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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百七十八話 クリスちゃんが王都へ出発しました
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そして、遂にチャーリーさんとクリスちゃんと軍が王都に戻る日になりました。
僕は、朝早くから別荘に向かいました。
チャーリーさんとクリスちゃんが乗ってきた馬車とターニャさんが乗ってきた馬車があるけど、今回はチャーリーさんとターニャさんクリスちゃんに分かれて馬車に乗るそうです。
「チャーリーさん、道中お気をつけて」
「レオ君、改めてだが本当にありがとう。王都に来た際は、家を挙げてもてなそう」
先ずは、チャーリーさんと握手をしながら挨拶をします。
僕の方こそ、チャーリーさんに色々とお世話になっちゃったね。
チャーリーさんはとても偉い人だけど、本当に優しくて良い人だね。
「ターニャさんも、道中気をつけて」
「ええ、レオ君も元気でね」
ターニャさんは僕に挨拶をすると、ギュッと抱きしめてくれました。
ターニャさんは、クリスちゃんの為にわざわざ王都からコバルトブルーレイク直轄領までやってきたんだよね。
帰りはクリスちゃんと一緒だから、きっと安心だね。
「クリスちゃん、今度は王都で会おうね」
「おにーさま、また会おうね」
昨日いっぱいお話したからか、クリスちゃんも何とか泣かないでいます。
クリスちゃんとも握手をしたら、ギュッとハグをしました。
シロちゃんも、クリスちゃんに抱きついて別れをしています。
そして、一行は馬車に乗り込みました。
「では、出発する」
「ヒヒーン」
そして、馬車の前後を守る騎馬の人の合図で馬車はゆっくりと進んで行きました。
「さよーならー」
「さよーならー」
僕は窓から身を乗り出して手を振るクリスちゃんに、シロちゃんと一緒に手を振っていました。
馬車が小さく小さくなるまで、僕とシロちゃんは一生懸命に手を振りました。
「行っちゃったね」
馬車が見えなくなると、僕はシロちゃんにポツリと言葉を漏らしました。
王都に行ってクリスちゃんに会う、新たな旅の目標ができたね。
僕は一つ息を吐いてから、冒険者ギルドに向かいました。
「そっか、行っちゃったのね。でも、クリスちゃんもレオ君に会って感謝していると思うわ」
冒険者ギルドでは、ギルドマスターが僕を待っていました。
ギルドマスターはお仕事が忙しいので、皆の見送りに行けなかったんだ。
ギルドマスターの執務室に行って、無事に行ったと報告しに行ったんです。
すると、ギルドマスターはソファーに座る僕の隣に移動して、僕の頭を撫で始めました。
「レオ君は偉いわ。クリスちゃんを笑顔で送り出す為に、ずっと泣かないで我慢していたのね」
僕はその言葉を聞いた瞬間、目からぽたぽたと涙が溢れてきました。
ギルドマスターは、涙が止まらない僕の事をギュッと抱きしめてくれました。
「レオ君はお兄ちゃんとして、頑張ったわ。もう泣いても良いわよ」
「うっぐ、ふぐ……」
僕は涙が止まらず、ギルドマスターの胸に顔を埋めていました。
シロちゃんも、触手で僕の頭をナデナデしています。
僕も、仲良くなった人とのお別れは寂しいです。
もっと一緒に遊びたかった。
そう思うと、涙が止まりませんでした。
「レオ君は、賢く見えてもまだ小さな男の子なのよ。甘えたい時は、大人に甘えても良いのよ」
「うう……うー……」
ギルドマスターは、僕の背中をトントンと優しく撫でてくれました。
暫くの間、ギルドマスター執務室には僕の泣く声が響いていました。
僕はまだまだ子どもだからもっと早く大きくなりたい、そう思う様になりました。
こうして、僕とクリスちゃんは再会を誓って、それぞれ進んで行く事になりました。
僕は、朝早くから別荘に向かいました。
チャーリーさんとクリスちゃんが乗ってきた馬車とターニャさんが乗ってきた馬車があるけど、今回はチャーリーさんとターニャさんクリスちゃんに分かれて馬車に乗るそうです。
「チャーリーさん、道中お気をつけて」
「レオ君、改めてだが本当にありがとう。王都に来た際は、家を挙げてもてなそう」
先ずは、チャーリーさんと握手をしながら挨拶をします。
僕の方こそ、チャーリーさんに色々とお世話になっちゃったね。
チャーリーさんはとても偉い人だけど、本当に優しくて良い人だね。
「ターニャさんも、道中気をつけて」
「ええ、レオ君も元気でね」
ターニャさんは僕に挨拶をすると、ギュッと抱きしめてくれました。
ターニャさんは、クリスちゃんの為にわざわざ王都からコバルトブルーレイク直轄領までやってきたんだよね。
帰りはクリスちゃんと一緒だから、きっと安心だね。
「クリスちゃん、今度は王都で会おうね」
「おにーさま、また会おうね」
昨日いっぱいお話したからか、クリスちゃんも何とか泣かないでいます。
クリスちゃんとも握手をしたら、ギュッとハグをしました。
シロちゃんも、クリスちゃんに抱きついて別れをしています。
そして、一行は馬車に乗り込みました。
「では、出発する」
「ヒヒーン」
そして、馬車の前後を守る騎馬の人の合図で馬車はゆっくりと進んで行きました。
「さよーならー」
「さよーならー」
僕は窓から身を乗り出して手を振るクリスちゃんに、シロちゃんと一緒に手を振っていました。
馬車が小さく小さくなるまで、僕とシロちゃんは一生懸命に手を振りました。
「行っちゃったね」
馬車が見えなくなると、僕はシロちゃんにポツリと言葉を漏らしました。
王都に行ってクリスちゃんに会う、新たな旅の目標ができたね。
僕は一つ息を吐いてから、冒険者ギルドに向かいました。
「そっか、行っちゃったのね。でも、クリスちゃんもレオ君に会って感謝していると思うわ」
冒険者ギルドでは、ギルドマスターが僕を待っていました。
ギルドマスターはお仕事が忙しいので、皆の見送りに行けなかったんだ。
ギルドマスターの執務室に行って、無事に行ったと報告しに行ったんです。
すると、ギルドマスターはソファーに座る僕の隣に移動して、僕の頭を撫で始めました。
「レオ君は偉いわ。クリスちゃんを笑顔で送り出す為に、ずっと泣かないで我慢していたのね」
僕はその言葉を聞いた瞬間、目からぽたぽたと涙が溢れてきました。
ギルドマスターは、涙が止まらない僕の事をギュッと抱きしめてくれました。
「レオ君はお兄ちゃんとして、頑張ったわ。もう泣いても良いわよ」
「うっぐ、ふぐ……」
僕は涙が止まらず、ギルドマスターの胸に顔を埋めていました。
シロちゃんも、触手で僕の頭をナデナデしています。
僕も、仲良くなった人とのお別れは寂しいです。
もっと一緒に遊びたかった。
そう思うと、涙が止まりませんでした。
「レオ君は、賢く見えてもまだ小さな男の子なのよ。甘えたい時は、大人に甘えても良いのよ」
「うう……うー……」
ギルドマスターは、僕の背中をトントンと優しく撫でてくれました。
暫くの間、ギルドマスター執務室には僕の泣く声が響いていました。
僕はまだまだ子どもだからもっと早く大きくなりたい、そう思う様になりました。
こうして、僕とクリスちゃんは再会を誓って、それぞれ進んで行く事になりました。
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