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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百七十七話 次にクリスちゃんと会う日
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そしてクリスちゃんが王都に帰るのを翌日に控えた日の朝、僕とシロちゃんはいつも通りに別荘に向かいました。
「クリスちゃん、元気ないね?」
「うん……」
応接室にいたクリスちゃんは、ちょっと元気がありません。
何かあったのかな?
「折角お友達になったレオ君と離れるのが、クリスは寂しいみたいね」
ターニャさんが苦笑しながら理由を話してくれたけど、僕もクリスちゃんとバイバイするのは寂しいよ。
特にクリスちゃんは、年が近い初めてのお友達だもんね。
だから、今日はプレゼントを持ってきました。
「クリスちゃんに元気になって貰おうと、プレゼントを持ってきました」
「えっ!」
暗い顔をしていたクリスちゃんが、一気に明るい表情になりました。
僕はごそごそと魔法袋を漁って、テーブルの上にプレゼントを並べました。
「前回と同じになっちゃいますけど、髪飾りと髪留めをシロちゃんと一緒に選びました」
「わあ!」
「まあまあ、レオ君ありがとうね」
前回と同じ商会で、シロちゃんとどれが良いかなって選んだんだ。
お店のお姉さんも新作を入荷したばっかりだって言っていたから、タイミングが良かったよ。
またいっぱい買っちゃったけど、きっと大丈夫だよね。
「おにーさま、ありがとー!」
クリスちゃんは満面の笑みでお礼を言ってきたけど、クリスちゃんが元気になって良かった。
コバルトブルーレイク直轄領では大変な思いをしたから、少しでも良い思い出が作れたら良いね。
コンコン。
「失礼します。旦那様がレオ様の事をお呼びです」
「あっ、はい。シロちゃん、クリスちゃんと一緒に居てね」
突然応接室に執事さんが入ってきたけど、チャーリーさんはどんな事で僕を呼んだのかな?
僕はクリスちゃんと一緒に髪飾りを見ているシロちゃんに挨拶をして、執事さんの後をついていきました。
コンコン。
「失礼します。レオ様をお連れいたしました」
「おお、入ってくれ」
僕は、執事さんの後からチャーリーさんの執務室に入りました。
チャーリーさんはいつもの服装だけど、何かあるのかな?
「クリスといるところ、呼び出して悪かったな」
「いえ、ちょうど僕が贈った髪飾りを皆で見ていたので大丈夫です」
「おお、そうかそうか。レオ君の贈り物なら、クリスも気にいるだろう」
お互いにソファーに座って話をしたけど、どうやら暗い話とかじゃないみたいだね。
「話は、レオ君に喧嘩を売ったバカの実家の件だ。ナンシー侯爵はレオ君にボロボロに負けた息子の不甲斐なさに激怒していて、あんなのうちの息子ではないと言っていたそうだ。最前線でも何でも良いから、息子をしごいてくれって、軍に言ったそうだよ」
「そ、そこまで言っていたんですね」
「まあ、ナンシー侯爵家は貴族主義とはいえ軍の重鎮だ。軟弱な者は、例え息子でも容赦ないのだよ。因みにあのバカは、ナンシー侯爵家の中でも問題児だったらしいぞ」
きっとあの大柄な男性は、実家にいる時から色々と言われていたんだね。
そう考えると、ナンシー侯爵家は選民意識があるとはいえ、ゴルゴン男爵家とバーサス子爵家よりかはまだマシなのかもしれない。
「あのバカは、レオ君に圧倒された事で自信がぽっきりと折れたそうだ。かなり大人しくしているという」
大人しい分なら、まだ護送もしやすそうだね。
上司の命令違反とかもあるし、これから受ける罰をキチンと償わないといけないね。
「奴の話はこんなところだな。次はレオ君の話だ」
「僕の話、ですか?」
チャーリーさんからの話らしいけど、何かあったかな?
うーん、良く分からないや。
「レオ君は、王都を旅の目的地にはしてないのかい?」
「いえ、遅くとも二年以内には王都に行きたいと思っています」
「そうか。いやな、折角クリスと仲良くなったから、ずっと会えないのは互いに寂しいだろうと想ったのだよ」
王都にはもう少し冒険者の勉強をしてから向かう予定だけど、王都に向かう目的が増えたね。
それまでに、立派な魔法使いにならないとね。
チャーリーさんの話はこれで終わり、僕はチャーリーさんと一緒に応接室に戻りました。
「戻りました」
「おかえりー」
応接室では、クリスちゃんがターニャさんに髪飾りをつけて貰っていました。
髪飾りや髪留めを気に入ってくれたみたいです。
「クリス、レオ君は二年以内には王都に来るそうだよ」
「ほんと!」
チャーリーさんの言葉に、クリスちゃんは目を輝かせて喜んでいました。
「僕、クリスちゃんとまた会うまでに立派な魔法使いになります」
「あらあら。では、クリスも頑張って成長した姿をレオ君に見て貰わないとね」
「うん!」
クリスちゃんも、ターニャさんに言われて負けないよって表情をしていました。
ずっと会えない訳じゃないし、僕も頑張らないとね。
こうして、出発前日は賑やかな感じで過ごしていました。
「クリスちゃん、元気ないね?」
「うん……」
応接室にいたクリスちゃんは、ちょっと元気がありません。
何かあったのかな?
「折角お友達になったレオ君と離れるのが、クリスは寂しいみたいね」
ターニャさんが苦笑しながら理由を話してくれたけど、僕もクリスちゃんとバイバイするのは寂しいよ。
特にクリスちゃんは、年が近い初めてのお友達だもんね。
だから、今日はプレゼントを持ってきました。
「クリスちゃんに元気になって貰おうと、プレゼントを持ってきました」
「えっ!」
暗い顔をしていたクリスちゃんが、一気に明るい表情になりました。
僕はごそごそと魔法袋を漁って、テーブルの上にプレゼントを並べました。
「前回と同じになっちゃいますけど、髪飾りと髪留めをシロちゃんと一緒に選びました」
「わあ!」
「まあまあ、レオ君ありがとうね」
前回と同じ商会で、シロちゃんとどれが良いかなって選んだんだ。
お店のお姉さんも新作を入荷したばっかりだって言っていたから、タイミングが良かったよ。
またいっぱい買っちゃったけど、きっと大丈夫だよね。
「おにーさま、ありがとー!」
クリスちゃんは満面の笑みでお礼を言ってきたけど、クリスちゃんが元気になって良かった。
コバルトブルーレイク直轄領では大変な思いをしたから、少しでも良い思い出が作れたら良いね。
コンコン。
「失礼します。旦那様がレオ様の事をお呼びです」
「あっ、はい。シロちゃん、クリスちゃんと一緒に居てね」
突然応接室に執事さんが入ってきたけど、チャーリーさんはどんな事で僕を呼んだのかな?
僕はクリスちゃんと一緒に髪飾りを見ているシロちゃんに挨拶をして、執事さんの後をついていきました。
コンコン。
「失礼します。レオ様をお連れいたしました」
「おお、入ってくれ」
僕は、執事さんの後からチャーリーさんの執務室に入りました。
チャーリーさんはいつもの服装だけど、何かあるのかな?
「クリスといるところ、呼び出して悪かったな」
「いえ、ちょうど僕が贈った髪飾りを皆で見ていたので大丈夫です」
「おお、そうかそうか。レオ君の贈り物なら、クリスも気にいるだろう」
お互いにソファーに座って話をしたけど、どうやら暗い話とかじゃないみたいだね。
「話は、レオ君に喧嘩を売ったバカの実家の件だ。ナンシー侯爵はレオ君にボロボロに負けた息子の不甲斐なさに激怒していて、あんなのうちの息子ではないと言っていたそうだ。最前線でも何でも良いから、息子をしごいてくれって、軍に言ったそうだよ」
「そ、そこまで言っていたんですね」
「まあ、ナンシー侯爵家は貴族主義とはいえ軍の重鎮だ。軟弱な者は、例え息子でも容赦ないのだよ。因みにあのバカは、ナンシー侯爵家の中でも問題児だったらしいぞ」
きっとあの大柄な男性は、実家にいる時から色々と言われていたんだね。
そう考えると、ナンシー侯爵家は選民意識があるとはいえ、ゴルゴン男爵家とバーサス子爵家よりかはまだマシなのかもしれない。
「あのバカは、レオ君に圧倒された事で自信がぽっきりと折れたそうだ。かなり大人しくしているという」
大人しい分なら、まだ護送もしやすそうだね。
上司の命令違反とかもあるし、これから受ける罰をキチンと償わないといけないね。
「奴の話はこんなところだな。次はレオ君の話だ」
「僕の話、ですか?」
チャーリーさんからの話らしいけど、何かあったかな?
うーん、良く分からないや。
「レオ君は、王都を旅の目的地にはしてないのかい?」
「いえ、遅くとも二年以内には王都に行きたいと思っています」
「そうか。いやな、折角クリスと仲良くなったから、ずっと会えないのは互いに寂しいだろうと想ったのだよ」
王都にはもう少し冒険者の勉強をしてから向かう予定だけど、王都に向かう目的が増えたね。
それまでに、立派な魔法使いにならないとね。
チャーリーさんの話はこれで終わり、僕はチャーリーさんと一緒に応接室に戻りました。
「戻りました」
「おかえりー」
応接室では、クリスちゃんがターニャさんに髪飾りをつけて貰っていました。
髪飾りや髪留めを気に入ってくれたみたいです。
「クリス、レオ君は二年以内には王都に来るそうだよ」
「ほんと!」
チャーリーさんの言葉に、クリスちゃんは目を輝かせて喜んでいました。
「僕、クリスちゃんとまた会うまでに立派な魔法使いになります」
「あらあら。では、クリスも頑張って成長した姿をレオ君に見て貰わないとね」
「うん!」
クリスちゃんも、ターニャさんに言われて負けないよって表情をしていました。
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