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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百七十一話 ちょっと疲れた昼食会だよ
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「代官様、昼食の準備が出来ました」
「おお、そうか。では、レオ君こちらに来てくれ」
僕は色々な人に囲まれてわたわたしていたから、シェファードさんに呼ばれてちょっとホッとしたよ。
侍従の人が飲み物の入ったグラスを参加者に渡してくれて、僕にもジュースの入ったグラスを渡してくれました。
「今日は主賓がレオ君だから酒はないが、暫くの間楽しんでくれ。それではレオ君の勲章授与を祝して乾杯する、乾杯!」
「「「乾杯!」」」
シェファードさんの乾杯の音頭で、昼食会が始まりました。
僕は先ずクリスちゃんとシロちゃんの所に行きます。
「おにーさま、おめでとー!」
「クリスちゃん、ありがとうね」
「えへへ」
クリスちゃんがニコニコしながら僕に話しかけてきたので、僕もクリスちゃんの頭をなでなでしてあげました。
シロちゃんはクリスちゃんの腕の中にいて、僕に触手をふりふりしています。
僕とクリスちゃん用に座る席も用意してあったんだけど、ここでチャーリーさんが僕の事を手招きしました。
「レオ君、悪いけど最初は来賓の挨拶を受ける事になる。私が一緒にいるから、こちらに来てくれ」
あっ、そうだよね。
授与式に来た人と、改めて挨拶しないといけないんだ。
僕はチャーリーさんとシェファードさんと師団長さんと一緒に、来賓者の挨拶を受けました。
「レオ君、勲章の授与おめでとう。レオ君はこの国の宝だよ」
「あっ、ありがとうございます」
「もう既に王国有数の魔法使いだけど、これからの成長が楽しみですな」
うう、色んな人から褒められて、何だか大変だよ。
ずっとニコニコしないといけないから、顔の筋肉がおかしくなっちゃいそうです。
しかも見上げる格好になるから、何だか首も疲れちゃいそうですね。
「つ、疲れた……」
「レオ君、お疲れ様。パーティーデビューで、二十人の挨拶はそこそこの人数だね」
「レオ君なら、そのうち百人を超えるパーティーも行うだろう。今のうちに挨拶に慣れていた方が良いよ」
チャーリーさん、師団長さん、僕はまだ五歳の冒険者ですよ。
貴族じゃないんだから、沢山の人を集めたパーティーなんて行わないですよ。
流石に疲れちゃったので、僕は再度クリスちゃんのいるテーブルに移動して昼食を食べる事にしました。
「はい、レオ君お疲れ様」
「冷たいジュースでも飲んでね」
席に座ると、メイド服姿のユマさんとハナさんが食事とジュースを持ってきてくれました。
クリスちゃんは、シロちゃんと一緒に昼食を食べ終えているみたいです。
「レオ君、お疲れ様。堂々としていたわよ」
「流石に笑顔をずっと維持するのはかなり疲れました……」
「それでも最後まで頑張ったわ。クリスの兄は、最後の方は疲れてしまって大変だったのよ」
ターニャさんが僕の頭をなでなでしながらニコニコとしていたけど、僕も結構限界だった気はするよ。
そしてお腹ペコペコだったので、ユマさんとハナさんが持ってきた食事を食べ始めました。
「わあ、凄い美味しいです。お肉も柔らかくて、とても食べやすいです」
「そう、それは良かったわ。お口に合って何よりだわ」
ジュースのお代わりを持ってきてくれたのは、まだメイド服を着ているヘレーネさんでした。
「主人が主役のパーティーなら私もそれなりの格好をするけど、今日はレオ君が主役だから現場指揮に入っているのよ」
「そうなんですね。でも、ターニャさんのメイド服良く似合っていますよ」
「あら、嬉しい事を言ってくれますね。では、食事を楽しんでね」
ターニャさんは、現場指揮も兼ねて来賓の接待もしているみたいです。
見た目以上にフットワークがとても軽いですね。
「おにーさま、おいしい?」
「うん、とってもおいしいよ」
「クリスもおいしかったから、いっぱいたべちゃった」
クリスちゃんも大満足の料理だから、僕もいっぱい食べちゃいました。
周りの人も、僕が料理を美味しく食べる様子を見てニコニコとしていました。
そんな和やかな雰囲気の中で、昼食会は終わりました。
「はあ、流石に疲れちゃいました。でも、色々と気を使ってくれてありがとうございます」
「おや、レオ君にはバレていたのか。流石の洞察力だな」
来賓を見送って応接室に戻ってきたけど、パーティー中にチャーリーさんが僕に色々気を使ってくれて本当に助かりました。
僕と話をしたそうにしていた人と繋いでくれたり、逆に僕が昼食を食べている時は来賓の相手をしてくれていました。
チャーリーさんには、本当に感謝だね。
「レオ君、明日の朝軍の魔法使いを宿に向かわせるから、訓練方法を教えて貰えないか?」
「教えるのは大丈夫ですが、宿は殆ど女性の冒険者と職員ですけど……」
「それは大丈夫だよ。今回向かわせる魔法使いは全て女性だ。宿の管理人にも、この件で話を通しておくよ」
軍の魔法使いって、どんな人が来るのかな?
師団長さんは来ないみたいだけど、ちょっと楽しみです。
「ふわぁ……」
「ふふ、レオ君もちょっとお疲れね。別荘に戻ってお昼寝をした方が良さそうね」
よく見ると、クリスちゃんもターニャさんに寄りかかってウトウトとしていました。
僕も慣れない事で疲れちゃったので、ターニャさんのお言葉に甘えて別荘についたら客室を借りてお昼寝をしました。
シロちゃんも緊張して疲れていたみたいで、僕と一緒にお昼寝していました。
「おお、そうか。では、レオ君こちらに来てくれ」
僕は色々な人に囲まれてわたわたしていたから、シェファードさんに呼ばれてちょっとホッとしたよ。
侍従の人が飲み物の入ったグラスを参加者に渡してくれて、僕にもジュースの入ったグラスを渡してくれました。
「今日は主賓がレオ君だから酒はないが、暫くの間楽しんでくれ。それではレオ君の勲章授与を祝して乾杯する、乾杯!」
「「「乾杯!」」」
シェファードさんの乾杯の音頭で、昼食会が始まりました。
僕は先ずクリスちゃんとシロちゃんの所に行きます。
「おにーさま、おめでとー!」
「クリスちゃん、ありがとうね」
「えへへ」
クリスちゃんがニコニコしながら僕に話しかけてきたので、僕もクリスちゃんの頭をなでなでしてあげました。
シロちゃんはクリスちゃんの腕の中にいて、僕に触手をふりふりしています。
僕とクリスちゃん用に座る席も用意してあったんだけど、ここでチャーリーさんが僕の事を手招きしました。
「レオ君、悪いけど最初は来賓の挨拶を受ける事になる。私が一緒にいるから、こちらに来てくれ」
あっ、そうだよね。
授与式に来た人と、改めて挨拶しないといけないんだ。
僕はチャーリーさんとシェファードさんと師団長さんと一緒に、来賓者の挨拶を受けました。
「レオ君、勲章の授与おめでとう。レオ君はこの国の宝だよ」
「あっ、ありがとうございます」
「もう既に王国有数の魔法使いだけど、これからの成長が楽しみですな」
うう、色んな人から褒められて、何だか大変だよ。
ずっとニコニコしないといけないから、顔の筋肉がおかしくなっちゃいそうです。
しかも見上げる格好になるから、何だか首も疲れちゃいそうですね。
「つ、疲れた……」
「レオ君、お疲れ様。パーティーデビューで、二十人の挨拶はそこそこの人数だね」
「レオ君なら、そのうち百人を超えるパーティーも行うだろう。今のうちに挨拶に慣れていた方が良いよ」
チャーリーさん、師団長さん、僕はまだ五歳の冒険者ですよ。
貴族じゃないんだから、沢山の人を集めたパーティーなんて行わないですよ。
流石に疲れちゃったので、僕は再度クリスちゃんのいるテーブルに移動して昼食を食べる事にしました。
「はい、レオ君お疲れ様」
「冷たいジュースでも飲んでね」
席に座ると、メイド服姿のユマさんとハナさんが食事とジュースを持ってきてくれました。
クリスちゃんは、シロちゃんと一緒に昼食を食べ終えているみたいです。
「レオ君、お疲れ様。堂々としていたわよ」
「流石に笑顔をずっと維持するのはかなり疲れました……」
「それでも最後まで頑張ったわ。クリスの兄は、最後の方は疲れてしまって大変だったのよ」
ターニャさんが僕の頭をなでなでしながらニコニコとしていたけど、僕も結構限界だった気はするよ。
そしてお腹ペコペコだったので、ユマさんとハナさんが持ってきた食事を食べ始めました。
「わあ、凄い美味しいです。お肉も柔らかくて、とても食べやすいです」
「そう、それは良かったわ。お口に合って何よりだわ」
ジュースのお代わりを持ってきてくれたのは、まだメイド服を着ているヘレーネさんでした。
「主人が主役のパーティーなら私もそれなりの格好をするけど、今日はレオ君が主役だから現場指揮に入っているのよ」
「そうなんですね。でも、ターニャさんのメイド服良く似合っていますよ」
「あら、嬉しい事を言ってくれますね。では、食事を楽しんでね」
ターニャさんは、現場指揮も兼ねて来賓の接待もしているみたいです。
見た目以上にフットワークがとても軽いですね。
「おにーさま、おいしい?」
「うん、とってもおいしいよ」
「クリスもおいしかったから、いっぱいたべちゃった」
クリスちゃんも大満足の料理だから、僕もいっぱい食べちゃいました。
周りの人も、僕が料理を美味しく食べる様子を見てニコニコとしていました。
そんな和やかな雰囲気の中で、昼食会は終わりました。
「はあ、流石に疲れちゃいました。でも、色々と気を使ってくれてありがとうございます」
「おや、レオ君にはバレていたのか。流石の洞察力だな」
来賓を見送って応接室に戻ってきたけど、パーティー中にチャーリーさんが僕に色々気を使ってくれて本当に助かりました。
僕と話をしたそうにしていた人と繋いでくれたり、逆に僕が昼食を食べている時は来賓の相手をしてくれていました。
チャーリーさんには、本当に感謝だね。
「レオ君、明日の朝軍の魔法使いを宿に向かわせるから、訓練方法を教えて貰えないか?」
「教えるのは大丈夫ですが、宿は殆ど女性の冒険者と職員ですけど……」
「それは大丈夫だよ。今回向かわせる魔法使いは全て女性だ。宿の管理人にも、この件で話を通しておくよ」
軍の魔法使いって、どんな人が来るのかな?
師団長さんは来ないみたいだけど、ちょっと楽しみです。
「ふわぁ……」
「ふふ、レオ君もちょっとお疲れね。別荘に戻ってお昼寝をした方が良さそうね」
よく見ると、クリスちゃんもターニャさんに寄りかかってウトウトとしていました。
僕も慣れない事で疲れちゃったので、ターニャさんのお言葉に甘えて別荘についたら客室を借りてお昼寝をしました。
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