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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百六十四話 軍が街に到着します
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こんな感じで、朝はナナさんと一緒に訓練をしてからクリスちゃんの様子を見に行き、午後は薬草を採ったりポーションを作ってギルドに納品していました。
ポーションも大分作ったので、取り急ぎポーションが不足している状況は脱したそうです。
ナナさんの魔力制御の腕も上がり、いよいよ魔法発動を試す日も近づいています。
そんな日々を送り、いよいよ王都からの軍が到着する日がやってきました。
僕は朝の訓練を終えて、急いでチャーリーさんの別荘に向かいました。
「すみません、遅くなりました」
「おはよう、レオ君。まだ一行は到着していないから大丈夫だよ」
僕が門兵さんに話しかけると、まだ軍は別荘に到着していないみたいです。
屋敷に入って、軍を待つ事になりました。
「おにーさま、おはよーございます」
「おはよう、クリスちゃん。今日は可愛いドレスを着ているんだね」
「うん!」
お出迎えをするとあって、クリスちゃんは綺麗なピンク色のドレスを着ています。
髪も綺麗にセットしていて、僕がプレゼントした蝶々の髪飾りをつけています。
髪留めも髪飾りも沢山あるし、クリスちゃんはどれを使おうか迷っているそうです。
「レオ君、おはよう」
「おはようございます、チャーリーさん」
出迎えてくれたチャーリーさんも、貴族らしい服をびしっと着ています。
うーん、これは僕もキチンとした服に着替えた方が良いかな?
「チャーリーさん、僕も着替えた方が良いですか?」
「良い機会だから、レオ君も着替えよう。レオ君の着替えを手伝ってやってくれ」
「畏まりました」
僕は、チャーリーさんの指示を受けた侍従のお姉さんと一緒に別の部屋に移動して着替えました。
因みに、シロちゃんはいつの間にかクリスちゃんと一緒にいました。
クリスちゃんとシロちゃんも、とっても仲良しだね。
着替えが終わった僕は、応接室に移動しました。
「もうそろそろ、軍もこのコバルトブルーレイクの街に到着するだろう。軍の本隊は代官邸に入った後、守備隊の牢に勾留しているバーサス子爵らの取り調べを行う。この別荘には、軍の上役とフランソワーズ公爵家の者が来る事になっている。先ずは別荘の前に並んで出迎えて、それから応接室で話をする予定だ」
チャーリーさんがこの後の予定を教えてくれたけど、いよいよやってくるんだね。
僕はちょっとドキドキしながら、今かなと待っていました。
カチャ。
「お館様、もうそろそろ到着されるとの連絡が入りました」
「そうか。では、私達も出迎えの準備をするとしよう」
応接室に入ってきた執事さんの報告を聞いたチャーリーさんが立ち上がり、僕もクリスちゃんも席を立ってチャーリーさんの後に続きました。
シロちゃんは、僕の肩にちょこんと乗っています。
からからから。
「おっ、やってきたな」
そして玄関の前で待っていると、騎馬に周囲を守られた大きな馬車が別荘の中に入ってきました。
チャーリーさんの言葉に、僕もクリスちゃんも姿勢を直します。
チャーリーさんの隣がクリスちゃんで、クリスちゃんの隣に僕が立っています。
馬車はゆっくりと僕達の前で止まり、執事さんが馬車の扉を開けました。
すると、若いドレスを着た女性が馬車から降りてくるなり、クリスちゃんに駆け寄って抱きしめました。
「クリス、クリス! ああ、良かった、無事で本当に良かった……」
「おかーさま、おかーさま!」
女性はクリスちゃんを涙ながらに抱きしめていて、クリスちゃんも女性をきつく抱きしめていました。
あの女性が、クリスちゃんのお母さんなんだね。
クリスちゃんと一緒の綺麗な薄いピンク色の髪をしているし、お顔もそっくりだね。
二人は暫くの間抱き合っていて、僕もチャーリーさんも二人を見守っていました。
ここで二人に声をかけるのは無粋って奴ですね。
「うーん、馬車から出ていくタイミングを逃しちゃったかな?」
「あっ、師団長さん」
「私は二人が落ち着くまで、このまま馬車に乗っているよ」
師団長さんも馬車に乗っていて、気まずそうに馬車から降りられないでいました。
このまま二人の再会を見守ってあげましょう。
ポーションも大分作ったので、取り急ぎポーションが不足している状況は脱したそうです。
ナナさんの魔力制御の腕も上がり、いよいよ魔法発動を試す日も近づいています。
そんな日々を送り、いよいよ王都からの軍が到着する日がやってきました。
僕は朝の訓練を終えて、急いでチャーリーさんの別荘に向かいました。
「すみません、遅くなりました」
「おはよう、レオ君。まだ一行は到着していないから大丈夫だよ」
僕が門兵さんに話しかけると、まだ軍は別荘に到着していないみたいです。
屋敷に入って、軍を待つ事になりました。
「おにーさま、おはよーございます」
「おはよう、クリスちゃん。今日は可愛いドレスを着ているんだね」
「うん!」
お出迎えをするとあって、クリスちゃんは綺麗なピンク色のドレスを着ています。
髪も綺麗にセットしていて、僕がプレゼントした蝶々の髪飾りをつけています。
髪留めも髪飾りも沢山あるし、クリスちゃんはどれを使おうか迷っているそうです。
「レオ君、おはよう」
「おはようございます、チャーリーさん」
出迎えてくれたチャーリーさんも、貴族らしい服をびしっと着ています。
うーん、これは僕もキチンとした服に着替えた方が良いかな?
「チャーリーさん、僕も着替えた方が良いですか?」
「良い機会だから、レオ君も着替えよう。レオ君の着替えを手伝ってやってくれ」
「畏まりました」
僕は、チャーリーさんの指示を受けた侍従のお姉さんと一緒に別の部屋に移動して着替えました。
因みに、シロちゃんはいつの間にかクリスちゃんと一緒にいました。
クリスちゃんとシロちゃんも、とっても仲良しだね。
着替えが終わった僕は、応接室に移動しました。
「もうそろそろ、軍もこのコバルトブルーレイクの街に到着するだろう。軍の本隊は代官邸に入った後、守備隊の牢に勾留しているバーサス子爵らの取り調べを行う。この別荘には、軍の上役とフランソワーズ公爵家の者が来る事になっている。先ずは別荘の前に並んで出迎えて、それから応接室で話をする予定だ」
チャーリーさんがこの後の予定を教えてくれたけど、いよいよやってくるんだね。
僕はちょっとドキドキしながら、今かなと待っていました。
カチャ。
「お館様、もうそろそろ到着されるとの連絡が入りました」
「そうか。では、私達も出迎えの準備をするとしよう」
応接室に入ってきた執事さんの報告を聞いたチャーリーさんが立ち上がり、僕もクリスちゃんも席を立ってチャーリーさんの後に続きました。
シロちゃんは、僕の肩にちょこんと乗っています。
からからから。
「おっ、やってきたな」
そして玄関の前で待っていると、騎馬に周囲を守られた大きな馬車が別荘の中に入ってきました。
チャーリーさんの言葉に、僕もクリスちゃんも姿勢を直します。
チャーリーさんの隣がクリスちゃんで、クリスちゃんの隣に僕が立っています。
馬車はゆっくりと僕達の前で止まり、執事さんが馬車の扉を開けました。
すると、若いドレスを着た女性が馬車から降りてくるなり、クリスちゃんに駆け寄って抱きしめました。
「クリス、クリス! ああ、良かった、無事で本当に良かった……」
「おかーさま、おかーさま!」
女性はクリスちゃんを涙ながらに抱きしめていて、クリスちゃんも女性をきつく抱きしめていました。
あの女性が、クリスちゃんのお母さんなんだね。
クリスちゃんと一緒の綺麗な薄いピンク色の髪をしているし、お顔もそっくりだね。
二人は暫くの間抱き合っていて、僕もチャーリーさんも二人を見守っていました。
ここで二人に声をかけるのは無粋って奴ですね。
「うーん、馬車から出ていくタイミングを逃しちゃったかな?」
「あっ、師団長さん」
「私は二人が落ち着くまで、このまま馬車に乗っているよ」
師団長さんも馬車に乗っていて、気まずそうに馬車から降りられないでいました。
このまま二人の再会を見守ってあげましょう。
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