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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百八十四話 助っ人が到着します
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グツグツグツ。
魔導コンロでお鍋を作りながら、皆に水魔法で作った水を入れたコップを渡します。
パンも今朝買ったものがあるし、僕の魔法袋の中にはまだまだ沢山の食料が入っています。
魔導コンロがあれば、わざわざ火をおこさなくても良いもんね。
「はい、どうぞ」
「「「温かい……」」」
ハナさんが、お姉さん達に野菜たっぷりのお鍋が入ったうつわを渡します。
お姉さん達はお鍋を食べながら、体を温めていました。
僕達もお鍋を食べつつ、体力を回復させます。
「あの、助けてくれてありがとうございます」
「もう駄目かと、死を覚悟しました」
「こうして生きている事が、本当に不思議に感じます」
お鍋を食べ終えたお姉さん達は、ようやく落ち着いてきたみたいです。
僕達にお礼を言っているけど、確かにこの盗賊ならお姉さん達を殺しそうな気がするよ。
「村が襲われたのは、昨日の早朝でした」
「突然盗賊団が村を襲って来て、私達は人質として連れて来られました」
「正直、村がどうなっているかは全く分かりません」
お姉さん達の証言からだと、村が襲われてから今日で二日目なんだね。
でもシロちゃんは村から血の臭いがしなかったと言っていたし、まだ最悪の事態は防げているはずだね。
「となると、村人に紛れて盗賊団が隠れている可能性が高いわね。あの、村長夫婦は間違いなく盗賊団でしょう」
「うーん、これは中々判断が難しいわね。取り敢えず、村の近くに行って様子をみないと」
ユリアさんとイリアさんの言う通り、下手に行動する訳には行きません。
何よりも、人手が不足しています。
ここで偵察を行う事にして、僕達は村の近くに行く事にしました。
「ねえねえ、この檻に入った盗賊は、どうやって運ぶの?」
「あっ、大丈夫です。ちょっと待っていて下さいね」
確かにユマさんの言う通り、檻のままでは盗賊を運ぶ事はできません。
なので、檻を変形させます。
「いっきまーす」
ズゴゴゴゴ。
「「「おお!」」」
僕は再び土魔法を使って、檻に車輪をつけます。
これなら、檻のまま盗賊を運ぶ事ができます。
ナナさん達は、檻の変化にビックリしていました。
「よし、じゃあ行きますか」
「交代交代で檻を押していきましょうね」
出発準備も終わったので、僕達は村に向けて出発しました。
檻もあるけどお姉さん達もいるので、ゆっくりと進んでいます。
そして、村の近くの街道に到着した僕達は、少し遠くから村を見ました。
「うーん、やっぱり村人はいないね」
「というか、音も何もしないね」
「不気味に静まり返っているわ」
ナナさん達の言う通り、村はとっても不気味な雰囲気を出しています。
これじゃあ下手に突入するのもできないし、全ての家をシロちゃんに見て回って貰うのも大変だよ。
でも、街に助けを求めるにも村から距離があるもんなあ。
うーん、どうしようか。
パッカパッカ。
「あっ、来たよ!」
皆でどうしようかと考えていたら、待ちに待った援軍がやってきました。
実は山に行く途中で馬車の御者さんに会って話をしたけど、こっそりと救援を要請する手紙を渡したんだよね。
バレないように、それっぽい話をしながらだったよ。
僕とユリアさんとイリアさんは、街道に出て駆けつけてきた騎馬隊に手を振ったよ。
「レオ君、無事だったか」
「守備隊長さんが来てくれたんですね」
「あのレオ君が救援を要請するんだ。ただ事じゃないだろう」
沢山の騎馬隊を率いていたのは、コバルトブルーレイクの街の守備隊長さんでした。
とっても心強い援軍ですね。
「救出した人質からの証言では、昨日朝に多くの盗賊団によって村が占拠されたそうです」
「更に嘘の依頼で冒険者を誘い出して、金品を奪うつもりでした。山に潜んでいた盗賊は捕縛して、人質を救出しています」
「報告に感謝する。流石はレオ君の師匠だけあって、的確な対応だ。だから、村は不気味な程静まり返っているんだな」
直ぐにユリアさんとイリアさんが、守備隊長さんに状況を話してくれました。
守備隊長さんも状況を把握したので、通信用の魔導具を取り出してどこかに連絡をしていました。
「これでよしっと。しかし、相変わらずレオ君の魔法はとんでもないな。監視が楽になる」
連絡を終えた守備隊長さんは、僕の作った檻を見てビックリしていました。
既に檻の所には守備兵が付いていて、助けたお姉さんにも話しかけていました。
そして、改めて僕達の方に向き直りました。
「すまないが、緊急事態というのもある。レオ君達には、村に取り残された人質救出に力を貸して欲しい。ただ、君達には無理をさせない様にする」
「「「はい!」」」
僕も、捕らわれている人をこのままにしてはおけないよ。
村の解放作戦開始です。
魔導コンロでお鍋を作りながら、皆に水魔法で作った水を入れたコップを渡します。
パンも今朝買ったものがあるし、僕の魔法袋の中にはまだまだ沢山の食料が入っています。
魔導コンロがあれば、わざわざ火をおこさなくても良いもんね。
「はい、どうぞ」
「「「温かい……」」」
ハナさんが、お姉さん達に野菜たっぷりのお鍋が入ったうつわを渡します。
お姉さん達はお鍋を食べながら、体を温めていました。
僕達もお鍋を食べつつ、体力を回復させます。
「あの、助けてくれてありがとうございます」
「もう駄目かと、死を覚悟しました」
「こうして生きている事が、本当に不思議に感じます」
お鍋を食べ終えたお姉さん達は、ようやく落ち着いてきたみたいです。
僕達にお礼を言っているけど、確かにこの盗賊ならお姉さん達を殺しそうな気がするよ。
「村が襲われたのは、昨日の早朝でした」
「突然盗賊団が村を襲って来て、私達は人質として連れて来られました」
「正直、村がどうなっているかは全く分かりません」
お姉さん達の証言からだと、村が襲われてから今日で二日目なんだね。
でもシロちゃんは村から血の臭いがしなかったと言っていたし、まだ最悪の事態は防げているはずだね。
「となると、村人に紛れて盗賊団が隠れている可能性が高いわね。あの、村長夫婦は間違いなく盗賊団でしょう」
「うーん、これは中々判断が難しいわね。取り敢えず、村の近くに行って様子をみないと」
ユリアさんとイリアさんの言う通り、下手に行動する訳には行きません。
何よりも、人手が不足しています。
ここで偵察を行う事にして、僕達は村の近くに行く事にしました。
「ねえねえ、この檻に入った盗賊は、どうやって運ぶの?」
「あっ、大丈夫です。ちょっと待っていて下さいね」
確かにユマさんの言う通り、檻のままでは盗賊を運ぶ事はできません。
なので、檻を変形させます。
「いっきまーす」
ズゴゴゴゴ。
「「「おお!」」」
僕は再び土魔法を使って、檻に車輪をつけます。
これなら、檻のまま盗賊を運ぶ事ができます。
ナナさん達は、檻の変化にビックリしていました。
「よし、じゃあ行きますか」
「交代交代で檻を押していきましょうね」
出発準備も終わったので、僕達は村に向けて出発しました。
檻もあるけどお姉さん達もいるので、ゆっくりと進んでいます。
そして、村の近くの街道に到着した僕達は、少し遠くから村を見ました。
「うーん、やっぱり村人はいないね」
「というか、音も何もしないね」
「不気味に静まり返っているわ」
ナナさん達の言う通り、村はとっても不気味な雰囲気を出しています。
これじゃあ下手に突入するのもできないし、全ての家をシロちゃんに見て回って貰うのも大変だよ。
でも、街に助けを求めるにも村から距離があるもんなあ。
うーん、どうしようか。
パッカパッカ。
「あっ、来たよ!」
皆でどうしようかと考えていたら、待ちに待った援軍がやってきました。
実は山に行く途中で馬車の御者さんに会って話をしたけど、こっそりと救援を要請する手紙を渡したんだよね。
バレないように、それっぽい話をしながらだったよ。
僕とユリアさんとイリアさんは、街道に出て駆けつけてきた騎馬隊に手を振ったよ。
「レオ君、無事だったか」
「守備隊長さんが来てくれたんですね」
「あのレオ君が救援を要請するんだ。ただ事じゃないだろう」
沢山の騎馬隊を率いていたのは、コバルトブルーレイクの街の守備隊長さんでした。
とっても心強い援軍ですね。
「救出した人質からの証言では、昨日朝に多くの盗賊団によって村が占拠されたそうです」
「更に嘘の依頼で冒険者を誘い出して、金品を奪うつもりでした。山に潜んでいた盗賊は捕縛して、人質を救出しています」
「報告に感謝する。流石はレオ君の師匠だけあって、的確な対応だ。だから、村は不気味な程静まり返っているんだな」
直ぐにユリアさんとイリアさんが、守備隊長さんに状況を話してくれました。
守備隊長さんも状況を把握したので、通信用の魔導具を取り出してどこかに連絡をしていました。
「これでよしっと。しかし、相変わらずレオ君の魔法はとんでもないな。監視が楽になる」
連絡を終えた守備隊長さんは、僕の作った檻を見てビックリしていました。
既に檻の所には守備兵が付いていて、助けたお姉さんにも話しかけていました。
そして、改めて僕達の方に向き直りました。
「すまないが、緊急事態というのもある。レオ君達には、村に取り残された人質救出に力を貸して欲しい。ただ、君達には無理をさせない様にする」
「「「はい!」」」
僕も、捕らわれている人をこのままにしてはおけないよ。
村の解放作戦開始です。
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