずにトルネードを放てば良いんだよ。
「えーい!」
「なっ!」
僕は、間髪入れずにもう一発のトルネードを放ちました。
勿論魔力を溜める時間がなかったので、先程僕が放ったトルネードと同じ高さです。
ゴオー、バシューーーン。
「な、溜めなしのトルネードであたしのトルネードを相殺したぞ!」
ほっ、何とか上手く行ったよ。
二発の逆回転のトルネードで、おばあさんの放ったトルネードを相殺できた。
おばあさんは自分が放ったトルネードが相殺されてビックリしているけど、今度は僕の番だよ。
「えい、えい、えい」
シュン、シュン、シュン。
「ぐっ、ぐぐ……」
シュイーン、ドン、ドン、ドン。
僕は起き上がっておばあさんが逃げないように、そこそこの威力のエアーバレットを連射します。
僕の目論見通りに、おばあさんは咄嗟に魔法障壁を張って僕のエアーバレットを防いでいます。
おばあさんはトルネードを放つのにかなりの魔力を使ったみたいで、魔法障壁を張るのも精一杯って感じです。
なら、これで終わりです。
シュイーン。
「えーい!」
「ぐっ、これは……」
ヒューン、バリーン!
「うがあー!」
実は僕は右手でエアーバレットを連射しつつ、左手に魔力を溜めていました。
魔力を溜めたエアーバレットをおばあさんに放つと、おばあさんの張っていた魔法障壁が壊れておばあさんは後方に吹っ飛んで行きました。
け、結構吹っ飛んだけど、おばあさん生きているかな?
重要参考人だから、生きていてくれないと。
「レオ君はそのまま周囲を警戒して。おい、行くぞ」
「は、はい」
僕は守備隊長さんに言われた通りに、周囲を警戒します。
守備隊長さんは、守備隊員都ともにおばあさんの下に向かいました。
「ゔっ、うぅ……」
よ、良かった。
おばあさんはダメージをかなり受けていたけど、何とか生きていたよ。
守備隊長さんがおばあさんを拘束をしてから、ポーションを使っていました。
あと、魔法使いを拘束する時に使う特殊な魔導具も使っていました。
これで、おばあさんはもう動けないね。
「ぐっ、くそー!」
あっ、物陰から刃物を持った盗賊が突っ込んで来たよ。
バリバリ。
「ギャー!」
でも、僕の雷魔法で一発です。
もう一人盗賊が突っ込んできたけど、同じく雷魔法で沈黙します。
他の盗賊と比較すると、やっぱりあのおばあさんはとっても強かったんだね。
盗賊団の首領ってだけあったね。
「大人しく歩け!」
「とほほ……」
あっ、守備隊長さんと守備隊員が村長さんのマネをしていたおじいさんも拘束してきたよ。
これで、盗賊団の首領は無事に捕まえたんだね。
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